東京都のご当地グルメ17選!B級名物・郷土料理一覧

江戸前寿司

様々なグルメが流行する東京都ですが、昔ながらの郷土料理や新たなご当地グルメもしっかり存在します。

江戸を象徴する寿司やもんじゃ焼き、23区以外でも八王子ラーメン、離島にはべっこう寿司など様々な郷土料理があります。

今回は東京都(23区、多摩、離島)の旅行者に向けて、東京都の飲食店で楽しめるご当地グルメを紹介します。

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旅行先の昼食や夕食で立ち寄るお店をすぐに見つけられるよう、各グルメの提供店一覧と筆者おすすめ店も掲載しました!

東京都のグルメ分布図

東京都のグルメはこんなに豊富!番号順に紹介していきます。

東京都グルメ分布図(左半分)東京都グルメ分布図(右半分)
この地図画像はクリックすると左右半分ずつ拡大表示します。

A.東京23区内のグルメ

01.もんじゃ焼き

もんじゃ焼き写真 おべった文化の八王子にて「三喜」のもんじゃ焼き

小麦粉を水溶きした水分多めの生地を、鉄板の上に流すように並べて焼いた料理。

生地にソースなどで味付けがされており、古くは東京下町の駄菓子屋で子どもに人気だったもの。現在はキャベツなど具材が豊富な食事です。

諸説ありますが、昭和20年代の浅草が発祥で関東各地に広がったと言われています。現在は月島の名物として知名度が高いです。

02.江戸前寿司

江戸前寿司写真 上野の大通り沿い「築地すし鮮」の上にぎり寿司9カン

せっかちな江戸っ子が好む食べ方として江戸時代に生まれた、握り寿司。

埋め立てられる前の東京湾は江戸前の海と呼ばれた漁場で、江戸時代に生産され始めた食酢のご飯に新鮮な魚を乗せた歴史ある郷土料理です。

戦前は立ち食いスタイルだったと言われ、巻きずしや軍艦巻きなど素材に合わせた工夫も生まれて今に至ります。

03.ちゃんこ鍋

ちゃんこ鍋写真 両国駅の有名店「江戸沢」で鶏肉のちゃんこ鍋を堪能

醤油、味噌、塩などのスープで肉類と野菜類を煮込んだ鍋料理。特に鶏肉や魚介類が用いられ、醤油系で鶏肉を煮込むのがベースとされます。

大量に調理できて栄養のバランスが良く大人数で鍋を囲う連帯感もできることから、明治時代から相撲部屋の代表的な料理に。

相撲の聖地「両国国技館」のある両国駅の周辺にて、一般客向けのちゃんこ鍋店が並びます。

04.電気ブラン

電気ブラン写真 今も存在する浅草「神谷バー」にて電気ブランをショットで

明治時代に誕生した、ブランデーをベースにしたアルコール飲料。当時は45度のアルコール度数を誇り、電気のようにしびれることから命名。

浅草の神谷バーの創業者「神谷伝兵衛」が明治期に作り、今でも材料の詳細や配合は非公開。30度と40度の製品が今は売られています。

太宰治の小説「人間失格」にも登場するお酒として、100年以上愛されている東京の名物です。

05.谷中メンチ、谷中コロッケ

谷中メンチ、谷中コロッケ写真 谷中の名店「いちふじ」のメンチを購入して食べ歩き

東京の下町のひとつとして、谷根千エリア散策のルートとして人気の谷中銀座。

古いたたずまいで幾つか存在する精肉・惣菜店における名物が「メンチカツ」です。

安価さもあって行列ができる定番の食べ物として食べ歩きできる食材です。

B.東京西部(多摩地区)のグルメ

06.深大寺そば

深大寺そば写真 調布深大寺「鈴や」でざるそばと天丼のセットをオーダー

調布の人気観光地、深大寺(じんだいじ)。門前通りを中心に20店ほど蕎麦屋さんが存在し、深大寺そばとして知名度が高いです。

水はけが良い土地と湧き水があったことで、江戸時代から蕎麦の栽培が盛んだった深大寺周辺。

現在は蕎麦畑をつぶして神代植物公園を開園したことで地元産のそば粉を使用することは無くなりましたが、観光客向けのそば屋が賑わいます。

07.八王子ラーメン

八王子ラーメン写真 八王子市街「やまん家」で刻みタマネギの八王子ラーメン

刻みタマネギを乗せるのが最大の特徴となる、鳥ガラダシの醤油ラーメン。

1959年に八王子の子安町に移転して総菜屋からラーメン店へと転身した「初冨士」が発祥店とされています。

刻んだタマネギの苦味を抑えるためにラード、油脂を使用するのも特徴です。

08.八王子ナポリタン

八王子ナポリタン写真 八王子市街「カフェドクレア」の八王子ナポリタン

刻みタマネギが乗り、カゴメの協賛によるケチャップを活用したご当地ナポリタン。

刻みタマネギが乗る八王子ラーメンをリスペクトして開発されたものです。

大学が21もある学園都市の八王子にて、約10万人の学生たちにお腹一杯食べてもらいたいという想いが込められたメニューです。

09.稲城の梨

稲城の梨写真 稲城駅近くの鶴川街道沿い「川清園」の梨を購入

多摩エリアの稲城市は梨とブドウが特産品で、とりわけ稲城の梨は知名度が高いです。

梨の直売を行う梨園が多く、8月中旬から10月上旬にかけて様々な梨が販売されます。

大きい身の品種もあって贈答用にも用いられ、中でも生産量が少ない品種「稲城」は幻の梨と言われます。

10.奥多摩のそば

奥多摩のそば写真 奥多摩の御岳山「駒鳥売店」で名物のとろろそば

自然豊かで渓流のある奥多摩エリアでは、美味しい水による蕎麦のお店も多いです。

JR青梅線と青梅街道のある青梅~奥多摩間に老舗や古民家の店が点在し、御岳山の御岳神社参道の名物「とろろそば」もあります。

C.離島(伊豆・小笠原)のグルメ

11.明日葉(離島全域)

伊豆大島や八丈島の特産品となる山菜といえば、明日葉(あしたば)。島に自生する明日葉はクセのある山菜ですが食材となり、離島全般で提供店があります。

代表的な食べ方は天ぷらで、油で揚げることでクセが緩和されて食べやすい山菜天ぷらになります。

粉末状に加工するのも一般的で、蕎麦やうどんの麺に練り込むことや野草茶などで飲むような楽しみ方もあります。

和え物で食べた気もしますが、味を覚えていない……クセのない天ぷらでうどんや蕎麦に乗せて食べたい。
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[店分布] 伊豆大島に20店舗以上、八丈島に20店舗以上、他
[おすすめ店] 梁山泊 – 八丈島の明日葉を天ぷらや炒飯で楽しめる居酒屋

12.トコブシ(離島全域)

トコブシ写真 伊豆大島の旅館「朝海館」でアワビに似たトコブシの煮付け

殻長が7cm前後という大きさで巻貝の一種となるトコブシ。鮑(あわび)に似た生き物として大型のアワビの子どもと見た目が似ており、貝の内側は真珠のような光沢があります。

日本固有亜種として日本全国の岩礁浅海域に生息していますが、特に伊豆諸島では定番の貝類として旅館や食事処などで用意されているところが多いです。

煮付けが定番で、塩蒸しや酒蒸しにバター焼きなど熱を通す食べ方が多め。刺身だと当たることがあると言われ、漁獲してすぐの活け造りで食べるのが基本となります。

また、フクトコブシという種類は日本でも九州南部以南の温暖な地域にのみ存在し、伊豆諸島では八丈島に多く分布しています。

適度な弾力がある煮付けで美味しくいただきました。漁獲地ならではの新鮮な刺身で食べてみたい。
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[店分布] 離島全般で10店舗以上
[おすすめ店] 雑魚や紀洋丸 – 伊豆大島でトコブシが付く昼定食が魅力

13.くさや(離島全域)

クサい料理の代表としても扱われる、伊豆諸島を代表する特産品となる魚類の干物。名前の由来は「臭い魚」の意味で、新島における方言「クサヨ」が転じたもの(諸説あり)。

伊豆諸島で獲れるムロアジ類やトビウオ類などの魚を使用し、魚醤に似た発酵液「くさや液」に浸した後に天日干しをしたものです。生でも食べられ、焼いて食べるのが一般的。

その臭さは銀杏のような不快臭と表現され、他にも焦げ臭やアンモニア臭とも言われるほど。参考となる臭さの基準値だと鮒ずしと同レベルで、焼くと約3倍の臭さになるとも。

伊豆諸島の中でも新島で生産が盛んで、くさやの加工団地があります。他にも八丈島、伊豆大島、三宅島などで生産されるとともに、小笠原諸島の父島でも作られています。

抵抗感があれど慣れるとクセになって食べたくなるとか。私は食べたことがなく、古畑任三郎でトリックに使われたというイメージしかない……。
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[店分布] 離島全域で50店舗以上
[おすすめ店] おともだち – 伊豆大島でくさやのある食堂

14.はんば海苔チャーハン(離島全域)

伊豆諸島の特産品のひとつとなる海苔(のり)といえば「はんば海苔」。日本では太平洋側に広く分布しており関東の港町に多く、一般的にはハバノリと呼ばれます。

アサクサノリより面積が大きく幅があることが名前の由来で、独特の苦みとえぐみに塩辛さと磯臭さが特徴。

伊豆諸島では白飯にあわせて炒める「はんば海苔チャーハン」「ハンバめし」の食べ方が好まれ、磯の香りが口いっぱいに広がる港町ならではのチャーハンです。

もとはアサクサノリの代用品として作られたもの。生産地での消費がメインで、他地域への流通となると値段が跳ね上がる高級食材として扱われています。

高菜めしのような感覚で海苔が入っていて、炒めの油と色が付いたチャーハンは美味しそう!
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[店分布] 離島全域で数店舗
[おすすめ店] 南島館 – 伊豆大島ではんば海苔チャーハンのある海鮮料理居酒屋

15.べっこう寿司、べっこう丼(伊豆大島)

べっこう寿司、べっこう丼写真 伊豆大島の元町港「寿し光」でマグロのべっこう丼

唐辛子醤油に漬けた魚の切り身「べっこう」は、寿司や丼で楽しむ伊豆諸島の郷土料理です。

島とうがらしと呼ばれる青とうがらしを用いた唐辛子醤油を用いることで、べっこう色のツヤある身になることが名前の由来。

島で採れる鯛、マグロ、サーモンなど様々な魚で作られ、20分ほど漬けて完成。握り寿司として提供されるほか、漬け丼のスタイルで食べるのも一般的です。

16.島寿司(八丈島、小笠原諸島)

伊豆大島のべっこう寿司と似ている、八丈島の郷土食「島寿司」。こちらも握り寿司の一種で、べっこう寿司と同列に呼ばれることもありつつ伊豆大島とは少し異なります。

薄く切った魚を寿司ダネとして醤油主体のタレに軽く漬けて、砂糖で甘味を付けた酢飯で握るもの。握り寿司だけでなく漬け丼として食べるのも一般的。

戦前にワサビが手に入らなかった歴史から、握る際にはワサビではなく粉がらしを練った「練りがらし」を使用する文化が定着しています。

使用される魚は島で水揚げされる白身の魚が多く、鯛、マグロ、カツオ、カジキ、シイラ、トビウオ、イサキ、カンパチなどなど。

小笠原諸島でも島寿司が作られており、これは八丈島など伊豆諸島からの移住者が伝えたものと言われています。小笠原諸島ではサワラを使うのが一般的です。

伊豆大島のものとは異なるということで、食べてみて違いを楽しみたいもの。練りがらしは寿司の上に乗せるタイプもあるみたい。
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[店一覧] 食べログ検索結果
[店分布] 八丈島に20店舗以上
[おすすめ店] あそこ寿司 – 八丈島の定番寿司屋で島寿司を

17.麦雑炊(八丈島)

八丈島で古くから食べられている郷土料理の麦雑炊(むぎぞうすい)。米ではなく麦を使用した雑炊は、米粒より少し大きく硬めで弾力ある食感の麦ご飯粒が特徴。

店によって使う材料は様々。島で採れる里芋、シイタケ、ショウガ、明日葉、岩海苔などの材料を活用しつつ、ゴボウ、ニンジン、きくらげなども。貝類を入れることもあります。

味付けも味噌仕立てや醤油仕立てなど色々。

おかゆや雑炊よりも食べ応えがあって、腹持ちしそうな料理。島の食材をフル活用した豪華版で食べてみたいです。
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[店一覧] 食べログ検索結果
[店分布] 八丈島に数店舗
[おすすめ店] いそざきえん – 八丈島の昼営業で麦雑炊の代表的な名店

まとめ

情報があふれる東京では、なかなか郷土料理にスポットが当たりにくいもの。それでも、こうして調べてみると下町ならではの馴染みのある料理も多いものです。

以上、東京都全般のご当地グルメ特集でした。

(初回投稿日:2018年6月29日 更新日:2020年12月12日)