郵便物送付時に押印される消印(けしいん)の一種で、ご当地の旧跡や名物などの絵柄を手押印してもらえる記念印のこと。全国に約25,000件ある郵便局のうち約12,000件に配備されている。
今回は、ご当地の絵柄をスタンプとして楽しめる「風景印」を紹介します。
絵柄は多岐にわたり、
・自然景:静岡であれば富士山
・建築物:東京押上駅であればスカイツリー
・名産品:下関ならフグ
・キャラ:熊本県庁内であればくまモン
など各郵便局オリジナルの絵柄を押印してもらえます。
年賀状など知人へ送る際のアクセントとしてだけでなく、自身のコレクションとしても楽しめる風景印。
全国各地の郵便局に直接来訪して手に入れる方法もありますが、今回は定形郵便で依頼する方法を試してみたので方法を紹介してみます。
郵送で郵便局に依頼する方法
今回は郵頼(ゆうらい)と呼ばれる、郵送で郵便局に依頼する方法を紹介します。
用意するもの
必要なものは以下の3つです。
①風景印を押印したい郵便物(切手貼付要)
②依頼状:自身で印刷
③封筒(切手貼付要)
今回は通常投函のできる郵便物に押印してもらうので以上の3つでOKですが、例えばコレクションとしてノートなどに押印してもらう場合は返信用封筒(+切手)も必要です。
①風景印を押印したい郵便物
今回は「知人に年賀状を送る際の消印を風景印にしたい」ので、年賀はがきを利用。
風景印の場合でも通常の郵便はがきと同じく「52円切手の付いたハガキで宛先住所氏名を記載」すれば良いので、特別な準備は不要です。
ポイントは最大直径36mmの風景印と氏名がかぶらないよう「宛先氏名を右寄りにする」こと。もしくはハガキ下半分のみで横書きで住所氏名を書くのも手です。
また、自身を宛先にすれば、風景印をコレクションとして手に入れることができます。
②依頼状
依頼状というのは
・郵便局員に風景印を押してもらうための挨拶
・具体的な風景印押印時の指示内容の記載
を記述したもので、自身で作成するものです。
インターネットで検索すると雛形(サンプル)が見つかるのですが、PDFファイル形式で編集しにくいのと文章がイマイチなものが多い点がネック。
私が作成した依頼状のサンプルをWord形式で公開しますので、ご利用ください。A4で印刷すればOKです。
③封筒(+切手)
前述の「①郵便物」「②依頼状」を入れる封筒で、ハガキが入る長形3号サイズの封筒が適切です。
欲しい風景印絵柄の郵便局を日本郵便公式サイトの風景印ページで探し、記載されている郵便局住所と郵便局名「○○郵便局 郵便窓口 御中」を宛先として封筒に記入します。
郵便事故を防いで風景印押印担当者へ確実に行き渡るよう、赤字で「風景印押印依頼」と記載しておくと良いでしょう。
補足:封筒の重さと切手の値段
長形3号封筒は定形郵便なので25gまでは82円切手、50gまでは92円切手で郵送が可能です。
グラム数の計算目安は
・ハガキは1枚3g前後(参考サイト)
・A4のコピー用紙は1枚4g前後(参考サイト)
・長形3号封筒はクラフト紙だと6g前後(参考サイト)
以上のことから、ハガキ4枚までは82円切手でいけると思いますが、1つ上の値段の切手として92円切手を貼っておくのが確実です。
参考リンク
・1000’s Stump Collection 都道府県別に風景印を紹介しているサイト
・とび色の誘惑 風景印の最新情報などを紹介しているブログ
まとめ
せっかくの知人向けの郵便物。
ちょっとマイナーだからこそ特別な演出になる「ご当地の消印」を用いてみてはいかがでしょうか。