鳥取県のご当地グルメ30種類!B級名物と有名食べ物

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牛骨ラーメン

日本海に面した市町村が多い鳥取県。塩鯖、松葉ガニ、シロイカ、ドロエビなど、鳥取県ならではの魚介と海鮮グルメの宝庫です。

山や高原の自然が生んだ大山どり、牛ホルモンの焼きそばなど肉類グルメも豊富で、消費量の多いカレーも観光グルメ化しつつあります。

今回は鳥取県の旅行者に向けて、鳥取県の飲食店で楽しめるご当地グルメを紹介します。

セシモ コイ

旅行先の昼食や夕食で立ち寄るお店をすぐに見つけられるよう、各グルメの提供店一覧と筆者おすすめ店も掲載しました!

鳥取県のグルメ分布図

鳥取県のグルメはこんなに豊富!番号順に紹介していきます。

鳥取県グルメ分布図(左半分)鳥取県グルメ分布図(右半分)
この地図画像はクリックすると左右半分ずつ拡大表示します。

A.鳥取県全域のグルメ

まずは県全域で楽しめるグルメを紹介します。

01.松葉ガニ(県全域)

松葉ガニ写真 境港市の食事処「漁火」名物の松葉ガニ丸ごと丼を豪快に

カニの水揚量が多い山陰地方の中でもダントツの漁獲量を誇る鳥取県では、成長した雄のズワイガニを指す「松葉ガニ」が名物。

11~3月が旬となる冬の名物で、鳥取市の賀露から境港まで東西それぞれの漁港で獲れるもの。

飲食店だけでなく三朝温泉など温泉地の旅館でも楽しめる代表的な味覚です。

02.鳥取和牛(県全域)

鳥取和牛写真 倉吉「やまのおかげ屋」でランチの鳥取和牛3種盛り焼肉

江戸時代から和牛の産地として受け継がれてきた鳥取では、県産の「鳥取和牛」が名物。最大の特徴は「オレイン酸」が多く含まれた肉質の良さです。

鳥取系と呼ばれる血統の牛肉はオリーブオイルの主成分でもあるオレイン酸が多く、柔らかくて口溶けが良く肉汁がジュワッと広がる風味の良さが売りです。

さらに、鳥取和牛の中でもオレイン酸を55%以上含む牛肉を「鳥取和牛オレイン55」としてブランド化。飲食店や温泉旅館で楽しめる、県を代表する味覚です。

すき焼きで食べたところ適度なサシで柔らかく、脂と割下の調和もしっかりしていて美味しいもの。次は焼肉で食べてみたい!
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[店分布] 鳥取県内に数十店舗ほど
[推奨店] 炭蔵 – 焼肉や弁当で楽しめる鳥取和牛

03.シロイカ(県全域)

シロイカ写真 鳥取市の賀露港にある「海陽亭」で白イカのいか三刀流丼

山陰や九州北部で漁獲される、胴がやや短いのが特徴の剣先イカ(ケンサキイカ)。

剣先イカの中でも胴の細長いものを「赤いか」と呼ぶのに対して、胴が短い剣先イカを「白いか」と呼び分けているもの。鳥取県では白イカが広く流通しています。

様々な種類のイカの中でも透明感があり甘みが強く、歯ごたえもあるため「イカの王様」と呼ばれています。刺身、丼、いかしゅうまいなど食べ方は色々。

04.モサエビ、ドロエビ(県全域)

モサエビ、ドロエビ写真 兵庫県の城崎温泉「とみや」でドロエビの塩焼き

主に日本海側で生息する「クロザコエビ」は、鳥取県で「モサエビ」「ドロエビ」といった呼び方がされています。

県の定番魚介類で、県東では鳥取港、県西では境港での漁獲量が多いもの。腹に深緑色の卵を持つのが特徴のひとつです。

9月~翌5月までが漁獲期。刺身、塩焼きで食べるほか、豆腐などと一緒に味噌汁として食べることもあります。

05.とろはた(県全域)

とろはた写真 東京にある鳥取郷土居酒屋「稲田屋」のとろはた

ハタハタの漁獲量が多い鳥取県。その中でも全長20cm以上の脂が乗ったハタハタを「とろはた」として、鳥取県オリジナルブランドになっています。

朝鮮半島付近で産まれて、9月~翌5月に山陰沖で回遊するところを沖合底びき網で漁獲。卵が無いぶん体に養分があり脂が乗っていて、体が大きくなるごとに脂が多くなります。

干物や炙りで食べるのが定番です。

06.あご野焼き(県全域)

とろはた写真 東京の居酒屋「稲田屋」であご野焼きととうふちくわ

日本海側では飛魚(トビウオ)のことを「あご」と呼び、トビウオのちくわを「あご野焼き」として山陰地方の名物となっています。

トビウオの頭、内臓、皮、骨などを取り除いてからアクをとり、すり潰してすり身にしてから味を整えて焼き上げます。

もともとは屋外で焼いていた「野焼き」が名前の由来とされ、江戸時代の松江(島根県)で命名されたと言われています。

07.のどぐろ(県全域)

のどぐろ写真 大山の宿「雪花荘」で朝食に付くノドグロの塩焼き

山陰の冬の味覚として、日本海に面した鳥取県でも名物のひとつとなるノドグロ。表面は朱紅色で、開くと喉(のど)のあたりが黒いことからノドグロの名前が付いています。

関東圏で高級魚として扱われ、山陰でも場所や時期によって値段は高め。全長40cmほどが重宝されて、全長20cmを下回るものは主に加工品として用いられます。

上品な脂を特徴とし、刺身、たたき、煮付けなどの食べ方があります。10月~翌4月半ばまでの期間で山陰の宿や飲食店で提供されます。

B.県東(因幡)地域のグルメ

鳥取砂丘・智頭町の町並み・白兎海岸のある県東地域(鳥取市・岩美・若桜・智頭・八頭)のご当地グルメを紹介。

08.ホルモン焼きそば(鳥取市)

ホルモン焼きそば写真 智頭駅前「とっこ処」でボリューミーなホルモン焼きそば

牛ホルモンを具材に加えた焼きそばで「ホルそば」とも呼ばれるもの。キャベツやネギなどの野菜入りで味噌ダレを使用するのが一般的です。

タレの味付け、麺の太さなどは店によって多種多様。ホルモンの使用部位も店によって異なるもので、様々な部位を楽しむことができます。

諸説ありますが、昭和30年代に鳥取市内の焼肉屋で牛ホルモンに中華麺を入れて炒めたのが発祥。鳥取市をはじめとして、主に県東部のグルメです。

09.因幡の塩鯖(鳥取市)

因幡の塩鯖写真 鳥取駅近く「鳥取だいぜん」のランチで塩鯖が乗るカレー

因幡地域(鳥取県東部)で100年ほど前から親しまれてきた、郷土料理の塩鯖(しおさば)。冷凍の生サバを背開きにして塩を振ったものです。

色ツヤが良く、肉厚でジューシーさが魅力とされるのが「因幡の塩鯖」。県東部に塩鯖の加工場が多く、酒津(さけのつ)漁港が代表的。井戸水を使用する加工場も。

平成24年の秋には塩鯖を使用した創作丼「因幡の塩鯖丼」がご当地グルメとして登場しましたが、一時的なグルメイベント用のようで現在は提供していないお店がほとんどのようです。

ほどよい塩気の塩鯖。因幡の塩鯖は食べたことがないですが、丼スタイルなど気になる一品!
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[店分布] 鳥取市や県東部で十数店舗
[推奨店] 更科 – 鳥取漁港揚げの塩鯖に塩鯖丼もある料理店

10.とうふちくわ(鳥取市)

とうふちくわ写真 鳥取市の飲み屋街「宴処だんだん」のとうふちくわ

木綿豆腐と魚肉のすり身を混ぜ合わせてから蒸し上げて作る、独特なちくわ。鳥取市内製造業者の製品を筆頭として、県東部の郷土料理のひとつです。

漁港の開発が遅れていた江戸時代の鳥取では魚が贅沢品で、当時の鳥取藩主の池田光仲が代替として豆腐を食べるよう推奨したのが由来。

豆腐と魚の割合はメーカーによって異なりますが、一般的に木綿豆腐7に対して白身魚3の分量。最近ではカレー味やチーズ味など色々な味付け商品も登場してきています。

11.鳥取カレー(鳥取市、県全域)

鳥取カレー写真 県西の境港駅商店街「カフェなごみ」のシーフードカレー

1世帯あたりのカレールー年間支出金額が全国1位をほこることから、カレー王国として「鳥取カレープロジェクト」を立ち上げて「鳥取カレー」として提供店をPR。

店によって具材は大きくことなりますが、中国山地と日本海に面した鳥取市の海の幸と山の幸を活用した具材が特徴。名産のらっきょうを付け合わせにする店も多いです。

隣の岩美町にカレー工場「鳥取カレーファクトリー」が誕生するなど、ルーにもこだわりあり。濃いめの色合いで提供するお店が多い傾向です。

意外と知らない鳥取のカレー。境港で食べたシーフードカレーが美味しかったです!日本海の海の幸など具材が魅力的。
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[店分布] 加盟店で鳥取市26店、県東部3店、非加盟では県全域に店舗多数
[推奨店] なごみ – シーフードのピラフ、パスタ、カレーなど手作りの味

12.素ラーメン(鳥取市)

うどんの汁に中華麺を入れた麺料理で、ネギ、カマボコ、モヤシなどの具とともに天かすを入れたもの。

かつお、昆布、煮干しなどによるダシの旨みを主体とした、関西系のうどんに用いられるスープ。「スラーメン」と表記されることも。

鳥取市のご当地ラーメン、ソウルフード。1955年頃に鳥取市の「武蔵屋食堂」で学生向けの料理として作られたものと言われています。

現在は「武蔵屋食堂」と「鳥取市役所食堂」の2店で提供されており、他にも提供されているお店があるという情報もありますが定かではありません。

かえしを使用しないダシの旨みで食べるラーメンは食堂らしさを感じさせる見た目。鳥取市役所食堂は市役所移転で無くなるかもしれないと言われています。
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[店分布] 市内に2店舗
[推奨店] 武蔵屋食堂 – 今も懐かしい素ラーメン発祥店

13.砂丘らっきょう(鳥取市)

砂丘らっきょう写真 天文台「コスモスの館」の夕食で漬物のらっきょう

県東部から県中部にかけて広がる砂丘地で栽培される、らっきょう。鳥取市(旧福部村)が一大産地とされています。

生命力があり砂丘でも育つことから自家用で栽培が始まり、戦後に大規模栽培へと拡大。

7~8月に植えつけ、翌5~6月に収穫。代表的な甘酢漬けだけでなく赤ワイン漬けや黒酢漬けなど様々な漬け方をするのも鳥取県の特徴です。

お土産販売もあり、鳥取カレーの付け合わせにも!らっきょうバーガーなどB級グルメとして食べることもできます。
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[店分布] 県内で提供店多数
[推奨店] 砂丘会館 – らっきょうバーガーや鳥取グルメが豊富な店

C.県央(東伯)地域のグルメ

倉吉白壁土蔵群・三朝温泉・三徳山投入堂のある県央地域(倉吉・三朝・湯梨浜・琴浦・北栄)のご当地グルメを紹介。

14.牛骨ラーメン(県央全域)

牛骨ラーメン写真 湯梨浜町の燕趙園近く「ゆとろぎ」の牛骨ラーメン

牛の骨で取ったダシをメインとした、醤油味や塩味のあっさりラーメン。中華そばタイプで、中太の縮れ麺を使用するお店が多いです。

もともと牛骨スープはクセが強くラーメンに用いるのは難しいと言われていたため、全国的にも珍しいラーメンとして山口県などとともに鳥取県のグルメのひとつです。

鳥取県では県中央部で広く提供されており、倉吉市、湯梨浜町、三朝町、北栄町、琴浦町でラーメンマップが作られています。

ダシの深い旨みがググッときて余韻もしっかり残るオススメの醤油スープ!提供店舗も多くて立ち寄りやすいです。
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[店分布] 倉吉市9店、湯梨浜町5店、三朝町1店、北栄町2店、琴浦町5店、他にも県全域で44店舗ほど
[推奨店] ゆとろぎ – 温泉のある龍鳳閣にある牛骨ラーメンの店

15.マーブルポーク(県央全域)

マーブルポーク写真 倉吉「清水庵」の銘柄豚肉をしゃぶしゃぶで楽しむ

宮城県や富山県でも同名称の銘柄豚があるのですが、鳥取県では倉吉市で育てられたブランド豚をマーブルポークと名付けて流通しています。

倉吉市の水と土で育ち、豚肉の獣臭が無く甘みたっぷりで調理してもアクが出にくいのが特徴。オレイン酸を多く含む脂身がヘルシーです。

倉吉市街や東郷池周辺、三朝温泉の旅館などで楽しむことができます。

16.餅しゃぶ(倉吉市)

餅しゃぶ写真 倉吉の蔵の街並み「清水庵」の餅しゃぶの餅5種と野菜盛り

長方形の薄い餅を鍋の熱いダシにくぐらせて食べる、餅のしゃぶしゃぶ。

本業として餅屋を営む清水庵の独自メニューですが、商標登録をされており倉吉だから食べられるご当地グルメとなっています。

よもぎ、とち、ゆず、などが練り込まれた厚さ3ミリの短冊型の餅。明治時代の町屋造りの店内でいただけます。

17.ラードン麺(三朝町)

三朝町で新たに提供され始めた、スープの無い麺料理。油そばに近く、ラードの油が麺に絡まってスルスルと食べ進めていくものです。

歴史や提供店がよくわからないものですが、三朝町の飲食店数店舗で提供されています。

お土産販売もあり、鳥取カレーの付け合わせにも!らっきょうバーガーなどB級グルメとして食べることもできます。
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[店分布] 町内で数店舗
[推奨店] 味処 華 – ラードン麺や牛骨ラーメンなどの食事処

18.三朝とちもち雑煮(三朝町)

三朝(みささ)町は栃(とち)の木が町の木として認定されており、名物の「とち餅」がお土産として販売されています。

鳥取県の中でも三朝町では古くからお雑煮に白餅ではなく「とち餅」を用いる文化があり、これを地域で盛り上げるためにご当地グルメとして飲食店でも提供。

三朝町内産の栃の実、餅米、小豆を使用したもので、ぜんざいに似ており「とち餅ぜんざい」として提供するお店もあります。

普通のぜんざい、おしるこに似ていますが、とち餅で食べるのはちょっと斬新。どんな味か気になります。
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[店分布] 町内3店舗ほど
[推奨店] 谷川天狗堂 – 三徳山投入堂で豆腐、山菜うどんなどの店

19.砂丘ながいも料理(北栄町)

砂丘ながいも料理写真 米子の居酒屋「旬門」で新長芋のねばりっことろろ丼

北栄町では名産となる農産物が多く、その中でも柔らかな砂丘で育てた長いもが名物。

もともとの名産ブランド「砂丘ながいも」と、さらに粘りの強い「いちょういも」を掛け合わせて新しく開発した「ねばりっこ」という新ブランドもあります。

北栄町内で提供しているお店としては、とろろ屋ねばりっ娘の定食やとろろそば、彗星のお好み焼き、他にもバイキング形式で用意されているお店もあります。

ねばりっこは食べるとドロッとしつつキレのいい口当たりで、ベトつかず食べやすくて味も強く香ばしい!醤油や生卵との相性もバッチリで美味しいです。
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[店分布] 町内3店舗ほど、他市町村にもあり
[推奨店] とろろ屋ねばりっ娘 – 道の駅北条公園内にある定食系のお店

20.琴浦あごカツカレー(琴浦町)

琴浦あごカツカレー写真 琴浦のレストラン「グレイン」であごカツ乗せのカレー

琴浦町で漁獲量の多い町の魚、あご(トビウオ)を用いたご当地カレーライス。

あごをすり身にして衣を付けて揚げた「あごカツ」をトッピング。琴浦町にある「あぶい蒲鉾」で加工したあごすり身を使用しているお店が多いとのこと。

カレールーには、あごダシ「あご入り鰹ふりだし」を使用した琴浦ならではのカレーです。カレーライスではなくあごカツカレーバーガーを扱うお店も。

じゃこ天などの練り物と違い、苦みは無くてむしろ甘さと旨さが出たあごカツ。あごダシのこだわりカレールーも甘くて洋風の味わいを感じさせます。
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[店分布] 町内5店舗
[推奨店] グレイン – 洋食レストランで琴浦あごカツカレー

21.琴浦スイーツ(琴浦町)

琴浦スイーツ写真 大山乳業「カウィーのミルク館」のシュークリーム

鳥取県の東西をむすぶ国道9号は日本海沿いの自然豊かなルートですが、琴浦町には国道9号沿いにスイーツ店がいくつか存在します。

和菓子、洋菓子、ケーキなど各店それぞれで甘味があり、県外からも購入者が来るという「琴浦スイーツ」としてPR。

特に中国地方で有名な「白バラ牛乳」を生産する大山乳業の本社が琴浦町にあることから、乳製品に強い土地柄で上品な甘みが特徴だそうです。

大山乳業本社には「カウィーのミルク館」という売店があって、白バラブランドのシュークリームがまったり美味しい!
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[店分布] 町内5店舗
[推奨店] カウィーのみるく館 – ソフトクリーム、牛乳モナカなどの販売あり

D.県西(伯耆)地域のグルメ

鬼太郎ロード・とっとり花回廊・伯耆大山のある県西地域(米子・境港・日吉津・大山・南部・伯耆・日南・日野・江府)のご当地グルメを紹介。

22.白ネギ料理、将軍鍋(県西全域)

白ネギ料理、将軍鍋写真 米子の居酒屋「旬門」で白ネギ一本焼きが長皿に

鳥取県西部では白ネギの栽培が盛んで、西日本でも一大産地。10種類ほどのネギを時期によって育て分けることで通年が旬となり、甘くて柔らかいのが特徴。

この白ネギを多くの消費者に食べてもらおうと「白ねぎ料理認定店」を設定し、各店舗で白ネギの料理を提供しています。

特に鳥取県ならでは鍋「白ねぎ将軍鍋」があり、地元の主婦の会で考案した鍋。昆布と鰹の出汁を土鍋に張って醤油等で味を調えて、しゃぶしゃぶの要領で白ねぎを食べます。

冬場に美味しそうな白ねぎ将軍鍋!ラーメン屋さんでも甘く美味しい地元産ネギが用いられており、居酒屋で色々な食べ方も楽しめます。
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[店分布] 米子市24店舗以上、境港や日吉津村にも店舗あり
[推奨店] 旬門 米子本店 – 鳥取素材豊富で白ネギ料理も多い居酒屋

23.大山おこわ(県西全域)

大山おこわ写真 大山の桝水高原「まつおか」で栗が入った大山おこわ

大山の山麓の食材を利用し、醤油で味付けをしたご飯。入れる具材は山菜、野菜、ちくわ、鶏肉などで、もち米を蒸して作ります。

僧兵が戦場での勝利を祈願して作ったのが始まりとされており、次第にお祝い事でのご馳走として作られるように。

今は県西部の郷土料理として家庭で作られるとともに、大山の参拝客向けの飲食店などで提供されています。

お蕎麦などとのセットで食べることのできる飲食店もあります。
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[店分布] 県西部に提供店あり
[推奨店] まつおか – 大山のふもとで山菜と蕎麦が名物の食事処

24.大山そば(県西全域)

大山そば写真 大山の桝水高原「まつおか」でキノコ類を添えた大山そば

大山の山麓で提供される蕎麦(そば)は大山の名物のひとつ。甘皮から挽いた蕎麦粉を大山に湧く名水を使用して打つことで、香りと旨味があふれるのが魅力。

約800年前に大山寺の高僧「基好上人」がそば作りを奨励したことが始まりで、現在も大山の郷土料理として大山山麓産のそば粉を使用した蕎麦が提供されています。

山の恵みたっぷりの大山では、とろろやキノコ類を具として乗せるのが定番。冬は暖かく、夏は冷たいかけそばが定番となっており、ざるそばなどでの食べ方もあります。

キノコ類も色々な種類が混在して入っていて、とろろ乗せで冷たいつゆで食べると高貴な美味しさ。細身ながら崩れにくい蕎麦はいい香りと味わいです。
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[店分布] 県西部に提供店あり
[推奨店] まつおか – 桝水高原でキノコやとろろの蕎麦

25.いただき(県西全域)

大きな油揚げの中にお米と野菜を詰め込んで、ダシ汁でじっくり炊き上げた郷土料理。いなり寿司に似ている見た目ですが、酢飯ではなく作り方も異なるため味も独特。

弓ヶ浜半島を中心として県西部の境港市や米子市などで食べられている郷土料理で、最近ではスーパー、居酒屋など飲食店でも提供されるように。

古くは漁師や農家のお弁当として作られたものと言われています。

大きくかぶりつくと油揚げから出るダシの旨みがジュワッと!
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[店分布] 県西部に提供店あり
[推奨店] 手打ちそば 昌庵 – いただきと割子そばを楽しめる蕎麦処

26.大山どり(米子市)

大山どり写真 米子市の居酒屋「あげあげ」の大山どり揚げチューリップ

大山の山麓の綺麗な空気と新鮮な地下天然水で育てられた、鶏ブランド。

生後28日以降は抗生物質の餌を使用せず、平飼いで60日間前後飼育。米子市に本社を持つ株式会社大山どりにて、育成から処理まで一貫した生産体制で安全性を確保。

脂の乗りが良いジューシーで味わいのある肉質が特徴。県全域や全国的に提供される銘柄で、特に米子市の居酒屋などでいただけます。

平成29年8月に大山どり社内敷地にて開催された「びっくり市」で、唐揚げ提供量世界一となる1,530kgを販売してギネス世界記録に認定されたことも。

油がジュワッと出て肉厚の甘さ!東京でも居酒屋チェーンすみれを筆頭に取り扱い飲食店が多く、安いのに旨いコスパ最強の銘柄鶏です。
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[店分布] 県全域に店舗多数
[推奨店] あげあげ – 大山どり、大山ハーブ鶏の料理も豊富な居酒屋

27.大山スイーツ(伯耆町)

大山スイーツ写真 大山登山口で閉店してしまった「梅之丞」の豆乳抹茶フロート

大自然豊かな大山(だいせん)高原。特に山の西側に広がる伯耆町を筆頭に大山町などのあるエリアで乳製品系のスイーツを提供するお店が幾つかあります。

白バラ牛乳で有名な大山乳業が運営する観光地「まきばの里」や、大山のふもとの個人店にて乳製品を中心としたスイーツを楽しむことができます。

養鶏による卵も売りで、パンケーキやワッフルなどを提供するお店もあります。

私が行ったお店は閉店してしまいましたが、ワッフルやソフトクリームが美味しくて雰囲気の良いカフェでゆったりできます。
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[店分布] 伯耆町、大山町などに数十店舗
[推奨店] Cafeうさぎや – 元ちゃんこ店が手掛けるランチとスイーツ

E.鳥取県全域のマイナーグルメ

県全域で楽しめるグルメを追加で紹介します。

28.割子そば(県全域)

割子そば写真 米子市の蕎麦屋「花びし」で山菜薬味の3段割子そば

隣県の島根県発祥の出雲そばですが、鳥取県でも県東部から県西部まで提供店舗が多いです。

もとは江戸時代の弁当箱に端を発する、三段や五段の丸い漆器「割子」に蕎麦が盛られて山菜を中心とした薬味がトッピングされます。

29.板わかめ(県全域)

板わかめ写真 東京にある鳥取郷土居酒屋「稲田屋」の板わかめ

山陰地方でよく売られている食品で、海で採れたワカメを水洗いして板状に乾燥させたもの。

お湯で戻すこともできますが、定番はそのままパリッと食べるもの。居酒屋でお酒とともに食べる珍味のひとつとしても重宝されるものです。

30.二十世紀梨(県全域)

二十世紀梨写真 倉吉市の「鳥取二十世紀梨記念館」で試食用の梨が人気

全国の和梨生産の13%、鳥取県産の梨の約8割を占める、青梨系代表品種の二十世紀梨。

1888年に千葉県松戸市でゴミ捨て場から生えていたものを発見したのが由来です。鳥取県には1904年に持ち込まれ、県の特産品としての地位を確保。

需要の高い夏場に収穫できず秋の収穫になるのが欠点と言われており、8月下旬から9月下旬が旬の時期。酸味と甘さのバランスがとれており、果汁が多くすっきりした味わいが特徴。

県内全域で梨ソフトクリームなどの甘味で楽しむこともできます。

筆者のおすすめ

個人的には鶏肉ブランドの大山どりがイチオシ。庶民派の安さにして甘く柔らかく美味しくて、県外にも流通がされているので結構馴染みがあります。
あと、牛骨ラーメンもググッときて舌をうねらせる旨みがたまらなく、オススメです。

まとめ

海に面した市町村が多いことで海の幸が豊富な鳥取県として、松葉ガニやシロイカを始めとして一般的な魚介類も豊富に楽しめます。
一方でホルモンそば、牛骨ラーメンなどB級グルメ的な楽しみ方から、もちしゃぶや大山どりなど素材を楽しめるグルメなど幅広い楽しみ方ができます。

以上、鳥取県全般のご当地グルメ特集でした。

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セシモ コイ (瀬下 恋衣)
趣味の国内旅行ライター

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