当ブログで定番のレンタカー記事。今回は、スポーツカーのレンタカー屋の代表格と言える「おもしろレンタカー」さんの野田本店を利用しました!
借りた車種は「インテグラDC5」と「スカイラインGT-R R34」の2台。残雪の路肩と粉雪の散らつく冬の道路という制約の中、茨城県の表筑波スカイラインをドライブ。
実際の乗り心地やレンタカー屋さんの雰囲気などをレポートしてみます。
目次
1.お店の場所と公式Webサイト
今回のレンタカー屋は、メディアや車雑誌にも紹介されたことのある「おもしろレンタカー」さん。
千葉県の北部に位置する野田市に本店を持つレンタカー屋さんです。(都内や和歌山県にも店舗あり)
マイカーで流山ICや柏ICで降りて来訪するお客さんが多い中、東武鉄道野田線の運河駅からタクシーを利用して来訪する人もいます。
公式サイトは移行中のようで、旧サイトと新サイトが併存する状態。今回は新サイトで予約しました。
2.事前予約の流れ
予約と手続きは
①サイトの会員登録フォームで利用者情報を送信
②メール返信で会員登録完了の連絡が来る
③サイトの予約フォームで車種予約情報を送信
④メール返信で予約完了の連絡が来る
⑤当日にお店へ来訪
⑥規約類と車キズを確認しサインして乗る
という流れ。予約時のクレジットカード支払いが必須ですが、特別な書類提示は無くて一般のレンタカー屋と似ているので特別面倒なことはありません。
複数人で交代乗車する場合は当日お店で全員の免許証を提示すれば良く、会員登録は車種予約者のみでOKです。(2016年1月時点)
3.車好き必見!車種ラインナップ
ラインナップと料金は取り扱いレンタカー一覧に記載されているとおりで、店舗名で絞る必要あり。
MT車が大半で、AT車も一部あり。特に往年の国産車が豊富で、頭文字Dの登場車種に興味のある人にとっては選択肢が多くて迷ってしまうほど。もちろん外車もあります。
車種の入れ替わりはそれほど頻繁ではなく、乗りたい車種がいつでも存在する安定感が嬉しいところ。
【料金例】 マツダ ロードスターNC RS 6時間5,550円、24時間9,770円
【車種】 BMW M3、ルノー ルーテシアRS、スイフトスポーツ、アルテッツァRS200、ユーノスロードスターNA、マツダロードスターNC、インプレッサWRX STi、インプレッサスポーツワゴンWRX、GT-R R33、GT-R R34、AE86トレノ、ハチロクG、RX-7 FD3S、RX-8 typeS、シビックFD2 TypeR、フェアレディZロードスター、ランサーGSRエボ8、スープラSZ JZA80、シルビアS15 SpecR、180SX TypeR、インテグラTypeR、アコード ユーロR、S2000 TypeV、MR-S、コペン、ビート、BMW Z4 2.5i、ベンツS550ロング、ベンツS600、ベンツSLK350、トヨタセンチュリー(※2015年3月現在)
4.来訪!お店の雰囲気
住宅地の裏手というカーナビ必須で入り組みがちな立地。広い駐車場に様々な名車が並んでおり、奥のほうに痛ましい事故車が置かれているのが印象的。
簡易プレハブ的な建物で手続きを行うのですが、朝に客が集中するので朝は臨時職員と思われる人が随時対応。
事故予防のため、店内に事故の掲示物があるのも特徴のひとつ。危険運転の場合には保険適用外として全額実費請求になる旨の記載もあります。
冬場という条件下ですが、今回の週末は土曜日10人、日曜6人くらいの予約とのこと。
5.いざ乗車!まずはインテグラDC5を運転
まずは「HONDA インテグラ タイプR LA-DC5」を利用。初代のDC2ではなく、2001年に登場した2代目のDC5です。
「ノンターボでリッター当たり100馬力を超えるエンジン」として話題になった、ホンダお得意のVTECエンジンを搭載。
インテはやっぱり白ってイメージですね。白ボディに赤エンブレムが印象的なのは外観だけでなく内装にも現れています。
2ドア4シーター。運転席、助手席とも座り心地はそこそこ良く、後部座席も広めで座りやすい形です。
走行時に後部座席から聞こえる振動の音が大きくてひどいという第一印象。ハッチバック式のボディ剛性起因?
ただ、振動音は低速の街乗りで気になるくらいで、峠や高速道路走行だと意外と気にならないです。
アクセルのレスポンス、ブレーキの利き具合が良くて加減速の調整は抜群。
クラッチも繋ぎやすくてシフトも長めストロークながら操作性は良いのですが、2速→3速時のガガッと響く音や入りにくさが気になるところ。
峠だと2速でエンジン音の大きさと力強い加速感を楽しめますし、高回転向きのVTECながら3速の低速で加速にもたつきがなくて実に運転しやすい。レンジの広さを体感。
ハンドリングはFF特有のアンダーステアはあれど峠ではしっかり曲がってくれます。
この車においてはVTECの低回転と高回転の切り替えをあまり感じず、面白みに欠ける感じではあります。
総合的には、ライトウェイトのスポーツカーに乗り慣れている人だと違和感なく良いフィーリングで楽しめる気がします。
NB8Cロードスター乗りの私にとってお気に入りの車種!
6.次はコレ!R34 GT-Rの乗り味は?
次は「スカイラインGT-R BNR34 Vスペック」を利用。
1999年に登場した第二世代最後のGT-Rで、最高峰となるVスペックは今でも中古車市場で500~700万円という高価格で販売されるスペシャリティカーです。
2ドア4シーター。インテと同じく運転席、助手席とも座り心地は良好で、後部座席もゆったり広め。トランクは小さめで走りに特化した印象。
実際の走行ですが、ペダル系がイマイチ。クラッチミートが浅すぎて半端なく変速しにくく、ブレーキも浅い段階でききすぎて調整しにくいです。車種ではなくメンテ的な問題?
峠での走行は安定しており、ボディの重さもそこまで感じずハンドリングもまぁまぁ良好。
280PS/6,800rpmという自主規制一杯の馬力はあまり体感できず、しかも低回転での加速が弱くて特に3速での低速からの加速のもたつきが半端ない。2速のみ使用がベスト。
確かツインターボが2つとも高回転のみ力を発揮するとか。タコメーターの0~3000回転の刻みが雑なのも「高回転で力を発揮する車」という性格の現れでしょう。
この車が力を発揮するのは峠ではなく高速道路。
・芸術的なオーラで他車が進路を譲ってくれやすい
・100km/h前後で高回転域と加減速を使用しやすい
・ボディ剛性ゆえか高速走行でもフラつかず安定
あくまで推測かつ非推奨ですが、180km/hで走行しても「あまり早いと感じないくらいの安定感と安心感」を得られると思います。
総合的に言うと日本の道路では性能を持て余してしまい、運転のフィーリングの良さを感じられない気がします。
個人的にはターボがかかっている音や感覚が薄い点もあって、これならR32のほうが断然楽しい。
レンタカーながら一時的にでも所有することの優越感は大きく「一度は乗ってみたい」を達成できた嬉しさを実感。
7.インテグラとR34の総合比較
個人的には断然インテグラのほうが楽しかったと感じ、一緒に利用した友人もインテグラの良さを実感したとのこと。
レンタカー価格としてはインテグラはかなり安いので、当レンタカーのエントリー車種としてピッタリ。
R34は記念利用や旅行の移動手段としてはオススメ。車両価格の高さゆえ危険走行(保険適用外)行為に対する怖さが他車よりも大きく、性能を発揮しにくいと感じます。
8.今回走行した峠
関東平野と呼ばれるだけあって峠が少ないエリア。今回走行したのは、土浦北ICから近い表筑波スカイライン。
頂上側「子授り観音駐車場」から麓側「朝日峠展望公園駐車場」の区間を流し走行。
スポーツカーを結構見かける区間で、生活道路ではなく一般車の走行が少ない立地です。
ストレートでは速度超過防止の波形が施された道路がありますが、コーナーのバリエーションもそこそこあってドライブを楽しめます。
飲食店が少なくて、朝日峠展望公園駐車場の近くにある「いやしの里」という温泉施設のレストランを利用。ビーフハンバーグシチューが美味しくて大満足。
他にも子授り観音の近くに常陸牛のお店もあったように思います。
9.店舗利用の感想と総括
今回利用したおもしろレンタカー野田本店。いいお店ながら幾つか気になる点もあったので、これから利用予定の方は「意識した上で配慮して利用」すると良いと思います。
(1)サイトでの予約キャンセル未対応
利用日程変更でサイト上でキャンセルしたのですが、メール返信が無くてこちらからの電話確認で発見。職員間の引き継ぎ漏れだった様子。
(2)電話応対が若干つたない印象
職員にもよりますが、電話応対に時間がかかり声のトーンや会話内容も曖昧で不安な感じ。
(3)車にこだわる職員が少ない印象
車関連の会話のやりとりがしにくく、車好きな人にとっては物足りない感じ。
これらは特に企業批判ではなく、企業の人員が増えることにより仕方なく発生してしまう部分。
他のレンタカー屋さんだと「趣味を兼ねて運営する店主の個人経営」的なお店もあって楽しいのですが、今回のレンタカー屋さんは「業務に従事する多くの職員による利益重視の企業商売」なのでどうしても職員によって応対が変わり事務的になりがちなのは仕方ない気がします。
それゆえスポーツカーや危険運転に対する意識の低いお客さんも出てきて、事故が発生しやすくなっているような印象もあります。
ニッチなジャンルでの企業運営、難しいところですね……。
以上のことはあれど、総合的には良いレンタカー屋さん。これだけの車種を揃えてくれているのは何よりも嬉しく、本当にありがたいものです。
ということで、スポーツカーのドライブを存分に楽しむことができた一日でした。