
阿波牛や阿波尾鶏の肉類に加えて、海賊料理や鳴門鯛など海の幸も豊富な徳島県。
高級和菓子で有名な和三盆糖を使用した甘味や、鳴門金時芋のスイーツも魅力。
3系統ある徳島ラーメンや、秘境の祖谷で原始的な祖谷そばや岩豆腐なども楽しめます。
今回は徳島県の旅行者に向けて、徳島県の飲食店で楽しめるご当地グルメを紹介します。
セシモ コイ
この記事の目次
徳島県のグルメ分布図
徳島県のグルメはこんなに豊富!番号順に紹介していきます。
A.徳島県全域のグルメ
01.鳴門鯛
宿は徳島駅の近くということもあって周囲には飲み屋や食事処がいっぱいありますな♪(^^) てことで早速一軒見つけて突入です。取り急ぎ鳴門鯛の刺身にジャコ天、タコワサビってとこで始めましょうか( ^ω^ )/□ pic.twitter.com/amYTOCpFKK
— ばにい (@bunnymiz) 2019年12月30日
潮の流れが速い鳴門海峡で泳ぐことにより、身が引き締まった鳴門ブランドのマダイ。鳴門独特の一本釣りやタイ網で採られます。
特に春の産卵前は特にしっとりした脂が乗って美味しいと言われ、コリッとした歯応えも特徴。
食べ方は活け造りなどの刺身をはじめとして、鯛しゃぶや鯛めしなどで楽しめます。
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[店分布] 県東を中心に提供店多数
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02.阿波牛
阿波牛のうまいところ集めてみました🐮
《徳島市/阿波牛串焼き ひなた》酒場に通わせる”目当てのアテ”!魅惑の阿波牛串焼きhttps://t.co/ElcsxEU072 pic.twitter.com/cszGFvEd2N— あわわ (@awawaeditors) 2020年1月15日
徳島県内で飼育された黒毛和種で、明確な血統や肉質等級4以上など一定基準を満たしたブランド牛、阿波牛(あわぎゅう)。
柔らかくて弾力があり、締まりの良い肉質が特徴。霜降りの脂肪が口の中で溶ける口当たりが売りのひとつです。
03.阿波尾鶏
レンタカー借りて速攻で入区させ、阿波尾鶏と海鮮を堪能してホテルへ!やっぱ名産があるって良いですな〜。四国最高!! pic.twitter.com/XdcKxFByzs
— TsuChi-My-Ft2 (@TsuChiMyFt) 2020年1月29日
徳島県で飼育されている食肉用の鶏。徳島で有名な阿波踊りにちなんで、阿波尾鶏(あわおどり)という名前が付いたブランド地鶏です。
徳島県立農林水産総合技術支援センター畜産研究所にて、シャモのオスと優良肉鶏を掛け合わせた品種として1990年から販売開始したものです。
全国の有名な地鶏の中でトップの出荷数を達成したこともある、徳島県を代表とする鶏肉です。
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[店分布] 徳島県全体で100店舗以上
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04.フィッシュカツ
フィッシュカツ!フィッシュカツ!
色々思い出したりして居酒屋で泣きそうになっとる。切ない寂しいよりも楽しい面白かった事が多い1日にしようと思ってたのに、、無理!!
徳島来て良かった。本当に良かった。
四星球ありがとう。本当にありがとう。 pic.twitter.com/SON0krc9Dr— あややん (@ayayaan15) 2017年12月16日
カレー粉などの香辛料を入れた魚のすり身に、パン粉をまぶして揚げたもの。魚肉練り製品の一種で、特に徳島県の東部をメインに県内全域で食べられているもの。
徳島県では単に「カツ」というとフィッシュカツのことを指し、豚肉のカツは「トンカツ」と言い分けて区別しているほど魚肉のカツが主流。
発祥は諸説ありますが、徳島県小松島市の蒲鉾屋「津久司蒲鉾」が戦後すぐに売り出したのが始まりと言われます。
すだち果汁をかけて食べるのが定番で、醤油やソースなどで食べるのもあり。
05.とくしまバーガー
レンコンを入れるととくしまバーガー感が増す。
とくしまバーガーブランドって高くてあんま手を出さないけど、これで1000円なら素晴らしい。 pic.twitter.com/NHWIVQbbXs— junjun (@jjfootballs) 2019年12月26日
徳島県の農林水産物や徳島ブランドの食材を使用して、バラエティ豊かな盛り付けを各店でこらした創作ハンバーガー。
徳島商工会議所青年部が認定機関となり、一定のレベルを満たしたものが「とくしまバーガー」を名乗れるようになっています。
鳴門レンコンを使うお店が多く、徳島県で定番のすだちを味付けに使用するお店もあります。
06.和三盆スイーツ
徳島県三好郡東みよし町 吉野川ハイウェイオアシス にある ル・シエル に、あわ和三盆アイス かぼちゃ と マロン を ダブルで食べてきました。 いろんな種類 和のスイーツ、アイス、ソフトクリーム が楽しめます! 期間限定も おすすめ! pic.twitter.com/MbJLx2Tr97
— 徳島で遊ぶ (@tokuplay) 2015年9月22日
香川県や徳島県などの四国東部で古くから生産されている砂糖の一種で、高級和菓子などに使用される高級砂糖として全国的に有名です。
お盆の上で砂糖を練って糖蜜を抜く「研ぎ」の工程を3回繰り返すことから「三盆糖」の名前が付き、今も職人が手で研ぎを数回繰り返して作ります。
徳島県で生産されるものを阿波和三盆糖として、香川県の讃岐和三盆糖と区別。和菓子に使われるだけでなく、洋菓子など色々な甘味で使用されます。
1700年代にサトウキビ栽培とともに精糖方法を確立した、歴史ある高松藩や徳島藩の砂糖文化を象徴するブランドです。
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[店分布] 徳島県全域で数十店舗
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B.県東地域のグルメ
徳島県庁・鳴門うずしおなどがある、県東地域(徳島市・鳴門・小松島・佐那河内・石井・神山・勝浦・上勝・北島・松茂・藍住・板野・上板・吉野川市・阿波市)のご当地グルメを紹介。
07.徳島ラーメン 茶系(徳島市)

徳島ラーメンは茶系、黄系、白系の3系統があり、豚骨ダシに濃口醤油やたまり醤油のスープが特徴の茶系(黒系とも言う)が全国的に有名です。
タレの染みた豚バラ肉が乗ることが多く、ライスもオーダーして豚バラ肉をライスに乗せて食べるのも定番。生卵の追加トッピングもよく見かける光景です。
青ネギ、もやし、メンマなどの具材に中細の麺がよく用いられ、徳島中華そばとも呼ばれます。
08.徳島ラーメン 黄系(徳島市)
一先ず徳島に到着、これから一時間半位かけて香川に帰るんやけど、メチャメチャ腹減ったんで黄系徳島ラーメン三八で食事!
茶系、白系は少なくとも年1ペースで食べてるけど黄系食べるのはホンマ何年ぶりやろね、 pic.twitter.com/X3t1PTRTcp— 🎲ダイス。🎲 (@tamaranzaka2) 2020年1月13日
徳島ラーメン3系統の中で、黄色っぽい色合いのスープとなる「黄系」と呼ばれるラーメン。
鶏ガラや野菜を煮込んでとろみの付いた、薄口醤油で味を付けたスープが特徴。白濁に薄めの醤油の色合いにより、澄んだ黄色や薄茶色のスープに仕上がります。
具材は青ネギ、もやし、チャーシュー、メンマが定番。中華料理店で扱う傾向にあります。
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[店分布] 徳島市に9店舗ほど、他市町村にもあり
[おすすめ店] 支那そば 三八 田宮店 – 黄系で数店舗ある三八ラーメン
09.徳島丼(徳島市)

徳島ラーメン(茶系)の具材をご飯に乗せた、ご当地どんぶり。豚バラ肉、煮卵、メンマ、もやしなどが乗り、徳島ラーメンのスープに見立てたタレが染みた一品です。
発祥は徳島県ではなく、東京都のテレビ局の社員食堂。食堂運営会社の社員が「徳島ラーメンの具材をご飯にかけても美味しいかも」と考案したのがキッカケ。
その後、徳島県知事が社員食堂を訪れて試食した結果、徳島県庁の食堂にも取り入れることになり県職員以外にも親しまれるようになったものです。
もともと徳島ラーメン自体が「豚バラ肉をご飯に乗せて食べる」文化があり、現在ではサイドメニューとして提供する徳島ラーメン店もあります。
10.徳島ラーメン 白系(小松島市・徳島市)
今日の麺活は、徳島ラーメン人生さんへ。オーナーがプロレスラーの新崎人生さん。白系徳島ラーメンを替玉有りで。ご馳走さまでした。 pic.twitter.com/VK0oiXtSmU
— キャメル (@6l363gg0rj6m0cw) 2019年12月22日
徳島ラーメン3系統の中で、白濁した豚骨ラーメンとして白色寄りのスープから「白系」と呼ばれるラーメン。
白濁するまで煮たてた豚骨ダシに、薄口醤油や白醤油などで味付けしたラーメン。豚骨ラーメン系の味わいを特徴としたものです。
徳島市の隣の小松島市で多く提供されています。
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[店分布] 小松川市や徳島市に十数店舗
[おすすめ店] 岡本中華 小松島本店 – 白系の定番店が小松島市に
11.鳴門金時スイーツ(鳴門市)

徳島県で栽培されて関西圏で多く消費されている、徳島県ブランドのさつまいも。
鳴門海峡、吉野川などにある砂地で栽培されており、多くは鳴門市の栽培。商標登録により、指定地域で生産されたもののみ「なると金時」「鳴門金時」を名乗ることができます。
食用を主としており、焼酎の原料や徳島の銘菓などにも用いられています。鳴門金時を使用した甘味を提供するお店もあり、現地でのスイーツや料理としても楽しめます。
C.県西地域のグルメ
平家落人伝説の秘境となる祖谷エリアなど自然の絶景が豊富な、県西地域(美馬・三好・つるぎ・東みよし)のご当地グルメを紹介。
12.祖谷そば(三好市)

祖谷地方で収穫された蕎麦の実で作られた、太くて短いのが特徴の蕎麦。昼と夜の寒暖の差が大きいことから、蕎麦の栽培に向いている土地柄です。
山奥で身をひそめて生活していた平家の落人が作り出した食事とされており、原始的な蕎麦の形として今でも素朴さを残した蕎麦です。
古くは蕎麦のつなぎに使用する小麦粉などが手に入らなかったことから、切れにくいよう太め短めに打つのが特徴。蕎麦の実の殻に近い部分まで挽いて、見た目も黒色寄りです。
関西風のダシでいただけて、具材もシンプル。大歩危小歩危の渓谷や阿波池田などで食べることができます。
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[店分布] 三好市に十数店舗
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13.あめごのひらら焼(三好市)

祖谷地方では川魚のアマゴを「あめご」と呼び、地元の人だけでなく観光スポットでも塩焼きや煮つけで食べることができます。
ひららとは「平たい石」の意味。大きくて平坦な石の上に味噌で輪の形の土手を作り、土手の内側にあめご、野菜、豆腐、こんにゃくを乗せて焼き上げた料理です。
来客など集まりがあるときの郷土料理として正式には石を熱して焼き上げますが、宿や飲食店では五徳の陶板などで簡易的に提供することもあります。
あめごではなく鮎が用いられることもあり、味噌が少し焦げて香ばしくなるのも特徴。三好市など祖谷地方で食べることができます。
14.岩豆腐(三好市)

祖谷地方には水分が少なくて硬いのが特徴の豆腐「岩豆腐」があります。圧搾工程で水分を落としつつも良質な水により美味しい豆腐ができる土地柄。
山間部で険しい祖谷地方の土地柄ゆえ、運搬しても崩れにくい豆腐として古くから作られていたものと言われます。
観光地では祖谷地方ならではの田楽「でこまわし」にてこの岩豆腐が使われるほか、地元では焼き豆腐やいりこダシにつけて食べる湯豆腐などの食べ方がされます。
D.県南地域の絶景スポット
太平洋沿いの沿岸風景が続く、県南地域(阿南・那賀・牟岐・美波・海陽)のご当地グルメを紹介。
15.あなん丼(阿南市)
本日のランチはあなん丼チャレンジ2軒目。阿南駅前にあるステーションホテル内イタリアンカフェaranciaの「三色ハモあなん丼」です。 pic.twitter.com/H8RmTUyW7x
— 徳田 潤 (@jun_tokuda) 2014年3月13日
阿南(あなん)産の鱧(ハモ)をメインに使用した丼「あなん丼」「あなんハモ丼」。日本一の漁獲量をほこる阿南のハモを楽しめる、阿南のご当地どんぶりです。
対岸の和歌山県とともに、紀伊水道を漁場として底引き網漁船で漁獲。その多くは京都や大阪へと送られて、夏の味覚として親しまれています。
もともと徳島県内ではハモの消費が少なかったため、地元でも提供できるよう開発して2011年に登場。ホテルや居酒屋だけでなく、喫茶店で提供するところも。
古くから地元の漁師に親しまれてきたハモのカツを乗せたハモかつ丼や、定番のハモ天丼など食べ方はお店により様々。阿南産の野菜も添えられて提供されます。
徳島県全域のグルメ2
16.阿波黒牛
休日限定だった阿波黒牛ステーキランチが平日統合されてる…(´・ω・`)
おいちぃから嬉しいけど。 pic.twitter.com/9BytFhow1v— (ヽ´ω`)チャーリー (@812fx) 2019年4月16日
徳島県では阿波牛とは異なる「阿波黒牛」という和牛ブランドもあり、阿波牛より安い値段で楽しめる黒毛和牛となります。
厳選された血統の黒毛和牛の父牛と、国産ホルスタイン種の母牛を交配。鳴門金時などの独自配合飼料と吉野川の伏流水で育てます。
融点が低くて溶けやすい脂肪と、黒毛和牛ならではの旨みを持った赤身が特徴。きめ細かくて柔らかい肉質を楽しむことができます。
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[店分布] 徳島市を中心に十数店
[おすすめ店] 阿波炭火焼肉はなび苑 – 阿波黒牛を楽しめる焼肉店
まとめ
阿波牛、阿波ポーク、阿波尾鶏の阿波畜産3ブランドを筆頭に、いろいろなグルメのある徳島県。
評価のわかれやすい徳島ラーメンもひとくくりにできない3タイプに沢山のお店が存在します。
以上、徳島県全般のご当地グルメ特集でした。
(初回投稿日:2018年7月12日 更新日:2020年7月20日)