大阪府のご当地グルメ21種類!B級名物と有名食べ物

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たこ焼き

大阪府は小麦粉を利用した料理が豊富な「粉もん文化」で、たこ焼きを筆頭にお好み焼きやいか焼きなど名物が豊富です。

串カツなど居酒屋でワイワイと、下町の雰囲気も含めてグルメを楽しめます。

今回は大阪府の旅行者に向けて、大阪府の飲食店で楽しめるご当地グルメを紹介します。

セシモ コイ

旅行先の昼食や夕食で立ち寄るお店をすぐに見つけられるよう、各グルメの提供店一覧と筆者おすすめ店も掲載しました!

大阪府のグルメ分布図

大阪府のグルメはこんなに豊富!番号順に紹介していきます。

大阪府グルメ分布図(左半分)大阪府グルメ分布図(右半分)
この地図画像はクリックすると左右半分ずつ拡大表示します。

A.大阪府全域のグルメ

まずは府全域で楽しめるグルメを紹介します。

01.たこ焼き(府全域)

たこ焼き写真 大阪の名店「蛸之徹」にて自分で焼けるたこ焼き

小麦粉の生地にタコを入れて球形に焼き上げた、大阪発祥と言われる大阪の代表グルメ。兵庫県の名物「明石焼き」がルーツと言われます。

主にマダコが使用され、ネギや刻み紅生姜など薬味を入れるのも一般的。直径3~5cmくらいで、お店により大きさが異なります。

お好み焼きとは異なり、生地に卵を混ぜて焼くのが一般的です。

お店によって大きさや味も異なり、ハズレのお店(他県と同じレベル)も多い感じ。食べ歩き感覚でお店を見かける、日常的なスローフードです。
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[店分布] 大阪府全体で店舗多数
[おすすめ店] 蛸之徹 角田店 – 自分で焼いて食べる色々な味のたこ焼き

02.お好み焼き、モダン焼き(府全域)

お好み焼き写真 大阪定番お好み焼きチェーン「ゆかり」の海老頭ゆかり焼

水に溶いた小麦粉の生地に、お好みで具材(野菜、肉、魚介など)を入れて鉄板で円盤状に焼き上げた、鉄板焼きの一種。

大阪を中心とした関西風お好み焼きは、小麦粉生地の液体にキャベツや具材を入れたボウルで混ぜ込んでから焼く「混ぜ焼き」スタイルが特徴です。(重ね焼きは後述のねぎ焼き)

すりおろした長芋や山芋を入れた生地で、ふっくらと焼き上げるのも定番。ソース、マヨネーズ、青のりなどをかけて食べます。

また、焼きそば系の中華麺をお好み焼きの中に入れる「モダン焼き」も定番のひとつ。中華麺はお店によって事前に味付けを加えて、事前に茹でるか蒸してから入れます。

ふっくら甘い仕上がりは他の地域と比較にならないほど旨く、たこ焼きよりもお好み焼きがオススメ!大阪チェーン店だと「ゆかり」のお好み焼きが良かったです。
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[おすすめ店] お好み焼 ゆかり 曽根崎本店 – ふっくら仕上がりで宴会プランも

03.ねぎ焼き、すじコン焼き(府全域)

ねぎ焼き、すじコン焼き写真 蛍池「コテコテあきちゃん」ですじコン入りのねぎ焼き

お好み焼きの一種で、関西で主流の青ネギをたっぷり乗せる「ねぎ焼き」。鉄板に広げた小麦粉生地を覆うように、青ネギをたっぷり乗せます。

古くは一銭洋食と呼ばれたものを原型として、鉄板上で生地を焼いてから具材を乗せていく「重ね焼き」スタイル。混ぜ焼きと異なり、具材が表面にゴロゴロと見えるのが特徴。

さらに、すじコン(牛すじとコンニャク)も具として使用する「すじコン焼き」で提供するお店も多いです。ソースで食べるお店もあれば、醤油ベースのタレで食べる場合も。

お好み焼きの甘さに対して、ねぎ焼きはほろ苦さや塩気がいい具合。すじコン入りもまた美味しいです!
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[店分布] 大阪府全体で店舗多数
[おすすめ店] コテコテあきちゃん – お好み焼きやホルモン焼きの店

04.串カツ(府全域)

串カツ写真 大阪の串カツ「さくら」の屋台出店版の串かつ4本

小さく切った具材を串に刺して、衣をまぶして揚げた料理。関西の串カツは肉、野菜、魚介類など様々な具材が揃うのが特徴です。

関東地方では豚肉と長ネギを交互に串刺したものが一般的な串カツのため、関西の串カツを「串揚げ」と区別して呼ぶこともあります。

串カツ屋ではキャベツが無料で出るのが一般的。ステンレス容器のソースにつけて食べます。

下町の雰囲気を楽しみながら、ワイワイとお酒を添えてつまめる串カツ!キャベツと交互食べで胃に負担をかけず、あっさりとした飲み物がピッタリ。
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[店分布] 大阪府全域に提供店多数
[おすすめ店] 串カツさくら 本店 – 植物性油に米粉の串カツ人気店

05.白菜ラーメン(府全域)

白菜ラーメン写真 兵庫県の住吉神社近く「ふうりん」の白菜ラーメン

大阪など関西で定番となる、白菜と豚肉をメインの具材にしたあっさり醤油スープのラーメン。

奈良県が発祥とも言われており、奈良県の天理ラーメンにも白菜利用の文化が見られます。

代表的なチェーン店は道頓堀など大阪に多数店舗展開する「神座(かむくら)」。個人店でも白菜ラーメンを提供するお店があります。

白菜の芯に近い部分が熱でいい歯ごたえになり、柔らかい麺と豚肉にマッチして旨い!飲んだ後にも優しいジンワリとくるスープは、中華料理寄りの味付けです。
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[店分布] 大阪市を中心に提供店あり
[おすすめ店] やまとラーメン 香雲堂 野田阪神店 – 変化球の白菜ラーメン

06.てっちり鍋(府全域)

大阪ではフグを「てっさ」、フグ鍋を「てっちり」と呼びます。「てっ」は鉄砲のことでフグ毒と同じく「あたると死ぬ」意味で「ちり」は水炊きを指し、昭和30年頃に定着した呼び方です。

当時、大阪湾でたくさん獲れたフグを使用。元々はフグのあら(骨)でとったダシにフグの身を入れたフグ汁が人気となり、野菜やうどんを入れる鍋へ変わっていったとされます。

具材は店にもよりますが、白菜、白ネギ、だいこん、にんじん、水菜、しめじなど。高級なトラフグを使用するのが美味しいとされ、もみじおろしとポン酢につけて食べます。

大阪府で広く親しまれており、通天閣の近くにある「づぼらや」の巨大フグちょうちん飾りは大阪の代表的な景色とも言えます。

水菜も関西で主流の食材で、鯨肉以外で楽しむ方も多い関西の鍋。2019年の商業捕鯨再開で提供店が増えるかもしれないですが、発祥の徳家は2019年に閉店してしまいました。
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[店分布] 大阪府全体で百店舗以上
[おすすめ店] とらふぐ屋 – 水槽から出して調理する新鮮なトラフグの鍋

07.はりはり鍋(府全域)

鯨(くじら)肉と水菜を使用した鍋料理で、水菜のシャキシャキとした食感が名前の由来。関西で広く食べられている、大阪府の郷土料理です。

昆布や鰹節でダシをとった鍋に、大量の水菜と薄切りの鯨肉を入れて煮たてて出来上がり。ポン酢につけて、粉山椒や七味唐辛子を好みで入れて食べるのが一般的です。

他の具材は基本不使用ですが、商業捕鯨中止後は他の肉類や油揚げでの代替が中心となっています。

大阪市の千日前でかつて営業していた「徳家」が発祥と言われています。かつて安価で庶民に親しまれた、鯨肉を使用した料理です。

水菜も関西で主流の食材で、鯨肉以外で楽しむ方も多い関西の鍋。2019年の商業捕鯨再開で提供店が増えるかもしれないですが、発祥の徳家は2019年に閉店してしまいました。
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[店分布] 大阪府全体で数十店舗
[おすすめ店] 和翔栄 – くじら料理が売りの居酒屋

08.バッテラ(府全域)

江戸の握り寿司に対して、木箱で押し固めた押し寿司の文化が強い関西。その代表格として、酢飯の上に薄く切った〆鯖と白板昆布を重ねた押し寿司が「バッテラ」です。

明治24年に南船場の「寿司常」というお店が考案。当時は大阪湾で獲れたコノシロを使用し、その半身の姿が舟の形をしていることからポルトガル語で小舟を意味するバッテラと命名。

甘酢で味付けした生姜スライスを添えることが多く、醤油を付けずに食べられるもの。飲食店で楽しめるほか、お土産として販売もされています。

美味しい鯖寿司を押し寿司の形で楽しめる、郷土の味。老舗で楽しみたいです。
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[店分布] 大阪府全体で数百店舗
[おすすめ店] 寿司常 – 発祥店で鯖やコノシロの押し寿司を

09.かすうどん(府全域)

かすうどん写真 奈良県にある「心城うどん」のシンプルなかすうどん

牛の小腸をラードでカラカラに揚げたものを「あぶらかす」と呼び、古くは牛の不要な部位を有効活用するために大阪府南部で考案されたローカルフードです。

お好み焼きの具材など色々と食べ方がありますが、うどんの具材に使用する「かすうどん」が代表的なものとして名物になっています。

あっさりとした関西系のダシのうどんに、あぶらかすの脂が加わった味わいが魅力。現在は大阪府全域に提供店があり、チェーン店での提供も多いです。

脂のまろやかさが心地よさそうで、飲んだ後にも楽しめそうなうどん。
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[店分布] 大阪府全体で数十店舗
[おすすめ店] めん処 なにわ家 曽根崎本店 – 24時間営業のかすうどん店

10.スルメの天ぷら(府全域)

スルメの天ぷら写真 大阪難波のアーケード街「居酒屋日本一」のさきいか天ぷら

大阪府をはじめとして関西の居酒屋で定番メニューになっている、イカのスルメ(さきいか)の天ぷら。

おつまみのさきいかを天ぷら衣にくぐらせて揚げるだけですが、細いことから水分少なめの衣にマヨネーズを加えてサクサクに揚げるなど工夫により味や食感が異なります。

居酒屋だけでなく、うどん屋さんのサイドメニューとして扱われることも多いです。

程よく弾力がありつつ熱で食感がよくなるイカに、衣の香ばしさが出やすい食べ方。ビールやお酒全般に合うグルメで、居酒屋の定番です。
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[店分布] 大阪府全体で数百店舗
[おすすめ店] うどん居酒屋 麦笑 – うどんと酒にスルメ天ぷらを添えて

B.府央(大阪市)地域のグルメ

大阪城公園・通天閣・道頓堀のある府央地域(大阪市)のご当地グルメを紹介。

11.どて焼き、どて煮(大阪市、大阪府)

味噌、砂糖、みりんの味付けが加わったダシで牛のスジ肉を長時間煮込んだ、大阪発祥の料理。鍋のふちに味噌を土手のように盛ることが名前の由来で「どて煮」とも呼ばれます。

大阪のどて焼きで使う肉は牛スジのみが基本。串を通して提供されることが多い一方で、大根やこんにゃくと併せて煮込んだ料理として出てくることもあります。

大阪府全域で提供店はありますが、特に大阪市の新世界エリアに提供店が多数ある下町グルメ。居酒屋や串カツの店で提供されていることも多く、家庭でも作られる郷土料理です。

なお、愛知県など東海地方の「どて煮」は大阪府から伝わったとも言われ、牛すじ以外の部位や豚も用いて八丁味噌の濃い味が東海地方のどて煮です。

適度な脂のまろやかさと噛みしめる美味しさの牛すじに、程よいダシの煮込みが美味しそう。
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[店分布] 大阪市に百店舗以上、府全域にも店舗多数
[おすすめ店] てんぐ – 新世界定番の串カツ店でどて焼きも堪能

12.大阪いか焼き(大阪市)

いか焼き写真 新大阪の新幹線改札近く「桃谷いかやき屋」のいか焼き

全国的には醤油で味付けしたイカの姿焼きを「いか焼き」と呼びますが、大阪で「いか焼き」というと小麦粉に切り身のイカを入れて焼いた食べ物を指します。

水で溶いた小麦粉にイカの切り身を入れて、クレープ状に焼いたもの。鉄板で押し付けて焼くことで、もちもちとした食感に仕上がります。

屋台などで食べ歩きしやすいよう折り畳んで提供するお店も。焼き始めてから卵を乗せて焼くのが一般的で、ソースを塗って食べます。

折りたたんだ状態で食べると、厚みある食感とお好み焼き風の味わいで旨い!卵のまろやかさに、切り身のイカの食感がアクセントに。
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[店分布] 大阪市に20店舗以上、府全域にも数店舗
[おすすめ店] 桃谷いかやき屋 桃谷本店 – いか焼きの代表的なチェーン店

13.肉吸い(大阪市)

肉吸い、肉吸いうどん写真 大阪難波「居酒屋日本一」でうどん入りの肉吸い

鰹節や昆布などを用いた関西風ダシのつゆに、薄切りの牛肉が入った汁料理。半熟卵や豆腐などが入ることもあります。

難波にあるうどん屋「千とせ」が発祥とされ、お客さんが軽めの食事として「肉うどんのうどん抜き」を頼んだのが始まりと言われます。

お店をネットで探すと「千とせ」ばかり出てきますが、色々なお店や串カツチェーン店などでも楽しめます。お酒の後に優しい締めの一杯!
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[店分布] 大阪市を中心に提供店あり
[おすすめ店] 千とせ 本店 – 肉吸い発祥の代表的な専門店

14.西成ホルモン焼き(大阪市)

西成区の新今宮駅付近から釜ヶ崎地域にかけて多く存在する、ホルモン焼きの店。ホルモン(腸などの内臓肉)を甘辛いタレで炒める鉄板焼を中心に、煮込みや沖縄そばの具材にも。

戦前から存在した食肉処理場で、不要な部位として出るホルモンを活用した料理として食べ始めたもの。軽トラック屋台の形式を取っていたお店もあり、今は基本的に店舗形式。

朝鮮半島から渡ってきた朝鮮系のお店と、沖縄から移ってきて沖縄料理や沖縄そばにホルモン料理も加えた沖縄系のお店が古くから多く存在しています。

鉄板を囲む形で楽しめる屋台風から食堂タイプのお店など様々で、テイクアウトに対応するお店もあります。

居酒屋の感覚で楽しめるお店もあり、雰囲気も含めて一度食べてみたいグルメです。
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[店分布] 大阪市で数十店舗
[おすすめ店] きらく – 食堂の雰囲気でホルモンそばを楽しむ

15.鶴橋の焼肉(大阪市)

鶴橋の焼肉写真 鶴橋の焼肉店街にある「三松」で肉3種類のランチ特上定食

大阪随一のコリアンタウンで焼肉の激戦区としても知られる、大阪市の鶴橋。鶴橋駅ホームにまで焼肉の匂いがただよい、東成区、生野区、天王寺区にまたがる一帯の焼肉店は数百軒とも。

鶴橋駅前から周囲の商店街に、七輪で焼く定番の店に加えて串焼きやステーキなどで肉を楽しめる店など多彩に存在します。本場韓国のキムチも手に入りやすいエリアです。

関東と異なり、肉の提供前にタレを染み込ませる「もみダレ」にこだわるのが関西流。店により奈良県の大和牛を扱うなど肉質重視の店もあり、ホルモン系の品揃えも手厚いです。

また、韓国料理の豚バラ焼肉「サムギョプサル」を扱うお店が多いのも鶴橋ならではです。

駅近くの細い路地に焼肉店が単にどこでも食べられる焼肉ではなく、独自の味付けやこだわりのある店で楽しみたいです。
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[店一覧] 提供5店舗まとめ
[店分布] 大阪市で数百店舗
[おすすめ店] やまとく – 大和牛や黒毛和牛を様々な部位で楽しめる焼肉店

16.小田巻き蒸し(大阪市)

大きめの茶碗蒸しにうどんが入った「小田巻き蒸し」。うどんが紡ぎ糸のように見えるため、紡いだ麻糸を丸く巻いた苧環(おだまき)にちなんで名付けられた郷土料理です。

船場の商家などでハレの日のご馳走料理として親しまれ、当時は高級だった卵に海老やかまぼこなど華やかな具材を乗せて腹持ちのいいうどんを加えたものです。

かつては大阪府全体の料理としてうどん店でも提供されていた歴史もありますが、現在では大阪市を中心とした飲食店で提供されており軒数は少なめです。

茶碗蒸しの具材もしっかりしていて、うどんでボリュームたっぷりの見た目もインパクトあります。
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[店分布] 大阪市に数店舗、東大阪市にもあり
[おすすめ店] 道頓堀 今井 本店 – 自慢のダシによるうどん料理の店

C.府北(北摂)地域のグルメ

箕面の滝・万博記念公園・伊丹空港のある府北地域(豊中・池田・箕面・能勢・豊能・吹田・高槻・茨木・摂津・島本)のご当地グルメを紹介。

17.うどん餃子(高槻市)

うどん餃子写真 高槻市のビルレストラン「にんにん」で単品のうどん餃子

茹でてから細かく刻んだうどんに挽き肉とニラを混ぜて、一口大にしてフライパンで焼いた料理。餃子よりはチヂミに近く、餃子のタレや大根おろしを添えて食べます。

餃子の皮を作る手間を省いて簡単に作れる餃子として、家庭料理が起源。一部の家庭で広まったものとされ、うどん餃子の存在を知らない高槻市民も多いと言われます。

わざわざメインで食べるものではなく、サイドメニューで頼むくらいがオススメ。なんとなく、お弁当の冷凍ハンバーグを思わせる味です。
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[店分布] 高槻市6店、大阪市1店
[おすすめ店] にんにん 高槻店 – ビル高層で景色よく上品な食事

D.府東(河内)地域のグルメ

ひらかたパーク・下赤阪の棚田・生駒山上遊園地のある府東地域(枚方・寝屋川・守口・大東・門真・四條畷・交野・東大阪・八尾・柏原・富田林・河内長野・松原・羽曳野・藤井寺・大阪狭山・太子・河南・千早赤阪村)のご当地グルメを紹介。

18.東大阪カレーパン(東大阪市)

平成20年度に提案された食ブランドとして始まり、いまや名店も存在するカレーパンは「東大阪カレーパン」として市内の色々なお店で提供されています。

ラグビーのまち東大阪をイメージできるとともに、かつてハウス食品のカレー工場があった懐かしいカレーの匂いがただよう町を想わせるグルメです。

ラグビーボール型のカレーパンをメインとしつつ、変わったスタイルのカレーパンも。焼きカレーパンやドーナツカレーパンなどもあり、具材も牛すじや黒にんにくなど様々。

東大阪カレーパンマップもあり、ラグビーやフットボールの大会へのイベント出店なども行われています。

市のブランドとすることでパン屋さんがカレーパンへのこだわりを強く持ち、味のクオリティアップ。お店調べも楽しそうで、朝から楽しめるグルメです。
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[店分布] 東大阪市に20店以上
[おすすめ店] パセオカフェ – フランスパンやドーナツ式のカレーパン

E.府南(和泉)地域のグルメ

仁徳天皇陵古墳・大威徳寺・泉南りんくう公園のある府南地域(堺・泉大津・和泉・高石・忠岡・岸和田・貝塚・泉佐野・泉南・阪南・熊取・田尻・岬町)のご当地グルメを紹介。

19.ハモ鍋(府南広域、府全域)夏秋限定

大阪湾に古くから生息しているハモ(鱧)は、大阪や京都の夏祭りに欠かせない食材。大阪湾に面した大阪府南部の泉州地域はハモ料理に馴染みがあり、特にハモ鍋が親しまれています。

ハモの身はびっしりと小骨があり、骨切りのできる料理人のいる飲食店で提供されることから関西に偏った地域の食材。泉州地域を中心として、大阪市など府全域で楽しめます。

ハモの頭や骨でダシをとり、酒、みりん、醤油などで味を整えます。鍋にタマネギとジャガイモを入れるのが泉州ならではの具材で、しいたけなど他の具材も用いられます。

産卵前の6~8月が旬とされ、産卵後の10~11月も出回ります。居酒屋では冬にフグ鍋(てっちり)へ切り替えるなど季節に応じた提供になります。

淡泊でふんわりとした白い身を上品なダシでいただく、夏の味覚です。
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[店分布] 堺市に十数店舗以上、府全域で提供店多数
[おすすめ店] 七ふく神 堺東店 – 夏はハモ鍋で冬はフグ鍋の居酒屋

20.あなご料理(堺市、府南広域)

大阪湾に面した県南は穴子(あなご)が名物で、堺市を筆頭に穴子を色々な食べ方で楽しめます。

かつて堺の出島港で盛んに行われていた「あなご漁」により、堺の街には「穴子屋筋」と呼ばれる数多くのあなご屋が軒を連ねた通りが出来るほど。

京都や大阪の料亭や寿司屋からも好まれ、美食家の北大路魯山人もほめたほど。各家庭でも穴子の料理を作っていたくらい、堺の郷土料理として重要な食材。

現在は地元産の漁獲量や提供店こそ減っているものの、料理店などで穴子料理を楽しむことができます。薄造りや炙りなどで提供するお店もあります。

県南の定番グルメ。コース料理などで色々な食べ方を楽しむのも手です。
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[店分布] 堺市に5店舗以上、県南にも提供店あり
[おすすめ店] シティホテル青雲荘 – 穴子コース料理で色々な食べ方を

21.かしみん焼き(岸和田市)

水溶き小麦粉を鉄板に丸く伸ばしてから、刻みキャベツと親鶏肉と牛脂のミンチを乗せて焼いた郷土料理。かしわ(鶏肉)とミンチ牛脂を使用するのが名前の由来です。

一般的なお好み焼きのような豚肉やイカを使用せず、歴史的に安価な具材を用いた一銭洋食の一種として親しまれたもの。若鶏とは異なり親鶏肉(ひね)は比較的硬いのが特徴です。

鶏肉だけを具材にして焼くとパサつきが出るため、牛脂を加えることでパサつきを防いで濃厚さと甘みが出ます。最後にウスターソースや醤油を塗って出来上がり。

岸和田市の中でも海岸に近い地域での提供が多いです。

混ぜ焼きが多い大阪府で、重ね焼きスタイルで楽しめるお好み焼き。古い外観のお店が多い印象です。
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[店分布] 岸和田市に12店舗ほど、泉南地域にも4店舗ほど
[おすすめ店] 大和 – 地蔵浜付近のかしみん焼き店

まとめ

小麦粉を使用したグルメの多い「粉もん文化」の大阪府。スローフードが多く、食べ歩きや数人でワイワイと囲みながら食べる料理が多いのも人情あふれる文化ならでは。

県全域のグルメが多い一方で、各市町村のグルメの知名度が低い傾向にあります。発掘していくと地域性のあるグルメがあるかもしれません。

以上、大阪府全般のご当地グルメ特集でした。

記事を書いた人&運営者
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セシモ コイ(瀬下 恋衣)
趣味の国内旅行ライター

国内旅行が大好き。NIKON一眼レフで主に花や絶景を撮影し、写真を活かして当旅行サイトを運営。
旅行系Vチューバーとしても活動予定で、国内情報を解説するため勉強中。