福井県のご当地グルメ29種類!B級名物と有名食べ物

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ソースかつ丼

日本海に面した北陸エリアの福井県では、越前ガニをはじめとして若狭ぐじや若狭ふぐなど名産の魚介類が魅力的。

一方でソースカツ丼を筆頭に醤油かつ丼、ボルガライス、焼き鳥など肉系グルメも充実。おろし蕎麦や水ようかんも涼しげ。

今回は福井県の旅行者に向けて、福井県の飲食店で楽しめるご当地グルメを紹介します。

セシモ コイ

旅行先の昼食や夕食で立ち寄るお店をすぐに見つけられるよう、各グルメの提供店一覧と筆者おすすめ店も掲載しました!

福井県のグルメ分布図

福井県のグルメはこんなに豊富!番号順に紹介していきます。

福井県グルメ分布図(左半分)福井県グルメ分布図(右半分)
この地図画像はクリックすると左右半分ずつ拡大表示します。

A.福井県全域のグルメ

まずは県全域で楽しめるグルメを紹介します。

01.越前おろしそば(県全域)

越前おろしそば写真 永平寺門前の元祖手打ちそば処「山楽亭」のおろしそば

主に福井県の嶺北地方(北東、越前エリア)で食べられる、大根おろし乗せが特徴の蕎麦。

昭和天皇が武生市で食べた蕎麦を「越前のそば」として気に入ったのが始まりで、その後に大根おろしを乗せるようになったのだとか。

お店によって、ぶっかけ(ダシをかけて食べる)やつけそば(大根おろしとダシのつけつゆで食べる)など食べ方が異なります。

辛みのあるおろし大根に、香ばしいかつお節が乗っていい味わい。冷たくスルスルと食べ進められます。
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[店分布] 福井県内に220店舗以上
[推奨店] 山楽亭 – 永平寺の門前にある食事処のおろしそば

02.越前ガニ(県全域)

越前ガニ写真 道の駅南えちぜん「ゆたか水産」のカニ面海鮮丼

福井県で水揚げされたオスのズワイガニ「越前ガニ」は、全国でも有名なブランド蟹。

県内でも多くの水揚げを誇る越前町のグルメであるとともに、三国、敦賀、小浜それぞれの港でも漁獲されます。

港から近い場所に漁場があることで運搬時間を短くでき、新鮮な状態で流通させられることが売りのひとつです。

冬の定番グルメとして北陸の中でもカニが魅力の福井県。お宿でゆっくり食べたい。
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[店分布] 福井県内に数十店舗
[推奨店] 魚屋の喰い処まつ田 – 海の見える和食処で越前ガニや海鮮料理

B.県北(福井)地域のグルメ

東尋坊・永平寺・芦原温泉のある県北地域(福井市・あわら・坂井・永平寺)のご当地グルメを紹介。

03.ソースかつ丼(福井市)

ソースかつ丼写真 発祥店「ヨーロッパ軒」でヒレカツとエビのソースカツ丼

福井県を代表するグルメで、ご飯の丼の上にソースの染みたトンカツを乗せたシンプルな料理。

現役でお店を構える福井市のソースかつ丼発祥店「ヨーロッパ軒」が1913年に考案ものとされています。

福井県のソースかつ丼は「大半のお店がウスターソースを使用」「千切りキャベツは敷かない」「ロースとモモの双方を使用」のお店が多いです。

ソースの湿り気でサックリとした食感に、油で緩和されたソースの心地よい酸味。ソースの染みたご飯も進み、トンカツにエビフライも乗せると美味しい!
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[店分布] 福井県内に推定800店舗ほど
[推奨店] ヨーロッパ軒 総本店 – 代表店で食べるソースかつ丼

04.純けい(福井市)

純けい写真 大野市の居酒屋「あぶりや親方」で硬くも香ばしい純けい

福井県で定番となる焼き鳥の種類、純けい(じゅんけい)。全国的には柔らかい肉として若鶏が好まれますが、福井県では硬い身が特徴の純けいが人気です。

複数品種を交配していない在来種の「純粋な鶏」が呼び方の由来だそうですが、現在では「メスの親鶏」が純けいと呼ばれています。(諸説あり)

焼鳥居酒屋チェーン店「秋吉」で硬い肉の良さを活かした主力メニューとして知名度が高い一方、個人飲食店やスーパーでも扱われています。

慣れていないと硬くてアゴが疲れるほどですが、噛みしめる美味しさでいい味わい。お酒とも合い、炭火で焼きあがる香りもまたいいものです。
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[店分布] 福井県内に数十店舗ほど
[推奨店] 秋吉 福井片町店 – 繁華街の片町店で焼き鳥を堪能

05.甘エビ丼(坂井市)

福井県の代表観光名所「東尋坊」や付近の「三国港」は日本海に面した坂井市の名所で、周辺のレストランでは海鮮系のグルメが豊富です。

三国港で多く揚がるのは海老(えび)で、ガサエビやモチエビなど様々な種類が漁獲されます。中でも代表的なのが甘エビで、甘エビ丼が東尋坊の名物となっています。

暖流と寒流がぶつかりあうプランクトンが豊富な海で、身が締まり甘みが濃厚なのが特徴。甘エビ丼や他の刺身も乗った海鮮丼で楽しめるほか、甘エビ寿司といったものも。

刺身でまったり旨いエビに、軽く垂らした醤油で際立つ甘み。丼でおもいっきり沢山の甘エビが乗って、満足度が高そう!
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[店分布] 坂井市に十数店舗、他の市にも提供店あり
[推奨店] 越前蟹の坊 – 甘海老のてんこ盛り丼やカツピラミッド丼が名物

06.三國バーガー(坂井市)

坂井市の三國町のご当地ハンバーガー。地元名産の花らっきょうを刻んで入れてあるのが特徴で、ピクルス的な素材感を楽しめます。

福井県産の牛肉と国産の豚肉による合挽きのパティを、福井県産コシヒカリを用いた米粉パン(バンズ)で挟んだ国産バーガー。レタス、トマト、オニオンなど野菜もたっぷり。

らっきょう入りに国産のこだわりバーガー。街並み散策の休憩に、オシャレカフェでゆったり食べたいです。
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[店分布] 坂井市に2店舗ほど
[推奨店] 三國湊座 – 三国港エリアで楽しむご当地バーガー

07.永平寺揚げ(永平寺町)

曹洞宗の大本山「永平寺」の門前通りや周辺には豆腐を扱うお店が多く、精進料理の素材だけでなくお土産にもなっています。

特に油揚げや厚揚げを名物としており、永平寺揚げの名前で土産や定食があります。大根おろしを添えて醤油をかけて食べるのが定番。

丸岡町の谷口屋、永平寺町のヤマギシなどのお店があります。

厚みのある揚げで、生姜おろしを乗せて醤油をかけて食べたい一品。おろしそばなどにも合いそうです。
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[店分布] 福井県内に数店舗
[推奨店] 谷口屋 – 油揚げとおろしそばの食事処もある販売店

08.とみつ金時スイーツ(あわら市)

芦原温泉が有名なあわら市では、サツマイモの富津金時(とみつきんとき)が名産品。

赤土を含み水はけの良い土地と海からの強い風による、適度な水分と強い甘みが特徴。収穫時期は8月下旬~11月上旬ですが、適切な温度管理下の貯蔵で1年中出荷が可能。

あわら市では特に銘菓やスイーツとして、プリン、タルト、焼き芋などを提供するお店があります。

甘みを活かしたスイーツとして、色々な食べ方があって良さそう。プリンやスイートポテトを食べてみたい。
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[店分布] あわら市に数店舗
[推奨店] 瑞香園 – 10年以上提供してきたスイートポテトが人気

C.県央(南越)地域のグルメ

越前海岸・武生の町並み・今庄宿のある県央地域(鯖江・越前市・池田・南越前町・越前町)のご当地グルメを紹介。

09.さばえ聯隊カレエ(鯖江市)

さばえ聯隊カレエ写真 鯖江の「Blanc Yamahatsu」でランチの聯隊カレー

タマネギではなく長ネギを具材に用いてカツレツ(とんかつ)を上に乗せた、小麦粉とカレー粉で作る昔なつかしい味わいのカレーライス。

かつて鯖江の神明地区に存在した陸軍鯖江歩兵第三十六連隊にて作られていた軍隊カレーのレシピをもとに、現代風のルーにアレンジしつつ当時の長ネギ使用カレーを再現。

当時は野菜が貴重で、ジャガイモとニンジンをサイコロ状にカットした点も再現。カツレツは牛や豚を使用し、ウスターソースをかけて味を調整して食べます。

家庭的なカレーで特別感には欠けますが、味は悪くないです。カツレツにウスターソースをかけると福井名物ソースかつ丼として楽しめるのが魅力。
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[店分布] 鯖江市に数店舗
[推奨店] Blanc Yamahatsu – ロールケーキの名店でランチの鯖江カレー

10.さばえスイーツ(鯖江市)

さばえスイーツ写真 鯖江のケーキ屋「Blanc Yamahatsu」の名物ロールケーキ

門前町として発展した鯖江は銘菓や甘味のお店が多く、仏事用の和菓子が重宝されてきた歴史があります。

創業大正15年の亀屋萬年堂の代表銘菓「ワッフル」、サバエ・シティーホテル内のプリン屋の名物「マンゴーの王様プリン」など。

ロールケーキも名物で、YAMAHATSU「スフレロール」や弁慶堂「朝焼きロール」が人気だそうです。

洋菓子系が強いイメージで、名店のロールケーキは生クリームの上質さなどしっかりしたケーキ。のどかな雰囲気にたたずむ菓子舗の雰囲気もいい感じです。
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[店分布] 鯖江市に数店舗
[推奨店] Blanc Yamahatsu – 店内カフェ併設のロールケーキ名店

11.ボルガライス(越前市)

ボルガライス写真 武生の市街地「ヨコガワ分店」のボルガライス

旧武生市(たけふ)時代から武生の名物とされているボルガライスは、オムライスにトンカツを乗せて上からソースを掛けた洋食の一品。

ソースはケチャップやデミグラスなど各店オリジナルのソースが用いられており、洋食屋さんや喫茶店で主に提供されています。

名前の由来はロシアの卵料理「ボルガ」、イタリアのボルガーナ地方の料理など諸説あります。

福井のスローフード系洋食として、ソースカツ丼よりも親しみのある庶民のごちそう。デミグラスのとんかつがいい味わいです。
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[店分布] 市内に20店舗ほど
[推奨店] ヨコガワ分店 – 個人店の良さがある洋食屋でボルガライスを

D.県東(奥越)地域のグルメ

九頭竜湖・越前大野城・恐竜博物館のある県東地域(大野・勝山)のご当地グルメを紹介。

12.勝ち山ぼっかけ(勝山市)

かまぼこと三つ葉が入ったダシを温かいご飯にかけて、海苔とワサビを添えて食べるお茶漬け風の「ぼっかけ」。

古くから宴会などの締めの料理として食べられてきた勝山ならではの郷土料理です。

最近では勝山市のPRとして、旧来のぼっかけをモチーフにして勝山市内の飲食店がオリジナルの要素を加えて「勝ち山ボッカケ」を提供しています。

居酒屋でお酒の締めにサラサラと食べたい、お茶漬けタイプの一品。かまぼこなどの具材と、ダシの旨みに期待できるグルメです。
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[店分布] 勝山市内13店舗
[推奨店] 厨ぼうず – 素材を活かした創作料理の居酒屋

13.醤油かつ丼(大野市)

醤油かつ丼写真 大野市の食堂「一福」で野村醤油使用の醤油かつ丼

福井県の名物ソースカツ丼を参考にして2010年に誕生した、大野市の新名物。

永平寺御用達とも言われる大野市の老舗醤油醸造蔵「野村醤油」が手掛けたとされており、野菜と醤油の相性を考慮した一品です。

市内数店舗で提供されている醤油カツ丼は店舗ごとにカツ、野菜、盛り付けが異なるもの。あっさりとしたトンカツを楽しめます。

醤油のいい香りが染みたカツに、しょっぱさを軽減する大根おろし乗せであっさり食べやすい!
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[店分布] 大野市に9店舗ほど
[推奨店] 一福 – 昔ながらの食堂で食べる醤油かつ丼

14.とんちゃん(大野市)

とんちゃん写真 大野市の居酒屋「あぶりや親方」で甘辛い味付けのとんちゃん

醤油、味噌、ニンニク、唐辛子などで味付けした、牛や豚のホルモン。

地元では「とんちゃん」と呼ばれており、キャベツ、もやしなどの野菜と一緒に炒めて食べることが多いです。

お店によって味付け、調理方法が異なるそうで、うどんを使用した「とんちゃんうどん」もあります。

ちょっと硬めのホルモンを噛みしめるときの甘さが良く、甘辛い味付けに濃厚さをゆるやかにするもやしがいい感じ。
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[店分布] 大野市に5店舗ほど
[推奨店] あぶりや親方 – お酒に合うとんちゃんが旨い居酒屋

15.でっち羊かん(大野市)

大野市では水ようかんを冬に食べる習慣があり、冬の代表的な名物。大野市では「丁稚羊羹(でっちようかん)」と呼ばれています。

名前の由来は諸説ありますが、京都の丁稚奉公(商売の修行見習い者)が福井県に里帰りする際に持ち帰り広めたのが由来とされています。

一般的な練羊羹と比べて糖度が低く、常温では日持ちしないことから冬場向きの食べ物となっています。

かつてはA4サイズの木箱で作られていたもので、現在では紙箱で通年売られています。

ベトつかずあっさりツルンと食べられる、涼しげな口当たりは万人に受けやすそう。
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[店分布] 大野市に8店舗以上、お土産店でも販売あり
[推奨店] 菓子処おさや – 和菓子と洋菓子に丁稚羊羹もある販売店

16.ショコラdeようかん(大野市)

ショコラdeようかん写真 大野市街地の裏路地「松田陽明堂」のショコラdeようかん

大野市の冬の名物「水ようかん」をベースに考案された「ショコラdeようかん」。

名水の街と言われる大野の新スイーツとして、地元の菓子舗たちが2013年9月21日に販売した新商品。

和の小豆あんと洋のチョコレートを組み合わせたもので、幅広い世代に向けた商品。各店舗で同一のカップを使用した、食べきりサイズの銘菓です。

お土産向けのでっち羊かんに比べて、購入して旅館などで食べるのに向いています。見た目の美しさも魅力のひとつです。
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[店分布] 大野市に6店舗
[推奨店] 松田陽明堂 – ショコラdeようかんや水まんじゅうのある販売店

17.水まんじゅう(大野市)

砂糖を含めたでんぷんを炊き上げて、地下水を加えて練って作る生地の「水まんじゅう」は大野市の夏の風物詩。

大野市では「水ようかん」が冬の名物であるのに対して、夏は「水まんじゅう」が名物となり各菓子舗で提供されています。

名水の街として各家庭に水が行きわたる大野市では、各菓子店舗において汲み上げた地下水を使用した銘菓を売りとしています。

冷房のきいた部屋で、プルンと涼しげな水まんじゅうを食べるのが良さそう。各店こだわりの味を食べ比べてみたいです。
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[店分布] 大野市に十数店舗
[推奨店] お菓子のひろせ – 和菓子に強い菓子店で夏の水まんじゅう

18.上庄さといも(大野市)

上庄さといも写真 大野市の居酒屋「あぶりや親方」で食べた上庄さといも

越前大野の上庄地区で採れる、まんまるな丸さが特徴の里芋。4月~5月上旬に作付、収穫は10~11月。

室町時代から続く大野の在来種の里芋で、鉄分が豊富な土壌による「実が締まって煮崩れしにくい里芋」が育ちます。

長期冷凍ができるので1年中食べられるそうですが、福井県は里芋生産量が国内の1%程度しか無いため県外に殆ど出回らない地元ならではの味です。

これは感動的なほどにホックリと美味しい里芋!大粒でジャガイモを思わせるふっくら感に、クセがなくて味わい豊かでオススメです。
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[店分布] 大野市に数店舗、他地域にも数店舗
[推奨店] ビストロシャルム – 上庄里芋の自家製ソーセージが魅力

E.県南(嶺南)地域のグルメ

氣比神宮・三丁町の街並み・三方五湖のある県南地域(敦賀・美浜・小浜・高浜・おおい・若狭)のご当地グルメを紹介。

19.若狭ぐじ、鯛料理(県南全域)

アマダイのことを福井県と京都府では「ぐじ」と呼び、若狭から丹後の浜で水揚げされる魚。特に若狭湾で獲れるアマダイを「若狭ぐじ」と呼び、京都の高級食材として有名。

暖流と寒流が交わる海域で育つ「若狭ぐじ」は、身が大きく脂が乗っており淡泊で香りが良いことから京料理に向いていると言われます。

身が柔らかくて傷みやすいぐじは、若狭ぐじ専用の漁法として江戸時代から伝わる「底はえ縄」という1本の縄で漁獲。鮮度が落ちやすい魚のため、冷たい塩水で〆るなど工夫。

食べ方は色々あり、酒蒸し、かぶら蒸し、西京漬けなどなど。背開きにしてウロコを付けたまま塩焼きにする「若狭焼き」や、鮮度管理を徹底した刺身でも楽しめます。

また、アマダイ以外にも天然の鯛料理など若狭地方で堪能できます。

県南で知名度の高い魚のひとつ。色々な食べ方で楽しみたい!
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[店分布] 県全域に数十店舗
[推奨店] 食彩 ごえん – 小浜市で若狭ぐじや魚料理が豊富な店

20.若狭ふぐ(県南全域)

食用フグの中でも最も美味しいと言われる「とらふぐ」の養殖地として、生産額で全国6位をほこるのが福井県。養殖地の北限とされるのが、敦賀市と周辺市町の嶺南エリアです。

日本一寒いフグ養殖地で、3~5月でも雪解け水により水温が低い過酷な環境により身の締まったフグが育ちます。旨みをたっぷり蓄えた地元のフグは「若狭ふぐ」としてブランド化。

若狭エリアならではの食べ方としては「煮付け」「たたき」など。もちろん、フグ鍋や刺身(てっさ)などの食べ方も定番です。

知名度の高いフグのブランドで、関西や中京圏への流通も多いとか。冬の北陸でフグ鍋が美味しそう。
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[店分布] 県南エリアに数十店舗
[推奨店] 登喜輪 – 敦賀駅近くでコースのフグ料理を

21.敦賀ラーメン(敦賀市)

敦賀ラーメン写真 敦賀駅から少し離れた「一力」で胡椒たっぷり醤油ラーメン

1953年登場の屋台を発祥として敦賀駅利用者や旧国鉄職員に好まれた醤油ラーメン。

さらに国道8号を走るトラックの運転手向けに屋台が立ち並んだ「ラーメン街道」が賑わい、現在では屋台ではなく店舗として敦賀市内にお店が幾つかあります。

トンコツで軽く白濁しており鶏ガラの旨みが乗った醤油ラーメンです。

あらびき胡椒のインパクト強めで、北陸の醤油ラーメン文化を存分に感じられる味わい。車で来訪しやすい立地のお店が多い感じです。
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[店分布] 市内に十数店舗ほど
[推奨店] 中華そば 一力 – ロードサイドの中華そば屋さん

22.へしこパスタ(美浜町)

福井県の若狭地方では「へしこ」と呼ばれる魚のぬか漬けが保存食として古く伝わり、特に鯖を使用したへしこが名物となっています。

美浜町ではペペロンチーノ風のへしこパスタが新グルメとして登場。

へしこを具材に使用するだけでなく、へしこの糠のふりかけをかけるのも特徴です。

和の郷土食を洋風にアレンジしたパスタで、食べやすい食事スタイルの一品。
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[店分布] 町内に数店舗、旅館の夕食提供店もあり
[推奨店] 喫茶オーロラ – 洋風の定食系メニューも楽しめる喫茶店

23.へしこ寿司、へしこ料理(美浜町)

若狭地方の保存食「へしこ」はご飯とピッタリ。

特にへしこ寿司を扱うお店が多く、巻き寿司として盛り付けるなど各店こだわりがあります。

おにぎりやお茶漬けとして提供するお店も多く、美浜町の代表的な郷土食と言えます。

和の郷土食を洋風にアレンジしたパスタで、食べやすい食事スタイルの一品。
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[店分布] 町内飲食店14店舗、町内旅館28軒
[推奨店] 活魚料理 味一休 – へしこ寿司とへしこ茶漬けのある食事処

24.三方うなぎ(若狭町)

三方五湖では天然うなぎが生息しており、うなぎ専門店が集うエリア。99%は養殖と言われる日本にて天然うなぎをいただけます。

三方駅や湖畔に店があり、綺麗な湖の風景を見渡せるお店も。うな丼、うなぎ定食、そしてうなぎ棒寿司を扱うお店もあります。

ゆったりした湖にて天然のうなぎを楽しめる、三方五湖だからこそのグルメ。値段も幅が大きく、お店をしっかり選ぶと良さそうです。
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[店分布] 町内20店舗ほど
[推奨店] 源与門 – 三方駅から徒歩圏内で和室のあるうなぎ店

25.浜焼き鯖(小浜市)

浜焼き鯖写真 高浜町のレストラン「源治」で浜焼き鯖が脂たっぷり

日本海の若狭湾に面した小浜の港は、海のない京都へ魚を運んだ鯖街道の出発点。全国的にも有名な鯖(さば)料理の街です。

現在こそノルウェー産の鯖の使用が大半ですが、かつて鯖が採れた土地柄ゆえ鯖料理や加工品が揃います。

小浜市内の浜焼き鯖は、脂の乗った鯖を串で刺して丸ごと豪快に焼くのが特徴。生姜醤油で食べるのも特徴で、お土産として購入する方法もあります。

姿がしっかりわかるスタイルでの焼き鯖は、定食の焼き魚として食べると港町らしさがあります。
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[店分布] 市内に十数店舗、市外にも店舗多数
[推奨店] 若杉 末広亭 – 小浜市の旅館で楽しむ浜焼き鯖

26.焼き鯖寿司(小浜市)

焼き鯖寿司写真 小浜の食事処「食彩ごえん」で焼き鯖寿司1本

小浜の鯖(さば)は「浜焼き鯖」として食べるだけでなく、押し寿司としての棒寿司で食べる「鯖寿司」も定番。

老舗の名店もあり、お取り寄せや駅弁など県外への展開も多い鯖寿司が有名。〆鯖もありますが、じっくり焼いた「焼き鯖寿司」が代表的な食べ方です。

一匹を使用した大きめの棒寿司で、脂の乗った美味しい鯖は食べ応えがあります。じっくり焼くので時間がかかるようで、余裕を持って。
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[店分布] 市内に十数店舗
[推奨店] 食彩 ごえん – 小浜の海岸線にたたずむオシャレな食事処

27.サバサンド(小浜市)

鯖を用いた料理が沢山ある小浜にてサンドウィッチ式に楽しめる「サバサンド」。塩焼きの鯖を使用した「焼き鯖サンド」として提供するお店もあります。

若狭小浜の名物として、小浜市や若狭町などで扱う店舗が幾つかあります。醤油干しの鯖や小浜市産谷田部ネギなど、お店によってこだわりの素材が用いられています。

鯖はご飯を添えて食べるだけでなく、サンドウィッチでフィッシュバーガー風に食べるのもまた美味しいもの。
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[店分布] 小浜市2店舗、若狭町1店舗、他にも福井市や敦賀市などにお店あり
[推奨店] サバカフェ – フランスパンに鯖を挟んで野菜も豊富

28.若狭たかはま鮨(高浜町)

日本の寿司発祥の地とされる高浜町。奈良時代にちらし寿司を平城京に献上したことが文献に残っています。

今でも冠婚葬祭でちらし寿司を作る文化が色濃く残り、飲食店や宿泊施設でも提供されます。

ピンク色のレンコンを筆頭に華やかな色使いと盛り付けが特徴です。

ゆったりした湖にて天然のうなぎを楽しめる、三方五湖だからこそのグルメ。値段も幅が大きく、お店をしっかり選ぶと良さそうです。
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[店分布] 町内の飲食店や旅館17軒
[推奨店] シーサイド高浜 – 国道沿いでたかはま鮨を楽しめる店

F.福井県全域のマイナーグルメ

県全域で楽しめる知名度低めなグルメを紹介します。

29.越のルビー料理(県全域)

平成元年に栽培が始まり、福井市白方町を中心に広がっていった福井県のブランドトマト。

糖度は7~9度ながら酸味とのバランスが良いことから甘さが引き立つそうで、生だけでなく料理や加工品にも活用されます。

夏から秋にかけて出回り、個人飲食店でのデザートや麺類が登場。北陸チェーンの8番ラーメンで9月の限定メニューのトマトラーメンも。

各店で夏のみの提供なため時期をしっかり事前確認してから来訪を。トマトのパスタやラーメンは、美味しそうな盛り付けが魅力。
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[店分布] 福井県内に数店舗、チェーン店「8番ラーメン」100店舗以上で季節限定販売
[推奨店] デル・クアドリフォリオ – 冷製トマトパスタのあるイタリアン

まとめ

以上のとおり肉類を多くPRしている福井のグルメですが、若狭湾をはじめとした日本海による海の幸も豊富。

個人的には「上庄さといも」のホクッとした美味しさが好きでオススメ。また、それぞれの市に独自のグルメがあるのも嬉しいところです。

ということで、福井県全般のご当地グルメ特集でした。

記事を書いた人&運営者
運営者顔画像
セシモ コイ (瀬下 恋衣)
趣味の国内旅行ライター

観光1,000日超の国内旅行マニア。一眼レフで撮影した花や絶景の写真を活用して当旅行サイトを運営。

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当サイト運営者が執筆した旅行本の第1弾。国内旅行の景勝地80ジャンルを解説。