国内旅行で色々なところへ行くとき、普通に行動はできても「なんとなく不便」なことって意外とあるものです。
旅行の道具を調べると海外向けの情報ばかり出てきますが、実は国内旅行でも道具を駆使することで便利かつ面白くなるのです。
今回は国内旅行マニアで旅行情報ブログを運営している筆者の私が、旅行で活用している道具類を紹介します。
セシモ コイ
目次
通常旅行中に役立つグッズ
01.ペットボトルカバー
自販機で買った500mlペットボトルの飲み物をそのまま持ち歩くと、次第に常温でぬるくなってしまうもの。とくに夏場は水滴が付くので持てば手が濡れてしまい、鞄に入れると中の持ち物まで濡れてしまうなど色々と困りものです。
それらの問題を解消してくれるのが、ペットボトルカバー。製品にもよりますが、内側アルミシート保護などがされている簡易的なカバーでも2~3時間くらいは保温保冷できて、水滴も外に発生しません。
紹介する商品は若干チープで100円ショップ的なものですが、それゆえ気軽に扱えるもの。600mlなど大きめペットボトルでも入ります。見た目もかわいらしくて、旅に持ち歩くのも楽しいグッズです!
02.折りたたみ傘
旅行時は雨に備えて傘を持ち歩きたいものですが、晴れの日まで大きい傘で常に手がふさがってしまうのも困りものです。
そんなときに便利なのが、普段は鞄に入れておける折り畳み式の傘。特にワンタッチ開閉できる製品がオススメで、車の乗り降りなどに断然便利さを感じます。
製品を選ぶ際に気を付けるポイントは以下のとおり。
- 重さ … 軽いほうが持ち運びや差しているときに負担が少ない
- 最大横幅 … 幅が狭いと濡れやすいので100cm以下は厳しい
- 自動開閉 … ワンタッチ開閉できると車の乗り降り時などに便利
- 無段階調整 … 芯を収納するときの方式で事故防止に無段階が吉
- 収納サイズ … 折りたたみ時の全長で鞄やカバーとの相性を考慮
- 骨組み素材 … グラスファイバーは防腐、軽量、丈夫でオススメ
- 骨組み本数 … 本数が多いと丈夫だが軽量狙いなら少ないのが吉
- 持ち手の形 … 手にフィットするのと開閉ボタン誤押下しない形
色々な製品を比較すると500グラム前後の重さのものが多いですが、差したときや持ち運びで重いと意外に疲れるもの。特に旅行だと軽さを最重要視した250gくらいの製品だと紹介した商品がベストな選択肢。撥水性は数ヶ月で効果が落ちるのと軽い分壊れやすく錆も出るので、1~2年の使い捨てと割りきりつつ丁寧に使うのがベストです。
私が一番オススメなのが、ADDED製の110cm折りたたみ傘。わずか254グラムという軽さが最大の武器で、他にこの軽さの製品が見つからないです。付属の吸収カバーも使いやすくて、最大横幅110cmは豪雨でなければひどい濡れ方はしない許容範囲。持ち手の形がイマイチで6本骨で丈夫さには欠けますが、軽さで凌駕するイチオシの製品です。
03.首掛けスマホホルダー
旅行をガチで楽しむ私がオススメするのが「怠け者スタンド」と呼ばれるもの。一般的に想像するストラップ式の首掛けスマホホルダーではなく、硬めの針金のように自由に折り曲げて好きな造形にして使用できます。
これが旅のあらゆるシーンで重宝します。Googleマップのナビ機能で地図を見ながら歩く、旅行中の歩行シーンを動画で撮影する、車の運転時のカーナビとして使用する、写真撮影で三脚の代替にするなど、多彩な用途で活躍してくれます。
和室の旅館で寝転がりながらスマホを見る、アラーム時計としてスマホをベッドの近くに置く、移動中の列車内や車内で映画などをスマホを見るなど、手に持たずにスマホを活用できる最強の旅グッズです。
注意点としては歩行時に使用するのは製品の利用用途に沿っていないため、スマホ落下などの事故時は補償されず自己責任になってしまう点です。スマホをがっちりホールドする製品なので安心ではありますが。
私が使用しているのは、Newseego製の怠け者スタンド。首うしろに当たる部分がラバークッションで負担が少なく、スマホのホールド感も良くて充電コードを挿しながら利用もできます。縦横の回転も可能なので撮影時の角度調整もバッチリ。
04.ウエストポーチ
旅先の移動においてバッグからペットボトルの飲み物を取り出すのは意外と面倒なもので、対応としてウエストポーチがあると便利。
オススメなのはジョギングやランニングで使用するタイプのもので、もちろん旅行用としても向いているもの。ペットボトルは落下しないよう工夫されている製品が多く、ポケット収納については製品によって異なりますが走っても揺れないような設計になっています。
筆者が購入したのはAiRunTech。ポケットはスマホが入る大きさで、飲み物もホールド感があってベルトもマジックテープ式で揺れず安定。傘を引っ掛ける場所も一応あるのでバッグを持たずに手ぶら散策できます。
05.バッグフック
混雑しやすい観光地の飲食店で鞄の置き場に困ることや、ビジネスホテルでテーブルや荷物置き場が小さくて旅行の荷物を床に置くしかないことって結構あります。
そんなときにオススメなのが、バッグフック。普段はアクセサリーのように利用できて、使うときはテーブルの端に置いてフックを伸ばすと鞄を吊るすことができます。ネコ型の製品が多くて、しっぽがフックになるのがかわいいです。
デジモノ系で役立つグッズ
06.モバイルバッテリー:コンセント付き
旅行先でスマホを活用すると、フル充電でも1日もたず残量で困ることもしばしば。カメラ、ナビ、交通情報検索、旅行情報の調べものなど様々な用途でスマホを活用したいもの。
そんなときに便利なのがモバイルバッテリー。家や宿で充電して持ち歩くことで、日中に電源がない場所にいてもモバイルバッテリーからスマホへ給電できます。
オススメ製品は定評のあるANKER製で比較的軽量コンパクトな5,000mA程度のもの。折り畳みコンセントプラグ付きなので余計なコード類が少なくて済みます。
また、旅行先では短時間で充電できる急速充電対応が便利です。
07.モバイルバッテリー:大容量
先ほど紹介した製品はコンセントプラグ付きですが、5,000mA程度だと「スマホを1回フル充電」くらいで実際使うと足りないと感じることがあります。
同じくANKER製でコンセントプラグ無しの10,000mAタイプ「Anker PowerCore II 10000」があり、見た目よりも重さはずっしりとある感じはしますが負担になるほどの重さではないです。
10,000mAタイプは色々と探してみたものの、基本的にコンセントプラグのないタイプだけしか存在しないようです。当製品自体の充電はUSBポートしかないため、USB給電するための機器を別途用意する必要があります。
08.Micro USB ケーブル
先述のモバイルバッテリーを使用する際に1本付いてくるUSBコードですが、できれば複数持っておいたほうが一気に複数機器を充電できるなど便利なものです。
USBコードで利用しやすいものとして、長さは1mのものがベスト。旅先で充電しながら歩く、電車内で充電しながらスマホを操作するなどの場面を想定すると、1mが適切。
短いものは束ねることができないので実際は省スペースにはなりません。また、リールコードや上下どちらでも接続できるというタイプは壊れやすく対応していない機器もあるのでオススメしません。また、急速充電に対応したコードを選ぶのがコツです。
09.モバイルキーボード
旅行先で文章を書きたいという人もいると思いますが、ノートパソコンは重くてかさばりコンセント充電が半ば必須など不便なもの。通信手段も必要となると旅行では不便です。
その対策として専用のワイヤレスのモバイルキーボードを持ち歩き、スマホをディスプレイとすることでPC配列のキーボードで文章を打っていくことができます。
初期接続さえしてしまえば、Bluetooth接続を「スマホでON+キーボードを開く」で簡単接続可能。1回の充電で100時間以上稼働できる製品も多いです。
紹介する商品は折りたたみ式で軽くて、カバーがスマホスタンドにもなるためカフェでのブログ執筆にも便利。フリック入力部分が画面から消えてくれるのでディスプレイを広く使えるという点も魅力です。
10.ワイヤレスイヤホン
最新ではスマホに曲を入れて、Bluetooth接続のワイヤレスイヤホンで音楽を聴くのが主流です。量販店で探すと2万円など高いものが並ぶのでイマイチですが、インターネットで探すと安くて性能の良いものが沢山見つかります。
私がいくつか使用してみてオススメなのは「n|a04」で、収納ケースで充電ができて軽量。マスクをしていても絡まない左右分離型なのも嬉しいところで、音質も不満なし。さらに、外音取込機能があるため、音楽を聴きながら周囲の音を取り込むことができます(オンオフ切替可能)。
衣類関係で役立つグッズ
11.衣類圧縮バッグ
旅行で衣類を入れる袋があると便利ですが、さらに便利なのは圧縮が可能なバッグ。圧縮時に掃除機や手巻き圧縮が不要な製品があり、収納後に圧縮するとサイズが半分ほどになります。
筆者が使用している製品は、ジッパー式の収納が上と下の2箇所あります。未使用の衣類と使用済の衣類で分けて入れることができます。
中央に1周する形で圧縮用ジッパーがあり、ジッパーを閉じることで圧縮してサイズを小さくすることができます。小さい旅行カバンで旅行したいとき、衣類がスペースを取らないのは本当に便利です。
冬場の衣類として「フリース、ジーンズ、下着、靴下」一式で1人分は入る容量。筆者は旅行先での洗濯も交えて、1週間の旅行でもこのバッグだけで衣類収納できています。
12.衣類洗濯袋
長旅になるときに衣類を数日分持っていくと荷物が多くなってしまうので、旅先の宿で衣類を洗濯することで「着ている服と着替える服の2日分だけ」で長旅に対応できます。
とはいえ、洗濯のためのグッズがかさばってしまっては意味がないもの。そんなときは衣類洗濯袋がオススメです。
袋の上下にジッパーが付いていて、ジッパーを閉じていれば水もこぼれない安心設計。水と洗剤を入れて、もみ洗いをすればOK。
夜に洗濯して朝に乾いていれば良いですが、しっかりと乾くことを求めるのであれば化学繊維の速乾性の服にしておくのが良いです。さらなる速乾性を狙うならドライヤーを併用するという手もあります。
感染症対策で役立つグッズ
13.マスクケース
宿泊旅行の場合、日数分の使い捨てマスクを持ち歩く必要があります。個包装ではない50枚1箱のマスクだと包む袋などが必要となってきますが、そんなときにオススメなのがマスクケース。
色々な製品がありますが、マスクを折りたたまなくてもすんなり入るサイズの製品がオススメ。ティッシュや飲み薬などを入れるポケットが付いている製品のほうが、色々と使い勝手が良いと思います。
14.携帯式アルコール消毒液
マスクの消毒や手の消毒などに使える消毒用アルコールですが、旅行先であれば携帯式で1本持っておくと便利。
特に布マスクのように複数日使うものであれば、洗うだけでなくアルコールで消毒することも併用しておくと安心安全です。
温泉で役立つグッズ
15.速乾性タオル
日帰り温泉施設やスポーツ施設など、濡れた体を拭くためのタオルを持参必須とするケースは意外と多いもの。拭いた後に乾かす手間と時間がかかるので困りものです。
そんな状況に向いているのが、速乾性のタオル。体の水滴や汗のレベルであれば充分な拭き取りができ、乾かすときも両面ではなく濡れた片面を表にして2~3時間干すだけで全体が乾く優れモノ!
紹介する商品はバスタオルとフェイスタオルのセットですが、フェイスタオルだけを旅行に持参するだけでも充分。ジッパーが付いているので小さいスポンジやシャンプーを入れることもでき、このタオル1枚で入浴もバッチリです。
実際かなり重宝していて、拭き心地はあまり良くない点さえ我慢すれば後処理の便利さは最強!車中泊だとこの速乾性はかなりありがたく、防カビ対策としても優秀です。
車やレンタカー移動で役立つグッズ
16.シガー充電インバーター
車での移動中にスマホなど各種機器の充電をしたいとき、シガーライター(シガーソケット)から電源を取ることができます。
シガーソケットから電気を取ってACコンセントやUSBポートへと変換する「インバーター」と呼ばれる製品が必要になりますが、シガーソケットに差し込むだけなので使い方は簡単。
筆者は一眼レフのバッテリー充電も必要なので、ACコンセント2つとUSBポート4つがある製品を使用しています。重さもそれほど気になるほどではなく、便利です。
17.音楽レシーバー
レンタカーだと車で音楽を聴く手段が様々で困るもの。最近ではグローブボックス(助手席のヒザ位置にある引き出し)に3.5mmイヤホンジャックがついていることが多く、ジャックとスマホをつないでカーナビをAUX設定にするとスマホの音楽を聴けます。
そんなときにスマホとジャックをワイヤレスでつなぐと便利で、そのためのBluetoothレシーバーがあります。
フル充電で8時間ほど利用できて、初期接続さえしてしまえば毎回の接続も簡単。コンビニ立ち寄り時などは何もせずスマホを持って車を離れて戻ってきても無操作で音楽再生を継続できます。
夜行バス移動で役立つグッズ
18.乗りもの酔い止め薬
乗り物の中でも、特に夜行バスは乗り物酔いで気持ち悪くなってしまう方もいると思います。食後に乗ると酔う傾向も強くなる一方、お腹がすいていると眠くなりにくいという問題も。
対策として乗りもの酔いを防ぐ「酔い止め薬」を飲んでおくと確実です。
薬局で売っているので値段や錠数を参考にして、好きなメーカーのものを選ぶといいです。製品によって「1回の服用量は○錠」と指定されているので、例えば15錠入っていても1回3錠であれば5回しか利用できないという点は注意が必要です。
個人的にオススメな製品は「マイトラベル錠」。理由は「酔ってからでも効く」と記載されていることと「錠数が多く少量飲みが可能」であること。15歳以上は1回3錠飲むと記載されていますが最初に1錠だけ飲んでおき、それでも酔いそうであれば追加で2錠飲むという方法がオススメです。
ネット通販ではトラベルミンの販売はされていますが、医薬品のため記載や不明点を確認の上で購入が必要です。
19.首まくら
夜行バスなど座った状態で寝るときに首の位置を安定させないと、寝にくくて疲れが翌日に残りやすいもの。
空気を入れることでまくらになり、クロワッサン型なので首に巻く形で後頭部に固定することができる夜行バスで半ば必需品となるグッズです。
息でふくらませる簡易的なタイプだけでなく、手でふくらませるタイプはそこそこの値段ですが評価が高いです。
車中泊で役立つグッズ
20.寝袋
普通の旅行であれば旅館やホテルで宿泊するのがオススメですが、日の出撮影、登山の早朝出発、複数県の大移動など車の中で宿泊するほうが旅程的に良いこともあります。なにより宿泊費がかからないのは利点です。
寝袋については季節によって使い分けるのがベストで、特に冬は氷点下でも対応できる寝袋が半ば必須。車のエンジンを付けて寝る方法もありますが、環境面を考えて避けたほうがいいです。
筆者が使用しているのは登山用で氷点下でも対応できる「ナンガのダウンシュラフ」。性能的には満足で首や顔あたりも覆えば冬でも一日暖かくて大満足ですが、値段はかなり高いです。用途に応じて、安くてそこそこのものを選ぶのが一般的です。
21.空気式マット
車内をフラットにできる車種であれば、薄型の空気式マットを使用するのがオススメ。フラットにしたとしても多少の凹凸は出てしまうため、緩衝材という位置づけとしてもマットを敷くとより良いです。
色々な製品がありますが、大体3,000円前後。軽量タイプであれば500グラムくらいの製品が多く、クッションの厚みが欲しいのであれば900グラムくらいの製品が多いです。
筆者は軽量タイプを使用していて不満は無いですが、耐久性に問題があり空気が抜けやすいというクチコミをちらほら見かけます。
22.電動エアーポンプ
首まくらや空気式マットなど空気を入れる際に息で吹き入れることも可能ですが「大きいものだと息を何十回も吹き入れるので大変」「息には水分が多く含まれて内部カビの原因になる」点があるので、エアーポンプ(空気入れ)があると便利です。
最近では手のひらサイズでUSB充電式のタイプがあるため携帯性にすぐれ、キャンプなどでも活躍するグッズです。
筆者が購入したのは「MAX PUMP」。フル充電で1時間ほど稼働し、3種類のノズルがあるため大抵の製品で空気を入れることができます。空気を抜くこともできる機能があるため、使用後の空気式マットの空気を抜くのも楽です。(さすがに自転車の空気入れには転用できないようです)
23.折りたたみ湯おけ
車中泊時に水を使用したいときなどに使える湯おけ。ビジネスホテルなどでも便利なもので、旅行先で布製マスクを洗う場合などにも使えます。
旅行だと場所を取るので持ち運びに不便ではありますが、最近では折りたたみ式でフリスビーくらいの大きさに縮めることができるので実用的です。
まとめ
以上で紹介したとおり、旅行で色々なグッズを活用することで道中を快適に過ごすことができます。
全般的に軽量コンパクトを意識した製品選びにしたので、負担なく利便性向上を果たせるようになっています。
ぜひ、道具をフル活用して楽しい旅にしてもらえればと思います。以上、観光マニアの私がオススメする旅行グッズの紹介でした。