熊本県オススメお酒7銘柄!有名な日本酒/焼酎/ワイン/ビール

熊本県のお酒

熊本県は県北の日本酒と県南の米焼酎が有名で、特に球磨(くま)地方名産の球磨焼酎はご当地ならではのお酒です。

古く伝統的な東肥赤酒から、神の雫で登場して人気の熊本ワインまで色々なお酒を楽しめる地でもあります。

今回は、熊本県で定番のお酒や筆者オススメのお酒を分野別(日本酒、焼酎、ワイン、他)に紹介していきます。

セシモ コイ

熊本県のお酒事情を知らない初旅行者から、お酒の銘柄に詳しいツウ向けにもオススメできる銘柄を解説します。旅行や通販でお楽しみください。(お酒は20歳になってから♪)

記事内に広告を含みます

熊本県の日本酒

日本酒は寒冷地の醸造が向いているため、熊本県は好適地とは言いがたいところ。しかし、米焼酎と日本酒の醸造文化が並行して進んできた歴史から、醸造による評判と味の良い銘柄はしっかり存在します。

01.花の香 桜花 – 花の香酒造(和水町)

県北を代表する銘柄「花の香」は、県内でも定番となる日本酒のひとつ。その名前のとおりの華やかな香りに、旨味や酸味のバランスが取れている日本酒と言われます。

玉名郡和水町の山中に小さな酒蔵を持つ「花の香酒造」は、1902年に「神田酒造」として創業した県北を代表する日本酒の酒造。

酒米で定番の「山田錦」を使用したお酒が多く、県産米も積極的に使用。もろみを酒袋に入れて槽に積み込んで「撥ね木」を重しにして圧力でゆっくり搾ることで、優しく旨みのある酒に。

純米大吟醸の中でもコスパが良いと言われる「花の香 桜花(おうか)」は、山田錦を50%精米。花のような香りに甘く柔らかい味わいで、飲みやすいのが特徴だそうです。

デザインの内容がここに入ります

熊本県の焼酎(米)

かつて藩への年貢から逃れる隠し田として、米の栽培が盛んだった人吉地方では米焼酎の歴史も深いもの。人吉市と球磨郡の限られたエリアで製造された米焼酎のみに許される呼称「球磨(くま)焼酎」は、県南を中心として県全域で楽しめる味です。

02.白岳しろ – 高橋酒造(人吉市)

白岳しろ写真 白岳ブランドの高橋酒造で飲みやすく全国に流通する白岳しろ

球磨焼酎の中でも特に有名で全国流通する銘柄「白岳(はくたけ)しろ」は、スッキリとした飲み口で楽しめる米焼酎。高橋酒造によると、どんな料理にも合う食中酒と解説されています。

熊本県出身のくりーむしちゅー(上田さんと有田さん)のCMでもおなじみ。ベーシックな白いラベルの瓶だけでなく、くまモンのラベルの瓶も売られています。

一昔前は米のコクを引き出す常圧蒸留が主流だった球磨焼酎にて、キレのある減圧蒸留の米焼酎として「飲みやすさ」が受けてヒットした商品です。

ロック、水割り、生(そのまま)など、冷やしてスッキリと飲むのが美味しいピュアな味。全国どこでも手に入るので、日常使いのお酒としてオススメです。

4合瓶(720ml)

1升瓶(1,800ml)

03.はなてばこ – 福田酒造(人吉市)

はなてばこ写真 花手箱の椿がデザインされた混和焼酎の追求された味

知名度は低く、個人的にオススメな銘柄がコレ。「五年熟成焼酎混和」の独自ブレンドによる味の調整が美味しさに直結し、旨みとコクを楽しめる米焼酎です。

人吉地方の郷土工芸品として「花手箱」という木製の化粧箱があり、その名前を焼酎の名前に付けたもの。花手箱の椿の花柄をデザインしたラベルも魅力のひとつです。

長期熟成させた焼酎と短期熟成させた焼酎をブレンドして味を整えたもので、いわゆるブレンダーの舌とセンスが問われる杜氏のバランス感覚による味となっています。

出来たとこ勝負ではなく理想の味に調整した商品として、個人的には飲んでみた球磨焼酎の中でダントツにオススメ。キレのある鋭くも優雅な香りに、コクのある味わいはふっくら炊いたお米を思わせます。

4合瓶(720ml)

熊本県の焼酎(芋)

鹿児島の芋、大分の麦、熊本の米と言われるものの、米焼酎よりも10倍ほどの市場規模を持つ芋焼酎分野は熊本県としても避けて通れない部分。球磨焼酎の蔵でも米焼酎に加えて芋焼酎を手掛ける酒蔵は増える傾向にあり、県全域で力が入っています。

04.倉岳 – 房の露酒造(多良木町)

倉岳写真 天草産しもん芋を人吉の酒蔵が醸造したコクのある芋焼酎

熊本県の芋焼酎でコクのある味を楽しめる焼酎として、個人的にオススメなのが「倉岳」。

天草倉岳町の特産品「しもん芋」を使用し、素材のコクを活かした常圧蒸留。普通のさつま芋よりもミネラル、ビタミンA・E・K、繊維質が豊富な白さつま芋の一種です。

天草の上島には酒蔵が無いことから、倉岳町が人吉球磨エリアの房の露酒造へ製造を依頼した銘柄。地元素材の焼酎として天草エリアでの販売が主となっています。

芋焼酎特有の香りがしっかり出て、常圧蒸留ならではのコク。芋を食べたときのようなホクホク感が後味として感じられ、余韻がしっかり舌に残る飲みごたえある芋焼酎です。

4合瓶(720ml)

1升瓶(1,800ml)

熊本県のワイン(白)

熊本県では熊本ワイン株式会社によるワインがあり、1999年に熊本市内に設立した「熊本ワイン」に加えて山鹿市菊鹿町に設立した「菊鹿(きくか)ワイナリー」があります。どちらも観光用のショップや試飲を楽しめます。

05.菊鹿シャルドネ – 熊本ワイン(熊本市)

漫画「神の雫」に登場したワインとして一躍知名度が上がった「菊鹿シャルドネ」。ワイン雑誌「ワイン王国」にて、ブルゴーニュ系の白ワインに似た味わいとも評価されています。

熊本県産シャルドネを100%使用し、熟したリンゴのような果実味のあるさわやかな味が特徴。通常の「菊鹿シャルドネ NV」と樽熟成の「菊鹿シャルドネ 樽熟成」の2種類。

樽熟成については、樽由来のバニラ香もしっかり楽しめるもの。ステンレスタンクのワインと樽熟成のワインをブレンドし、柔らかさと深みのある味に仕上がります。

菊鹿ワインはぶどう収穫時の選別として、気温が低い夜に収穫するナイトハーベストを行うのがこだわりのひとつ。フレンチオークの樽熟成後に瓶での熟成も。

熊本県のワイン(赤)

06.肥後六花 キャンベルアーリー – 熊本ワイン(熊本市)

熊本ワインでは上位ブランド「菊鹿」だけでなく、ベーシックなグレードとして「熊本ワイン」と「熊本ワイン 肥後六花」がそれぞれ数品種用意されています。

肥後六花というのは熊本県独自の6種類の花のことですが、熊本ワインでは県内に6箇所のワイン用ぶどう産地があることになぞらえて「肥後六花」と命名したワインブランドです。

肥後六花はデラウェアやナイアガラなど食用品種の白ワインもありますが、赤ワインであればキャンベルアーリーやマスカットベーリーAといった品種があります。

キャンベルアーリーは、肥後六花のひとつとして肥後花菖蒲がデザインされたラベル。甘いカシスのような味わいで、渋みが少ない甘口タイプ。明るいルビー色の赤ワインです。

肥後六花シリーズはインターネットでも少し手に入りにくい傾向なので、気になる品種があれば現地で購入するのが確実です。

キャンベルアーリー 720ml

熊本県の地ビール

熊本県にもクラフトビールが色々とあります。

07.不知火海浪漫麦酒 – 福田農場(水俣市)

もともとワイナリーから出発した「福田農場」。今はデコポンや甘夏など柑橘系の飲み物やジャムなどを扱っており、その中でクラフトビールも作っています。

福田農場オリジナルの「不知火海(しらぬいかい)浪漫麦酒(ろまんビール)」という名前。

ホップの香りと苦味のあるアンバーエール、あっさりとした飲み心地が特徴のヴァイツェン、香りの良い熊本の蜂蜜を使ったまろやかなハニービールの3種類が基本。

黒いラベルの「あしきた黒糖浪漫」という銘柄もあります。

インターネットでは3種類セットのお試しが1本600円強で送料無料というのがあります。ちょっと高めではありますが、蜂蜜使用のハニービールなど気になる!

お試しセット(330ml×3本)

4種5本セット(330ml×5本)

まとめ

熊本といえば米焼酎「球磨焼酎」が代表的ではありますが、芋焼酎なども手掛ける発展性のある焼酎分野。米焼酎は芋や麦と比べて知名度や人気的に弱いものの、美味しいものを飲めばその魅力を感じることができるもので筆者オススメです。

熊本ワインも当初は食用品種中心ではありましたが、海外にも認められて観光の旅程にも組み込まれるワイナリーとして知名度も上がってきたものです。

以上、熊本県のお酒の紹介でした。

記事を書いた人&運営者
運営者顔画像
セシモ コイ (瀬下 恋衣)
趣味の国内旅行ライター

観光1,000日超の国内旅行マニア。一眼レフで撮影した花や絶景の写真を活用して当旅行サイトを運営。

旅行書籍
当サイト運営者が執筆した旅行本の第1弾。国内旅行の景勝地80ジャンルを解説。