旅行や出張で市街地のビジネスホテルに宿泊。そんなとき、夜の居酒屋選びで困ったことはありませんか?
ラーメン屋などの探しやすいジャンルと異なるのが、居酒屋選びの難しいところ。インターネットや雑誌で調べても「ご当地の食材を扱う店なのかわからない」こともしばしば。
そういうときは「散策しながら店を探してみよう」と路地を歩き回るのも楽しいもので、そんなシチュエーションで個人的にオススメしたいのが「緑提灯を掲げるお店」です。
緑提灯とは?
国産食材や地場産品を積極的に使う飲食店にて、加盟制で軒先に飾ることのできる緑色の提灯。地場産品応援の店とも呼ばれる。カロリーベースで日本産食材を50%以上使用することが加盟条件。2005年4月に北海道小樽で始まり、現在では3,000店舗以上が加盟している。
要するに「地場産品応援の店」と書かれた緑提灯を掲げるお店は、地元の食材やご当地メニューを多く扱っているということです。
地元産のお米、肉、魚、野菜などを豊富に使った、ご当地の味を堪能できる居酒屋さんが沢山。「実家が農家で採れた野菜を使用している」といったお店も多く見かけます。
緑提灯の店の探し方
緑提灯公式サイトで加盟店を探すことができ、都道府県別に店の紹介を見ることができます。
ただ、個人的には「わざわざ探して来訪するほどでもない」と思います。市街地を歩いているときに見かけたときは入ってみる、という方法がオススメです。
筆者が来訪したお店の印象
筆者はまだ数店舗しか来訪していませんが、どれも良いお店で個人的にはかなりイメージが良いです。
新潟県十日町のお店
コシヒカリが美味しい魚沼エリアで見つけた居酒屋さん。
日本酒の冷酒を酒器で出してくれるのが酒処のこだわり。カンパチの照り焼きなど日本海の魚や、エスカルゴ焼きなどの創作料理も豊富。
これを畳式の椅子のカウンター席でゆったりいただける、旅先の静かな夜にゆったりとした時間を過ごせたのがいい思い出。
熊本県熊本市のお店
熊本地震のボランティアで一緒に作業をした人と帰りに来訪した居酒屋さん。
写真は野菜のバーニャカウダ。これがお通しで出てくるのだからスゴイ。熊本名物の馬刺し、高菜飯などもあり、マグロなどの丼もいい味。
仕切りが無くて賑やかなテーブル席でしたが、開放感と料理の美味しさでボランティア活動の疲れを癒せました。
他にも幾つか来訪してみて傾向として感じ取れるのが
・店内が明るくて手元の料理が綺麗
・雰囲気が良くて居心地が良い
・食材にこだわった綺麗なメニュー
・お通しにもこだわる
・器や食材の出し方も凝っている
といったところ。「派手すぎないオシャレさと清潔感」を感じ取れるお店が多く、一方で値段は比較的高めの印象です。
まとめ
ということで、緑提灯のお店というのは
・カロリーベースで地元食材の使用量が50%以上
・加盟式と自己申告制で罰則が無いからこその信頼性
・食材だけでなく雰囲気にもこだわりがある
といった特徴があります。
前述のとおり、意図的に緑提灯の店を探すことまではしなくてもいいと思います。街中散策でふと緑提灯を見かけたときに「足を止めてフラッと入ってみる」だけで、きっと現地の素敵な食材と温かいお店に出会えます。
ということで、緑提灯のお店の紹介でした。