長崎県には東側の有明海に面したJR長崎本線と島原鉄道の景色、そして西側の大村湾に沿って走るJR大村線の海風景が魅力。
島原鉄道には「日本一海に近い駅」と呼ばれる大三東駅も魅力。県北部を走り平戸方面へと行ける松浦鉄道もあります。
今回は長崎県の鉄道路線一覧と鉄道撮影地を紹介していきます。
セシモ コイ
目次
長崎県の鉄道路線一覧
長崎県の鉄道路線は以下のとおりです。
鉄道会社 | 路線名 | 区間と主要駅(灰色は県外区間) | 地図 |
---|---|---|---|
JR九州 | 西九州新幹線 | 長崎-諫早-新大村-嬉野温泉-武雄温泉 | 地図 |
長崎本線 | 長崎-浦上-喜々津-諫早-小長井-鳥栖 | 地図 | |
長崎本線 長与支線 | 浦上-西浦上(千歳町)-喜々津 | 地図 | |
大村線 | 諫早-早岐 | 地図 | |
佐世保線 | 佐世保-早岐-三河内-肥前山口 | 地図 | |
長崎電鉄 | 本線1系統 | 赤迫-千歳町-長崎駅前-西浜町-崇福寺 | 地図 |
支線3系統 | 赤迫-千歳町-長崎駅前-諏訪神社前-蛍茶屋 | 地図 | |
支線5系統 | 蛍茶屋-諏訪神社前-西浜町-石橋 | 地図 | |
島原鉄道 | 本線 | 諫早-島原港 | 地図 |
松浦鉄道 | 本線 | 佐世保-今福-伊万里 | 地図 |
注:長崎電鉄の4系統は他系統と重複しているため記載していません。
A.JR西九州新幹線
01.嬉野温泉←新大村 展望広場(東彼杵町)
2022年9月に開業した西九州新幹線は、大村エリアの撮影地情報が多め。その中で、広域農道となる「千綿大橋」から新幹線と海を俯瞰して撮影できるポイント。
北側から南方向を撮影する場合、歩車分離されている橋の歩道から撮影。木々で隠れるギリギリの位置から撮影すると、新幹線の底近くの赤茶色まで写すことができます。
南側から北方向の撮影であれば、数台停められる駐車場からの撮影。こちらは新幹線の車体よりも、遠くの海や山の景色を重視して撮影しやすいです。
[住所] 長崎県東彼杵郡東彼杵町八反田郷(地図)
02.嬉野温泉←新大村 松原地区(大村市)
松原駅より東側の高台にある裏路地で、農地や民家のある坂の道路から新幹線を撮影できるポイント。北側から南方向を撮影でき、遠くまで続く線路を一望できます。
地元の方の好意で自販機が設置されていると言われており、自販機脇に1台ほど車を停められるくらいのスペースはありますがキャパは小さいため地元の方の迷惑にならないように。
[住所] 長崎県大村市松原2(地図)
B.JR長崎本線
佐賀県から有明海沿いを経て長崎市へと入る、JR長崎本線。
03.肥前大浦-小長井(諫早市)
JR長崎本線が有明海の海近くを走る小長井エリアは、国道沿いにフルーツバス停などがあるドライブが楽しい場所であるとともに鉄道撮影地もいくつかあります。
高台から撮影するポイントとして、列車側面を遠くから撮影できる場所。有明海を背景に手前の田園風景も魅力となる構図です。
[住所] 長崎県諫早市小長井町井崎(地図)
C.JR長崎本線 長与支線
JR長崎本線の浦上駅(長崎駅)から喜々津駅(諫早駅)の区間は、本線と長与支線の2路線どちらでも往来できます。現在の本線は安全性と距離短縮で後から作られたもので、古くは長与支線が本線だったものです。
04.東園→喜々津(太良町)
喜々津 ー 東園の俯瞰撮影地😆 pic.twitter.com/6g6wNOTxYI
— ゆっぴー (@ibutama47) 2016年12月30日
JR長崎本線の長与支線にて海沿いを走る、大草駅から喜々津駅の区間。埋め立てで造成された海ギリギリを走るため、海と列車の構図を色々な場所から撮影できます。
特に有名な撮影地として、多良見のぞみ公園から車で少し西へ行った国道207号沿いから北東方向を見渡すポイント。車通りが多くてスペースが無いので気を付けて。
[住所] 長崎県諫早市多良見町東園(地図)
D.JR大村線
長崎空港の最寄り駅となる大村駅を通り、長崎県の西側を走るJR大村線。ハウステンボスを通るため、佐賀県から大村線経由で長崎市へと行くルートも定番です。
05.千綿→彼杵(東彼杵町)
東彼杵ICから車で近い、国道34号が海沿いの坂道となる区間。路肩に停車できるミニパーキングがあり、列車撮影もしやすいポイントです。
右手に大村湾が広がり、その奥には長崎空港も見える海の景色が見事です。
[住所] 長崎県東彼杵郡東彼杵町千綿宿郷(地図)
E.JR佐世保線
06.三河内←有田(佐世保市)
2000年2月26日 佐世保線 有田~三河内
485系ハウステンボス・みどり pic.twitter.com/mZPtT9Ow5C— nobotannohana (@430tv) 2016年11月21日
長崎県と佐賀県の県境にある定番撮影地で、国道35号から西有田信号所の踏切をまたいだ細道から撮影するポイント。
長編成の列車がカーブを走行する姿を撮影できます。広角気味に撮ると、背景に白い建物「炎の博記念堂」が入ります。
[住所] 長崎県佐世保市木原町(地図)
F.長崎電鉄 1・3・4・5系統
長崎市の路面電車は長崎駅前をはじめとして市街地の各地を走り、出島、中華街、諏訪神社、平和公園など市内の定番観光地を通ります。定番撮影地と呼ばれる場所はあまり無さそうです。
07.大波止←出島(長崎市)
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5D4 + EF85mm F1.8 USM路面電車の日
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長崎県の歴史で登場する「出島」は埋め立てが加わって当時の形にはなっていないですが、当時の施設を再現した洋館の並ぶ観光施設として散策できます。
その出島の一番蔵の裏手には中島川が流れており、川に架かる玉江橋の上を走る路面電車(1系統)を見ることができます。6月にはあじさいも咲いて構図に含めることができます。
[住所] 長崎県長崎市出島町6-7-22(地図)
G.島原鉄道
北の諫早駅から東の島原港駅まで、島原半島の海岸線に沿って走る島原鉄道。海が間近に迫る大三東駅がひとつの見どころで、島原城や武家屋敷の散策で利用する観光客向けに観光列車も走ります。
08.古部駅(雲仙市)
海のギリギリに作られた駅のひとつ、古部(こべ)駅。急行は停車しない駅で、無人駅で駅舎周囲に柵がないため、駅を発着する列車と海の構図を撮影しやすいです。
[住所] 長崎県雲仙市瑞穂町古部乙(地図)
[駐車] 駅舎に一時的な無料停車スペースあり
09.大三東駅(島原市)
海のギリギリに作られた駅の中でも「日本一海に近い駅」と呼ばれる駅のひとつ、大三東(おおみさき)駅。特に私鉄で海に近い駅として、まず名前が挙がる代表的な駅です。
列車によっては停車時間を持っており、乗客が駅散策も楽しめるのも魅力。海側のホームにはメッセージの書かれた黄色いハンカチがたくさん並んで、風に揺られる光景もいい感じ。
無人駅で駅前に車を一時的に停めるスペースがあります。
[住所] 長崎県島原市有明町大三東丙(地図)
[駐車] 駅舎に一時的な無料停車スペースあり
H.松浦鉄道
佐世保から平戸を経て佐賀県の伊万里へと通じる松浦鉄道。明治期に多くの炭坑から採掘された石炭を運搬する鉄道がいくつも敷設された歴史あるエリアで、旅客用に転用されて今も現役で運行されている唯一の路線がこの松浦鉄道です。
10.吉井←潜竜ヶ滝(佐世保市)
福井川橋梁付近で松浦鉄道を撮影 pic.twitter.com/A5pO7xiTEw
— 🥃鎌 倉🥃 (@junyo24) 2020年7月24日
佐世保市の吉井町では石作りの橋がいくつもあり、その中で鉄道路線としてのアーチ橋として昭和14年に完成した3連アーチ橋が「福井川橋梁」として現役の鉄道路線となっています。
建設当時は鉄材不足の背景から鉄筋ではなく竹筋で代替したとも推測されている、石造りの古さを感じさせるアーチ橋。下は道路が通っており、落下物防止の柵があります。
[住所] 長崎県佐世保市吉井町直谷(地図)
まとめ
以上、長崎県の鉄道撮影地でした。