
岐阜県のグルメといえば、何を思い浮かべるでしょうか?
飛騨牛を代表として山間部ならではの食材を活かしたグルメが多いです。
今回は岐阜県のグルメを幾つか紹介していきます。
この記事の目次
岐阜県のグルメ分布図
岐阜県のグルメはこんなに豊富!番号順に紹介していきます。
A.岐阜県全域のグルメ
まずは県全域で楽しめるグルメを紹介します。
01.鶏ちゃん(県全域)

タレに漬けた鶏肉にキャベツなどの野菜類を合わせて、炒めて焼いた鶏(けい)ちゃん焼き。
北海道のジンギスカンが由来で、羊飼い文化が途絶えた後に鶏肉を使用し始めて1950年頃から食べられていたと言われています。
B.飛騨(県北)地方のグルメ
高山さんまち・下呂温泉・白川郷などのある、飛騨地方(高山・飛騨・下呂・白川)のご当地グルメを紹介。
02.飛騨牛朴葉味噌焼き(飛騨全域)

岐阜県の名物の代表格とも言われる飛騨牛。飛騨地方で肥育される黒毛和牛を指し、岐阜県内で14ヶ月以上肥育する等の条件があります。
定番の食べ方として、大きい朴葉(ほおば)に乗せて味噌で味を付けて食べるものがあります。
03.漬物ステーキ(飛騨全域)
みはるんが好きだっていうから漬物ステーキ食べるよみはるん( ु ›ω‹ ) ु♡ pic.twitter.com/8kztZ0QIgk
— ワトソン (@sherlock_vanpla) 2019年8月24日
漬物をフライパンや鉄板で炒めて醤油や味噌で味を付けて、溶き卵でとじた料理。刻み海苔、紅しょうが、かつお節、青ネギ、七味唐辛子などの薬味をお好みで乗せます。
主に白菜の漬物が用いられますが、赤カブやキュウリなどの漬物が使用されることも。卵を使用しない場合もあり、天つゆやバターなどで味を整える作り方もあります。
冬は極寒になる飛騨地方では古くから漬物が貴重な食糧で、凍りついた漬物を朴葉に乗せて囲炉裏で焼いたのが由来だとか。地元では「漬けステ」とも呼ばれます。
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04.高山ラーメン(高山市)
遅い朝飯です。高山ラーメン、醤油の旨味が体に染み渡りました。 pic.twitter.com/vRzXZIWjY0
— しんぺい (@shin201023) 2019年10月22日
鶏ガラをベースとした魚介の和風あっさり醤油スープに、極細のちぢれ麺を使用したラーメン。ダシと醤油タレを混ぜて一緒に煮込むのが特徴です。
地元では単に中華そばと記載されたお店も多く、屋台のラーメンをルーツとした懐かしの味。年越しには蕎麦ではなくラーメンを食べると言われる、地元馴染みの味です。
具材もシンプルにチャーシュー、白ネギ、メンマが一般的。
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05.みだらしだんご(高山市)

トロッとした甘い醤油タレが絡んだ、飛騨地方の串団子。
京都や愛知でも「みたらしだんご」は存在しますが、飛騨高山では「みだらし」と濁った呼び方をするのが特徴。屋台の販売店もあり。
水を含んだ米粉を蒸して丸めた団子を用いて、5個を串に刺すお店が多め。表面に焦げ目を付けて香ばしさを出すのも特徴のひとつです。
06.宿儺(すくな)カボチャ(高山市)

高山市で栽培されている、宿儺(すくな)カボチャ。
もともと自家用栽培としての品種で、年によって出来栄えが異なる不均一性の手作り感が売りのひとつ。
食事としてだけでなくプリンなどに用いられて販売されています。
07.トマト丼(下呂市)
下呂温泉名物、飛騨牛トマト丼🍅 pic.twitter.com/vcEqIYiMTg
— 太陽が好きだ (@TAIYOUGASUKIDA) 2019年8月26日
下呂市の特産品であるトマトを使用した、ご当地どんぶり。飛騨牛、飛騨けんとん、飛騨納豆喰(なっとく)豚などの肉類と、タマネギやピーマンなどを乗せたものです。
標高600メートルほどの下呂市では昼夜の寒暖差が大きく、甘味の強いトマトが採れる土地柄。トマトジュースやジャムなどの加工品とともに登場したご当地グルメ。
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C.中濃(県央東)地方のグルメ
郡上八幡・美濃焼・ひるがの高原などのある、中濃地方(関・美濃・加茂・可児・郡上)のご当地グルメを紹介。
08.奥美濃カレー(郡上市)

岐阜県郡上市白鳥町を中心に販売されているカレーライス。
郡上市特産の郡上味噌を使用したカレーと定義されており、他は各店が自由に味付けとアレンジを施しています。
郡上市の食材を用いるお店も多く、飛騨牛、奥美濃古地鶏、明宝トマトなどご当地ならではの素材が活用されています。
09.ひるがのシュークリーム(郡上市)

喫茶店「みのばんば」独自の商品ですが、高原らしさのある乳製品の中でも人気の一品。
ひるがの高原の牛乳を使用し、米コで作られた厚めの生地が特徴。
ひるがの高原サービスエリアで「ひるがの高原シュークリーム」の名前でも売られており、ハイウェイグルメとしても評価されている商品です。
10.美濃あゆにんめん(美濃市)
美濃のご当地グルメ!「粋なお食事処はくろ」の「美濃あゆにんめん」。蒸し暑い梅雨の時期には、冷たい麺を鮎出汁につけてご賞味ください。http://t.co/6DztPIFaGT
美濃アプリhttp://t.co/kIoOvfEvNR pic.twitter.com/bTGI7JERHk— 美濃アプリ (@minoappli) 2015年6月23日
鮎(あゆ)でダシをとった汁で食べるうどん「美濃あゆにんめん」。昭和30年代頃まで食べられていた郷土料理「にんめん」を、オリジナル料理として復活させたものです。
鮎ダシにかえしを合わせた汁は、かけうどんやつけ汁うどんとして各店で提供。鮎などの魚料理に山菜などを付けたセットとして盛り付けにもこだわったグルメとして復刻。
かつて美濃和紙の主産地だった牧谷地区で、自分の畑で作った小麦粉で固めに打ったうどんと近くの板取川で獲った鮎からダシを取って食べていた歴史があります。
なお、鮎は6月解禁となる夏の味覚。夏限定での提供店もあれば通年提供で要予約の店もあるため、下調べの上で来訪を。
D.東濃(県東)地方のグルメ
土岐アウトレット・恵那峡などのある、東濃地方(多治見・中津川・瑞浪・恵那・土岐)のご当地グルメを紹介。
11.あんかけかつ丼(瑞浪市)
あんかけかつ丼🍜なるものを食します🥢 pic.twitter.com/50MH4DLMLS
— Tm. (@Toshirou_m) 2019年10月5日
葛(くず)を用いて卵をのばした「あんかけ」をかけた、瑞浪市のカツ丼。
発祥は瑞浪駅前で約100年の歴史を持つ「加登屋食堂」。卵が貴重だった時代に卵とじではなくあんかけにすることで、卵の使用量を抑える工夫として登場したのだとか。
今でも「加登屋食堂」の名物という情報もありますが、東濃地域に3店舗を持つ「かま濃」や瑞浪市「ありが食堂」、可児市のうどん屋「ときわ」でも提供されています。
[店一覧] Google検索結果
[店分布] 瑞浪市で数店舗
[おすすめ店] 加登屋食堂 – あんかけかつ丼の発祥となる食事処
12.たじみそ焼きそば(多治見市)
たじみそ焼きそばぁ(`・ω・´)キリッ pic.twitter.com/QBLCLnxfqr
— つむぎ@提督は鎮守府に着任しました (@xxtumugi) 2019年2月26日
ピリ辛味噌が絡まった多治見のご当地焼きそばで、半熟目玉焼きをトッピング。
2010年に開催された「多治見焼きもんコンテスト」で優勝したメニューで、家庭料理の味噌焼きそばをモチーフに回鍋肉のタレをベースとして調理したもの。
現在は20店舗以上の飲食店で提供されており、お店により具材は様々。豚や鶏などの肉にキャベツやネギ、そして福神漬け、青のり、刻みのりなどが乗ったものです。
13.えなハヤシ(恵那市)
えなハヤシ美味しい😋 pic.twitter.com/INwJQ2XgRn
— ずみ (@w_itohen) 2019年3月16日
ハヤシライスの生みの親とされる丸善創業者の早矢仕有的(はやしゆうてき)氏は恵那市にゆかりがあることから、恵那市のご当地グルメとして登場したハヤシライス。
地元の古代米を使用した薬膳米に、じっくり煮込んだルーをかけた「えなハヤシ」。恵那市特産の細寒天が入り、恵那山麓で育った三浦豚などをトッピング。
日本大正村にある飲食店「庵」のデミかつ丼「大正カツ丼」も派生料理として、デミグラス系のご当地料理を楽しむことができます。
14.てりカツ丼(土岐市)
岐阜名物のカツ丼(てり) pic.twitter.com/6i8Zm87lRz
— ふみふみ@もちもちぽんぽん (@hu3hu30726) 2019年9月11日
東濃地方の土岐(とき)市の飲食店で提供されている、ケチャップ寄りのてりソースがかかったカツ丼。
長野県駒ケ根市エリアから名古屋まで「卵とじをしないカツ丼」が主流の土地柄で、土岐市の名物となっているカツ丼です。
丼のご飯に刻みキャベツを敷いてトンカツを乗せ、デミグラスやケチャップなどで作った各店オリジナルの赤みがかったソースをかけたものです。
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[店分布] 土岐市で数店舗
[おすすめ店] ちちや – 丼と定食を扱うてりカツ丼発祥の食事処
E.岐阜(県央西)地方のグルメ
長良川鵜飼・岐阜城などのある、岐阜地方(岐阜市・羽島・各務原・山県・瑞穂・本巣・岐南・笠松・北方町)のご当地グルメを紹介。
15.各務原キムチ(各務原市)
朝御飯は川島PAにて、各務原キムチ焼き鳥丼。 pic.twitter.com/97gbSuB1Bn
— esuesuX1 (@esuesu98) 2019年7月5日
各務原市内で、白菜などを唐辛子で漬けた「各務原キムチ」。各務原市の特産品となるニンジンと、キムチによく合う松の実を使用するのが特徴です。
韓国春川(チュンチョン)市との姉妹都市交流をきっかけに、1999年に各務原日韓親善協会が発足。協会恒例事業のキムチ漬け講習会が人気を博して、手作りキムチが定着。
春川市が舞台となった韓国ドラマ「冬のソナタ」イベントを2004年頃に開催した際、手作りキムチも売れたことから都市おこしプロジェクトとしてキムチを大々的に展開。
スーパーで販売されているだけでなく、飲食店での提供やお土産用のレトルト商品などもあります。
F.西濃(県西)地方のグルメ
養老の滝・大垣城などのある、西濃地方(大垣・海津・養老・垂井・関ケ原・安八・神戸・輪之内・揖斐川・大野・池田)のご当地グルメを紹介。
16.天ぷら中華(大垣市)

岐阜県北部、とりわけ大垣で定番の中華食堂メニュー。中華そば(醤油ラーメン)に天ぷらを乗せた昔ながらのスローフード。
大抵はエビ天を乗せるもの。それだけといえばそれだけなのですが、エビ天に昔ながらの醤油スープがマッチしているものです。
岐阜県全域のグルメ2
17.喫茶モーニング

朝時間帯のドリンクに無料で軽食が付いてくる、モーニングサービス。
名古屋を中心とした愛知県の文化と言われていますが、岐阜県でもこの朝食喫茶店文化が浸透しています。
まとめ
以上、岐阜県全般のご当地グルメ特集でした。
(初回投稿日:2017年11月27日 更新日:2020年7月24日)