岡山県銘菓「きびだんご」代表格の廣榮堂本店!5製品を食べ比べ

記事内に広告を含みます

岡山銘菓「きびだんご」の老舗といえば、廣榮堂(広栄堂:こうえいどう)本店。

砂糖、還元水飴、もち粉などを原料として、求肥(ぎゅうひ)のようなお餅感覚でいただける、昔ながらのお菓子。

賞味期限は大体20日で、個包装10個入り1箱で410円。小さいサイズなのにちょっと高い感じで、他に手頃なお菓子の選択肢が無いのでコレを選ぶって人も多い気がします。

この10個入りパッケージがカラフルで、代表格のメーカーゆえわかりやすい位置に陳列されて目立ちます。

パッケージや個包装には桃太郎、お供、鬼などの絵が描かれています。これは世界的絵本作家の五味太郎さんが描いたものです。(筆者も名前だけ知っている程度ですが)

今回は岡山空港で5種類陳列されていた廣榮堂の「元祖きびだんご」を1箱ずつ購入し、食べ比べしてみたのでレポートしてみます。

1.ノーマル(プレーン)

まずは定番のノーマルで、パッケージも中身も白色。個人的には、このノーマルがイマイチだと感じます。

持っただけでわかる、変形してしまう柔らかさに紙包装のパサつく感じ。弾力というには柔らかすぎるネットリ食感。

餅の甘さよりも砂糖タイプのじんわりとくる甘さ。この甘さが後々まで持続するのですが、クドくてベトつく感じが出ます。とにかく甘いお菓子が好きな人におすすめです。

2.黒糖

次に黒糖。こちらのほうが甘さが上品で、砂糖の後に追いかけてくる黒糖の香りが軽く出てきます。

還元水飴の含有量がプレーンより少ないようで、こちらのほうがしっかりした弾力を楽しめます。噛んだ後の断面も綺麗で、光が当たったときのツヤと色合いもなかなか。

ただ、黒糖らしさは弱め。きびだんご主体の味なので、純粋に餅粉の味を楽しみたいなら黒糖がおすすめです。

3.海塩

昔ながらの塩製法という伊豆大島産の塩「海の精」を使用。

俗に言う「スイカに塩」とはちょっと違う、甘さとしょっぱさが同居して双方の良さを感じ取れる味わいに仕上がっています。餅粉由来の味わいも健在。

噛んだ時、断面を舌でサッと撫でたときに感じる淡い塩気がたまらない。黒糖より良い弾力と粘り気が心地よく、プレーンより引き締まっています。塩気のあるお菓子が好きであれば海塩をおすすめします。

以上が主要3フレーバー。この3つが1つのパッケージとして販売されている商品もあります。以降に紹介する白桃と抹茶は若干マイナーなようです。

4.白桃

桃の果実っぽさをしっかり感じ取れる、白桃。黒糖あたりと比べると明らかにフレーバーっぽさが出て特徴ある味わいで、涼しげな感じが良好。

桃の味わいと甘さがうまく調和していて、味と甘さが結託して押し寄せてくる感じ。引き締まった食感もGOOD。

ただ、白桃ジャムにゲル化剤で対応していて後味の甘さとクドさがちょっと強いような感じも。果実味がしっかり付いたものが好きな人におすすめです。

5.抹茶

公式サイトに掲載されていないフレーバー、抹茶。

苦みをほのかに感じさせる抹茶の香りがしっかり立ち、後から甘さがジワッと出てきます。食感もしっかり。

きび粉を使用しているため、後味でほのかに古めかしい風味が出てきます。甘さも出てきますが、ほろ苦さが引き立つ印象。甘さよりも苦みが好きな人におすすめです。

まとめ

以上5フレーバーを食べ比べてみて個人的に感じたのは「プレーンが甘すぎて美味しさに欠ける」点。

推測する理由としては「餅粉より還元水飴の含有量が多い」ことに起因する、ダレた甘さと柔らかすぎる食感なのだろうと思います。

砂糖より還元水飴のほうが甘さは控えめですが、砂糖プラス還元水飴の総量が多いのか甘さがまとわりつく感じが出ます。お茶やストレートの紅茶やコーヒーなどを添えて楽しむと良い気がします。

総合して考えてみると、様々な人の味覚に合わせて方向性の異なる5フレーバーが用意されている気がします。最低どれかひとつは気に入る味が見つかるような。

ということで、きびだんごの食べ比べでした。

記事を書いた人&運営者
運営者顔画像
セシモ コイ(瀬下 恋衣)
趣味の国内旅行ライター

国内旅行が大好き。NIKON一眼レフで主に花や絶景を撮影し、写真を活かして当旅行サイトを運営。
旅行系Vチューバーとしても活動予定で、国内情報を解説するため勉強中。