首都圏の通勤通学や輸送のイメージが強い関東の鉄道ですが、観光として楽しめる列車も沢山あるものです。
千葉県や栃木県では桜や菜の花が彩る車窓を楽しめる観光列車もあり、SL蒸気機関車も数多く走っています。
今回は関東エリアの観光列車を紹介していきます。
セシモ コイ
目次
栃木県の観光列車
01.SLもおか号(栃木県 真岡鐵道)
日本初のローカル線として明治45年に誕生した真岡鉄道。
春はサクラと菜の花、夏は緑、秋は紅葉、冬はハロウィンやクリスマスのイベント運行と通年楽しめて、SLフェスタなどイベントも豊富。
現役走行のSLが2台あり、時期限定でC11とC12を連結した重連走行が行われることもあります。
真岡鐵道
[区間] 下館駅-茂木駅 片道41.9km
[時間] 約1時間30分
[料金] 大人 乗車1,030円+SL整理券500円
[日付] 通年の土日祝 1日1往復
02.SL大樹(栃木県 東武鉄道)
2022/8/14 SL大樹6号/C11-207牽引
16時前に曇る倉ケ崎ウェザーに悩まされ約一年ようやく晴れの6号を撮影することが出来ました。 pic.twitter.com/xMmAB5zRIu— shinta (@shintawings) 2022年8月15日
JR北海道から譲り受けたSL「C11-207」をメインに、JRで使用していた客車を用いた東武鉄道のSL大樹(たいじゅ)。
昭和レトロ感のある拠点として生まれ変わった下今市駅には、ギャラリーを構えたSL展示館やSLを間近で見学できる転車台広場が整備されています。
東武鉄道 SL大樹専用ページ
[区間] 下今市駅-鬼怒川温泉駅 片道12.4km
[時間] 約33分~36分
[料金] 大人 乗車250円+SL座席指定券750円
[日付] 通年の土日祝+α 1日3往復
群馬県の観光列車
03.SLみなかみ(群馬県 JR上越線)
SL撮影!
諏訪峡大橋にて#SLみなかみ pic.twitter.com/QtD3mVCsx2— 猫ざんまい🐱 (@nyankooo801) 2022年8月7日
SLの中でもダントツの人気を誇るD51(デゴイチ)をメインとして、C61も用いられる「SLみなかみ」。
かつては、上野-高崎間の電気機関車牽引と高崎-水上間の蒸気機関車牽引を合わせた「EL&SL奥利根号」として1989年から運行されていた歴史ある車両。
諸事情により2009年からは高崎-水上間で「SLみなかみ」として運行されています。
JR東日本 高崎支社観光列車
[区間] 高崎駅-水上駅 片道59.1km
[時間] 約1時間53分~2時間7分
[料金] 片道大人 乗車970円+指定席520円
[日付] 3~9月の土日祝の一部 1日1往復
04.SLレトロ碓氷(群馬県 JR信越本線)
SLレトロ碓氷 D51 498 旧客 EF64
群馬八幡~安中 2018.9.9 pic.twitter.com/XAAtFyrcuG— kona1317 (@kona1317) 2018年9月9日
SLみなかみでも用いられているD51とC61は「SLレトロ碓氷」「SLぐんま」としてJR信越本線を走る日もあります。
行きと帰りの1往復ですが、SL(蒸気機関車)とDL(電気機関車)のどちらかが半々で用いられるため、SLとして走る日時をしっかり調べる必要があります。
JR東日本 高崎支社観光列車
[区間] 高崎駅-横川駅 片道29.7km
[時間] 約1時間2分~1時間3分
[料金] 片道大人 乗車500円+指定席520円
[日付] 3~9月の土日祝の一部 1日1往復
埼玉県の観光列車
05.パレオエクスプレス(埼玉県 秩父鉄道)
2022.7.22
SLパレオエクスプレス
(熊谷うちわ祭HM)
C58 363+105+12系4B pic.twitter.com/kYGPPJYcXJ— ばし (@tbt8181) 2022年7月22日
昭和47年に現役引退したC58を、昭和63年のさいたま博覧会に向けて復活させた「パレオエクスプレス」。
笑点に出ている秩父出身で有名な人気落語家「林家たい平」師匠による車内放送アナウンスが流れて、秩父鉄道沿線の見どころが紹介される点が魅力。
秩父地方に約2千万年前に生息していた海獣パレオパラドキシアが名前の由来。国鉄時代のシンプルな内装の12系客車は、平成24年に内外装リニューアル実施されて綺麗。
秩父鉄道 パレオエクスプレス
[区間] 熊谷駅-三峰口駅 片道56.8km
[時間] 約2時間40分
[料金] 大人 乗車950円+SL指定席720円(or SL自由席510円)
[日付] 4~11月の土日など 1日1往復
[その他] 日帰り往復利用であれば秩父路遊々フリーきっぷ(大人1,440円)がおトク
06.52席の至福(埼玉県-東京都 西武鉄道)
父と52席の至福に乗車!! pic.twitter.com/n2i8QC0QGF
— 浜田駿 (@hamasyun753) 2022年8月21日
西武鉄道の旅するレストラン列車「52席の至福」は、全席指定の52席にて極上の料理と美しい四季を楽しめる列車。都心と秩父方面を往来する、優雅な西武鉄道の旅を楽しめます。
西武4000系4両1編成をリメイクした列車として、2016年に運行開始。区間は「西武新宿~西武秩父」をメインとして「池袋~西武秩父」などがあり、年間100日程度運行。
1号車はイベント対応の多目的スペースで、3号車はオープンキッチンにバーカウンター。2号車と4号車には2人席と4人席が配置されており、客席で楽しめるシェフの料理も魅力。
外装と内装は建築家の隈研吾氏が手掛けたもので、外観は4両に春夏秋冬をデザインしたラッピング。内装は天井へのこだわりとして、杉板、柿渋和紙、西川材格子などの天井が見どころ。
西武線1日フリーきっぷに料理やサービスも含めた旅行商品として購入と乗車ができ、ブランチコースは1万円、ディナーコースは1万5千円とのこと。
52席の至福
[区間] 西武新宿-西武秩父 片道80.9km
[時間] 西武新宿-西武秩父 約2時間18分~3時間17分
[料金] 大人 1名10,000~15,000円
[日付] 土日祝 1日1往復
千葉県の観光列車
07.B.B.BASE(東京-千葉-茨城 JR内房線など)
B.B.BASEで行く常磐、成田線の旅 pic.twitter.com/xw9ROCKBjc
— 千住東京ライン (@senjutokyo_TS9) 2022年8月6日
2018年1月に登場した「鉄道と自転車の新しい旅」をコンセプトにした列車。手持ちの自転車を列車内にあるサイクルラックに固定して、遠方駅で降りてサイクリングを楽しめます。
自転車を持っていなくても、手ぶらで両国駅にてレンタサイクルを利用可能。両国駅のベックスコーヒーショップも自転車をコンセプトにして、乗車券で割引などのサービスも。
沿線にある海や丘を見渡せる駅をサイクリング。日によって列車の行き先が異なり、内房、鹿野山、外房、佐倉銚子、佐原鹿島の5つが列車運行として設定されています。
6両編成で、自転車を置けるよう余裕のある席配置。4号車のみフリースペースとカウンターがあります。
B.B.BASE
[区間] 両国-安房鴨川 片道56.8km、ほか計5コース
[時間] 両国-安房鴨川 約2時間16分~2時間33分、ほか
[料金] 大人 乗車運賃+指定席840円
[日付] 土日祝 1日1往復
過去に走っていた観光列車(一例)
いろは(JR日光線)
2018年4月に登場したJR日光線の観光列車「いろは」。日光の観光名所「いろは坂」をイメージするとともに「いろはにほへと」を由来としたネーミングで旅の始まりを演出する列車。
日光線の205系車両を観光用に改造し、4人席と2人席のボックスシートを組み合わせるとともにドア近くはロングシートを採用して余裕のある通路を確保。
シート生地は紅葉を思わせるダークレッドに、黄色いニッコウキスゲの花をあしらった模様柄。木材フローリングの床や木製つり革の色合いもあり、上質さを演出しています。
朝夕は宇都宮-鹿沼間を走りますが、メインとなる日中は宇都宮駅から今市駅を経て日光駅まで往復。普通列車としてほぼ毎日運行しています。
JRおでかけネット ラ・マル・ド・ボァ
[区間] 宇都宮-日光 片道40.5km
[時間] 片道 約40分~50分
[料金] 大人 乗車券最大760円
[日付] 通年 ほぼ毎日(運休日あり) 鹿沼発着1日4往復、日光発着1日5往復
レストランキハ(千葉県 いすみ鉄道)
7/12よりいすみ鉄道レストランキハ再開ということで。
ようやく復活します。 pic.twitter.com/OIVaIWlb2D— むさうら (@musaura205) 2020年6月5日
千葉県の大原駅(いすみ市)と上総中野駅(大多喜町)を結ぶ「いすみ線」を運営する「いすみ鉄道」にて、キハ28形急行型気動車2346号を利用したレストラン列車。
千葉県茂原市のパスタ専門店「ペッシェ アズーロ」が提供するイタリア料理を車内の座席でいただきながら車窓を楽しめる列車として、2013年8月から2022年9月まで運行。
まとめ
以上、関東エリアの観光列車特集でした。