加賀百万石の金沢は和菓子の街として、お茶に合わせた見た目の美しい和菓子がたくさん。米と水に恵まれた菓子が北陸の魅力です。
富山県では薬売りの歴史を思わせる名前の銘菓があり、羽二重餅が有名な福井県も原材料の質にこだわった菓子作りの土地柄です。
今回は、北陸地方のお土産やお取り寄せにピッタリの銘菓を紹介します。
セシモ コイ
目次
A.富山県の銘菓
01.甘金丹(リブラン)
これ甘金丹(カンコンタン)。
けしてアンポンタンではない!
れっきとしたお菓子です。 pic.twitter.com/zpLMeM5rsB— 奈頼幽児/Youji Narai (@narai1210) 2021年8月16日
越中(えっちゅう)富山の銘菓のひとつ「甘金丹(かんこんたん)」は、カスタードクリームをしっとりとしたスポンジ生地で包んだ卵色のケーキです。
富山で1963年創業の老舗スイーツ専門店「リブラン」の代表的な商品。生クリームを使用したケーキを富山県内で初めて製造販売し、パンづくりも展開する企業です。
富山のおいしい水を使用して蒸しあげた、きめ細かくしっとりとした生地が魅力。なめらかで濃厚なカスタードクリームもあり、和の独特な雰囲気を持つパッケージ箱も特徴。
基本は1個ずつ小箱に入った商品ですが、小箱に入っていない大きい箱の詰め合わせタイプを選ぶとお値打ちです。
B.石川県の銘菓
02.きんつば(中田屋、他)
寒天を用いて小豆のつぶ餡を固めて、水でゆるく溶いた小麦粉生地を付けて銅板で焼いた「きんつば」。金沢をはじめとして石川県で広くお土産となる和菓子です。
もとは大阪で考案された菓子と言われ、江戸など各地に広がる中で金沢でも老舗で作られるように。刀のつばのように平らで丸く整えるのが元来ですが、四角く固めるのが今の定番。
特に金沢の「中田屋のきんつば」は全国的に有名で、金沢土産の代表格。他にも色々な和菓子店や企業できんつばが作られています。
03.柴舟(今屋、他)
今日のおやつは、加賀の伝統銘菓「柴舟」@今屋。柴を積んで川面を渡る柴舟を型どったのが名前の由来だそうです。生姜汁と砂糖が塗ってあり、素朴な味わいです(^^) pic.twitter.com/o6UmK5945F
— horiko (@ho_ri_ko_) 2014年10月19日
金沢市で作られている和菓子「柴舟」は、小麦粉生地の煎餅に生姜(しょうが)汁と砂糖蜜を丹念に塗ったもの。表面に砂糖を化粧引きして、うっすらと雪のかぶったような見た目。
柴舟(しばふね)というのは、火を起こす材料にもなる木「柴」を積んで川面を渡る川舟のこと。その舟の形に似せて、煎餅を反らした姿が名前の由来となっています。
加賀百万石の伝統菓子として古くから親しまれている銘菓で、老舗として「柴舟小出」や「今屋」などが作っている歴史ある和菓子です。
自宅用であれば楽天市場で「今屋」の柴舟5種類がセットになった送料無料のセットもあります。
C.福井県の銘菓
04.羽二重餅(マエダセイカ、他)
マエダさんは羽二重餅もつくられてるそうな!格調高い美しさをかねそなえた「名菓」は有名なお菓子で「銘菓」は上等なお菓子((φ(・д・。)ホォホォ pic.twitter.com/i6MkIkc732
— あたり前田あさみ (@crane_asami) 2018年8月20日
福井県を代表する銘菓「羽二重餅(はぶたえもち)」は、米、砂糖、水飴という3つの材料で作る餅菓子。シンプルなぶん、綺麗な水とその水で栽培された米が味を左右します。
名前の由来となる「羽二重」は、撚りのない糸を使った平織りの絹織物のこと。柔らかな肌触りと上品な光沢の衣類は20世紀初頭に輸出が主で、地元の人もめったに見られない高級品。
その美しさや質感をお土産の菓子で再現できないかという想いから、地元の菓子屋が作ったのが羽二重餅。複数の菓子屋で明治から大正期にかけて売り始めて、広まったとされています。
今もいくつかの菓子店や企業で作られており「松岡軒」「村中甘泉堂」などの老舗があります。基本は白い餅ですが、味付きとしてよもぎやきな粉などもあり小豆入りのものも。
05.水ようかん(越前そばの里、他)
「越前屋 福井の水ようかん」
…いただいたら、なくなってしまいました。
どこ行った?お腹かな?🤔
無限に湧き出してきて欲しい😭
食べたそばから、猛烈な水ようかんロス
またすぐにでも福井に行きたい🏎💨「越前そばの里」にて、超おすすめ👍
黒糖なしで、しっかり甘いのにしっとりあっさり pic.twitter.com/HlCueXN1PS— ごむらた (//肉体改造中) (@tamgoh) 2021年4月6日
水ようかんは夏の涼しいお菓子ですが、福井県の冬の名物として特に大野市で名物「でっちようかん」として親しまれています。小豆、黒糖、寒天などを煮込んで作ります。
大阪へ丁稚として働きに出た福井出身者が正月帰りに手土産として持ち帰った羊羹が元となり、甘いものが貴重だった時代に水で延ばしてお腹一杯食べたのが由来と言われます。
添加物を使用せず味にばらつきが無いよう作り、冷やして固めて切ります。1枚がかなり大きい板状のパッケージで売られるのも特徴です。
色々なメーカーや老舗菓子店が作っており、湧き水の豊富な大野市では色々な和菓子店で見かける名物。ネット上では「越前そばの里」で1枚450グラムの商品が手頃です。
まとめ
加賀の歴史ある和菓子をはじめとして、風情を感じさせる銘菓が美しい北陸エリア。羽二重餅といったシンプルなものも素材の良さや味のバランスも考慮されており、美味しくて飽きにくい定番の銘菓となっています。
以上、北陸地方の銘菓の紹介でした。