独学80時間で国内旅行取扱管理者試験に挑むので勉強法などを解説

試験対策テキスト

国内旅行業務取扱管理者試験を受けるのですが、短期間で合格を目指す学習計画を立てて実践しています。

参考書を利用しただけの独学ではありますが、折角の経験ですので学習スケジュールと勉強時に意識したことなどを参考に公開してみます。

合格率は例年30%前後で国家資格の中では比較的簡単と言われますが、旅行業法、各種約款、料金計算、国内観光地理と多岐で深い内容はさすが国家資格に位置付けられている難関。

本格的な学習を土日に絞った8時間×10日で、短期集中でその難関に挑みます。

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教材選びのポイント

試験対策テキスト

試験対策教材は、正直、どの教材でも合格できる作りになっていると感じます。

そのため、ネットの情報を参考にしつつ本屋で色々手に取ってみて最終的に「自身にとって勉強しやすい見た目か」で判断すると良いです。

私の場合は旅行に特化した資格学校「トラベル&コンダクターカレッジ」著の「やさしく学ぶ~合格テキスト&練習問題」を購入しました。

基本は利便性で選ぶと良い

私が判断したポイントとしては、
①テキストと過去問を別々に購入して厚みなく持ち歩けるもの
②文章がぎっしり詰め込まれていなくて構成的に読みやすいもの

という基準で選びました。この教材、ダントツで薄くて量が少ないのに1~2章の網羅率が高く「楽に80点を叩き出せる」魔法の書です。(主観です)

ただ、例えば安く済ませたいならテキストと過去問が一体化した本のほうが断然安いですし、数年に一度出るレアケースの問題もしっかり押さえたいのであれば多少厚みがあってもしっかり書かれた本を選んだほうがいいですから、個人の好みで選ぶのが吉です。

出版日には特に注意

出版日が古いものは最新の旅行業法や約款に対応していないので、最新版を買ったほうがいいです。表紙の年号や巻末の日付で確認できますが、amazon(特に中古本)で購入するときは要注意です。

特にこの資格ではJRに関して広く試験で問われます。列車の導入や廃止など年単位で相次ぐ内容が反映されて、出題範囲も最新の動向で見直されます。この資格は「最新版で学習すべき資格」です。

例えば、北海道新幹線や北陸新幹線が導入されたことから、グランクラスの話や「はやぶさとはやての乗り継ぎ」の特例など新たな問題が頻出傾向にありますので、古い版の本を購入すると試験範囲がごっそり抜け落ちることになり不合格にもなりかねません。

実際、私はamazonで古い版を購入したところ平成23年の内容だったため、第3章の試験範囲のうち3割くらいがまったく掲載されていない事態に陥りました。しかも消費税5%の時代だったのでJRの料金系で520円が510円になっている始末。

他の教材、過去問、Youtubeで補完したので問題ありませんでしたが、慌てないよう最新版か確認して購入すべきです。

学習スケジュールのポイント

私個人のものなので参考程度ですが、以下のとおり学習スケジュールを立ててみました。

国内旅行取扱管理者試験 学習計画

1~2日目:第4章は長期学習で

私の場合は47都道府県すべて旅行済で大体の情報は頭に入っているので、第4章「国内観光地理」は今回用の勉強は殆ど行わずに「50満点中40点」を過去問で叩き出せました。

もともとJTB主催「国内旅行地理検定2級」で専用の教材を1ループ(1ページ目から最終ページまで読む)2日で終わらせて合格していた事情もあり。

第4章はまず無勉強で過去問を1年分解いてみてから「どれくらい学習すれば合格圏内に入れるか」を考えて学習量を決めるといいでしょう。

3~5日目:第1~3章は最初にリラックスで学習

第1章「旅行業法」、第2章「約款」、第3章「料金計算」の勉強方法については、先述の教材のまえがきに書かれていた「まずは全体を軽く読み、次にもう1回全体をしっかり理解する」方式で進めてみました。

まず1ループ目に「リラックスして楽しく理解して3割程度を覚える」方法でいきました。

というのも、この資格は以下の対策が有効となるからです。
①各章、各単元に相関関係があるので、全体のつながりをまず把握する
②出てくる数字や端数切捨切上などにも、単元間で一定の法則性やつながりがある
②1回で全部覚えるのは苦行で進みが遅くなるので、まずは部分的な知識をつける

6~8日目:第1~3章の2ループ目で徹底理解

1ループ目で3割程度のベースとなる知識を得た上で、2ループ目にしっかり学習すると「意外に頭に入ってくる」感覚が得られます。(個人差あり)

この2ループ目では「1日の短期集中でしっかり勉強して8割程度の理解まで上げる」方法でいきました。

出てくる数字は極力正確に覚えつつ「ここが大事」と記載されているポイントを集中的に理解。この資格の理解レベルは「正誤が問われたら正か誤か答えられる」程度で大半は得点できます。

また、学習した「その日」に過去問の「学習した章だけ」を解くのがコツ。覚えたものをその日に反復しておき、不正解だったものだけ翌日に再度解いて理解の穴をふさいでおきます。

9~10日目:弱点克服に時間を費やして試験へ

ここまで来れば各章を集中理解して過去問1年分を解いた状態になるので、自身が合格圏内にいるのか、どの分野が得点できずにいるのか、を判断できます。

得点できていない部分を最後に集中学習して盤石の態勢を整えれば合格間違いなし!あとは頻出ではない「飛行機の3レターコード」を勉強しておくなど「万が一出題された場合」にも対応しておくといいでしょう。

ちなみに私の場合、各章を集中理解して過去問1年分を解いてみて、
 第1章 100点満点中76点
 第2章 100点満点中80点
 第3章 50点満点中24点(テキストで網羅していない範囲あり)
 第4章 50点満点中44点
という結果だったので、第3章対策に残り時間を集中投下しました。

結果

さて、受験はこれからなので合格するかどうかはわかりませんが、過去問では合格ラインを超えているので手ごたえはあります。

ちょっと綺麗にまとまっていない記事なので、合格したら、合格体験記の記事としてリライトします。

記事を書いた人&運営者
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セシモ コイ (瀬下 恋衣)
趣味の国内旅行ライター

観光1,000日超の国内旅行マニア。一眼レフで撮影した花や絶景の写真を活用して当旅行サイトを運営。

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当サイト運営者が執筆した旅行本の第1弾。国内旅行の景勝地80ジャンルを解説。