旅行、お出かけ、カフェタイムなどで音楽を聴くのは楽しいもので、最近はスマホにワイヤレスイヤホンというのが主流です。
ワイヤレスイヤホンも種類が豊富すぎて製品選びに困りがちなので、旅行に向いている機能のある製品で絞り込むと良いです。
特に「外音取込機能」は旅行のあらゆるシーンで重宝します。今回は、旅行で活躍するワイヤレスイヤホンをご紹介します。
セシモ コイ
目次
01.基準として紹介する製品
A.製品名とリリース情報
実際に私が購入して使用している製品は、MTI社の製品「n|a04」。「エヌエーゼロヨン」と読むようです。
ブランド的には無名に近い気がしますが、日本国内の法的認証や規格適合を取得した並行輸入品とのこと。「Not Applicable」の意味を持つ「n/a」が製品名の由来。
参考
輸入直販ブランド「n|a」第2弾商品「n|a04」発売情報@Pressサイトのプレスリリース情報
B.製品の特徴
この製品の最大の特徴は「外音取込機能」。カナル型(耳栓タイプ)でありながら、音楽を聴きながら外界の音をマイクで拾って聞き取ることができます(当機能はONとOFFを切替可)。
比較的新しい「Bluetooth5.0」通信を採用することで、省電力の本体連続再生6時間を達成。ケース充電も含めるとフル充電から約18時間の利用が可能。
両耳分離型で片耳わずか4.5グラムの超軽量。これらの機能を持つ製品の中で、参考価格として5,000円台で購入できる圧倒的なコストパフォーマンスです。
外音取込機能は旅行で活躍するため重視したいもので、この機能を有する製品というだけで製品がかなり絞られてくる中で最有力候補の製品として購入しました。
02.旅行向けイヤホンの各ポイント解説
A.外音取込機能
イヤホンをすると外界の音が聞こえないようになり、音楽を聴くのに集中したい場面では良いのですが、周囲の音も聞きつつ音楽も楽しむことが困難となります。
そこで、イヤホンに付いているマイクから外界の音を取り込むことで外の音と音楽を同時に聞けるのです。
旅行と言っても様々な場面があります。
外界の音が不要なケース
・喫茶店など周囲の喧騒を消して集中する
・夜行バスなど眠りに集中する(耳栓として)
外界の音が必要なケース
・電車の中などで車内アナウンスを聞く
・旅先を歩行中に周囲の音で雰囲気を感じる
・ジョギング中に事故防止で車が近づく音を聞き取る
・コンビニのレジで店員と軽い会話をする
電車でも1時間以上乗るようなときはオフにして、そろそろ到着するというときにオンにするということが可能です。
B.左右分離型
完全ワイヤレスとも呼ばれる「左右分離型」。左右のイヤホンがコードでつながれていると、コードが首付近で擦れる音が聞こえてしまい、コードが絡んでしまうことや収納しにくいなど問題は多々あります。
ケース付きの両耳分離型であれば、ケースから取り出して左右それぞれ耳にはめればOK。フィットするサイズのイヤーピースを選べば、歩行中などでも耳から落ちてしまうようなこともほとんどありません。
C.イヤホン形状(カナル型が良い)
一般的にイヤホン形状は以下5種類があり、今回の製品は「カナル型」です。
- インナーイヤー型 … 耳の穴に軽く押し込むタイプ(付属品系)
- 耳かけ型 … 耳穴に密着させず耳にひっかけるタイプ
- カナル型 … イヤホンを耳の穴の中に押し込む耳栓タイプ。
- ネックバンド型 … ヘッドバンドを頭の後ろにまわしこむタイプ
- オーバーヘッド型 … ヘッドバンドを頭に載せ耳を挟むタイプ
カナル型は耳から落ちにくいことから左右分離型では半ば必須。密閉感があることから音漏れを気にしなくて良い点も魅力です。
D.本体の連続再生時間
連続再生時間は旅行スタイル次第ですが、宿で充電して「1日もつ」のが基準。新幹線や飛行機など目安として2時間くらい乗ると考えると、1日で5時間くらい使用できれば充分な気がします。
D.イヤホンケースの充電機能
最近はイヤホンを使用せず収納しておくケースにもバッテリーが内蔵されており、収納するだけで充電できるものが増えてきました。
ケース側の充電量としてはイヤホンを1回フル充電できるくらいとして5時間くらいあれば良い気がします。
例えば、朝の電車移動で3時間強使用し、日中はケースに収納して充電、夜は電車で移動しつつ宿の部屋でも使用して3時間。寝る前にケースごと充電というスタイル。
E.ケース取り出し時の自動ペアリング機能
ひと昔前だとイヤホンを長押ししてスマホ本体とペアリングする、というのを毎回実施するものでした。
今は、ケースから取り出すだけで自動的にペアリングしてくれます。(充電状態かどうかで判別してくれるみたいです)
F.防水機能
防水機能は「歩行中の雨」や「ジョギング中の汗」程度であれば問題なく動作する「IPX7」防水機能くらいがあれば充分です。
なお、防塵機能はよほどの砂地や災害支援などでなければ不要と考えて良いです。
G.本体の重さ
目安としては7~8グラムといったものが最近の主流で、重すぎると疲れが出やすいと言われます。今回の製品は片耳4.5グラムのため、ワイヤレスイヤホンの中では軽量の部類に入ります。
H.音質
こればっかりは実際に聞いてみないとわからないもので、クチコミを参考にしつつ選ぶしかないと思います。
今回の製品は低音もそこそこ出ており「各パートの楽器演奏者をイメージできる」くらいの音の出方はしており、個人的に不満は無くてどちらかというと満足です。
I.デザイン・ブランド
今回の製品の欠点としてはブランド力が無く、イヤホンのロゴやデザインなどにインパクトが無いこと。
J.操作性
今回の製品は操作方法がわかりにくく、ボタンではなくタッチ型で判定がイマイチなところ。
K.充電コード形式
今回の製品は充電コードがUSB充電ケーブルの「TYPE-C」なため、メジャーなUSBケーブルとは異なる形状という点。としてケーブルを持ち歩くのが手間必要があること。
03.製品の候補
製品としては今回紹介した「n|a04」だけでなく、スピーカーブランドとして有名なJBLの「REFLECT FLOW」も候補として有力です。
左右分離型ワイヤレスのカナル型で外音取込機能もあり、Bluetooth5.0でケース取出時の自動電源オンオフも有しており防水IPX7という点など「n|a04」と同等。連続再生10時間で、約10分の充電で最大約1時間の再生が可能な緊急充電もある点ではJBLのほうが優秀です。
値段は「n|a04」よりも少し高めですが、8,000円台なので候補としては良いと思います。(他に以上の機能を有するのは基本的に1万円超えです)
まとめ(製品のおさらい)
以上のとおり、充実機能となる左右分離型ワイヤレスイヤホン「n|a04」。旅行向きの機能をしっかり押さえていながら、5,000円台という手に入れやすい価格帯。
旅行のあらゆるシーンに適合した外音取込機能。本体連続再生6時間に充電機能付きケースで合計約18時間の再生は、旅先で1日1回充電して電車移動などで使うぶんには充分。ケース取り出しで自動ペアリングをする接続の簡易さに、左右分離で片耳4.5グラムの超軽量で疲れにくいもの。
以上、筆者が活用しているワイヤレスイヤホンついての解説でした。