カツオをはじめとした漁業が盛んな「南国土佐」こと高知県ですが、そんな海のイメージとは離れた工場夜景も実は楽しめるのです。
県の中心地となる高知市だけでなく、鍋焼きラーメンで有名になった須崎市にも工場夜景スポットがあって高台から俯瞰できる場所も。
高知県の工場夜景情報はネットにほとんど無い状態で下調べに苦心しましたので、ここで少しでもわかりやすく工場夜景スポットを紹介してみます。
目次
高知市の工場夜景
01.五台山公園展望台
調べたかぎりでは、高知市で夜に照明が輝く工場は「太平洋セメント土佐工場」のみ。高台から見るスポットとしては「五台山公園展望台」がオススメです。
遠くに連なる山がシルエットとして映るマジックアワー(日没30分後頃)がオススメで、西側に沈む夕日のオレンジ色が残る空とのシルエットが見事です。
この五台山公園展望台は、ビル群や港など一般的な夜景スポットとして有名。展望フロアの先端に突き出した場所から180度以上に広がるパノラマ夜景が綺麗です。
特にデートなどカップルで来訪するスポットとしてピッタリで、柵に南京錠が沢山絡んでいるなど恋人の聖地としても認知されている様子です。
アクセスする際は展望台への道の運転に気を付けたいところ。細く蛇行して端に溝のある道路な上に、上り用と下り用で別々の道路が一方通行で用意されているのが特徴です。
[住所] 高知県高知市吸江210-1 地図
02.新青柳橋
五台山のふもと、国分川に架かる新青柳橋からも太平洋セメント土佐工場を撮影できます。
そこそこ長い橋で車通りが多いのですが、しっかり歩道が確保されており三脚を立てて撮影できるのが嬉しいところ。ただ、風が強いのがネックでしょうか。
基本的に五台山公園展望台と同じような構図の写真にはなりますが、海と近い標高からの撮影となるため海に映る光の反射が美しいです。
橋のたもとにコンビニがあるため、買い物やコーヒーで温まることなどできます。
[住所] 高知県高知市五台山5020 地図
03.桟橋通6丁目
太平洋セメント土佐工場を間近で楽しむなら、対岸の「桟橋通6丁目」がオススメ。
特に手前の船と街灯によって海がグリーンに輝くところが幻想的で、全般的に工場の光量が少なめなので海に色が出るのは嬉しい点です。付近の船もあわせて撮影すると良いです。
ゲートや柵は無いため岸の先まで行けて、駐車スペースに困らないくらいの広さはあります。また、桟橋通5丁目駅から徒歩での来訪も可です。
[住所] 高知県高知市桟橋通6 地図
須崎市の工場夜景
04.城山公園(住友方向)
須崎市では大きく3つの工場を撮影できる様子で、代表的な「住友大阪セメント高知工場」は色々な方角から撮影できる工場です。
高台から見るスポットとしては「城山公園」がオススメ。手前には海岸線と平行に土讃線が通っており、須崎駅で停車する列車とコラボした撮影が可能です。
小さめな駐車場で三脚を立ててゆったり撮影できますし、海に反射する光をより長く撮影したい場合は駐車場から階段をのぼった先のほうが海を広くとらえることができます。
アクセスする際は公園への道の運転に注意。コンクリート敷きながら細い道な上に、途中の折り返し地点でスイッチバック式にバックで進む必要があります。(Youtubeに動画あり)
[住所] 高知県須崎市須崎 地図
05.城山公園(日鉱方向)
先述の城山公園からは南西に「日鉄鉱業鳥形山鉱業所」の工場夜景も楽しむことができます。
横に広がる夜景として光の量は少なめで、手前の街並みのビルもあって構図取りは難しいところ。遠くの山々に沈む夕日のオレンジ色をとらえるのにピッタリではあります。
筆者が撮影した日は曇りで夕日が沈む光景は拝めず、ちょっと物足りない写真に。
ちなみに、この日鉄鉱業を近くで撮影できるかとアクセスしてみたところ、高速道路に入ってしまう失敗も。岸へ行くために線路の高架の狭いトンネルをくぐるなど多少難があります。
[住所] 高知県須崎市須崎 地図
06.住友大阪セメント西側
先ほどの住友大阪セメント高知工場は東側(黒潮市場)から眺めることもできますし、今回のように西側ではセメント運搬クレーンを目の前に見ることができます。
底部とクレーン用ボディが可動式になっていて、岸に並んだセメント袋をクレーンで釣り上げる作業が行われていました。
クレーンは常に稼働して揺れるため、シャッタースピード10~30秒などでブレます。それでも長めのシャッタースピードで綺麗に撮りたくなるくらい綺麗です。
クレーン近くに通っている道路はヨットマリーナなどに向かう道路でもあるため、一般車の通行が可能となっています。
[住所] 高知県須崎市多ノ郷乙 地図
07.潮田町1丁目
住友大阪セメント高知工場の対岸から撮影することも可能で、埠頭の北端は釣り人が来訪することもあり数台の車が並んで駐車している場所となっています。
対岸の工場は先ほどのクレーンが可動式になっているため、移動中はブレる点に気を付けて撮影したいところ。
この角度だとタンクに描かれたマスコットキャラを見ることができ、これが住友大阪セメント高知工場のトレードマークのようになっています。
[住所] 高知県須崎市潮田町1 地図
08.白石工業土佐工場
須崎市で夜に光かがやく工場として「白石工業土佐工場」があり、こちらは海沿いではなく山の中にある工場です。確か石油精製を請け負う工場だとか。
山の斜面をとらえるためにマジックアワー(日没30分後頃)に撮影したほうが良さそうで、筆者が撮影したように夜は背景がわからない状態だと物足りなさが出てきます。
立ち入り禁止区域が明示されていますので、禁止と記載された手前の道路沿いから撮影。筆者が撮影した地点までは街灯があり、そこから先は真っ暗な道でおそらく行き止まり。
来訪時は川沿いの道路でアクセスするのが肝要で、山側からヘアピンカーブ経由で来訪すると激的に狭い生活道路を通ることになり危険です。
[住所] 高知県須崎市桑田山乙3 地図
まとめ
以上に記載したとおり、以下3つが撮影工場のメインとなります。
・高知市の太平洋セメント土佐工場
・須崎市の住友大阪セメントと日鉄鉱業
・須崎市の白石工業土佐工場
以上、高知県の工場夜景スポットの紹介でした。