古い町並みや風情が京都に似ている全国各地の街の愛称。室町時代以降、各地の大名が京都を真似た町づくりをしたことが小京都の起源。1985年5月に全国の小京都26市町と京都市で「全国京都会議」を結成し、2015年12月現在では46都市が加盟している。(wikipediaより)
ということで、今回は風情ある街並み散策が楽しい「小京都」の詳細と魅力について紹介してみます。
1988年に全国京都会議が小京都と名乗る基準を設けており、以下3点のうち1つ以上を満たしている49都市が正式に小京都として加盟しています。
(1)京都に似た自然と景観
(2)京都との歴史的なつながり
(3)伝統的な産業と芸能があること
京都に似ていないけれど伝統工芸や抹茶などの文化で有名になっている街や、時計塔で有名になっているのどかな街もあります。(写真は兵庫県の出石)
この記事の目次
1.おすすめの小京都3選
(1)栃木:栃木県 – 関東の小京都
栃木駅から伸びる道路沿いに白壁の家並みと蔵が並ぶ、蔵のまち栃木。山車会館があり、お祭り時期の賑わいは必見。
脇に流れる巴波川の柳が涼しげで、少々地味ながらゆったりと静かな散策を楽しむのにピッタリです。
日光例幣使街道の宿場町として、また、巴波川の舟運により商人町として賑わった街。政治、経済、文化の中心として栄えた商都です。
(2)出石:兵庫県 – 但馬の小京都
出石城跡のふもとに広がる、遠景の山並みと城下町の風情でゆったり散策できる出石の街並み。
かつて太鼓櫓として使用された時計塔「辰鼓楼(しんころう)」が有名なシンボルで、街のパンフレットにもよく使用されています。
また、食事の名物は小皿に持たれた蕎麦が並ぶ「皿そば」で、5枚10枚は当たり前。お土産屋やソフトクリームなどのお店も綺麗で、観光としてしっかり整備されています。
(3)津和野:島根県 – 山陰の小京都
島根県の西南に位置しており、山口県観光でも紹介される津和野。
鯉が泳ぐ水流が整備されている街並みだけでなく、森鴎外記念館などが津和野川沿いに佇んでいます。教会や乙女峠などキリスト教関連のスポットも。
おかゆ的に楽しめる郷土料理「うずめ飯」もオススメで、短冊形に焼き上げたどら焼き風の銘菓「源氏巻」もあります。
また、蒸気機関車「SLやまぐち号」の終着駅として、駅や高台で撮影するのも楽しいものです。
2.全国京都会議に加盟している小京都一覧
2015年12月現在、全国京都会議に加盟している小京都は46都市あります。
東北 | 岩出山(宮城)、村田(宮城)、湯沢(秋田)、角館(秋田) |
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関東 | 足利(栃木)、栃木(栃木)、佐野(栃木)、嵐山(埼玉)、小川(埼玉)、古河(茨城)、湯河原(神奈川) |
甲信越 | 加茂(新潟)、飯山(長野) |
中部 | 高岡(富山)、城端(富山)、小浜(福井)、大野(福井)、郡上八幡(岐阜)、森(静岡)、西尾(愛知) |
近畿 | 伊賀上野(三重)、京都(京都)、亀岡(京都)、出石(兵庫)、篠山(兵庫)、龍野(兵庫) |
中国 | 倉吉(鳥取)、松江(島根)、津和野(島根)、津山(岡山)、高梁(岡山)、尾道(広島)、山口(山口)、萩(山口) |
四国 | 大洲(愛媛)、安芸(高知)、中村(高知) |
九州 | 朝倉(福岡)、伊万里(佐賀)、小城(佐賀)、人吉(熊本)、山鹿(熊本)、日田(大分)、杵築(大分)、日南(宮崎)、知覧(鹿児島) |
弘前(青森)、山形(山形)、大津(滋賀)は2014~2015年に脱退したみたいですね。
3.補足
全国京都会議の結成目的は、互いの街が連携して全国に情報発信していくこと。伝統や文化の魅力を広く宣伝し、各街のイメージアップと観光客誘致の相乗効果を狙っているものです。共同の宣伝パンフレット、ポスター、観光キャンペーンで統一的に観光PRできるほか、年1回の総会での情報共有も行っているそうです。
実際のところ全国京都会議に加盟しなくても自称他称で小京都を名乗っている街もありますし、過去に加盟していた高山(飛騨の小京都)や竹原(安芸の小京都)なども小京都と呼ばれ続けています。
4.小京都に関するおすすめサイトのリンク集
・全国京都会議の公式サイト 各小京都の情報、最新ツイートなど情報豊富
・全国小京都リンク集 小京都の各自治体の公式サイトへのリンク集、見やすさも魅力