道東には日本一の広さを持つ湿原「釧路湿原」があり、ノロッコ号やSL湿原号が湿原を走る繊毛本線の区間がひとつの人気です。
また、冬の流氷や夏の原生花園などが見どころの「知床斜里~網走」区間も撮影向きで、斜里岳の風景も見事なもの。
今回は道東の鉄道路線一覧と鉄道撮影地を紹介していきます。
セシモ コイ
道東の鉄道路線一覧
道東の鉄道路線は以下のとおりです。
鉄道会社 | 路線名 | 区間と主要駅(灰色は県外区間) | 地図 |
---|---|---|---|
JR北海道 | 根室本線 東側 | 釧路-根室 | 地図 |
根室本線 西側 | 釧路-帯広-新得-滝川 | 地図 | |
釧網本線 南側 | 釧路-川湯温泉 | 地図 | |
釧網本線 北側 | 川湯温泉-知床斜里-網走 | 地図 | |
石北本線 | 網走-北見-遠軽-旭川 | 地図 |
A.根室本線 東側
根室本線の釧路駅より東側は「花咲線」とも呼ばれ、釧路駅から根室駅までの区間です。
01.厚岸-茶内 別寒辺牛湿原(厚岸町)
よくこんなところに線路を敷いたと来るたびに思う
花咲線 茶内~厚岸 先ほど撮影
別寒辺牛湿原 pic.twitter.com/1qTM3jBs1I— ドロップフレーム (@DropFrame108) 2022年8月25日
国道44号沿いにある「厚岸水鳥観察館」から少し東にある駐車スペースの登山口から「別寒辺牛湿原」へと山を登っていき木々の間から「別寒辺牛川」を撮影する有名ポイント。
登山靴と熊鈴が必須との声が多く、特に夏場は藪をかき分けるレベルだそうで迷わないよう来訪者のブログ等を下調べを。道路を入れるかどうかで色々な構図をとれるようです。
[住所] 北海道厚岸郡厚岸町(地図)
B.根室本線 西側
02.尺別-音別 音別の丘(釧路市)
超有名撮影地の音別の丘。
この頃に戻って撮り直したいアングルは多数…。
2021.6.26
根室本線 厚内~音別 pic.twitter.com/q4EA6Mgzoi— とみ (@kiha_40_love) 2023年3月24日
白糠より車で少し西に流れる「音別川」の近くには「音別の丘」と「尺別の丘」という2箇所の撮影地が並んでおり、東側にあるのが「音別の丘」。
国道38号から入って道路や駐車スペースも用意されており、海を間近に撮影する構図や音別川を渡る列車などを俯瞰撮影できます。
[住所] 北海道釧路市音別町音別(地図)
03.尺別-音別 尺別の丘(釧路市)
尺別の丘から。
キハ40ツートンがゆく
根室本線 厚内〜音別間にて#かりかち号運行記念 pic.twitter.com/D3YzJohovh— 流星ノカケラ (@masa_dadada) 2023年8月20日
先ほど紹介した「音別の丘」から600メートルほど南西に位置する「尺別の丘」も定番撮影地。国道38号から「望洋苑斎場」へと入る道路の奥から丘へ行けます。
S字カーブを描く構図をうまく選びつつ、海も入れて撮影できます。
[住所] 北海道釧路市音別町尺別(地図)
C.釧網本線 南側
釧網本線の川湯温泉より南側となる、釧路駅から川湯温泉駅までの区間。釧路湿原を通るエリアとして、夏のノロッコ号や冬のSL湿原号が走る区間もあります。
04.釧路→東釧路 旭橋(釧路市)
釧路の定番撮影地、旭橋からの撮影。幅のある橋上の歩道で三脚を立てて撮影しやすいスポットで、車両数の多いSL冬の湿原号など遠景で車両全体を撮影する構図がピッタリ。
旭橋の上から以外にも、川の東側の公園へ降りて橋の近くから迫力ある構図で撮影することもできますし、高台から背景のビルを含めた構図を取ることもできます。
[住所] 北海道釧路市材木町1(地図)
05.遠矢→釧路湿原 岩保木踏切(釧路町)
遠矢駅から岩保木水門方面へと車を走らせて、直線道路の途中にある踏切「岩保木踏切」の西側から南方向を見る構図。
踏切脇から間近の列車を見ることができ、多少の望遠を使えば障害物や電線もなく緑豊かな風景を撮ることができます。
[住所] 北海道釧路郡釧路町トリトウシ原野南11線(地図)
06.遠矢→釧路湿原 岩保木水門(釧路町)
遠矢駅から車で林道や砂利道を走った先にある「岩保木水門」を越えた行き止まりでは、南向きに構えるとカーブを描く線路の列車を撮影できます。
車が侵入できないようなバーの先は砂利の立ち位置があり、木々を入れる構図や極力入れない構図など調整して列車を撮影できます。
[住所] 北海道釧路郡釧路町トリトウシ原野(地図)
07.釧路湿原 駅ホーム(釧路町)
釧路湿原駅はログハウス調の駅舎がオシャレな無人駅。ホームから駅舎と列車のコラボで撮影することができます。
駅近くは木々や障害物に遮られているため、駅舎を入れた構図が無難と言えます。また、ネットにわずかな情報が載っている「黒犬の丘」への道は見つかりませんでした。
[住所] 北海道釧路郡釧路町トリトウシ原野南5線(地図)
08.釧路湿原←細岡 二瓶踏切(釧路町)
釧路湿原駅から徒歩圏内でオススメできるのが、駅から線路に沿って北上した先にある踏切脇からの撮影。
カフェの個人敷地の柵は超えないよう気を付ける必要はありますが、北向きにカメラを構えるとカーブの構図で列車を捉えることができます。
[住所] 北海道釧路郡釧路町(地図)
09.細岡→塘路 夢ヶ丘展望台(釧路町)
達古武オートキャンプ場の駐車場に車を停めて、往復1時間半の木道や山道を歩いて行ける「夢ヶ丘展望台」は鉄道撮影地でもあります。
ウッドデッキの展望台からは達古武湖と釧路湿原を広く一望でき、細岡駅からカーブを描く線路の列車を望遠で撮影できます。
[住所] 北海道釧路郡釧路町(地図)
10.細岡←塘路 塘路駅西(標茶町)
塘路駅から250メートルほど西へ歩いた先にある踏切から、東向きに望遠で塘路駅を出発する列車を撮影できるポイント。
なお、西向きの奥行ある線路を走る列車を撮影することもできます。
[住所] 北海道川上郡標茶町(地図)
11.塘路←茅沼 久著呂踏切(標茶町)
塘路エリアで山道を歩くのは厳しい場合、踏切から撮影するのもアリ。迫力あるSLの撮影を楽しむことができます。
[住所] 北海道川上郡標茶町オソツベツ 道道1060号(地図)
12.塘路-茅沼 サルボ展望台(標茶町)
サルボ展望台から南側に塘路駅方面を撮影することができ、こちらのほうが撮影できる実スペースが多いです。
景色的にはちょっとゴチャッとしますが、左に塘路湖のある広大さを写真に収めることができます。
塘路の定番撮影地「サルボ展望台」から西側の阿寒エリアの山々を撮影できるスポット。手前の木々が邪魔をするため、一番乗りの1名だけ撮影できる場所です。
写る列車が小さくなりますが、SL冬の湿原号の撮影にもピッタリです。
[住所] 北海道川上郡標茶町塘路(地図)
13.塘路→茅沼 塘路駅南(標茶町)
雄大な撮影地が多くて飲食店もある塘路エリア。サルボ展望台より奥に位置するサルルン展望台の斜面から撮影できます。
手前のサルルン沼と遠くの塘路湖に挟まれた線路は、編成両数の多いSL冬の湿原号の撮影がオススメです。
[住所] 北海道川上郡標茶町塘路(地図)
D.釧網本線 北側
14.浜小清水←止別 止別川橋梁(小清水町)
オホーツクの定番撮影地、止別(やむべつ)駅から徒歩30分ほどで行ける「止別川橋梁」。線路の南側に沿った道路から「止別川」の土手に入り、線路下をくぐった場所から撮影。
斜里岳を背景にして橋梁を渡る列車と川を入れて撮影できます。
橋梁より西のほうにカメラを向けると、羅臼岳や遠音別岳がそびえる広大な原野とともに列車を撮影できる景色が広がります。
草が残りつつも雪景色の広大さが魅力の構図で、左端に流氷がぎっしり詰まった海を少しだけ入れることもできます。
[住所] 北海道斜里郡小清水町(地図)
15.北浜 北浜駅展望台(網走市)
オホーツク海に一番近い駅とも言われる「北浜駅」は、ホームから冬の流氷を間近に見ることのできる駅。駅には木造の展望台があり、2階くらいの高さから海を一望できます。
展望台から列車と海という構図の撮影もでき、東側を向くとホームの列車と海を広く捉えることができます。遠くにうっすら見える雪山のシルエットと、乗ることのできる量の流氷。
展望台から西側を撮影することもでき、いわゆる某ゲームで遺体が発見された構図。ピュアなブルーの海に浮かぶ流氷の美しさもまた魅力です。
[住所] 北海道網走市北浜365(地図)
16.桂台 駅ホーム(網走市)
意外に注目されない撮影地ですが、桂台駅から西側を撮影する構図。
網走市街の住宅や商店街がすぐ近くにあるとは思えない、雪の丘のひっそりとした感じを写真に収めることができます。桂台駅は他にも橋の上からの撮影やトンネル出口の列車などを撮影できます。
[住所] 北海道網走市南10条東3丁目(地図)
E.石北本線
17.留辺蘂→相内 駅西歩道跨線橋(北見市)
留辺蘂(るべしべ)町にある留辺蘂駅にて、改札のある駅北側から西へと歩いていくと歩行専用の歩道橋で線路を越えることができます。
歩道橋から駅方面の撮影もでき、バス待合所の建物にそびえる時計塔もアクセントに。留辺蘂駅と遠くの山並みを撮影できるポイントです。
[住所] 北海道北見市留辺蘂町東町(地図)
まとめ
以上、北海道の道東にある鉄道撮影地の紹介でした。