山陽の瀬戸内海や山陰の日本海にある海沿いカフェに加えて、山間部にも落ち着きあるカフェが点在する中国地方。
広島県の宮島など観光地散策の休憩にピッタリなお店もあれば、ひっそりとした場所にたたずむ個人喫茶店まで様々です。
今回は、筆者が行ってみたカフェと気になるカフェを紹介していきます。
目次
岡山県のおしゃれカフェ
01.岡山珈琲館 クラブラティエ(岡山市)
全国的に展開する珈琲館ですが、岡山駅近くでは独自発展によりオリジナルカフェに近いスタイルの珈琲館があります。
桃太郎大通りから1本裏の路地にある珈琲館で、3階建てのカフェでありつつセルフではなく席注文の形式。3階は喫煙席で、階で分煙されています。
駅近くながらブレンドコーヒー350円という比較的リーズナブルな価格帯。農園指定、クラシック、アメリカンに加えてスペシャルティや有機コーヒーまで充実。
冷たい飲み物のバリエーションも豊かで、ラテ、フロート、フラッペなど色々な形。フルーツ王国岡山として知名度を上げているパフェもあります。
モーニングメニューもあり、トースト、サンドウィッチ、フレンチトーストなども魅力。
02.オンサヤコーヒー 問屋町店(岡山市)
岡山市の北長瀬から少し離れた場所にある、繊維系の問屋が集まる問屋町(といやちょう)。衣類のアウトレットやショップがありつつ、カフェのメッカでもあります。
道路に面したテラス席もあるカフェも多く、そのひとつがこのお店。店内には簡易的に利用しやすいカウンター席から、昼下がりの食事も楽しいテーブル席が魅力的。
コーヒーは軽めから濃いめまで選べて、深煎りやエスプレッソもありつつカフェラテやカフェフラッペも用意されています。クラフトビールもあり。
トースト系のモーニングが充実しており、クロック、ピザ、ジャーマン、ツナ&オリーブなど洋系トーストが売り。ワッフルもベリーやチョコバナナなどを焼きたてで。
03.オールウェイズ(総社市)
備中国分寺から近く、吉備津-総社間のレンタサイクルのルートとして立ち寄りやすい立地のカフェ。景色は楽しめないものの、テラス席も用意されているお店です。
テラスを隔てる窓から光がしっかり入る、ログハウス調の建物。店内は余裕ある席配置のテーブル席に、屋根の高さで開放感を得られます。
パニーニとカプチーノが売りのお店と外観に表記があり、ランチプレートでも楽しめるベーグルやフレンチバゲットにサンドウィッチやハンバーガーが揃います。
プレートセットでポテト、サラダ、ドリンク付き。飲み物はフレンチプレスで楽しめるコーヒーや、水出しアイスコーヒーを筆頭にカフェラテや紅茶もあります。
04.町家紅茶店 凜香(美咲町)
縁起が良い駅名として知られる亀甲(かめのこう)駅から徒歩圏内にある、紅茶専門の喫茶店。駅前の旧道沿いにある、一軒家タイプのお店です。
店は手前にテーブル席、奥には喫茶店らしさのあるカウンター席がある奥に長い空間。花の飾りなどテーブルがキレイに彩られており、明るい色使いの内装です。
10種類ほどの紅茶葉が用意されているメニューで、ホットでもアイスでも。岡山県は高梁(たかはし)市で高梁紅茶を栽培しており、その高梁紅茶も用意されています。
紅茶がメインの喫茶ですが、ケーキやカレーライスも日替わりで用意されている様子。土日のみ営業という点に注意が必要です。
05.ケイキ・ウォーカー(津山市)
津山市にある庭園「衆楽園」の裏手の細い路地にある、個人店のケーキ屋さん。ケーキ用ショーケースに5種類ほどのケーキとロールケーキがある小さめな店です。
洋風のこぢんまりとした雰囲気の店内席が用意されており、ホットコーヒー、ホットティー、カフェラテなどにケーキを組み合わせたセットをオーダーできます。
06.吹屋の紅や(高梁市)
高梁市の中でも山間部の奥地にある吹屋の街並みにて、メインの街並み散策路にカフェがいくつかあります。
その中でエリアの端にあるカフェがこのお店。自然の中にあるテラス席もありつつ、店内テーブル席にも花が添えられるなどシャレた雰囲気で過ごせます。
喫茶メニューは種類こそ少なめながら、コーヒー、柚子ティー、マンゴージュース、オレンジジュースなど店内でくつろぐのには不足ない内容です。
高梁市にて栽培している地紅茶の高梁紅茶がひとつの売り。ベンガラ瓦の街ならではのベンガラカレーも食事メニューとして用意されています。
広島県のおしゃれカフェ
07.伊都岐珈琲(廿日市市・宮島)
広島県の離島として世界遺産「厳島神社」を持つ宮島には、オシャレなカフェが点在。そのひとつが、参道エリアで神社近くにある伊都岐(いつき)珈琲です。
セルフ式カフェとして店入口近くにレジカウンターが広く取られた店内はカフェチェーンのようでもあり、それでいて明るい内装は大手とは異なる雰囲気。
店手前に大きめなテーブルがあるだけでなく奥のほうにも小さめな部屋があり、テーブル席が狭くも並べられている空間として利用客も多いです。
ソフトクリームやプラカップ式ドリンクはテイクアウトの食べ歩きも可能。もみじ饅頭や八天堂クリームパンが売られているときもあります。
浅煎り、深煎りの豆を指定できるコーヒー。クリームたっぷりの甘めなドリンクもあり、ハートマークのミルクを付けてくれるカフェラテも。
08.サラスヴァティ(廿日市市・宮島)
宮島で観光客が賑わうルートから少し外れた裏路地にある、オシャレな古民家カフェ。宮島での宿泊者の朝カフェとしても定評のあるお店です。
店入口が開放されていると風通しの良い1階には、籠に入ったコーヒー豆の香りが漂うダークブラウン調の空間。
カフェらしさが存分に出ているオシャレな内装で、屋根裏のような2階も民芸風でゆったりとしたテーブル席が並んで窓からの光が入ります。
5種類ほど用意されている自家製ケーキが売りのカフェで、チーズケーキやガトーショコラなど日によってオススメが店頭黒板に書かれています。
喫茶系ドリンクも用意されており、コーヒーやカフェラテなどをケーキと組み合わせるのが定番となっています。
09.三河屋珈琲 呉中通店(呉市)
自衛隊基地のある呉市のアーケード街にある喫茶店。以前は「GOLDEN BURN’S」という店名でしたが、その当時とはあまり変わらない雰囲気とメニューで続いています。
レンガ調の入口は純喫茶っぽさが出ており、ダークブラウン調に白い壁紙の内装に絵画や照明が飾られた洋風の喫茶空間です。
ワッフルがひとつの名物で、デザートトッピングで綺麗に盛られたワッフルを楽しむことができます。夏場はかき氷やサンデー、通年で甘めなドリンクとパフェも豊富。
朝はモーニングセットが4種類ほど用意されており、トーストモーニングに加えて三河屋ワッフルモーニングもあります。
10.トラジャ(三次市)
山間部の基点となる三次駅の駅前ロータリーにたたずむ、おそらく個人で営業する喫茶店。
外階段で2階にあり、店内はログハウス調の木材感ある空間。1枚板のカウンター席に加えてテーブル席もあり、クッション付きの椅子はブラウン色で統一感あり。
注文後に豆の機械挽きを始めて手で淹れてくれるブレンドコーヒーが魅力で、トラジャブレンドなどが用意されています。深煎りの苦味が強いコーヒーもあり。
カレーが人気の高い一品のようで、他にも3種類ほどのケーキやサンドウィッチなどの軽食も用意されています。
山口県のおしゃれカフェ
11.瀬戸内ジャムズガーデン(周防大島町)
車で行ける離島の周防大島にある、柑橘系のジャム作りと販売を行うジャム屋さん。ジャム販売棟の隣には、テラス庭を持つ2階建ての海沿いカフェがあります。
書籍「里山資本主義」で紹介されてメディアにもよく登場する、田舎での起業事例として知名度の高いお店です。
明るい木材によるログハウス調の店内は、靴を脱いで上がるタイプでゆったり。ソファ席やダイニングテーブル系の席などがゆったり配置され、2階もあります。
山口県内でもお土産として扱うお店も多いジャムで、このジャムを使用したトーストセットやデザートを楽しむことができます。
無農薬栽培のコーヒー農園で作られた豆による有機栽培コーヒーもあり、喫茶ドリンクも売りのひとつです。
鳥取県のおしゃれカフェ
12.すなば珈琲(鳥取県内に数店舗)
47都道府県最後のスターバックスコーヒー出店となった鳥取県で、スタバ出店前の2014年に「スタバは無いけど砂場はある」のコンセプトで登場した喫茶店。
今は鳥取県の県東から県西まで9店舗ほど(2019年時点)存在し、鳥取駅前店は移転リニューアル。鳥取空港、賀露、境港など店舗ごとに異なる外観と内装です。
話題先行ではなく実力派として店舗によってサイフォン式で淹れるなど、コーヒーを純粋に楽しめる喫茶店です。
[店名] すなば珈琲 店舗一覧→ 食べログ
[場所] 鳥取駅前など鳥取県内に数店舗
[営業日時] 各店ごとに設定
島根県のおしゃれカフェ
13.焙煎珈琲工房 梢庵(松江市)
松江市で宍道湖の南側。玉造温泉エリアを通る国道9号沿いの湖側に店を構える喫茶店。洋館っぽい一軒家のたたずまいで、緑の屋根に植物が置かれたエントランスです。
店内はダークブラウン調でアンティーク系の家具がありつつ、シンプルなテーブル席も。宍道湖を間近で見ることのできるウッドデッキのテラス席もあります。
サンドウィッチ、カレーライス、オムレツなど洋食中心の食事メニューがあり、朝はモーニングセットが5種類ほどあるのが魅力。
色々なコーヒー豆品種が用意されており、いくつかのブレンドを選択肢としてオーダー可能。厳選した豆をドイツ製の焙煎機で焙煎し、ネルドリップで淹れるコーヒーです。
まとめ
以上、中国地方(山陽、山陰)のオシャレなカフェの紹介でした。