
水路などに群生する小さな白い花「梅花藻」をご存じでしょうか?
種類によっては絶滅危惧種にも指定されており、日本でも観光として楽しめるのは数ヶ所だけと言われる貴重な花です。
今回は、清流に咲く梅花藻の特徴と、国内で観賞できる名所を紹介していきます。
梅花藻とはどんな花?

梅花藻はキンポウゲ科の多年草の水草。
水面に1~1.5cmの小さな「梅」のような白い花を咲かせる一方、流水に沿って1mほどの「藻」のような草をたなびかせるのが特徴です。
生育条件が厳しく「年間を通して生育適温の15度前後」「常に水の流れがある水位が低い場所」でしか育たないと言われています。
梅花藻の開花時期は「夏」

梅花藻は基本的に「夏に咲く」もので、開花期間が長いので見に行きやすい花と言えます。特に6~7月が最も開花していると言われ、8~9月でも見られるケースが多いです。
水温が一定のところで育つため、品種によっては一年中花を咲かせているものもあります。
ちなみに筆者が撮影した当サイトの写真は9月10日のものです。
梅花藻の名所

梅花藻の名所といえば、滋賀県米原市の醒ヶ井(さめがい)にある地蔵川の梅花藻が有名です。
他にも
・静岡県三島市の梅花藻の里(5月~9月頃)
・福井県越前市の治左川(6月下旬~8月末頃)
・兵庫県美方郡の田君川バイカモ公園(5月~7月上旬)
・鳥取県米子市の本宮川(6~7月がピーク)
・兵庫県多可郡多可町
などで見ることができます。
過去の水質汚染などを経て現在も観光で見られる箇所は限られているのが現状です。