青森のリンゴ、山形のさくらんぼ、福島の桃など、各地で豊かに育つ果実を使用した銘菓の多い東北地方。
宮城のずんだ豆と山形のだだちゃ豆として、枝豆を使用したお菓子も。宮城「萩の月」や福島「ままどおる」も代表的です。
今回は、東北のお土産やお取り寄せにピッタリの銘菓を紹介します。
セシモ コイ
目次
A.青森県の銘菓
01.気になるリンゴ(ラグノオ)
青森のリンゴまるごと1個をシロップに漬けて、パイ生地で包んで焼いたもの。中心の芯に相当する部分はくり抜かれており、スポンジ生地が詰め込まれています。
まるごと1個入りの箱で販売されており、切り分けて食べるもの。シロップに染まったリンゴはナイフで切れる柔らかさになっており、甘く仕上がったリンゴを楽しめます。
青森県のリンゴ製品の中でも定番。代表的なメーカーとしては、りんご製品の銘菓が多いラグノオ「気になるリンゴ」。他にも千曲製菓「まるごとリンゴパイ」という製品もあります。
青森県産のリンゴを使用。時期やメーカーにもより、紅玉やふじりんごが用いられるようです。
B.岩手県の銘菓
02.南部煎餅(協和製菓、他)
小麦粉を水で練って円形の型に入れて堅く焼いた煎餅(せんべい)で、縁が薄くカリッとしているハット型の銘菓「南部煎餅(なんぶせんべい)」。
南部地方(青森県東部と岩手県北部)の銘菓。かつて八戸南部氏が藩主家だった旧八戸藩地域にて、非常食として作られたものが今に伝わっています。
煎餅は何も入れない「白せんべい」をはじめとして、豆類やゴマなどを入れて焼き上げるタイプも。ゴマ、かぼちゃ、ピーナッツ、バターなど色々な味を楽しめます。
製品によって包装の数が異なり、1枚ずつ個包装されたものもあれば10~20枚を1袋に入れた商品もあります。色々なメーカーから販売されています。
C.宮城県の銘菓
03.萩の月(三全)
卵黄を使用した黄色いスポンジの中にカスタードクリームがたっぷり入った、宮城県を代表する銘菓。仙台銘菓とも銘打っており、和デザインの箱パッケージで個包装されています。
宮城県の県花がミヤギノハギであることにちなんで命名された銘菓で、全国に類似商品が登場していますが元祖はこの「萩の月」です。
仙台市青葉区に本社を持つ「菓匠三全(かしょうさんぜん)」の商品で、萩の月を代表銘菓としつつ飲食店舗「ずんだ茶寮」でずんだスイーツも提供する企業です。
D.秋田県の銘菓
04.パンプキンパイ(JA大潟村)
漉したカボチャの餡をパイ生地で包んだお菓子。秋田県大潟村の広い大地で太陽をいっぱいに浴びて育ったカボチャを使用した「パンプキンパイ」です。
JA大潟村(大潟村農業協同組合)が手掛けるお菓子で、名産のカボチャを活用したお菓子。パッケージのイラストがかわいらしいかぼちゃのコックさんです。
個包装ではないようで、5個単位で1袋の販売のようです。
05.ババヘラアイス(児玉冷菓)
秋田県で夏に道路沿いでパラソルをかかげて販売されているアイス「ババヘラ」。そのババヘラアイスを家庭でも楽しめるセットが児玉冷菓から販売されています。
通常のカップ式やアイスバーもありますが、中でも「おうちで作れる!児玉冷菓のババヘラアイス手作りセット」はコーンとアイスに盛る用のスプーンも付いています。
バラの形に盛ることもでき、見た目の美しさも楽しいアイスです。
E.山形県の銘菓
06.将棋もろこし(盛寿庵)
粉状にした小豆(あずき)を木箱などに入れて押し固め、焼きを入れて作るお菓子。硬さがありつつ口に入れてポリポリと噛んでいくと、次第に砂のように溶けていきます。
諸越(もろこし)は一般的に秋田県の銘菓で、角館でお土産の定番に。東北で広く定着する一方、京都などで見られる砂糖と米粉で作る「落雁」の一種とも言われています。
好きな形に焼き固めることができ、将棋駒の生産地として有名な山形県の天童市のメーカーが作る「将棋もろこし」は王将から歩まで各駒が入っています。
緑茶のお茶請けに向いていると言われます。
F.福島県の銘菓
07.ままどおる(三万石)
バターを多く加えたミルク味の白生餡(白あん)を使用し、小麦粉の柔らかい生地で包んで焼き上げた銘菓「ままどおる」。
福島県を代表する銘菓で、福島県郡山市にある「三万石」というメーカーが1967年に発売してからロングセラーとなる定番です。
名前の由来は「お乳を飲む人々」という意味のスペイン語。パッケージに幼児を抱いた母親の絵が描かれています。
ノーマルの「ままどおる」は黄色い包装がされたもので、姉妹品としてチョコレート味の「チョコままどおる」も存在します。
まとめ
以上、東北銘菓の紹介でした。