海沿いを走る路線の多い四国。瀬戸大橋や四万十を走るトロッコ列車が魅力で、下灘駅の海沿い景観が似合う伊予灘ものがたりも話題。
高知県出身の漫画家「やなせたかし」の代表作「アンパンマン」をデザインした列車が多いのも四国ならではの特徴です。
今回は四国地方4県(愛媛、香川、徳島、高知)の観光列車を紹介していきます。
セシモ コイ
A.徳島県の観光列車
01.四国まんなか千年ものがたり(香川県~徳島県 土讃線)
2017年4月に登場した、四国の山間部を走る食堂列車。善通寺、金刀比羅宮、平家落人伝説の残る祖谷など、千年の歴史を持つ史跡の沿線を走ります。
お弁当を持って山で1日を遊び過ごす徳島の文化「遊山」がテーマ。緑、白、赤の3両編成それぞれに木材の美しい内装があり、大歩危峡谷など自然の景色を楽しめる列車です。
車内は木に包まれた古民家がモチーフ。若草色のソファを特徴とした1号車、長さ7mのベンチソファーで景色を広く眺められる2号車、色づく山々のオレンジ色を配した3号車。
囲炉裏の火棚をイメージした鏡面天井や、低めの光源を意識した照明など大人の空間の演出も。窓向き1人席に加え、テーブルの2人席と4人席を交互に配置して広さを実現。
事前予約で楽しめる食事は、下り線のレストラン神椿監修「さぬきこだわり食材の洋風料理」と、上り線で日本料理味匠藤本監修「おとなの遊山箱」の提供です。
JR四国 四国まんなか千年ものがたり
[区間] 多度津駅-大歩危駅 片道65.5km
[時間] 片道2時間30分~2時間55分
[料金] 乗車券最大1,280円+特急グリーン券2,460円(食事は別料金で4,500~5,500円)
[運行日] 通年 金土日祝 1日1往復
02.藍よしのがわトロッコ(徳島県 徳島線)
徳島駅と阿波池田駅を結び、吉野川に沿って走るJR徳島線の観光トロッコ列車。吉野川に吹き抜ける風とともに、事前予約で楽しめる地元食材のオリジナル駅弁食を楽しめます。
藍染めの阿波藍をイメージした濃い青色の車両デザインで、2両編成のうち1両がトロッコ列車となっています。
阿波池田駅到着後は有料1,000円で「池田の歴史と大地のつながりを知るツアー」があり、地元ガイドによる解説付きの街歩きを楽しめます。
藍よしのがわトロッコ(JR四国公式サイト)
[区間] 徳島駅-阿波池田駅 片道74.0km
[時間] 片道2時間24分~2時間27分
[料金] 乗車券最大1,660円+座席指定料金530円
[運行日] 通年 土日祝 1日1往復
03.ゆうゆうアンパンマンカー(香川県~徳島県 徳島線+高徳線)
JR特急「剣山」の1車両が「ゆうゆうアンパンマンカー」となっており、指定席で楽しむことができるアンパンマン列車のひとつ。
車両の半分が子ども用のプレイルームとなっており、靴を脱いで線路が描かれた床の上で遊ぶことができてクッションやトンネルなど子どもが喜ぶ仕掛けも。
指定席は森をイメージしたグリーン色に、アンパンマンが描かれたシート。キャラが描かれた窓のブラインドや、路線図が描かれた天井など全体がポップな雰囲気です。
ベビーカー置き場があるなど、子連れで利用しやすい環境が整っています。
ゆうゆうアンパンマンカー(アンパンマン列車サイト)
[区間] 徳島駅-阿波池田駅 片道74.0km(朝便は高松駅-徳島駅も1本あり)
[時間] 片道1時間12分~1時間15分
[料金] 乗車券最大1,640円+特急券1,180円
[運行日] 通年 土日祝、夏休み期間は毎日 1日2往復
B.香川県の観光列車
04.瀬戸大橋アンパンマントロッコ号(岡山県~香川県 予讃線)
岡山県と香川県を結ぶ瀬戸大橋の区間で風を感じながら車窓を楽しめる、アンパンマンデザインのトロッコ列車。
瀬戸大橋の島々をデザインした青い外観の2両編成で、通常の列車1両にトロッコ列車1両が連結されておりトロッコ側を先頭にして走ることもできます。
森をイメージしたトロッコ車内で、木のベンチの座席にはアンパンマンなどのキャラが付いています。線路が見える床窓、パネル仕掛けのある仕切りなども子どもが喜ぶ部分も。
一部区間ではトロッコではなく通常車両で過ごすことになり、水色の車内でアンパンマンデザインのクッションタイプの4人掛けクロスシートのフチも木材というこだわり。
ベビーカー置き場、おむつ交換もできる多目的シートなど子連れの親も嬉しい設計。アンパンマンの絵本がある本棚や、グッズ販売の車内売店もあります。
瀬戸大橋アンパンマントロッコ号(アンパンマン列車サイト)
[区間] 岡山駅-高松駅 片道71.8km、岡山駅-琴平駅 片道64.0km
[時間] 岡山駅-高松駅 片道1時間31分~2時間1分、岡山駅-琴平駅 片道1時間37分~1時間51分
[料金] 岡山駅-高松駅 乗車券最大1,510円+特急券1,180?円、岡山駅-琴平駅 乗車券最大1,330円+特急券1,180円
[運行日] 通年 土日祝、夏休み期間は毎日 岡山-琴平1日1往復、岡山-高松1日1往復
05.サンライズ瀬戸(東京都~香川県 JR各種)
東京と高松をむすぶ寝台列車「サンライズ瀬戸」。夜21:30頃に出発して翌朝に到着できることからビジネスや観光で利用しやすい列車です。
乗車券と特急券だけで利用できる、ざこ寝のノビノビ座席は予約開始となる乗車1ヶ月前に満席となることもあります。
寝台個室料金をプラスすると、A寝台のシングルデラックス、B寝台のサンライズツイン、シングル、シングルツインと様々なタイプの個室で寝ながら移動できます。
2階建て式で、ラウンジと有料シャワールームもあるのが嬉しいところ。東京-岡山間は「サンライズ出雲」と連結して走ります。
サンライズ瀬戸(JRおでかけネット)
[区間] 東京駅-高松駅 片道804.7km
[時間] 片道9時間27分~9時間42分
[料金] 乗車券最大11,310円+特急券最大9,720円+寝台個室料金
[運行日] 通年 月1回程度 1日1往復
C.愛媛県の観光列車
06.伊予灘ものがたり(愛媛県 予讃線)
愛媛県の西側に広がる伊予灘の海を眺めながら、シェフ特製の料理を楽しめる観光列車。松山と八幡浜(便によっては伊予大洲発着)を結び、下灘駅経由の海沿いルートを走ります。
ホームから海を見渡せる絶景スポット「下灘駅」で数分間停車し、乗客が下りて写真撮影などを楽しめる賑わいタイムが魅力。秋のコスモスなど花が整備され、夕日も綺麗な駅です。
1号車は伊予灘の夕日をイメージした茜色、2号車は太陽や柑橘類の黄金色を配したボディカラーの2両編成。
車内はブラウンのレトロ調で、グリーンのソファに赤いクッション付き。窓向きカウンターは1~2名用で、2名用と4名用のテーブル席もあって足を置ける畳の付いた席もあります。
料理は予約制で、1日4便それぞれ異なる内容。朝の大洲編のパンモーニング、昼の双海編の内子杉和洋重、八幡浜編の肉&魚フレンチ、夕方の道後編のスイーツなど地元産食材も。
2号車カウンターでは地ビール、カクテル、みかんジュース、厳選コーヒー、ケーキ、日本酒、お菓子、列車グッズを購入可能で、ワゴン販売もあります。
車内ではアテンダント数名が対応し、砥部焼の洗面台や今治タオルなどの工芸品ディスプレイ、さらには俳句ポストまであります。
伊予灘ものがたり(JR四国公式サイト)
[区間] 松山-下灘-伊予大洲-八幡浜 片道68.4km
[時間] 片道 約2時間3分~約2時間24分
[料金] 大人 乗車券最大1,280円+指定券980円+食事代2,500~4,500円
[運行日] 通年 金土日祝 1日2往復
07.坊っちゃん列車(愛媛県 松山市内線)
伊予鉄道が運営する松山市内線(市電の路面電車)にて、SL蒸気機関車の姿でトロッコ客車1両を引きながら走る観光列車。
松山にゆかりのある夏目漱石の小説「坊っちゃん」にも登場し、かつて1954年まで運行していた蒸気機関車を復元したものです。
ディーゼル化による復元のため黒煙は出ませんが、煙突から蒸気を出してSLっぽい電子音を発しながらゆっくり走る姿は観光列車らしさがあります。
個人的なオススメは、進行方向を反転するために用いる松山市駅の回転台。乗務員たちが腕力で回転と客車移動をする姿は、観光客の歓声が上がるほどです。
所有2台で各々4往復するため、便が多くて利用しやすいのが魅力。松山市駅前にある「坊っちゃん列車ミュージアム」にもレプリカが展示されています。
坊っちゃん列車(伊予鉄公式サイト)
[区間1] 古町-南堀端-道後温泉 片道4.9km
[区間2] 松山市-道後温泉 片道3.6km
[時間] 片道 約20分~約33分
[料金] 大人 1乗車800円
[運行日] 通年 毎日 1日4~8往復
08.宇和海アンパンマン列車(愛媛県 予讃線内子ルート)
松山駅から内子駅ルートを経て宇和島駅まで南北に走る、特急列車「宇和海」にアンパンマンのラッピングデザインを施した「予讃線宇和海アンパンマン」。
車内にはアンパンマンシートなどが無く、天井にイラストが描かれていることと記念撮影用のエンブレムが用意されているくらいではあります。
かつては黄色のカレーパンマン号、オレンジ色のおむすびまん号、紫色のロールパンナ号の3両編成に、通常車両との連結など日により異なる編成が特徴的だったもの。
現在は予讃線8000系アンパンマン列車と同じデザインを採用しており、白地に虹と多彩な登場キャラがそろった見た目を持つ車両です。
宇和海アンパンマン列車(JR四国公式サイト)
[区間] 松山-宇和島 片道96.9km
[時間] 片道 約1時間17分~約1時間29分
[料金] 大人 乗車券最大1,810円+自由席指定券最大1,180円
[運行日] 通年 毎日 1日4往復
09.予讃線8000系アンパンマン列車(岡山県~愛媛県 予讃線)
岡山発の特急「いしづち」と高松初の特急「しおかぜ」の一部が8000系アンパンマン列車として運行しており、香川県を経て松山駅に発着します。
2016年3月から運行開始し、8000系特急の車両にラッピングが施された特定の便が1日5往復おり、通常の特急列車と同じ料金で乗車できます。
外観デザインは「虹の架け橋」をテーマとしており、空を模した白地の車両にラッピングされた虹が5両編成の車両を結ぶデザイン。沢山の登場キャラがサイドに描かれています。
1号車の車内にはアンパンマンの装飾が全面に施され、普通車指定席の16席限定のため人気。虹色のカラフルなシートに雲型のヘッドレスト、カーテンも特注デザインです。
1号車デッキにはドキンちゃんが描かれたピンクの洗面台があり、幼児用のおまる付きのトイレも森をイメージしたデザインで子ども向けです。
8000系アンパンマン列車(JR四国公式サイト)
[区間1] 松山-岡山 片道214.4km
[区間2] 松山-高松 片道194.4km
[時間] 片道 約2時間20分~約2時間53分
[料金] 大人 乗車券最大3,930円+自由席指定券最大2,380円
[運行日] 通年 毎日 1日5往復
10.南予キャラクター列車(愛媛県~高知県 予讃線)
南予地域で2016年に開催された「えひめいやしの南予博2016」にあわせて企画運行された、南予地方の1県7市町のゆるキャラが描かれたラッピング列車。
キハ54形気動車の1両編成。みかん畑をイメージした緑とオレンジのカラーリングで、愛媛県を代表するゆるキャラ「みきゃん」を筆頭に「にゃんよ」などがサイドに並びます。
車内も緑とオレンジの色合いで、床や窓にもデザインが施されています。
運行情報は公開されておらず、主に普通列車として、予讃線の松山駅から宇和島駅を経て予土線の江川崎駅までの区間内を走行。約2年間限定で運行される予定です。
伊予鉄公式サイト
[区間1] 松山-宇和島 片道96.9km
[区間2] 宇和島-江川崎 片道35.1km
[時間] 不明
[料金] 不明(乗車券のみ)
[運行日] 通年 運行情報不明
11.しまんトロッコ(愛媛県~高知県 予土線)
宇和島駅と窪川駅(高知県)を結ぶ予土線には「予土線3兄弟」と呼ばれる3つの観光列車があり、その中でも長男として観光客向きのトロッコ列車が人気です。
貨車を改造したトロッコ列車「清流しまんと号」として運行していたトロッコ車両で、2013年10月に水戸岡鋭治氏デザインでリニューアル。
四万十エリアを走ることから四万十川や広見川を随所で見ることができて、窓無しのトロッコで自然豊かな空気を楽しめるのが魅力です。
乗車券のみで乗車可の普通車1両と、座席指定券が必要なトロッコ客車1両。往路は宇和島~土佐大正間、復路は窪川~江川崎間がトロッコ乗車区間で、区間外は普通車両を利用。
四万十の山と川に映える色として山吹色を採用。車内ではボランティアガイドによる沿線案内があり、地元特産品の車内販売も行われます。
車両にトイレ設備が無いのがネックですが、江川崎駅で休憩時間が取られています。
しまんトロッコ(JR四国公式サイト)
[区間] 宇和島-窪川 片道82.2km
[時間] 片道 約2時間32分~約2時間47分
[料金] 大人 乗車券最大1,850円+座席指定券520円
[運行日] 3~11月 土日祝+α 1日1往復
12.鉄道ホビートレイン(愛媛県~高知県 予土線)
宇和島駅と窪川駅(高知県)を走る予土線3兄弟の三男として、初代の新幹線0系を模した外観が特徴の普通列車。
キハ32型の気動車に0系を再現した団子鼻が特徴。片方の正面に取り付けた団子鼻とは反対方向に進行することもあるため、鉄道撮影者は気を付ける必要があります。
かつて新幹線0系で使われていたシートが用いられており、残り半分はロングシート。青と紫の色合いの座席とデザインは、どこか近未来さを感じさせます。
車内に鉄道模型が飾られているなど鉄道ファンを意識した、まさにホビートレインの名にふさわしい列車です。
鉄道ホビートレイン(JR四国公式サイト)
[区間1] 宇和島-近永-窪川 片道82.2km
[区間2] 宇和島-近永 片道17.4km(土日祝のみ)
[時間] 片道 約36分~約2時間35分
[料金] 大人 乗車券最大1,850円
[運行日] 通年 毎日1日2往復+土日祝1往復
13.海洋堂ホビートレイン(愛媛県~高知県 予土線)
フィギュア製作販売の企業「海洋堂」が四万十エリアで手掛ける観光ミュージアム「海洋堂ホビー館」「海洋堂かっぱ館」とコラボした、予土線3兄弟の次男と呼ばれる観光列車。
かっぱの世界を全体コンセプトに据えて、清流を泳ぐかっぱを外観にデザイン。車窓からは四万十川をはじめとした自然豊かな景色を楽しめます。
車内にもかっぱデザインが豊富で、シートやカーテンをはじめとして記念撮影にも向いた内装が施されています。
四万十の檜(ひのき)を使用したショーケースに海洋堂のフィギュアが飾られており、かっぱの声として車内アナウンスも行われます。
海洋堂ホビートレイン(JR四国公式サイト)
[区間1] 宇和島-江川崎-窪川 片道82.2km
[区間2] 宇和島-江川崎 片道35.1km
[時間] 片道 約1時間14分~約2時間10分
[料金] 大人 乗車券最大1,850円
[運行日] 通年 毎日 1日2往復
D.高知県の観光列車
14.しんたろう号・やたろう号(高知県 土讃線+奈半利線)
土佐くろしお鉄道のごめん・なはり線を走る、展望列車。普通列車扱いで乗車券のみの乗車が可能で、県東エリアの移動を楽しめる列車です。
車両の海側には窓が無いオープンデッキがあり、海風を受けながら太平洋の景色を楽しむことができます。もちろん山側は座席シートがあるため、寒いときは車内で温かく過ごせます。
くじらを模した丸みのある車両正面に、水色のボディとキャラが描かれたデザイン。高知駅発着の便もあり、後免駅~奈半利駅の区間でオープンデッキを利用できます。
注意点として「やたろう1号(朝1便)の全区間」「全列車の高知駅〜後免駅間」「悪天候時」についてはオープンデッキの利用ができないので、便と天候を確認しておくとよいです。
しんたろう号・やたろう号(土佐くろしお鉄道公式サイト)
[区間] 高知-後免-安芸-奈半利 片道53.1km の一部区間
[時間] 片道 約53分~約1時間42分
[料金] 大人 乗車券最大1,330円のみ
[運行日] 通年 毎日 1日2往復
15.志国土佐 時代の夜明けのものがたり(高知県 土讃線)
明治維新から150年以上を経ても残る土佐の偉人たちの志をベースとして、土佐人の気風を育む豪放闊達な土佐流のおもてなしをテーマにした高知県の観光列車。
現在は四国の他路線で活躍する「ものがたり号」シリーズのひとつとしてデザインされ、幕末の歴史を象徴する「クロフネ」と新しい時代の夜明けを連想させる「ソラフネ」の2両。
1号車内装は「高知家の団らんシート」とBOX席から構成されており、2号車も全席で窓向きの席になっています。日によって伊野商業高校ビジネス科の生徒による車窓ガイド案内も。
かつては明治維新150年記念として2017年9月にトロッコ列車「志国高知幕末維新号」としてデビューしたもので、かつてのトロッコ乗車区間は伊野駅~土佐久礼駅の間でした。
現在も車内限定の特製弁当は継承されており、事前予約制で土佐の食材を仕様した創作料理を弁当式で食べることができます。
志国土佐 時代の夜明けのものがたり(JR四国公式サイト)
[区間] 高知-窪川 片道68.4km
[時間] 片道 約2時間36分~約2時間40分
[料金] 大人 乗車券最大1,460円+指定券520円
[運行日] 土日祝+金曜日も 1日1往復
16.土讃線アンパンマン列車(岡山県~高知県 土讃線+中村線)
岡山県から瀬戸大橋を渡って香川、徳島、高知の4県を走り、アンパンマンのデザインを外観に施した特急列車。現在は「あかい」列車と「きいろい」列車の2種類が走っています。
岡山駅~高知駅(一部は中村駅まで直通)を走る特急「南風」と、高知駅~中村駅を走る特急「あしずり」の一部列車がアンパンマン列車となっています。
かつては緑色の3両編成「グリーン」と橙色の4両編成「オレンジ」の2タイプが走っていましたが、2019年3月に南風としての運行は終了して2020年7月に車両として運行終了に。
現在も2タイプどちらも1号車にアンパンマンなどのキャラクターがデザインされた24席限定のシートがあり、普通車指定席で利用することができます。
土讃線アンパンマン列車(JR四国公式サイト)
[区間1] 岡山-高知 片道179.3km
[区間2] 高知-中村 片道115.1km
[時間1] 片道 約2時間28分~約2時間47分
[時間2] 片道 約1時間43分~約2時間03分
[料金] 大人 乗車券最大5,780円+座席指定券2,790円
[運行日] 通年 毎日 1日4往復+α
かつて運行していた観光列車
琴電レトロ電車(香川県 琴平電鉄)
大正14年から昭和3年にかけて製造された大正ロマンあふれる列車を4台保有している高松琴平電気鉄道。車内は抹茶色のロングシートにレトロ感のあるダークブラウンの木材の窓枠。
クリーム色、赤色、茶色に新しく塗装された綺麗な外観。近代化産業遺産に認定されており、大正14年製造の20形23号は、現存する日本最古の電車です。
大正15年に開業した琴平電鉄の当時から走っていた車両を維持して令和に入るまで走行していましたが、月1回程度の観光運行化されたのち2021年5月に運行終了で廃車に。
琴電レトロ電車2019(琴平電鉄サイト)
[区間] 高松築港駅-琴電琴平駅 片道32.9km
[時間] 片道1時間16分~1時間17分
[料金] 乗車券最大590円
[運行日] 通年 月1回程度 1日1往復(現在は運行終了)
まとめ
本格的で力をしっかり入れている食堂列車を筆頭に、瀬戸大橋をはじめとして絶景を楽しめるトロッコ列車も豊富な四国。アンパンマン列車は種類豊富で、外観のラッピングだけでなく内装にもこだわりがあり子どもが楽しめる演出もたっぷり。
以上、四国地方の観光列車特集でした。