
京都や奈良だけでなく和歌山の高野山など宿坊が多く存在し、古い街並みに馴染む町家の宿もたくさんある関西地方。
レジャー施設の近くにあるリゾートホテルもコンセプトがしっかりしており、和歌山にはお城の宿という変わったものまで。
今回は、関西地方の特徴的な宿を紹介します。
セシモ コイ
目次
A.滋賀県の特徴的な宿
01.城下町彦根の町家 本町宿(彦根市)
彦根の城下町にある町家の宿で、登録有形文化財に登録された築180年の建物をリノベーション。瓦屋根と白壁の外観で入口の暖簾が街並みに馴染んでおり、全5室の小さな宿です。
彦根城から徒歩3分で、夢京橋キャッスルロードからも徒歩3分の好立地。灯籠や緑の配置された庭を持ち、各部屋ごとに趣きが異なる掛け軸の架かる純和室の部屋に泊まれます。
共有の居間もあり、朝食は近江米を土鍋炊きにしたご飯に和食のおかずが付くもの。お風呂は共用で、バスタブタイプとシャワータイプが1つずつあります。

02.まちや倶楽部(近江八幡市)
近江八幡の仲屋町(すわいちょう)町並みに佇む、全5室の小さな宿。
江戸時代の酒蔵(本館)と醤油蔵(別邸)をリノベートして客室にした宿で、別邸には明治時代の蔵を入口にした部屋もあります。
本館の部屋「八幡の間」には縁側や酒樽風呂。他の部屋もそれぞれ独自の趣向があり、アートを散りばめた和の部屋を堪能できます。
本館のティールームは、梁が支える吹き抜けの高い天井の開放的な空間です。
03.大津町家の宿 粋世(大津市)
昭和8年に建築された米穀商の町家を改修した宿「粋世(いなせ)」。浜大津駅や三井寺駅から徒歩圏内にあり、飲食店や和菓子屋などがある街中の宿です。
元から木材や自然素材で作られた建物で、リノベートでも当時と同じ材料を使用して雰囲気を維持。2017年に登録有形文化財に指定されています。
和の趣とレトロモダンが融合した粋な空間、里山のような自然を感じさせる裏庭、読書やティータイムにゆっくりつくろげるテラスなど、伝統と文化を感じさせます。
部屋は5室それぞれ内装が異なり、布団の和室やベッドの洋室フローリングなど。お風呂は共用バスルームのみで、朝食はオプションとして+500円で楽しめます。

B.京都府の特徴的な宿
04.お宿 梅夜(京都市)
北野天満宮から近く、細い路地に町家が軒を連ねる紋屋町にあるお宿「梅夜」。和のゲストハウスと記載されていますが、各部屋それぞれ相部屋ではなく個室利用の和室のようです。
プライベートお庭付きの部屋「尋」や、広い庭を見渡せる縁側付きの部屋「聴」が風情たっぷり。1人用のシンプルな和室など簡易的な部屋もあり、好みで選ぶのが良さそうです。
シャワーとトイレは共用部分にあるなど全体的には簡易的ですが、朝食付きで比較的お値打ちに京都らしさのある宿を楽しめます。

C.大阪府の特徴的な宿
05.リーベルホテル大阪(大阪市)
大阪市にある「ユニバーサルスタジオ・ジャパン」から徒歩13分という立地にあり、桜島駅から近いリゾートホテル。3階の広大なテラスから見るベイエリアの風景がひとつの人気です。
部屋は大半が洋室を占める760室という大きい規模。白を基調とした明るい部屋が多いですが、特別な部屋としてスヌーピーやセサミなどは子連れの家族向けにピッタリ。
大浴場は天然温泉スパとして白い湯舟が洋風らしさを演出。男性露天風呂からは観覧車も見えて、阪神高速5号線の橋が安治川に架かる姿はベイエリアならでは。
2021年3月からは1階のカフェバーがステーキハウスにリニューアルされるとともに、ホテル特製テイクアウトディナーでお弁当形式の部屋食にも対応。素泊まりもあります。

06.ザ・ベース 堺東アパートメントホテル(堺市)
全54室のうち51室が畳付きのツインベッド和洋室という、ファミリーやグループにピッタリのビジネスホテル。南海高野線の堺東駅から徒歩5分で、商店街も近い立地です。
宿予約サイトに賃貸ルームのような間取りが掲載されており、バスルーム、トイレ、洗面所は別々でミニキッチン付き。ベランダは高層階だと都市の眺めも楽しめます。
靴を脱いで使い捨てスリッパで過ごす、カーペット床の部屋。ビジネスホテル風のワークスペーステーブルもあり、畳は座椅子で過ごすだけでなく子どもの遊び場としても。
日中はフロントもあるホテルで、全体的に茶系の色使いで清潔感あり。1人でも宿泊できて、5,000円前後という値段もいい部分です。

D.兵庫県の特徴的な宿
07.神戸ホテル フルーツ・フラワー(神戸市)
写真 洋風の宮殿を思わせる建物が広く存在する異国の雰囲気神戸北ICの近くにある「神戸フルーツ・フラワーパーク」は、神戸モンキーズ劇場や遊園地のある複合レジャー施設。一時期は債務超過で衰退しつつも、2017年の道の駅化で再生。
園内には洋風の建物が大きく広場や回廊を作り、お土産屋やカフェなど施設あり。奥には日帰り温泉施設「茜の湯」とともに「神戸ホテル フルーツ・フラワー」での宿泊も可能。
写真 パン屋などが入る周辺の通路は散策も楽しい広々とした洋風ツインや10畳和室の部屋で、全室バストイレ付き。有馬温泉と同じ泉質とされる大沢温泉「金仙花の湯」を利用でき、露天風呂もあって夜と朝それぞれ入浴できます。
夕食と朝食はバイキング形式で、洋風のバイキングレストランにて。プランによって夕食バイキングはアルコール飲み放題付き。なお、三田駅から予約制の無料送迎バスがあります。

08.TOTOシーウインド淡路(淡路市)
世界的な建築家の安藤忠雄氏が設計した「人と自然が調和できる空間」の宿で、自然との一体感を目指した隠れ家リゾート。淡路島の中腹部にあり、大阪湾を眺められる宿です。
外観こそ設計建築らしさを感じさせるコンクリート系の組み合わせですが、内装は感染症対策の評価も高くて広くしっかりしています。海を眺められるテラス席も特徴的。
露天風呂は無いですが、外から光がしっかり入るガラス窓の内湯大浴場がありサウナ付き。部屋は和室8畳か洋室20㎡を基本としつつ、80㎡のメゾネットルームは広々。
特別感のあるリゾート宿ながら、朝食付きで1名1万円を下回るプランもあります。夕食付きだとハイクラス価格ですが、淡路牛や伊勢海老などの味覚も楽しめます。

E.奈良県の特徴的な宿
09.風のならまち(奈良市)
古い町家や寺院の歴史的な街並みと文化が色濃い「ならまち」にて、明治創業の蔵元旧邸宅「奈良豊澤酒造」をリノベートした宿。(旧 NIPPONIA HOTEL 奈良 ならまち)
日本家屋の床の間は高い天井や梁などによる和の雰囲気を持ち、全8室それぞれの部屋に趣があります。
かつての土間がカウンターレストランになり、奈良の食材を用いた料理に奈良豊澤酒造の日本酒を添えて楽しめます。
10.奈良ホテル(奈良市)
和の佇まいが重厚に構えるエントランスに、クラシックな洋館風の内装。奈良公園の高台に建つホテルです。
ハイクラスにはなりますが、スーペリアやスタンダードの部屋であれば3万円台(大人2名1室)の宿泊も可能。
本館の正面大階段、吹き抜けのロビー、宿泊者専用ロビーなど内装の見どころも多数。食事付きプランもあります。
F.和歌山県の特徴的な宿
11.Tabist 湯浅温泉 湯浅城(湯浅町)
写真 館内通路から見る日本庭園もお城らしさを感じさせるお城の形をした珍しい宿として話題になる、湯浅温泉「湯浅城」。県央にある湯浅駅や醤油蔵の街並みからは離れた、車で行く静かな宿です。
白壁の城がそびえる外観に加えて館内にも吹き抜けの日本庭園が1階にあり、館内通路からも城らしさを感じる開放感。天守閣からは湯浅の街並みを一望できます。
加水加温循環ろ過の内湯のみではありますが、天然温泉の大浴場は男女を毎晩入れ替えるため双方楽しめます。有料のレジャーもいくつかあり、旅行として滞在するのにもピッタリ。
夕食はスタンダードな会席をベースとして、伊勢海老会席やクエ鍋などのプランがあります。

12.南紀勝浦温泉 ホテル浦島(那智勝浦町)
写真 亀の形をした無料送迎の船も楽しめる演出たっぷりの宿那智勝浦の港にて半島ひとつを丸ごと利用した、超巨大なリゾートホテル「ホテル浦島」。ホテルへは亀の形をした送迎船に乗って行くという、浦島太郎を思わせる特徴です。
ホテル内には日本一長いとも言われる154メートルのエスカレーターがあり、半島の上部となる「狼煙山遊園」へ行くことができて展望台から熊野の山々や太平洋などを一望できます。
写真 館内の洞窟風呂は自然に湧きだした天然の源泉を整備和室213室を中心としつつ洋室も91室と豊富。4つの源泉からなる温泉が館内6箇所に点在しており、有名な洞窟風呂「忘帰洞」を筆頭にしてガラス張りの内湯など多彩に楽しめます。
夕食バイキングがひとつの売りで、那智勝浦のマグロなど地元の味覚も。一方で、個室の夕食として楽しめる熊野牛や伊勢海老などの会席プランもあります。

まとめ
以上、関西6県(滋賀、京都、大阪、兵庫、奈良、和歌山)の特徴的な宿の紹介でした。

