宮城県のご当地グルメ36種類!B級名物と有名食べ物

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仙台牛タン焼き

太平洋に面した三陸海岸でサンマ、牡蠣、穴子、フカヒレなど魚介類が豊富な宮城県。

仙台では定番となる牛タンは、炭火焼を筆頭に食べ方が多彩。ずんだ餅や笹かまなどの名物もあり、実は冷やし中華も豪華。

今回は宮城県の旅行者に向けて、宮城県の飲食店で楽しめるご当地グルメを紹介します。

セシモ コイ

旅行先の昼食や夕食で立ち寄るお店をすぐに見つけられるよう、各グルメの提供店一覧と筆者おすすめ店も掲載しました!

目次 閉じる

宮城県のグルメ分布図

宮城県のグルメはこんなに豊富!番号順に紹介していきます。

宮城県グルメ分布図(左半分)宮城県グルメ分布図(右半分)
この地図画像はクリックすると左右半分ずつ拡大表示します。

A.宮城県全域のグルメ

まずは県全域で楽しめるグルメを紹介します。

01.牡蠣(県全域)

牡蠣写真 松島海岸「お魚プロジェクト」の大きい生牡蠣4粒

国内でも有数の牡蠣の産地、宮城県。1600年代の天然牡蠣から養殖へと推移した歴史ある松島の牡蠣が有名です。

その一方で、万石浦や牡鹿半島など県内トップの生産量を持つ石巻や、少量ながら質の高さで評価されている気仙沼も産地となっています。

三陸の定番となる味覚で、漁獲地だけでなくオイスターバーなど仙台の飲食地でも楽しめます。
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[店分布] 宮城県で数十店舗
[おすすめ店] お魚プロジェクト – 松島で牡蠣と穴子を楽しめる店

02.ほや(県全域)

ほや写真 名取市「浜や 閖上店」でほや刺身を丸ごと1個楽しめる

宮城県を代表する海の珍味として、三陸の海で育った「ほや」。その姿から「海のパイナップル」とも呼ばれています。

宮城県は「ほや」の生産量全国1位で、全国で流通する約8割のシェアを持つ一大産地。現在は大半が養殖されたもので、養殖は宮城県で明治時代に始まったとされています。

通年食べることはできますが、旬は初夏から秋。冬は産卵期で卵に栄養がまわるため身の美味しさに欠け、春から夏にかけてエサを食べて育つ時期が美味しいとされます。

食べ方としては刺身、酢の物、揚げ物、塩焼きやステーキなど様々。塩辛も定番の食べ方。

珍味として苦手な方もいて、私もちょっと苦手な感じでした。酒の肴として宮城県の定番の味覚です。
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[店分布] 宮城県で100店舗以上
[おすすめ店] 旬彩旬魚 みさき – 勾当台公園近くで魚が主体の居酒屋さん

B.県央(仙台)地域のグルメ

青葉城・秋保大滝・松島海岸のある県央地域(仙台・富谷・塩竈・多賀城・名取・岩沼・大和・大郷・大衡・七ヶ浜・利府・松島・亘理・山元)のご当地グルメを紹介。

03.牛タン焼き(仙台市)

牛タン焼き写真 仙台駅ビル内「たんや善治郎」で炭火香る牛タン焼き定食

牛の舌を焼いた牛タン。仙台では焼肉メニューではなく定食やお酒を添えて楽しめる牛タン専門店が沢山存在し「仙台牛タン」と呼ばれます。

食料難だった戦後に仙台を占領していたGHQが不要部位として廃棄した牛の舌を活用したのが由来。同じく牛の尾を利用したテールスープ、コメ不足対策の麦飯の定食式が定着。

下手な調理だと臭みが出やすい牛タンは、切り込みを多数入れて炭火で焼く専門店で食べるのが秘訣。麦めし、とろろ、テールスープの定食は最強の組み合わせです。
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[店分布] 仙台市で数十店舗
[おすすめ店] たんや善治郎 仙台駅前本店 – 炭火の熟成牛タン焼き

04.牛タン料理(仙台市)

牛タン料理写真 仙台市街「陽だまり食堂」でデミグラスの牛タンオムライス

仙台では牛タン焼きが名物ですが、焼きだけでなく様々な調理法も見られます。

洋食屋さんの牛タンシチュー、ラーメン屋さんの牛タンラーメン、など。臭みが出やすい部位ゆえ各店で工夫が凝らされています。

居酒屋でも牛タンのたたき、刺身、つくねなどコースで提供するお店もあります。

牛タン焼き以外の調理だと、臭みが出やすいのがネック。濃いめの味付けとしっかり火を通した料理で食べると、違和感なく美味しいです。
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[店分布] 仙台市で数十店舗
[おすすめ店] 陽だまり食堂 – デミグラスの牛タンオムライス

05.冷やし中華(仙台市)

冷やし中華写真 仙台市街の発祥店「龍亭」で涼拌麺と呼ばれる冷やし中華

冷やし中華は日本発祥の料理とされており、その発祥地は仙台(諸説あり)。今も存在する仙台市街の元祖「龍亭」を筆頭に、仙台で提供店が点在します。

中国の「涼拌麺」がルーツとされていますが、日本で考案されたものは味も作り方も大きく異なる日本独自のもの。本場中国でも「日本式涼拌麺」として区別されています。

茹でた中華麺を冷水で締めて、細切りのハムや叉焼、錦糸卵、キュウリなどを乗せる一般的な作り方。店によって牛タン、クラゲ、海老、カニなども乗った豪華さが魅力。

まだ冷房の無かった昭和12年の夏に、熱々の中華料理は売上が悪いことから冷たい麺料理として開発したのが由来。現在は、通年楽しめる店も多いのが仙台の売りのひとつです。

普段食べる冷やし中華よりも、豊富な具材と盛り付けの美に感嘆。酢もきつくなく麺も確かな味わいで、一度は食べる価値がある極上の味!
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[店分布] 仙台市で十数店舗ほど(通年提供店あり)
[おすすめ店] 中国料理 龍亭 – 発祥店で別盛りの具材が涼しげな冷やし中華

06.ずんだ餅(仙台市)

ずんだ餅写真 大崎市に本店を持つ「もちべえ」で甘い餡のずんだ餅

枝豆をすりつぶして餡状にした、ずんだ(豆打)。甘味に使用されることが多く、もち米で作る餅をずんだで包んだ「ずんだ餅」が特に有名です。

仙台ではずんだ餅が代表銘菓とされており、宮城県や山形県など南東北の名物。古くはお盆やお彼岸として米農家などで作られていた歴史があるものです。

やみつきになる枝豆をさらに甘く食べる、たまらない美味しさのお餅!
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[店分布] 県内に店舗多数あり
[おすすめ店] もちべえ – 大崎市の和菓子カフェのずんだ餅

07.ずんだスイーツ(仙台市)

ずんだスイーツ写真 ずんだ餅の名チェーン「ずんだ茶寮」のずんだシェイク

枝豆をすりつぶした「ずんだ」はずんだ餅が代表的ですが、他にも色々な甘味で使用されるもので仙台市を筆頭に宮城県内でずんだスイーツを楽しめます。

小豆の餡の代わりに用いるあんみつやパフェ、ケーキやティラミスなども。観光地では、ソフトクリームやシェイクもよく見かけるものです。

香りが良くて甘いながらも、後味スッキリのシェイクが美味しい!あんみつなどで本格的に食べるのも良さそう。
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[店分布] 県内に店舗多数あり
[おすすめ店] ずんだ茶寮 エスパル仙台店 – ずんだシェイクの名店

08.笹かま(仙台市)

笹かま写真 仙台市街の居酒屋「ああ松島家(旧名)」で笹かまと日本酒

笹形の枠にすり身を入れて作る、笹の葉の形をしたかまぼこ。明治初期に仙台でよく採れたヒラメを保存食にする目的で作られました。

仙台市で創業した阿部蒲鉾にて、旧仙台藩主の伊達家の家紋に笹が使われていることから「笹かまぼこ」と呼ばれることに。

旧仙台藩地域の名産品ですが、仙台駅のお土産として地位を確立しました。

老舗の販売店で購入するお土産が主体ですが、居酒屋のメニューとしても楽しめるものです。
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[店分布] 仙台市に店舗多数あり
[おすすめ店] ズビナキッチン – 昔ながらの飲み屋街で酒と笹かまなど

09.仙台マーボー焼そば(仙台市)

仙台マーボー焼そば写真 石巻市でも楽しめる「デリシャス」の麻婆焼きそば

焼いた中華麺か揚げた中華麺の上に、麻婆(マーボー)をあんかけ的にかけた仙台市のご当地B級グルメ。

挽肉と豆腐にネギを少し含んだ麻婆豆腐を使用するのが一般的ですが、豆腐を使用せず別な具材で麻婆あんかけを作るお店もあります。

1970年代に仙台市内の中華料理店「まんみ」にて、まかない料理だったものを正式なメニューとして提供したもの。

マイナーなグルメだったものが一転、2013年に秘密のケンミンSHOWで取り上げられたことで苦心しながらもご当地グルメ化したものとされています。

いかにもB級と言える料理ですが、中華麺と麻婆豆腐の取り合わせはハズレ無く美味しいような気がします。
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[店分布] 仙台市に十数店舗
[おすすめ店] 泰陽楼 東三店 – 焼き麺と揚げ麺を選べる中華料理店

10.塩竃のにぎり寿司(塩竃市)

塩竃のにぎり寿司写真 塩竃市「亀喜寿司」でひがしものが乗る握り寿司の亀

仙台市から近い塩竃市は港町で、松島へと続く内陸の漁港で色々な魚が揚がります。そして、寿司屋さんが多いのも塩竃市の特徴です。

特にメバチマグロが塩竃市ならではのネタで、9月〜12月に三陸東沖でマグロ延縄船によって漁獲されて塩釜市魚市場に水揚げされたものを「ひがしもの」と呼んでブランド化。

にぎり寿司で楽しめるほか、桶に多彩な刺身が乗るちらし寿司も定番。松島でも名物となる穴子を1本にぎりで頼むのもありです。

ランチでもそこそこの値段になりがちで値上がり傾向ですが、漁獲地のお値打ち価格で質のいいネタ。ひがしものの赤身とトロに、鉄火巻も本気度を感じる旨さ!
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[店分布] 仙台市に十数店舗
[おすすめ店] 亀喜寿司 – ひがしものが乗る亀寿司にぎり

11.牡蠣丼(松島町)

牡蠣、かき丼写真 松島の海鮮店「お魚プロジェクト」で穴子と牡蠣の丼

宮城県では牡蠣(かき)の養殖地がいくつかあり、そのひとつが日本三景の観光地「松島」から見える松島湾。秋冬の代表的グルメとして牡蠣を楽しめます。

特に力を入れているグルメが、11月~翌3月くらいの冬季限定で登場する「かき丼」。各店ごとに調理法は大きく異なり、タレで味付けした牡蠣や天ぷらの牡蠣などが丼に乗ります。

冬には生ガキ、焼ガキなどもあり、牡蠣小屋も登場します。

焼ガキなどであっさり食べるのをオススメしますが、こだわりのタレなどでいただく牡蠣も美味しそうで昼食向きの量です。
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[店分布] 松島市で18店舗ほど
[おすすめ店] 松島 寿司幸 – 秘伝タレ牡蠣丼と生あなご握り

12.穴子、あなご丼(松島町)

穴子、あなご丼写真 塩釜の寿司屋「大黒寿司」で寿司とセットの穴子寿司を堪能

多くの島を持つ松島湾はあなごの生育に向いており、牡蠣とともに松島の名物とされています。

松島名産の牡蠣の旬が冬であることに対して、穴子は7月の最盛期を中心とした夏を旬として漁獲が行われます。

冬の牡蠣に対して、夏の6~9月には「あなご丼」を提供するお店が多いです。煮込んで作る煮穴子の穴子丼を中心として、店によっては天ぷらで調理した穴子天丼を楽しめます。

個人的にはウナギよりも好きな煮穴子を、お寿司屋さんの握りで楽しむのがオススメ!丼でも美味しそうで、
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[店分布] 松島市で14店舗ほど、周辺の市でも提供店あり
[おすすめ店] 大黒寿司 – 塩釜でタレが輝く煮穴子の寿司

13.せり鍋(名取市)

細身で緑色の多年草「セリ」は春の七草として七草がゆにも使用されますが、仙台市や名取市では「せり鍋」としてたっぷりのセリを使用した鍋が冬の名物です。

名取市はセリの産地として、古く1620年には野生のセリ栽培が行われていた歴史があるほど。「仙台せり」としてブランド化したセリは、県内の約8割が名取市産です。

根っこの部分まで使用するのが特徴。しゃぶしゃぶのようにくぐらせて食べると歯ごたえがあり、たっぷり入れて煮る鍋としてつつくのも定番。

醤油仕立てのダシで鍋をはり、具材としては鶏肉、豆腐、白菜、ネギ、お麩などが使用されます。

仙台の冬の味覚として、仙台市と隣接する名取市のグルメ。冬に鍋を囲んでシャキシャキのセリを食べるなんて、想像しただけで美味しそう!
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[店分布] 仙台市、名取市に数十店舗
[おすすめ店] 仙台ビール園 – サッポロビールの施設で楽しむせり鍋

14.閖上しらす・しらす丼(名取市)

閖上しらす・しらす丼写真 名取市「浜や 閖上店」で釜揚げと生の2つが乗るしらす丼

黒潮に乗って仙台湾の閖上沖へやってくるシラス(カタクチイワシの稚魚)は、仙南4地区で漁獲して閖上(ゆりあげ)で加工する「閖上しらす」として名産のひとつ。

日本でシラス漁の北限は福島県相馬市でしたが、2016年11月に宮城県の許可を受けた仙南4地区で2017年7月から漁獲を開始したことで「北限のしらす」とも呼ばれています。

漁期は7月~11月。閖上漁港の近くに加工場があることで鮮度が高く、茹でる「釜揚げしらす」や干した「ちりめん」だけでなくキラキラ輝く「生しらす」も楽しめます。

奥羽山脈や阿武隈山地から名取川や阿武隈川を通じて仙台湾へ流れ込む栄養分により、エサとなるプランクトンが豊富な海で育つことで味も抜群です。

夏には生しらす丼を提供する飲食店がいくつかあり、釜揚げしらす丼や寿司屋のしらす軍艦などの食べ方で提供するお店もあります。

新しい名物として盛り上がり、話題になることも。名物の閖上赤貝とともに、漁港の町で海鮮を楽しみたい!
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[店分布] 名取市に4店舗以上
[おすすめ店] 漁亭 浜や 閖上店 – 生と釜揚げのしらす2色丼が名物

15.閖上赤貝(名取市)

閖上(ゆりあげ)漁港で揚がる「閖上赤貝」は、赤貝の中でも日本一とも言われる名取市の代表的な特産品。東京築地では「本玉」と呼ばれる高級食材です。

漁獲地ならではの新鮮な赤貝は、地元飲食店で赤貝丼や赤貝にぎりで楽しめます。身が厚くてプリプリな食感が特徴。

名取市の名取川沿いにある閖上のランドマーク施設「かわまちてらす閖上」にて、閖上赤貝を使用した料理を提供するお店「漁亭 浜や」「若草寿司」があります。

赤い身と肉厚な見た目は弾力がありそうで、新鮮な漁獲地でたっぷり食べてみたい!
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[店分布] 名取市に2店舗以上
[おすすめ店] 若草寿司 – しらす軍艦や赤貝にぎりの寿司屋

16.岩沼とんちゃん(岩沼市)

岩沼市では豚モツのホルモン焼きを「とんちゃん」と呼び、古くからホルモン専門店や焼肉屋さんにてジンギスカン鍋で焼いて食べるスタイルが行われています。

タレは店にもよりますが醤油ダレか味噌ダレを使用。ジンギスカン鍋に豚モツを並べて焼いて食べるもの。タマネギなど野菜も乗せて焼く場合もあります。

かつて岩沼市営食肉処理場で処理した豚モツを用いて、飲食店で提供されるようになったのが始まりと言われています。(諸説あり)

2000年に処理場が廃止されて、他地域からの仕入れで提供店が減少。2008年の仙台宮城デスティネーションキャンペーンに合わせて「岩沼とんちゃん」として再興したものです。

岩沼市はとんかつ屋さんも多く、豚肉に馴染みが深い土地柄。タレが染みた豚モツをご飯に乗っけて食べると美味しそう!
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[店分布] 岩沼市に13店舗ほど
[おすすめ店] まつや食堂 – 豚モツやタマネギを乗せて焼くとんちゃん

17.亘理はらこ飯(亘理町)

亘理はらこ飯写真 仙台市街地「あら浜」仙台店で季節外は銀鮭のはらこ飯

東北で提供する町がいくつかあるイクラ(はらこ)の乗った「はらこ飯」ですが、亘理町では他地域とは調理法が大きく異なる炊き込みご飯スタイルです。

醤油やみりんなどで鮭を煮込んだ煮汁でご飯を炊き込み、炊きあがったご飯の上に鮭の身とイクラをのせます。飲食店では鮭のあら汁を付けるのが一般的。

阿武隈川の河口付近にあり、古くから鮭の地引網漁が盛んだった亘理地方。江戸時代には伊達政宗へ献上したこともあり、亘理の郷土料理として歴史が深いです。

亘理町の飲食店に加えて、仙台駅や盛岡駅での駅弁としても売られているもの。秋が旬のグルメで、秋以外は冬のホッキめし、春のしゃこめし、夏のアサリめしもあります。

硬めの炊き具合で軽く味付きのご飯はイクラと相性良く調和し、白ご飯で食べるのとはまた違う魅力。シャケも骨の処理がされていて食べやすく美味しいです。
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[店分布] 亘理町に20店舗以上
[おすすめ店] あら浜 亘理店 – 仙台駅にも店舗があるはらこ飯の定番店

C.県南(仙南)地域のグルメ

白石城下町・蔵王御釜・七ヶ宿ダムのある県南地域(白石・角田・川崎・村田・柴田・大河原・蔵王・七ヶ宿・丸森)のご当地グルメを紹介。

18.白石うーめん(白石市)

素麺(そうめん)の一種として、白石市の特産品となる白石温麺(しろいしうーめん)。

一般の素麺は生地を延ばす際に油を塗って麺同士の付着や乾燥を防ぎますが、温麺は油を使用せずにデンプンの打ち粉を振りかけながら製麺していくのが特徴です。

素麺よりも崩れやすい温麺は、長さ9cmほどという短さに裁断して束ねるのも独特。これにより、茹で時間が短くなるとともに料理として使いやすくて食べやすくなります。

夏場には茹でた後に冷やして、ごまダレやくるみダレで食べるが定番。冬には汁ものとして温かく食べる文化も強く、通年楽しめす。

市内の飲食店で提供されているほか、お土産して購入できます。

油を使用しないことから、さっぱりとして上品なのだとか。具材などとともに楽しめる温かい麺として冬に食べてみたい。
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[店分布] 白石市に20店舗以上
[おすすめ店] やまぶき亭 – 組合直営店で白石温麺メニューが豊富

19.七ヶ宿そば(七ヶ宿町)

県南で山形県へと続く国道113号沿いは、蕎麦屋さんが点在する「七ヶ宿そば街道」とも呼ばれるエリア。主に七ヶ宿湖の西側にお店が数店舗あります。

七ヶ宿の蕎麦の歴史は古く、1719年に完成した仙台藩の地誌「奥羽観蹟聞老志」にも当地の蕎麦について記録が残るほど。

寒暖の差が激しい気象条件が蕎麦に向いている地域で、蔵王連峰の山麓で美味しい水を使用して打つ蕎麦が売り。宿場町として昔から名産とされてきたものです。

古くから伝わる味をもとに、店によって無農薬栽培、石臼挽き、つなぎを使用せず打つなどこだわりのポイントがあります。

地元素材のつゆや小鉢など付随するものにもこだわりを感じ、本わさびも売りとなる地域。食べ方はざるそばがメインのようで、にしんそばなどの食べ方も。
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[店分布] 七ヶ宿町に数店舗
[おすすめ店] 芭蕉庵 – 無農薬のこだわり蕎麦に薬味や小鉢も魅力

D.県北(大崎)地域のグルメ

鳴子温泉・栗駒山・森舞台のある県北地域(大崎・加美・色麻・涌谷・美里・栗原・登米)のご当地グルメを紹介。

20.山菜そば(大崎市)

山菜そば写真 鳴子温泉「小花」で山菜そばではなく鴨南蛮そばも旨い

宮城県の県北で紅葉の名所でもある鳴子温泉郷では、一番多いジャンルとして蕎麦屋さんが鳴子温泉駅近くを中心に5軒ほど存在します。

この地だけの特別なものではないですが、鳴子温泉で売りとなる山菜となめこが入った「山菜そば」が鳴子の代表的な味覚と言えます。

やはり温泉地では、湯上りにあっさりとした食べ物がピッタリ。水にこだわった蕎麦は温かく食べるのがオススメ。
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[店分布] 大崎市鳴子温泉郷で5店舗ほど
[おすすめ店] そば処 小花 – 日本一と言われる水道水で作る蕎麦が売り

21.栗駒耕英岩魚丼(栗原市)

栗駒エリアとなる栗原市の耕英地区は「日本イワナ養殖発祥の地」と言われており、栗駒山麓の水で育つ岩魚(イワナ)は身の締りの良さを特徴としています。

耕英地区ではイワナの丼「栗駒耕英岩魚丼」をご当地グルメとして、地区内4店舗で提供しています。フリッター丼(洋風天ぷら)、かば焼き丼、天ぷら丼があります。

写真で見てみると、調理と味付けにこだわっている印象で美味しそう!注文後に生け簀からイワナを出して調理するそうです。
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[店分布] 栗原市耕英地区に4店舗
[おすすめ店] 岩魚の館 数又 – 養魚場による食事処で岩魚かばやき丼など

22.花山そば(栗原市)

花山そば写真 道の駅花山にある「自然薯の館」で手打ちの花山ざるそば

栗原市の西端にある花山地区は、昼夜の温度差が大きく蕎麦の栽培に適した土地。甘く香り高い蕎麦を楽しむことができ、秋の新そばの時期には「花山新そばまつり」も開催。

陶器の平皿に盛る冷たい蕎麦が売りで、山菜の天ぷらや名産の自然薯の料理を添えて楽しめます。そば粉の団子が醤油ベースのスープに入った新名物「そばだんご」も売り。

米不作時の代替食として古くから栽培されており、囲炉裏に蕎麦の俵を吊るしていた歴史もあったとされています。

これは香りが強く立つ実に美味しい蕎麦!細めながら崩れすぎず、つゆの味に負けずにしっかり味わえます。秘湯の温泉地としても楽しめるエリアです。
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[店分布] 栗原市花山地区に4店舗
[おすすめ店] 自然薯の館 – そばつゆや自然薯で食べるざるそばに岩魚なども

23.栗原高原牛(栗原市)

栗原高原牛写真 栗原市「愛藍人・文字」で栗原高原牛の牛丼

宮城県の北部、広くて自然豊かな栗駒山の山麓でのびのびと育てられた牛。

栗原高原牛は兵庫牛の血統を持ち、約120ヘクタールの広さを持つ深山牧場などで草を食べる牛たちを見ることができます。

そして、栗原市内の牧場で餌に14種類の漢方草を自然配合して与え育てた「くりこま漢方和牛」も魅力。赤身が多くて柔らかいのが特徴です。

地元ならではの牛肉で食べる牛丼。まろやかなタレで楽しめます。
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[店分布] 栗原市に数店舗
[おすすめ店] 愛藍人・文字 – 栗原高原牛の牛丼を楽しめる店

24.油麩丼(登米市)

油麩丼写真 登米の大衆食堂「つか勇」で楽しむ麩を使用した油麩丼

小麦粉のグルテンを植物油で揚げた、油麩(あぶらふ)は登米の名産品。細長い油麩は輪切りにして、味噌汁の具など様々な料理に使用します。

登米のご当地グルメとして、油麩丼が市内約20店舗で提供されています。かつ丼と似た調理法で、卵とじの油麩をご飯に乗せたどんぶりです。

30年ほど前に地元の旅館で考案されたもので、ボリュームある食事メニューとして地位を確立したものです。

卵とじで味が染みた油麩がジンワリ美味しく、クシュッとした食感も良くて肉を使わずとも適度な食べ応え!
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[店分布] 登米市で20店舗ほど
[おすすめ店] つか勇 – 観光エリアで油麩丼とはっと汁のセット

25.はっと汁(登米市)

はっと写真 登米の食堂「つか勇」で麩と小麦粉団子が入るはっと汁

小麦粉に水を加えて練り固めた団子状の生地「はっと」を、醤油仕立ての汁に入れて茹でた汁物の郷土料理「はっと汁」。

本来は団子生地に小豆餡やずんだ餡などを絡めた団子餅が「はっと」で汁物が「はっと汁」ですが、観光雑誌などでは「はっと」「はっと汁」の両方とも汁物を指します。

地域やお店によって味付けや具材は異なり、かまぼこや山菜などが入ります。登米名物の油麩も具材のひとつとして活用するお店が多いです。

すいとん的な料理として各地に似たものはありますが、醤油系に油麩と小麦粉団子の取り合わせは登米ならでは。油麩丼とのセットでお腹一杯。
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[店分布] 登米市で21店舗ほど
[おすすめ店] かがの亭 – 小麦にこだわり具材が豊かな五目はっと

E.沿岸(石巻)地域のグルメ

石ノ森萬画館・牡鹿半島・巨釜半造のある沿岸地域(石巻・東松島・女川・気仙沼・南三陸)のご当地グルメを紹介。

26.金華サバ(石巻市)

全国屈指の水揚げ量を誇る石巻港で、水揚げ量の約4割が鯖(さば)。10月頃から冬にかけてとれるサバの中でも、一定の条件を満たしたサバブランド「金華サバ」が有名です。

牡鹿半島の金華山沖は、親潮と黒潮が交わることから絶好の漁場と言われる海域。

漁獲地では新鮮ゆえ刺身で楽しめるお店もあり、寿司や塩焼きなど定番の食べ方も。缶詰の水煮もお土産として定評のあるものです。

サバの中でもしっかりしたブランドの印象です。
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[店分布] 石巻市で十数店舗ほど
[おすすめ店] 富喜寿司 – 石巻の寿司屋で楽しむ〆鯖の寿司

27.クジラ料理(石巻市)

サンマ写真 牡鹿半島のホテル「さか井」のミンククジラ刺身

石巻市の牡鹿半島にある鮎川地区では、古くから鯨(くじら)の文化が根強い土地。石巻市の中心街も含めて、市内でクジラ料理を楽しむことができます。

捕鯨禁止期間中も定置網にかかった鯨は食べることが許可されていたことに加えて、2019年の商業捕鯨再開とともに捕鯨会社「鮎川捕鯨」による鯨肉の直売所がオープン。

ナガスクジラ、ツチクジラ、ミンククジラなどを漁獲し、刺身をはじめとして色々な部位と食べ方で楽しめます。

昔はそこまで美味しくない食卓の味とも言われていましたが、今は鮮度を保つ技術も向上したのと商業捕鯨での自由度の高さで、美味しくなったとか。
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[店一覧] 提供32店舗一覧
[店分布] 石巻市22店、仙台市9店、大河原町1店、他
[おすすめ店] ふなや – 海鮮系の料理を楽しめる小料理店

28.石巻焼きそば(石巻市)

二度蒸しして茶色くなった生麺を使用し、焼き上げ時にダシ汁で蒸し焼きにするのが特徴となる石巻市の名物B級グルメ「石巻焼きそば」。

一度蒸しよりもふっくらとした麺は水分を吸収しやすくなり、焼く際に加えるダシ汁を吸って深い味の麺に仕上がります。

目玉焼きやベーコンエッグをトッピングするのも石巻の特徴で、ソースはかけなくても楽しめますが客の好みでソースをかけて食べることもできます。

焼いてもベタつかない麺として1950年頃に考案されたもので、中華麺などで用いられる強力粉ではなく粘りの弱い中力粉を使用して二度蒸しする方法を編み出したもの。

考案者は製麺所を開業するとともに製法を市内の製麺所に伝授し、のちに麺を使用した焼きそばが作られるようになり石巻市で定着した歴史があります。

茶色い麺は石巻だけのようで、こだわりの製麺で楽しむオリジナルの焼きそばです。
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[店分布] 石巻市43店舗、東松島市9店、女川町1店、仙台市1店、大崎市1店
[おすすめ店] 藤や食堂 – 石巻駅近くで醤油味とダシの焼きそば

29.サンマ料理(女川町)

サンマ写真 マリンパル女川2階「古母里」のサンマ定食(現在営業有無不明)

宮城県では太平洋に面した三陸の各漁港でサンマが採れますが、その中でもサンマ漁獲のメッカは女川町の女川港。全国トップクラスのサンマ水揚げ高を誇ります。

サンマの目利きのするどい買受人が多く集うことから、他の漁港よりも新鮮で質の良いサンマが水揚げされて流通する港です。

水揚げ時期は9月上旬から11月下旬までで、サンマ祭りが行われる日も。定番の塩焼きに加えて、サンマのつみれ汁も地元の方に好まれる女川の味覚です。

サンマ祭り時期に行ったら、サンマ屋台に大行列!塩焼きは定番の美味しさに加えて大きくて、刺身も食べられます。
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[店一覧] 提供店舗一覧(動画)
[店分布] 女川町で十数店舗ほど
[おすすめ店] 市場食堂 – 女川魚市場の食堂でサンマ丼など

30.女川冷やし中華(女川町)

女川町は「わかめ養殖発祥の地」で、それにちなんで登場したご当地グルメ。「女川冷や中」の名前で提供されている「女川冷やし中華」です。

ワカメを必ずトッピングし、お店によっては中華麺だけでなく蕎麦、パスタ、うどんを使うところもある創作冷やし中華です。

仙台の冷やし中華と異なり、基本は夏季限定です。

仙台とはまた違った、オリジナリティあふれる冷やし中華。三陸の味覚を楽しめる、夏ならではのグルメです。
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[店分布] 女川町で6店舗ほど
[おすすめ店] さんさん亭 – 三陸産ワカメでゴマダレと醤油ダレを選べる冷や中

31.ふかひれ料理(気仙沼市)

ふかひれ料理写真 震災で閉店した気仙沼ホテル1階「ゑびす振舞」のフカヒレ

サメのヒレを使用した「フカヒレ」生産日本一の気仙沼。江戸時代末期からサメの水揚げと加工が盛んで、今も本場中国の高級中華料理店で用いるフカヒレの多くが気仙沼産です。

2010年に気仙沼市内の13~14店舗でグルメ展開を始めた「気仙沼ふかひれ丼」は、震災後に一部の店舗で復刻して今も提供。

他にもフカヒレラーメン、あんかけで楽しめるフカヒレ姿煮、握り寿司や軍艦巻きで楽しめる寿司などの食べ方で楽しめます。

無味に近い春雨のような味と食感で、あんかけ姿煮に熱燗を添えてちびちび食べるのが楽しい!ちょっと高級な感じの珍味的ではあります。
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[店分布] 気仙沼市で十数店舗
[おすすめ店] 鮨智 – ふかひれ丼やふかひれ寿司のある寿司屋

32.メカジキ料理(気仙沼市)

メカジキの水揚げ量が日本一の気仙沼。全国の約72%のシェアを誇り、年間約2,000トンを超える漁獲量のメカジキが主に冷凍で全国へ流通。気仙沼では生での販売が定番です。

メカジキは鼻先に伸びるツノが見た目の特徴で、体長は4~5メートルくらいに成長。寒くなるほど脂が乗るため冬が旬とされる一方、夏場のあっさりした身も好まれます。

色々な部位がそろうのも漁獲地の魅力。背びれと尻びれからとれる「ハーモニカ」と呼ばれる部位はゼラチン質の食感と旨みが独特。1匹全体、あらゆる部位が食用になります。

煮てよし焼いてよしのメカジキは、香草焼き、スペアリブ、ステーキ、カマ煮、ラーメン、カレーなど各飲食店で色々な食べ方を楽しめます。

カジキマグロとも言われますが、マグロとは異なり白身の魚だとか。傷みやすい魚でもあるそうで、鮮度の高いものを探して食べるのがよさそう。
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[店分布] 気仙沼市で6店舗ほど
[おすすめ店] リアスキッチン – メカジキのラーメンやスペアリブなど

33.気仙沼ホルモン(気仙沼市)

生の豚モツを唐辛子入りの味噌ニンニクだれに漬け込んで、焼いて食べる「気仙沼ホルモン」。事前に茹でず生の白モツ(腸、ガツ)や赤モツ(ハツ、レバー)を使用します。

千切りキャベツにウスターソースをかけて、焼いたホルモンと一緒に食べるのも気仙沼ホルモンならでは。野菜不足になりがちな漁師のために考案された食べ方が今も根付いています。

気仙沼では1886年に食肉の販売が始まり、1981年3月まで気仙沼市屠畜場も存在した土地。諸説ありますが、戦前から豚のモツ(ホルモン)を食べる文化があったと言われます。

戦後には飲食店での提供だけでなく屋外に七輪を出して焼く文化も登場して盛り上がり、2007年からはB級グルメの流れから「気仙沼ホルモンまつり」が毎年開催されるように。

南気仙沼駅付近から田中町にかけてや、気仙沼漁港付近に提供店が多く存在します。

味噌の濃さとニンニクのパンチがあるホルモン焼肉は美味しそう。キャベツを添えて後味も良く食べ進めていけるのもいいですね。
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[店分布] 気仙沼市で15店舗ほど
[おすすめ店] お福 – 炭火の網で焼くホルモンに定食も

34.南三陸キラキラ丼(南三陸町)

太平洋に面した南三陸町にて、地元産の旬となる海鮮をふんだんに使用して見た目を豪華にしたことを名前の由来とした「南三陸キラキラ丼」。

時期によって旬の食材が異なる4種類の丼があり、通年どれか1種類に出会うことができます。

・3~4月「春つげ丼」雪解け後の春告げ野菜と旬の海産物
・5~8月「うに丼」ミョウバン不使用の新鮮な極上ウニ
・9~10月「秋旨丼」カツオ、鮭、サンマなど旬の海産物
・11~翌2月「いくら丼」鮮度の高いプチプチの極上イクラ

南三陸さんさん商店街内の6店舗で提供されているほか、南三陸町内と気仙沼市に提供店があります。

器やホタテ貝を使用するなど盛り付けの美しさにこだわった、キラキラ感!三陸といえばサンマなど秋の味覚が売りで、ウニも少し乗った秋旨丼が気になります。
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[店分布] 南三陸町で9店舗、気仙沼市で1店舗
[おすすめ店] 創菜旬魚はしもと – 商店街内で海鮮に強い店

F.宮城県全域のグルメ2

35.仙台味噌の芋煮(県全域)

芋煮(いもに)というと山形県の郷土料理として有名ですが、実は宮城県でも「味噌味の芋煮」を楽しむ文化があります。

山形県の内陸では醤油味の汁に牛肉が入りますが、宮城県では味噌で仕立てた汁に豚肉を入れるのが一般的。名産の仙台味噌を使用することも。

具材は里芋と豚肉をメインとして、野菜、シイタケ、油揚げ、こんにゃく、ネギなど。河原などで大勢が集まって食べる芋煮会は宮城県でも健在で、大鍋で作って振舞います。

どちらの芋煮が美味しいか論争が起こることもあるそうで、その際は「山形風芋煮」「宮城風芋煮」と呼び分けて区別。

山形県でも味噌仕立てで出す地域もあり、東北で広く定番となっているグルメ。冬に温まる食べ物として宮城県でも食べてみたい。
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[店一覧] 食べログ検索結果
[店分布] 宮城県で数十店舗
[おすすめ店] 広瀬の蔵 – 個室のある居酒屋でせり鍋や仙台味噌の芋煮

36.おくずかけ、すっぽこ汁(県全域)

シイタケの戻し汁を加えたダシ汁で野菜などの具材を煮込み、片栗粉でとろみをつけて温麺(うーめん)の上にかけた汁物の郷土料理。

具材は地域によりますが、野菜、シイタケ、油揚げ、鶏肉、こんにゃく、豆麩などを使用し、出来上がりにみつ葉や刻みネギなどを乗せます。

麺は白石市名産の白石温麺(しろいしうーめん)が主に使われますが、そうめんやうどんを使用することも。精進料理として、主にお盆や彼岸に食べる地元料理です。

宮城県全域で食べられる料理で、仙台以南では「おくずかけ」と呼ばれます。県北では「すっぽこ」「すっぽこ汁」と呼ばれて、特に美里町の郷土料理として強くPRされています。

シイタケの和風さを感じさせる昔ながらの郷土料理。県南の白石温麺の食べ方として美味しそうで、ご飯料理とセットで提供するお店も多々あります。
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[店一覧] 提供4店舗まとめ記事
[店分布] 宮城県で数十店舗、美里町で7店舗
[おすすめ店] 上野屋 – 美里町ですっぽこ汁と麺類のある食堂

その他のグルメ

・村田町の名産「そら豆」はお土産購入がメインで、飲食店では調べるかぎり「蔵の町レストラン城山」のそら豆うどんがあるのみです。

まとめ

仙台の三大名物「牛タン、ずんだ、笹かま」を筆頭に、いろいろな地域で郷土料理が豊富な宮城県。
松島などの牡蠣や気仙沼のフカヒレなど、全国随一の産地として名高い名物もあるのが魅力的です。

以上、宮城県全般のご当地グルメ特集でした。

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セシモ コイ(瀬下 恋衣)
趣味の国内旅行ライター

国内旅行が大好き。NIKON一眼レフで主に花や絶景を撮影し、写真を活かして当旅行サイトを運営。
旅行系Vチューバーとしても活動予定で、国内情報を解説するため勉強中。