ここ最近増えている、走る車両の中で宴会風にお酒を楽しめる地酒列車。
ビール、ワイン、日本酒(地酒)など路線によって様々で、地元ならではのお酒を堪能できる列車もあります。
今回は、全国各地で定期運行、季節限定運行している9路線の地酒列車を紹介していきます。
(冒頭の写真は、筆者が2015年3月に撮影した近江鉄道220系列車です、地酒列車と関係ないですが)
目次
東海地方の列車
1.枡酒列車(岐阜県 明知鉄道)
恵那市岩村町の老舗酒蔵「岩村醸造」の日本酒を飲み放題で楽しめる、ディーゼル列車。
新酒の時期となる冬場に、新酒を含めた4種類の日本酒を楽しめます。
オリジナルの木枡で日本酒を楽しむことができ、木枡は持ち帰りできて利用日の1日乗車券にもなる枡切符となります。
2017年の情報
【公式サイト】 明知鉄道 お知らせ2017
【区間】 恵那駅→明智駅 25.1km
【時間】 約53分
【料金】 大人 4,500円(食事、飲み物、乗車券、お土産の木枡)
【運行日】 1/21~3/25の毎週土曜日 事前予約制
2.おでんしゃ(愛知県 豊橋鉄道)
豊橋市を走る路面電車で温かい「おでん」に生ビール飲み放題を楽しめます。
何と言っても、豊橋名物のヤマサちくわ株式会社の特製おでんが魅力。おつまみ弁当に食前酒も付きます。
おでんしゃ特製のオリジナル焼印入「桝」と福井酒造カップ酒「四海王」のお土産もあり。
発着ともに豊橋駅前。2017年で10周年を迎え、予約殺到の人気ぶりなのだとか。
2016年度の情報
【公式サイト】 豊橋鉄道 お知らせ2016
【区間】 駅前⇒運動公園前(折返)⇒駅前 9.4km
【時間】 約1時間20分(運動公園前でトイレ休憩あり)
【料金】 大人 3,900円(食事、飲み物、乗車券)
【運行日】 11/11~2/28の期間内で1日0~2本 事前予約制
【その他】 豊橋鉄道 お知らせに6~9月運行の納涼ビール電車もあり
関西地方の列車
3.近江の地酒電車(滋賀県 近江鉄道)
琵琶湖の南東を走る近江鉄道で、地元酒蔵の日本酒10銘柄を飲み放題で楽しめる電車。
2017年には本数が増えて、彦根発着便が新たに登場。
地酒とソフトドリンク飲み放題、おでん、近江の小料理、近江鉄道1日乗車券が付いています。
また、別料金の事前予約で福井県名物「一乃松の焼き鯖寿司」もオーダー可能です。
2017年の情報
【公式サイト】 近江鉄道 地酒電車2017
【区間】 彦根駅→八日市駅(折返)→彦根駅 39.0km (近江八幡発着便もあり)
【時間】 約2時間04分
【料金】 大人 3,500円(料理、飲み物、乗車券)
【運行日】 1~4月に延べ27日程 1日1便 事前予約制
【その他】 イベント一覧にワイン列車(秋限定)、星空生ビール号(夏限定)の記載もあり
4.青の交響曲(大阪府-奈良県 近畿日本鉄道)
近鉄の南大阪線・大阪阿倍野橋駅と吉野線・吉野駅を結ぶ特急列車、青の交響曲(シンフォニー)。
1号車と3号車は2列+1列のデラックスシートを中心とし、2号車はバーカウンターを有するラウンジ席。
乗車のみも可能ですが、軽食やお酒のメニューが豊富。お酒は吉野や葛城の地酒を筆頭に、吉野梨のリキュールとハイボール、そして缶ビールとソフトドリンクも。
柿の葉寿司、吉野葛ごま豆腐、葛城高原チーズなどの軽食。ケーキ、マカロン、ジェラートなどのスイーツもあります。
【公式サイト】 近畿日本鉄道 青の交響曲
【区間】 大阪阿倍野橋駅-吉野駅 64.9km
【時間】 約1時間16分
【料金】 大人片道 乗車料金最大970円+特急指定席510円+特別車両料金210円(軽食、飲み物は別料金)
【運行日】 2~9月 基本は水曜以外運行 1日2往復
【その他】 募集型企画旅行ツアーにて年に数回程度、ワイン列車とビール列車あり
四国地方の列車
5.夕焼けビールトロッコ列車(愛媛県 JR予讃線)
伊予市駅から伊予長浜駅までの往復区間にキリン生ビール飲み放題を楽しめる、トロッコ列車。(雨天時は普通列車)
調べた限り、使用車両はキクハ32型気動車を改造したトロッコ車両に「KIRIN」のヘッドマークを付けた運行。
2016年まで琴平-大歩危間を運行していた「絶景!土讃線秘境トロッコ」で使用された車両のようです。
キリン生ビール、酎ハイ、ソフトドリンクの飲み放題に、特製弁当も付いています。
2015,2016年の情報
【公式サイト】 JR四国 運行ニュース2015
【区間】 松山駅→伊予市駅→伊予長浜駅(折返)→伊予市駅→松山駅 77.4km
【時間】 約3時間28分(うち46分は伊予長浜駅前の散策)
【料金】 大人 3,500円(弁当、飲み物、乗車券)
【運行日】 6~8月に延べ18日程 1日1便 事前予約制
まとめ
値段はどの路線も大体4,000円前後といったところですが、内容は各列車で大きく異なるもの。
特に運行時間の長さは各社で大きくバラツキが出ている印象です。
夏はビール、冬は日本酒など、季節を感じられる地酒列車の紹介でした。