埼玉県の中でも伝統的な町並みが有名な川越。観光名所として雰囲気が良く、お祭りの時期など特に賑わいます。
川越の名物といえば芋。江戸時代にサツマイモ栽培が盛んになり「川越イモ」として一大産地となっていた歴史があります。昭和30年代までは生産量も多かったそうですが、今はあまり栽培されていないとも聞きます。
そういった歴史もあり、銘菓として芋を用いた製品が多いのが川越の特徴。今回の芋パイもそのひとつで、芋ペースト餡をパイ生地で包んだものです。くらづくり本舗の製品。
白餡と芋ペーストを主体としてバターや卵で甘さが加わった、黄色がかった餡。芋らしさがよく出ており、適度なコクとしっかりとした味わいを堪能できます。
外側はパイになっており、適度な厚みの生地から香り良いパイ生地の味が出ます。パイと芋の味わいが絶妙なハーモニーを奏でる、美味しい銘菓です。
ちなみに久太郎狐というのは、いつも新しい悪戯を考えては人々を驚かせていた狐が登場する昔話だそうです。