観光列車に力を入れている九州地方。特に九州南部では、いくつもの観光列車を乗り継げるダイヤが組まれています。
JR九州では観光列車をD&S列車(デザイン&ストーリー列車)と銘打っており、見た目と地域性にこだわった内容です。
今回は九州エリアの観光列車を紹介していきます。
セシモ コイ
福岡県の観光列車
01.THE RAIL KITCHEN CHIKUGO(西鉄大牟田線)
地域を味わう観光列車として、搭載した窯を活かした出来立ての温かい料理を楽しめる列車。季節ごとに旬な九州の食材を使用し、アーリーランチとレイトランチの1日2便で予約制。
白色をベースにピンクの模様を配した外装は、キッチンクロスをイメージしたもの。窯を中心としたキッチン車両と、ダイニング車両の計3両編成52席を持ちます。
内装は八女の竹を編んだ天井、城島瓦、家具のまち大川の家具などが使用されており、アーティストが描く筑後川も。筑後の文化を感じさせる、白とブラウンを組み合わせた上品な色使い。
春夏秋冬それぞれ設定されたコース料理は、地元料理監修者によるもの。前菜、肉、魚、デザートなど洋スタイルの料理やプレート。パン、ドリンクも付きます。
THE RAIL KITCHEN CHIKUGO(西鉄専用サイト)
[区間] 西鉄福岡駅-大牟田駅 片道74.8km
[時間] 約2時間6分~2時間40分
[料金] 大人1名8,800円
[日付] 通年 木金土日祝を中心に運行 1日2便
02.柳川観光列車 水都(西鉄大牟田線)
和船でのんびり水路を通って街中を観光できる柳川は福岡県の名スポットで、博多エリアから柳川へと向かう観光列車として予約不要で特別料金も不要で乗車できる列車。
美しい水の都である柳川を表すとともに、博多弁で「好き」を表す「好いとー」にも聞こえる呼び名として列車名「水都 -すいと-」と命名されました。
柳川の伝統と四季の彩りをテーマに、城下町の武家文化を象徴する漆黒がベース色。さげもんや白秋祭など、古くから続く伝統行事や柳川に咲く花を6種類の車両にデザインされています。
車内には無料配布となる乗車記念カードが6種類置いてあり、柳川藩初代藩主の立花宗茂ゆかりのデザイン。ものをモチーフとしたカードを無料配布。
1日6~8往復ほどで、普通、急行、特急それぞれ設定。便によっては西鉄久留米駅どまりや大善寺駅どまりもありますが、大牟田駅まで行く便があります。
柳川観光列車 水都(西鉄専用サイト)
[区間] 西鉄福岡駅-大牟田駅 片道74.8km
[時間] 約1時間1分~1時間11分
[料金] 乗車運賃のみ
[日付] 通年 基本毎日だが運休日あり 1日6~8往復
03.大宰府観光列車 旅人(西鉄大牟田線+西鉄大宰府線)
福岡県で定番の参拝地となる太宰府天満宮。博多エリアから西鉄二日市駅を経て太宰府駅へと行く区間内を走り、予約不要で特別料金も不要で乗車できる観光列車。
列車名「旅人 -たびと-」は大宰府を旅する人という意味だけでなく、太宰府の地で多くの歌を残したとされる歌人の大伴旅人が由来。
太宰府の様々な観光名所や太宰府に咲く四季の花を描いた、ピンクや黄色を配した5種類の車両外装。車内は5つの開運文様で構成し、日本画や和テイストの空間に仕上げたもの。
竈門神社とタイアップした祈願箱が設置されており、無料配布となる乗車記念の開運カードが5種類置いてあります。
大宰府観光列車 旅人(西鉄専用サイト)
[区間] 西鉄福岡駅-大宰府駅 片道14.7km
[時間] 約27分~29分
[料金] 乗車運賃のみ
[日付] 通年 基本毎日だが運休日あり 1日14~15往復
04.ことこと列車(平成筑豊鉄道)
筑豊エリアをゆっくり走る「ことこと列車」。直方から行橋まで福知山や香春岳も見える里山田園風景の車窓を楽しみながら、フレンチコース料理をいただける観光列車です。
車両デザインは水戸岡鋭治氏で、ツヤのある濃い赤色が特徴の2両編成。車内は木材を駆使してベージュ色の明るくラグジュアリーと伝統を感じさせる空間に。
駅でのトイレ休憩やマルシェ(物産販売)を挟みながら、ランチ時間帯にはフレンチコース6品。福岡県出身でレストラン数店のシェフを務めた料理人監修の料理を楽しめます。
ことこと列車(西鉄専用サイト)
[区間] 直方駅-田川伊田駅-直方駅-行橋駅 片道84.6km
[時間] 約3時間20分
[料金] 17,800円
[日付] 通年 土日祝 1日1本
佐賀県の観光列車
05.ふたつ星4047(JR佐世保線+JR長崎本線)
山側を走る西九州新幹線の開業に沿って、海側を走る観光列車として2022年に登場した新D&S列車。佐賀県と長崎県という2つの星をキハ40、47系車両で走る「ふたつ星4047」です。
武雄温泉駅から時計周りに西九州を1日1周。季節によってルートは変わり、長崎本線で有明海を一望できる多良エリアや大村湾沿いのルートなどを走行します。
1号車と3号車は全席指定の87席。2号車はゆったりソファを配した共用スペースと販売カウンターを持つラウンジで、うれしの茶、長崎スフレなどが売られています。
ふたつ星4047(JR九州観光列車サイト)
[区間] 武雄温泉駅-長崎駅 片道98.7km など
[時間] 約2時間52分~2時間53分
[料金] 乗車料金+指定席特急券1,530円~2,330円
[日付] 通年 金土日月祝を中心に運行 1日1本
長崎県の観光列車
06.或る列車(JR佐世保線+JR長崎本線)
佐世保駅からハウステンボスや諫早を経て長崎駅へと往来する観光列車。ゴールドをベースとした車両は、黒の唐草模様デザインが施されたロイヤルな外観が特徴。
1906年に九州鉄道がアメリカに発注した「或る列車」は、九州鉄道の国有化で活躍できず。その幻の豪華客車を復刻し、水戸岡鋭治氏がデザインを手掛けたもの。
2両編成で、2人席と4人席の車内。1号車は優しい明るさのメープル材に洋風クッションのシートで、2号車は匠の技による組子の木材で仕切られた個室シート。
食事に加えてスイーツが豊富に登場し、器も九州のこだわり。南青山のレストランシェフ成澤由浩氏が手掛け、成澤氏が自ら厳選した九州の素材を使用した料理です。
高級寝台クルーズトレイン「ななつ星 in 九州」に次ぐ、ラグジュアリー空間で食事などを楽しめるD&S列車の位置づけです。
或る列車(JR九州観光列車サイト)
[区間] 佐世保駅-長崎駅 片道81.4km
[時間] 約2時間37分~3時間00分
[料金] 大人1名26,000円~38,000円
[日付] 通年 土日月を中心に運行 1日1往復
07.長崎市電みなと(長崎市電)
青い新入り | Nagasaki365 – 長崎の今を写真でお届けします。 https://t.co/hfptd3f5jZ pic.twitter.com/A5zrrHt5uO
— nagasaki365 (@nagasaki365) 2017年4月17日
長崎市街地を走る路面電車の中で、2017年4月10日から運行を開始した「みなと」号。
路面電車310号の1両をリニューアルし、高級寝台列車「ななつ星 in 九州」などを手がけた水戸岡鋭治氏によるデザイン。青い光沢のある外観が目を引きます。
内装は明るい木材を使用し、一部の席にテーブルが用意されたロングシート。各シートごとに異なる色のクッションを用いつつ、統一感のある車内です。
より多くの人が乗車できるよう通常の営業車両として運行しているため、予約などは不要。時刻表は不明ですが、公式サイトにて走行位置をリアルタイムで見れます。
長崎市電みなと(長崎電気軌道株式会社サイト)
[区間] 長崎市電の通常運行の走行区間
[時間] 長崎市電の通常運行の所要時間
[料金] 大人 130円
[日付] 通年 不定期
08.しまてつカフェトレイン(島原鉄道)
島原半島の北東側の海沿いを走る島原鉄道にて、島原エリアでしか楽しめない地元のグルメやスイーツを楽しめるカフェトレイン。
主に土曜日のみ片道1本だけ運行されて、午前便ランチコースか午後便スイーツコースとして車内で地元食材を中心とした色々なグルメを楽しめます。
トレインアテンダントが列車内で島原鉄道沿線の案内をするとともに、広がる有明海を筆頭に島原ののどかな風景を車窓で見ることができます。
見どころのひとつは「日本一海に近い駅」と言われる、大三東(おおみさき)駅。1時間ほど停車し、ホームに降りて幸せの黄色いハンカチなどがあり記念撮影も。
乗車券には島原の観光スポット「島原城」と「湧水庭園 四明荘」への入場特典が付いており、島原散策も兼ねて利用しやすい観光列車です。
しまてつカフェトレイン(島原鉄道サイト)
[区間] 諫早駅-島原駅 片道40.5km
[時間] 約2時間(大三東駅での散策含む)
[料金] 大人 5,000円
[日付] 通年 土曜 1日片道1本
熊本県の観光列車
私鉄の強い熊本県。ローカル色あるオシャレな観光列車を紹介していきます。(あそぼーいは大分県の欄で紹介しています)
09.A列車で行こう(JR三角線)
熊本駅と天草エリアの玄関口の三角(みすみ)駅をむすぶ、観光列車。豪華クルーズトレイン「ななつ星」も手掛けた水戸岡鋭治氏がデザインした列車です。
列車名はジャズの名曲「Take the ‘A’ Train」から取ったもので、天草(Amakusa)の頭文字などの意味合いがあります。
南蛮文化が伝わった16世紀の天草をモチーフにして、洋館を思わせる車内に華やかなシートクッションで彩られたヨーロッパの雰囲気。
1号車には飲み物などを提供する「A-TRAIN BAR」があり、沿線名産のデコポンを使用したハイボールや地元名産品を買うことができます。
三角港から出ているクルーズ船とセットの乗車券もあります。
A列車で行こう(JR九州観光列車サイト)
[区間] 熊本駅-三角駅 片道36.5km
[時間] 約37分~40分
[料金] 乗車740円+特急指定席1,140円
[日付] 通年 土日祝+α 1日3往復
10.SL人吉(熊本県 JR鹿児島本線~JR肥薩線)
1988~2005年に運行していた「SLあそBOY」「SL人吉号」が故障で廃止となったものの、肥薩線開業100周年の2009年に復活した「SL人吉」。
他のSLとは一線を画す、国鉄8620形の蒸気機関車58654。
観光列車のデザインを多く手掛ける水戸岡鋭治氏によるデザインのリニューアル工事が行われており、アンティーク調の高級感溢れる展望ラウンジ、ビュッフェが綺麗。
JR九州 SL人吉
[区間] 熊本駅-人吉駅 片道87.5km
[時間] 約2時間30分
[料金] 乗車1,820円+指定席820円
[日付] 3~11月の金土日祝など
11.かわせみやませみ(JR鹿児島本線~JR肥薩線)
球磨川沿いの肥薩線を走る観光列車。八代から人吉までの区間は車窓で球磨川を眺められ、天気が良い日にはエメラルドグリーンに色づく川を見ることができます。
沿線に澄む野鳥「かわせみ」「やませみ」をモチーフにしており、展望コーナーで野鳥を探せる双眼鏡が置いてあります。
クロスシートや窓向きカウンターシートなどが組み合わさった車内。木材をふんだんに使用し、照明などでラグジュアリー感の出た空間です。
1号車「かわせみ」にサービスカウンターがあり、地元素材のお弁当、スイーツ、そして人吉エリアで歴史のある球磨焼酎などがあります。
かわせみやませみ(JR九州観光列車サイト)
[区間] 熊本駅-人吉駅 片道87.5km
[時間] 約1時間32分~1時間43分
[料金] 乗車1,820円+指定席1,450円
[日付] 通年 毎日 1日3往復
12.トロッコ列車ゆうすげ号(南阿蘇鉄道)
阿蘇五岳の南側にある、白川水源や高森エリアを走る南阿蘇鉄道のトロッコ列車。
窓ガラスの無い開放的な客車から、雄大な阿蘇の風景を眺めることができます。沿線のガイドも行われます。
熊本地震以降、2019年現在もJR肥後大津駅~立野駅~中松駅の区間は運休となっており、中松駅から高森駅までの区間で運行しています。
トロッコ列車(南阿蘇鉄道サイト)
[区間] 高森駅-中松駅 片道7.2km
[時間] 約1時間32分~1時間43分
[料金] 乗車290円+指定550円(往復の乗車券割引あり)
[日付] 通年 土日祝 1日2~3往復
13.田園シンフォニー(くま川鉄道)
人吉球磨盆地の美しい田園地帯をゆっくり走る、四季折々の景色を楽しめる観光列車。
季節の名前を冠した5種類のカラーの車両を組み合わせた編成で運行され、音符などが配された高貴なデザインが特徴です。
各駅の停車時間におもてなしがあり、名誉駅長のお迎え、お土産引換、物品販売、展望台休憩、幸福祈願など個性的な駅舎も楽しみのひとつです。
くま川鉄道 田園シンフォニー専用サイト
[区間] 人吉温泉駅→湯前駅 片道24.8km
[時間] 片道約1時間25分
[料金] 大人 全席指定で片道合計2,500円(予約要)
[日付] 通年 土日祝 1日1便
14.おれんじ食堂(熊本県-鹿児島県 肥薩おれんじ鉄道)
九州西海岸の不知火海、東シナ海の絶景を眺めながら、旬な食材による食事やデザートを楽しめる観光列車。
沿線のレストランやホテルと協力して作りあげるフルコースを、木材の色合い豊かなレストランをイメージした車内で楽しめます。
1便はブレックファスト、2便はスペシャルランチ、3便はクルージングディナーと、便により飲食の内容が変わります。
肥薩おれんじ鉄道 おれんじ食堂専用サイト
[区間] 新八代駅-出水駅-川内駅 片道119.7km
[時間] 片道 1便1時間46分、2便4時間11分、3便3時間44分
[料金] 大人 1便食事込9,500円、2便3便食事込21,000円、乗車のみも有
[日付] 通年 金土日祝 1日1.5往復
15.いさぶろう・しんぺい(熊本県-鹿児島県 JR鹿児島本線+JR肥薩線)
長野県の篠ノ井線や北海道の根室本線とともに「日本三大車窓」と呼ばれる区間を走る、赤い光沢のある外観が魅力の列車。
天気が良ければ、えびの盆地の奥に霧島連山がそびえる光景を楽しめます。また、熊本駅発着の列車については、球磨川沿いの車窓も楽しめます。
落ち着きある木製インテリアに草色のクロスシートの車内。日によっては別の列車も連結されることがあるとか。
大畑駅のループ&スイッチバック、矢岳駅のSL展示、真幸駅のスイッチバックが見所で、数分間の停車時間でホーム散策が可能です。
吉松行きは「いさぶろう」、人吉行きは「しんぺい」と呼ばれ、肥薩線開通に尽力した政治家の名前が付いた列車です。
JR九州 いさぶろうしんぺい専用サイト
[区間] 熊本駅-人吉駅-吉松駅 片道122.5km
[時間] 片道 1時間16分~3時間2分
[料金] 大人 乗車券最大2,480円+特急席1,450円
[日付] 通年 毎日 1日2往復
大分県の観光列車
湯布院(由布院)や別府などの温泉地へのアクセスをより楽しくする観光列車を中心に紹介。
16.ゆふいんの森(福岡県-大分県 JR鹿児島本線+JR久大本線)
博多駅などから久留米、日田、天ヶ瀬を経由して大分県の温泉リゾート地「湯布院(ゆふいん)」や大分駅へ往来する、森をイメージした緑色の観光列車。
特急「ゆふ」と同じ区間を走行する上位車両として、全席指定席。車内から見る車両連結部分が橋のようなデザインになっているのが独特です。
高さのあるハイデッカータイプの車両は、展望の良さが売り。クラシカルな雰囲気を持つ淡い緑色と木材色を配した車内に、ゆったり座れる作りのシート。
サロンスペースを持ち、こちらも大きい窓から外の景色をワイドに楽しめます。湯布院に到着する直前には、客室乗務員が観光地の紹介をしてくれます。
専用のお弁当がいくつか用意されており、事前予約可能。抹茶アイス、地ビール、ゆずドリンクなども湯布院ならではの地元ブランドで楽しめます。
JR九州 ゆふいんの森
[区間] 博多駅-久留米駅-由布院駅-別府駅 片道189.3km
[時間] 片道 2時間7分~3時間25分
[料金] 大人 乗車券最大3,740円+特急指定席1,940円
[日付] 通年 毎日 由布院発着1日2往復、別府発着1日1往復
17.あそぼーい!(熊本県-大分県 JR豊肥本線)
観光特急あそぼーい 九州横断特急と同じスジで走っている為、あそぼーいが走る時は横断特急はお休みとなります。両列車自由席がありますが、あそぼーいは少ない野で注意 pic.twitter.com/8hL6nZ16Te
— 【安鉄】SEYAchannel♬ (@SEYAchannel) 2019年11月9日
キャラクター犬「くろちゃん」をデザインした、黒い外観の観光列車。大分県の別府駅や大分駅から豊後竹田駅を経て、阿蘇駅への豊肥本線を走ります。
先頭車両と末尾車両には全面展望のパノラマ指定席を持ち、緑の景観が美しい阿蘇エリアを筆頭に大分県の山間部の風景を楽しめます。
内装は白を基調として、黒犬「くろちゃん」が随所にデザインされた明るいデザイン。オレンジ色を中心としたカラフルシートや、窓向きソファ席などがあります。
絵本コーナー、子どもが寝転がれる和室、木のボールに埋まって遊べるプールなど、子ども連れに嬉しい内容。幼児が窓側に座れる親子用の転換クロスシートも。
車内販売カウンターとしてビュッフェ「くろカフェ」が3号車にあり、阿蘇のジャージー牛乳を使用したプリンやアイスなどデザートおやつ系が売られています。
JR九州 あそぼーい!
[区間] 阿蘇駅-別府駅 片道110.2km
[時間] 片道 2時間00分~2時間15分
[料金] 大人 乗車券最大2,170円+特急自由席1,250円
[日付] 通年 金土日を中心に1日1往復
宮崎県の観光列車
海と山の風景を楽しめる観光列車を紹介していきます。
18.海幸山幸(JR日南線)
鬼の洗濯板などの名所を有する日南海岸沿い、神話が息づく飫肥の山合いを走る観光列車。
地元の飫肥杉をふんだんに使用した列車で、飫肥杉の玩具などの飾り展示もある内装も特徴。ゆったり配置のソファーシートも魅力。
海幸山幸伝説の手作り紙芝居や記念乗車証プレゼントもあります。
JR九州 海幸山幸専用サイト
[区間] 宮崎駅-南郷駅 片道55.6km
[時間] 片道 1時間34分~1時間40分
[料金] 大人 乗車券最大1,290円+特急席1,030円
[日付] 通年 土日祝+α 1日1往復
鹿児島県の観光列車
桜島を代表とする鹿児島の景色を楽しめる観光列車を紹介していきます。(おれんじ食堂、いざぶろうしんぺい号は熊本県の欄で紹介しています)
19.指宿のたまて箱(JR指宿枕崎線)
白と黒の外観が特徴で、薩摩半島の竜宮伝説にちなみ乗車時に白い煙が出る演出が人気の列車。
ゆったりカラフルな回転椅子席やソファ席は、チーク材や南九州産の杉材を使用。本棚や展望席もあります。
ご当地のプリンやサイダーの車内販売、記念パネルのフォトサービスもあります。
JR九州 指宿のたまて箱専用サイト
[区間] 鹿児島中央駅-指宿駅 片道45.7km
[時間] 片道 50分~56分
[料金] 大人 乗車券最大1,000円+特急席1,140円
[日付] 通年 毎日 1日3往復
20.観光レトロ電車かごでん(鹿児島市電)
鹿児島市電車運行100周年記念として登場した、観光レトロ電車かごでん。
大正時代から昭和30年代まで運行されていた木製電車をイメージした復刻列車で、車内での市民ボランティアによる観光案内もひとつの魅力。
JR九州 観光レトロ電車専用サイト
[区間] 鹿児島中央駅前駅→鹿児島駅前駅→郡元駅→鹿児島中央駅前駅 一周10.7km
[時間] 一周 約1時間10分
[料金] 大人 乗車券340円のみ
[日付] 通年 土日祝 1日2便
九州横断の観光列車
高級スイートルームで九州全土を巡る観光列車を紹介。
21.ななつ星 in 九州 -SEVEN STARS-(JR九州)
九州7県を周遊して観光できる、スイートルームのベッドを有する高級寝台列車。
非電化区間にも対応したディーゼル機関車に7両の客車がつながり、水戸岡鋭治氏デザインの外観と内装が魅力。
共用スペースはドレスコード要となる大人の空間が広がるラグジュアリーな車内は、特別さを演出する最高の空間です。
JR九州 ななつ星専用サイト
[区間] 季節ごとに変更あり
[時間] 1泊2日コース、3泊4日コース
[料金] 1泊2日15~40万円、3泊4日38~95万円
[日付] 通年 1泊2日は土~日、3泊4日は火~金
22.BLACK TRAIN 36ぷらす3(JR九州)
JR九州の特急列車として各地で用いられている787系の列車に専用のロゴデザインを配し、月木金土日の5日間で5つのルートを走行することで1週間かけて九州を1週する観光列車。
世界で36番目に大きい島とされる九州、そして39(サンキュー)と感謝の輪を広げることを意味する「36ぷらす3」という列車名となった新D&S列車です。
1~3号車は個室、4号車は体験イベントに活用されるマルチカー、5~6号車は座席タイプの客室。3号車はビュッフェも付いており、食事などを楽しめます。
JR九州 36ぷらす3専用サイト
[区間] 博多駅-佐世保駅-鹿児島中央駅-宮﨑駅-大分駅-博多駅
[時間] 曜日により様々
[料金] 曜日により様々
[日付] 通年 月木金土日の5コース
廃止となった観光列車
かつて運行していた観光列車を紹介。
はやとの風(JR肥薩線+JR日豊本線)
錦江湾と桜島を望む海沿いから霧島連山まで景色を楽しめる観光列車。明治36年開業時の駅舎が残る嘉例川駅、大隅横川駅で数分間停車のホーム散策が可能。
木材のぬくもり溢れる客室や展望スペース、車内販売の駅弁やさつま芋発泡酒とプリン。記念撮影パネルのフォトサービスもあります。
2004年に登場。2022年3月21日に運行終了し、改造を経て同年9月23日から「ふたつ星4047」として佐賀県と長崎県で運行されています。
JR九州 はやとの風専用サイト
[区間] 吉松駅-鹿児島中央駅 片道68.5km
[時間] 片道 1時間27分~1時間45分
[料金] 大人 乗車券最大1,470円+特急席1,030円
[日付] 通年 毎日 1日2往復
まとめ
JRと私鉄それぞれが魅力ある列車を有する九州の列車。人吉駅や吉松駅で乗り換え接続ができる運行時刻になっており、観光列車を乗り継ぐ旅も楽しめます。
以上、九州の観光列車特集でした。