温泉地が豊富な東北では、知名度の高い「ランプの宿 青荷温泉」など特徴をしっかり持った温泉が魅力。
冬は雪の静かな空気の中で露天風呂を楽しめる宿もあり、一方でペンションも工夫があって楽しそうです。
今回は、東北地方の特徴的な宿を紹介します。
セシモ コイ
目次
A.青森県の特徴的な宿
01.ランプの宿 青荷温泉(黒石市)
黒石市の奥地で十和田湖寄りにある山間部の一軒宿で、照明として今もランプを使用した昔ながらの宿。ロッジ風の受付にねぶた等が飾られ、畳敷きの囲炉裏の間が共有スペースに。
約200個のランプを手入れして使用しており、夜はかなり暗いですがそれも風情。部屋はすべて和室で、テレビは無く携帯の電波も届かない環境でのんびり過ごすのにピッタリ。
大広間での夕食は暗闇に近くも、目が慣れてくると情緒あるランプの下で食事を楽しめます。夕食は岩魚(いわな)の塩焼きなどに山菜などの田舎料理。
渓流の露天風呂や総ヒバ作りの内風呂など4つの湯めぐりを楽しめて、天然温泉100%を源泉かけ流しで。金曜日には津軽三味線の生演奏が行われる日もあります。
02.民泊宿屋 PittINN(五所川原市)
五所川原駅から車で近い市街地、岩木川と支流の川が流れる住宅地にある宿。畳みやフローリングをうまく活用した和を感じさせる雰囲気で、旅館よりも部屋の印象が強い宿。
ポットとデスク付きで一部の部屋には電子レンジや簡易キッチンが付いています。スキーやサイクリングが人気のエリアで、スキー用具や自転車のレンタルも対応している宿です。
風呂桶は無くてシャワールームのみがあり、車であれば近くの日帰り温泉施設「金太郎温泉」を利用するのも手。1人泊でも安く利用できるのが嬉しいところです。
B.岩手県の特徴的な宿
03.ペンション さんりんしゃ(雫石町)
岩手県を代表する山「岩手山」の南西中腹にある岩手高原の「芝生の展望台」付近には、ロッジやペンションが集う区画があります。その中のひとつがペンション「さんりんしゃ」です。
小岩井農場を見下ろす高原にある宿で、網張温泉を利用した2つの貸切風呂があるのが特徴。木材による洋室ベッドの部屋で泊まることができます。
夕食プランは和洋折衷で牛ヒレステーキをメインにしたものがあり、地場産の特製味噌や地元農家の朝取り野菜などを活用して契約農家のコシヒカリで地元の味づくし。
岩手高原スノーパークや雫石スキー場なども近く、玄武洞や葛根田渓谷など夏も魅力となるエリアの宿です。
04.ヘイタハウス(釜石市)
三陸鉄道の平田駅から徒歩22分、釜石市平田地区の一戸建て住宅の宿。家主同居型の民泊施設として釜石市の地域おこし協力隊とのルームシェアという変わった宿。
10年間ほど空き家だった住宅を活用した民泊として、2019年4月頃に開業。千葉県出身の協力隊2名がに移り住んで2部屋を使用して宿泊客をもてなし、残り2部屋が3名用と4名用の宿泊客向け。
台所で食事を作ってリビングで談笑するような使い方もできます。フローリングの洋室にソファとテーブルがあり、ベッドは2段ベッドも含みます。民家タイプのお風呂を利用できます。
周辺施設が少なく、付近に中華料理屋さんがあるものの飲食店は少なめ。車移動のほうが便利ですが、付近は鹿が出ることもあるそうで運転に注意です。
C.宮城県の特徴的な宿
05.たびの邸宅 やくらいコテージ(加美町)
加美町のシンボル「薬莱(やくらい)山」がそびえる姿を一望できる山麓にて、1棟貸しで利用できるコテージが12棟あり木々や芝生で整備された宿泊施設「やくらいコテージ」。
1~6名で利用できる3LDK用3棟と2LDKロフト付7棟があり、1~4名で利用できる1LDK用2棟も。人数にかかわらず1棟貸し料金のため、1人利用だと高くなり大人数での利用がオススメ。
食事無しプランのみとなっており、付近の飲食店も少ない点に注意。自炊できるキッチンもあるため、調理してワイワイ楽しめます。徒歩圏内に「やくらい薬師の湯」あり。
付近にはプール、スキー場、パークゴルフ場、フラワーガーデン「やくらいガーデン」がある、高原リゾートエリアです。
06.BAKKE 川辺の田舎家(登米市)
一軒家まるまる貸切というタイプの民泊で、1階と2階に二間ずつ和室の寝室がある宿。鴨しか、狸、昆虫、鳥類が見られる自然豊かな宿です。
1階には茶の間と続きの部屋が2部屋あり、茶の間には大きなコタツがあってくつろげます。小川を望むソファー部屋や、昭和の趣きを感じる台所など古い民家の魅力たっぷり。
貸切として1名宿泊では1万円超えの値段設定ですが、4~5名であれば5,000円台での宿泊が可能です。
D.秋田県の特徴的な宿
07.ホテル小坂ゴールドパレス(小坂町)
小坂鉱山として栄えた小坂町。現在は環境リサイクル産業の総合拠点「金属鉱業研修技術センター」にて研修宿泊所「ホテル小坂ゴールドパレス」があり、一般者も宿泊可能です。
芝生や池などがあるホテル。部屋は天井の高さやバルコニーから庭を見ることができる、洋室シングルやツインの部屋が広めです。
食事場所は離れのレストランで外を歩いて行く形ですが、夕食プランは小坂産桃豚ロースやカラスガレイなどの食材で楽しむ洋食。小坂七滝ワイナリーの山ぶどうワインを添えて。
ホテル自体に温泉や大浴場はありませんが、車で行ける範囲内は温泉の宝庫。一番近い「毛馬内七滝温泉」が代表的で、隣町にある大湯温泉郷もあります。
08.ホステル&バー Camosiba(横手市)
鶴岡駅から車で20分。2階建てとなる昔ながらの平入民家で、バーを併設したエアコン付きの部屋がある民泊の宿。
相部屋は2室あり、男女混合6人用と女性専用4人用は1人あたり3,000円台での宿泊が可能。個室で利用できるツインルームとトリプルルームもあります。
E.山形県の特徴的な宿
09.銀山温泉 能登屋旅館(尾花沢市)
山形県でも代表的な温泉地として人気の「銀山温泉」にて、パンフレットでもよく使われる代表的な景観といえば木造3階建ての旅館「能登屋旅館」。
明治25年創業で当時の面影をそのまま維持しつつ、しっかり維持してきた風情たっぷり和の旅館。天然100%の銀山温泉を源泉かけ流しで楽しめる、内湯と露天風呂があります。
和室14室と和洋室1室。別館2食付きプランで1人2万円前後が価格の目安で、夕食は山形県の食材を豊富に使用した旬の料理。尾花沢雪降り和牛、米澤豚、岩魚、鯉、山菜など。
宿泊者は事前予約でJR大石田駅までの無料送迎あり。
F.福島県の特徴的な宿
10.ペンション 森のバスケット(磐梯町)
磐梯七ツ森エリアでペンションと旅館が集う一画「ペンション村」にある、露天に畳敷のガーデン風呂を特徴とするペンション「森のバスケット」。
明るい色使いの建物と周囲の草木に花も咲き、館内はアンティークも活用して客室は洋室ツインや和洋室。全室にバストイレ付きです。
全7室のため客ごとに時間を設定して貸切で風呂を楽しめて、内湯の畳敷きに木材を活用した風情ある「ガーデン風呂」と内湯で竹などを配した「香の湯」は風情たっぷり。
2食付きプランの夕食は洋食コース料理で、旬の新鮮野菜を使用して肉料理などを上品に。素泊まりや朝食のみプランもあります。
11.木戸の交民家 Co-minka(楢葉町)
福島県の浜通り(海岸寄りエリア)にて、常磐線の木戸駅から徒歩2分という立地の宿。バーベキューガーデンとして庭を利用できる一軒家タイプの民泊施設です。
2部屋をまとめた1室のみの扱いで、1~3名で利用可能な6畳和室の部屋。床用マットレス3枚が用意されており、共用バスルーム1つがあります。
まとめ
以上、東北6県(青森、岩手、宮城、秋田、山形、福島)の特徴的な宿の紹介でした。