ANAでエコノミーからプレミアムクラスへ無料アップグレードする裏技

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ANAプレミアムクラスの座席

旅行でANA国内線を利用するとき、安価なエコノミークラスを利用する方が多いと思います。

しかし、運が良ければエコノミークラス料金のままプレミアムクラスへ無料アップグレードしてもらえることが、たまにあります。

俗に「インボラ」と呼ばれるこのテクニック。今回はおトクに優雅な飛行機移動をするインボラの方法を解説してみます。

無料アップグレードする方法

マイル、ポイント、○○会員、などは一切不要で、運任せとなるこのテクニック。

その方法とは「連休など繁忙期の航空チケットをあらかじめ購入し、当日の搭乗期限時刻ギリギリにチェックインする」だけです。

それだけ?と思うひともいると思いますが、それだけです。事前の座席指定をせず、当日にチェックイン機を利用すればOKです。

いわゆるオーバーブッキング(過剰予約)による満席を狙って、プレミアムクラスの空き席を無料ゲットする「インボラ」という手法です。(もちろん合法です)

オーバーブッキングとは?

一般的に、航空会社は定員(座席数)よりもわずかに多い予約を受けています。

理由は、一定数のキャンセルが発生することが常に見込まれるためで、突発的なキャンセルが発生しても満席に近い乗客利用を達成して利益を確保するのです。

しかし、実際にキャンセルする乗客が少ない場合、座席数よりも多い乗客が乗ろうとするため乗ることができないお客さんが出てきてしまいます。

これがオーバーブッキングです。

2017年4月にユナイテッド航空で乗客を無理やり引きずり出した事件がありましたが、あれもオーバーブッキングにより乗れないお客さんが発生したことによる出来事です。

ANAではさすがに引きずり降ろされることは無いと思いますが、こんなアナウンスが空港内で流れることがあります。

「○○便は満席のため別な便に振り替えていただけるお客さまを探しています。賛同いただける方には謝礼として1万円を差し上げます」

これもオーバーブッキングによる出来事で、航空会社が謝礼を払ってもなお満席でフライトできるので利益が出るようになっています。

インボラとは?

このオーバーブッキングを狙った方法が「インボランタリー・アップグレート」と呼ばれるもので、略してインボラアップグレードと言われます。(聞きなれない方も多いと思います)

ANA国内線では安価なエコノミークラスと豪華なプレミアムクラスの2種類が存在します。

通常、お客さん側から自発的(ボランタリー)に、エコノミーからプレミアムへアップグレードするときは有料となります。

以前は一律9,000円でアップグレードできていましたが、現在は路線の距離により可変になっていると思います。(すみません裏付けを取っていません)

しかし、オーバーブッキング時の対処法のひとつとして「エコノミーのお客さんにプレミアムの空き席を代替提供する」ことがあり、この場合は航空会社側の都合なので無料でアップグレードしてもらうことができるのです。

これがインボランタリー・アップグレートです。

どのような条件下で発生しやすいか

運が良ければ発生するこのインボラですが、

 ・連休などエコノミー利用が激増する日時の便
 ・飛行距離が短い路線
 ・あらかじめ座席指定をせず満席になった状態

といった条件下で発生しやすいです。

プレミアムクラスというのは比較的ビジネス利用の方が多いため、連休のようにビジネス利用者が少なく旅行客が殺到してエコノミーが満席になりやすい便が狙い目です。

また、沖縄などの長距離に比べて東京-大阪間など短距離路線は「わざわざ短い時間なのに高い値段でプレミアムに乗ってもじっくり堪能できない」ということで、プレミアムの利用客が少ない傾向にあります。

そして、ネットで航空チケットを購入した際に併せて座席指定してしまうのではなく、当日ギリギリのチェックインをすれば満席の状況になりやすいということになります。

上級会員の方が優先されるといった情報もありますし、一人客だと調整のしやすさから当たりやすいという傾向もあるようです。一方で身なりが綺麗だとか太っているとか都市伝説的な理由が噂されています。

実際に筆者が発生したケース

私も過去に1度だけインボラでプレミアムクラスを利用したことがあります。

ゴールデンウィーク初日の2015年5月2日午前、東京羽田空港から大阪伊丹空港へのフライトでした。

手荷物検査ゲートが大渋滞していた際にチェックイン機を利用すると「空席がありません、サービスカウンターへお越しください」というメッセージ画面が出てビックリ。

サービスカウンターに行ってみたところ「プレミアムクラスでご案内します」と、同便のプレミアムに乗ることができました。

国内線プレミアムクラスって良いの?

国内線プレミアムの朝食写真 ANA国内線プレミアムクラスで提供される朝食の一部

利用したことのある身としては「有料だとしたら利用しないけれど、無料であれば気兼ねなく優雅に楽しめる」のでオススメです。

座席はエコノミーより広くてゆったりでき、隣の席とは軽い仕切りがされています。前後の余裕もあるため後ろの人に気遣いせずにリクライニングできるのも嬉しい点ですね。

そして、プレミアムには食事が付きます。午前は「プレミアム御膳」、午後は「プレミアム茶房」として、有名店やANA特製の食事を楽しめます。

写真は朝食のプレミアム御膳。(午前と御膳を引っ掛けているんですかね^^)

これに加えてインスタントのカレースープが付いたのですが、オクラやニンジンが入っていて体が温まって美味しかったですね。

あと、追加で雑炊などの軽食もオーダーできますし、飲み物もエコノミーよりも多く種類が揃っています。今もまだあるかわかりませんが、スターバックスのコーヒーも楽しめるんです。

以上の食事や飲み物はプレミアムクラスの航空チケットに含まれているので、機内では無料で楽しめます。そして、インボラでアップグレードした場合も在庫さえあれば追加料金無しで楽しむことができます。

もちろん早割などの航空チケットでも可能ですので、エコノミーの料金だけで朝食とスタバのコーヒーが付くなんて、ちょっぴり優雅な時間でプチ幸せな気分でフライトを楽しめるわけです。

まとめ

ANA機体写真 プレミアムクラスを楽しんだ後にお別れのANA機体

以上のとおり、エコノミーの満席を狙うことで無料アップグレードのプレミアムを楽しむことができるインボラという手法。

繁忙期に座席指定をせずチケット購入をして、期限時刻直前にチェックイン手続きをすることで可能性がグッと高まります。

そして、プレミアムクラスではゆったり座席に朝食とスペシャルドリンク。これらをエコノミークラス料金だけで楽しむことができます。

はなから期待して狙うとうまくいかずガックリしてしまいますから、当たればラッキーくらいの感覚で試すのが良いと思います。

ちなみに、クラス分けされていない航空会社も多いので、主にANAで利用できる方法となります。

以上、ANAでエコノミーからプレミアムクラスへ無料アップグレードする裏技の紹介でした。

記事を書いた人&運営者
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セシモ コイ(瀬下 恋衣)
趣味の国内旅行ライター

国内旅行が大好き。NIKON一眼レフで主に花や絶景を撮影し、写真を活かして当旅行サイトを運営。
旅行系Vチューバーとしても活動予定で、国内情報を解説するため勉強中。