
前橋、高崎などの都市部から温泉地まで色々な顔のある群馬県。
北関東の小麦粉文化により、うどんが名物のひとつ。下仁田のネギやこんにゃくといった名産もあります。
今回は群馬県の旅行者に向けて、群馬県の飲食店で楽しめるご当地グルメを紹介します。
セシモ コイ
群馬県のグルメ分布図
群馬県のグルメはこんなに豊富!番号順に紹介していきます。
A.群馬県全域のグルメ
まずは、県全域で楽しめるグルメを紹介します。
01.おっきりこみ(県全域)
そんな寒さを感じる日には、『おっきりこみうどん』がオススメです♪
たっぷりの野菜と幅広の麺を煮込んだ群馬の郷土料理☆
味付けは味噌と醤油のハイブリッドですw冷たい風に凍えた身体をほっこり温めてくれますよ(*ˊ˘ˋ*)♪ pic.twitter.com/ufZoT0usVM
— 野仏そば やまいち屋 (@nobotokeyamaiti) 2017年12月12日
サトイモ、ダイコン、野菜類などを汁で煮込み、小麦粉の平たい手打ち麺を入れた「上州ほうとう」とも呼ばれる麺料理。
主に生麺を使用することで汁にとろみが出るのが特徴。うどんと異なり麺に塩を使用せず、下茹でをせず汁に入れて煮込むのが一般的です。
山梨のほうとうよりも、麺に加える水の量も少ない傾向にあります。麺を切って汁に入れることを繰り返す「切り込む」ことが名前の由来です。
汁は地域により味噌か醤油のどちらを使用するかが分かれており、東毛エリアでは醤油の傾向が強くて西毛エリアは味噌を使用したつゆであることが多いと言われます。
02.みそパン(県全域)
【ご当地パン】群馬の「みそパン」が甘辛くてめちゃくちゃ美味!とろける「みそバター」も幸せすぎ https://t.co/UWLAr5oP1X #みそパン #群馬 pic.twitter.com/fm0ZC1C8w6
— えん食べ (@entabejp) 2017年9月13日
味噌を名産とする群馬県にて、味噌をパンに塗る「みそパン」が県の名物。味噌を塗って焼き上げる群馬県の名物「焼きまんじゅう」が由来と言われています。
味噌パン自体は他県でも菓子パンや蒸しパンのタイプのものがありますが、群馬県では甘みが少ないコッペパン、食パン、フランスパンなどを使用した総菜パンのタイプです。
パンにナイフで切り込みを入れて、砂糖などで甘みを加えた味噌を塗ったもの。
群馬県の沼田市にあるフリアンパン洋菓子店が発祥と言われ、今では県内で広く販売されていてパン屋さんなどで購入できます。
[店一覧] 提供3店舗の解説記事
[店分布] 県全域で店舗多々あり
[おすすめ店] フリアン 郊外1号店 – 発祥のフリアンで楽しめる味噌パン
B.県央(中毛)地域のグルメ
伊香保温泉・小泉稲荷神社・群馬県庁などのある、県央地域(前橋・伊勢崎・渋川・榛東・吉岡・玉村)のご当地グルメを紹介。
03.水沢うどん(渋川市)

讃岐、稲庭とともに日本三大うどんと言われる、渋川市伊香保町水沢地区で名物の水沢うどん。
水澤寺(水澤観音)の参拝客向けに提供されたのが始まりで、伊香保温泉エリアの水沢うどん街道にお店が並びます。
若干細めでコシと弾力のある手打ち麺は、透明感と清涼感を持ちツルツルとなめらかな食感が特徴。冷たいざるうどんでの提供が定番です。
04.伊勢崎もんじゃ(伊勢崎市)
東武からJRへ乗り換えるため、新伊勢崎駅で途中下車し伊勢崎の町を見ながら伊勢崎駅まで歩く。お昼時なので食べ物を調べると、伊勢崎もんじゃなるものがあるとか。
一番有名な島田もんじやきさんへ行き注文すると“あま”から”あまから”の3種がある。あまはイチゴシロップでからはカレー粉と言う珍しさ! pic.twitter.com/WfYtZI6TGp— 高橋佑馬@観光×食 (@yuma_walking) 2019年8月3日
昭和30年代に駄菓子屋さんの片隅に鉄板があり、子どもたちのおやつの定番だった「もんじゃ焼き」は伊勢崎市で今も食事メニューとして提供店が沢山あります。
伊勢崎もんじゃの特徴は、いちごシロップやカレー粉を入れる点。いっけん邪道とも思われるいちごシロップによりコクが出るそうで、地元で長く支持されています。
いちごシロップ入りを「あま」、カレー粉入りを「から」、両方入れる場合は「あまから」とオーダーするのが一般的です。
キャベツやベビースターラーメンなどを具材として、食べ方も東京系もんじゃと同じだとか。伊勢崎もんじゃ祭りが年1回開催されるなど、地元馴染みのグルメです。
05.前橋TONTON豚肉料理(前橋市)
🍴太田食堂
🐷カツカレーラーメン
この立派なとんかつ‼
とんかつ定食として出て来たら結構すると思いますが、こちら税込800円。
コスパが良いです🙆
最後は嫁さんが残したカキフライ定食のご飯にカレースープをかけて丸ごと味わいつくしました😋#T1前橋 #T1グランプリ#群馬 #前橋 #ラーメン pic.twitter.com/aihnS4N0gv— 阿太羅 (@GSA1010Z) 2019年2月16日
雄大な自然に囲まれた赤城山の南麓では養豚が盛んで、全国でもトップクラスの産出額をほこります。
その前橋の豚肉を楽しめるよう「TONTONのまち前橋」と称して、豚肉料理グルメ店ブックを作成して市内の多くの店で豚肉料理を提供しています。
卵とじのカツ丼にソースカツ丼、とんかつ、豚丼、もつ煮、ホルモン焼、焼肉、カツカレー、スペアリブ、豚すき焼きなど実に多彩な料理を市内で楽しむことができます。
また、市内では豚肉を使用した料理コンテスト「T-1グランプリ」が開催されて、投票でグランプリ店が毎年選ばれます。
C.県西(西毛)地域のグルメ
富岡製糸場・碓氷峠鉄道文化むら・榛名神社などのある、県西地域(高崎・藤岡・富岡・安中・上野・神流・下仁田・南牧・甘楽)のご当地グルメを紹介。
06.高崎パスタ(高崎市)

高崎市は人口あたりのパスタ店が全国的にも多い「パスタの街」。小麦の主要産地の群馬県で、うどんや焼きそばではなくパスタ(スパゲッティ)の形で広がっています。
1968(昭和43)年創業の老舗イタリアン「シャンゴ」が高崎にパスタを広めたと言われ、デカ盛のパスタを提供するお店として高崎パスタの代表的な位置づけです。
特に高崎市ならではの具材や盛り付けなどの決まりは無いですが、イタリアン店を中心として高崎市街地など市内各地でパスタを食べることができます。
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[店分布] 市内に数十店舗ほど
[おすすめ店] エ・ヴィータ – 高崎駅西口の裏路地にたたずむイタリアン店
07.高崎オランダコロッケ(高崎市)
昨日、テレビで高崎オランダコロッケの存在を知り「オランダ コロッケ」というキーワードで検索。
おしゃれなコロッケ文化に触れることができました😊参考リンク👇です。
2016-06-14
オランダで見つけた、安ウマな食べ歩きグルメ5選! |あきさねゆうの荻窪サイクルヒットhttps://t.co/ZD5yyR5x2L— 霤 霎 (@ryuso800) 2019年3月13日
日本とオランダの国交400周年、高崎市制100周年を記念して、ご当地グルメとして新登場した「オランダコロッケ」。
ジャガイモを中心としたコロッケで、チーズ、ベーコン、パセリなどの具材が特徴。俵型に揚げるもので、食べると中のチーズがとろける作りです。
高崎市の精肉店で販売されており、持ち帰りや食べ歩きとして袋で購入できます。
08.峠の釜めし(安中市)

駅弁の一種として全国的にも知名度の高い、横川駅に本店を持つ「おぎのや」の釜めし。
古くは横川駅の電気機関車付け替えの長時間停車時に駅弁を販売しており、1958年に新しい駅弁として登場したのが峠の釜めしです。
当時から変わらない益子焼の器で提供されて、山菜や鶏肉などの具材が入っており漬物付きで楽しむことができます。
09.下仁田こんにゃく(下仁田町)

下仁田でネギとともに名産なのが、こんにゃく。
山間で日照時間が短くて山の斜面を利用した段々畑で水はけが良いことから、こんにゃく芋の生育に適しており栽培が盛んになりました。
煮物や炒め物などの料理だけでなく、刺身こんにゃくや湯葉こんにゃくで醤油につけて食べるのも定番です。
[店一覧] Google検索結果
[店分布] 下仁田町に数店舗、他
[おすすめ店] 下仁田こんにゃく観光センター – 下仁田コロッケはこんにゃく入り
10.下仁田かつ丼(下仁田町)
駅前のヒロさんで #下仁田かつ丼
甘辛ダレのしみた柔らかいヒレカツ pic.twitter.com/hANfcJvkJf— kato (@kato904) 2019年9月17日
大正時代から下仁田町の定番メニューとして飲食店で提供されている、醤油のタレを使用するのが特徴のカツ丼。
豚のヒレカツを使用するお店が多く、揚げたカツを醤油ダレにサッとくぐらせたもの。卵とじなどはせず、ご飯の上へカツを乗せるシンプルなスタイルです。
2019年時点で「下仁田かつ丼の会」加盟店8店舗で、非加盟店での提供もある様子です。
11.下仁田すき焼き(下仁田町)
真夏の下仁田すき焼き最高!! pic.twitter.com/oi8R6Ekv85
— パルパル (@hama_katsusan) 2018年7月21日
下仁田町の特産である「下仁田ねぎ」と「しらたき(こんにゃく)」を用いたおもてなし料理として、代表的なすき焼きがご当地の味となっています。
とろみがあり甘いネギはすき焼き向きだとか。具材もシイタケ、春菊、豆腐、卵なども下仁田産を極力使用するそうで、上州和牛や豚モツなど肉も店ごとのこだわり。
ドラマ「孤独のグルメ」でも下仁田町のお店「コロムビア」が使用されるなど、話題性もあるグルメです。
D.県東(東毛)地域のグルメ
桐生新町の街並み・金山城跡・茂林寺などのある、県東地域(桐生・太田・館林・みどり・板倉・明和・千代田・大泉・邑楽)のご当地グルメを紹介。
12.ひもかわうどん(桐生市)
来月半ばに社長が兄弟会するって事で群馬に行くらしく宿の手配とかさせられてるんだが、お昼ご飯ふる川のひもかわうどんをオススメしたいのだけどあそこって平日は空いてましたよね? pic.twitter.com/IRUXqI4cL3
— あるてぃすた@リコ・ ω ・リコ (@xbdms849) 2019年5月29日
小麦粉のうどんの一種で、幅が広い平打ち麺「ひもかわ」。特に桐生市では「ひもかわうどん」として、薄く延ばして幅が特に広いのが特徴の郷土料理。
群馬県全域の名物「おっきりこみ」よりも薄い1mmほどに延ばすことで、ツルンとした滑らかな食感と喉ごしが出るのも特徴のひとつです。
幅はお店によって異なりますが、5cm~10cmくらいと広め。冷たいめんつゆ、桐生産キノコなどが入った温かいつけ汁、などで楽しむことができます。
また、桐生市はうどん店が多く「桐生うどん」と呼ばれており、各店で作るオリジナルルーのカレーうどんがあり「カレーひもかわ」を楽しむこともできます。
13.ソースかつ丼(桐生市)

群馬県、とりわけ桐生市で「かつ丼」と言えば、卵を使用せずソースを染み込ませたソースかつ丼が定番。「上州かつ丼」とも言われます。
キャベツを敷かずに小さめのカツを乗せたシンプルな見た目。衣を付けて揚げてから甘めのソースにくぐらせる方式のお店が多いです。
桐生名物の赤城ポークを使用したお店もあり、ヒレやモモなどお店によって部位も異なります。
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14.太田やきそば(太田市)

太麺で濃いめのソースを特徴とした、昔ながらのソース焼きそば。キャベツ、青のり、紅しょうがのスタンダードな具材です。
太田市には自動車メーカーSUBARUを代表として自動車関連工場が多く、出稼ぎ労働者によって太田市に持ち込まれた「安くてボリュームがあり伸びにくい」焼きそばが定着したもの。
飲食店それぞれで独自にブレンドしたソースを用いており、お店によっては「黒い」と言われるほどに濃い色合いに仕上がります。
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[店分布] 市内に数十店舗ほど
[おすすめ店] やきそば松本 – 簡易プレハブ店舗ながら鉄板調理で人気のある店
15.館林うどん(館林市)

利根川と渡良瀬川に挟まれた栄養ある土地と水、長い日照時間で古くから小麦栽培豊富な館林。
水沢や桐生と並んで群馬三大うどんのひとつと言われ、茂林寺を中心にうどん店が多いです。
上品でなめらかなうどんで卵を絡めて食べるのも定番。釜揚げや釜玉で熱々のうどんも。
[店一覧] Google検索結果
[店分布] 館林市に十数店舗
[おすすめ店] もり陣 – 茂林寺の近くにあるうどん屋さん
E.県北(北毛)地域のグルメ
吹割の滝・草津温泉・ロックハート城などのある、県北地域(沼田・片品・川場・昭和・みなかみ・中之条・長野原・嬬恋・草津・高山・東吾妻)のご当地グルメを紹介。
16.沼田だんご汁(沼田市)
お昼は沼田市名物の、だんご汁とお蕎麦と刺身こんにゃくのセット。このボリュームで1000円は安い。 pic.twitter.com/afU9m1TxsJ
— 天野 (@takayajp) 2017年8月24日
小麦粉を練って丸めてちぎった団子を、地元産の野菜と一緒に煮込んだ料理。鍋で提供されることもあれば、お椀で味噌汁的な位置づけで食べる場合もあります。
店ごとに汁の味が異なり、醤油味、味噌味、洋風など様々。具材はネギ、にんじん、しらたき、まいたけなど、野菜類がたっぷり。
沼田市で古くから親しまれてきた郷土料理です。
その他
特定の店舗でのみ楽しめるご当地グルメとしては、
・太田市のかわとみ「ナスの蒲焼き」
・前橋市の登利平「上州御用鳥めし」
まとめ
水沢、桐生、館林など、うどんを名物とする文化が色濃い群馬県。
おぎのやの「峠の釜めし」は横川駅近くだけでなく高速道路のサービスエリアなどでも購入が可能なので群馬の定番グルメと言えます。
以上、群馬県全般のご当地グルメ特集でした。
(初回投稿日:2018年6月2日 更新日:2020年8月25日)