黒豚を筆頭としたグルメの宝庫、鹿児島県。潮流の早い錦江湾で育った元気な魚、そして新鮮ゆえ生の刺身でも楽しめる地鶏刺しも魅力。
地鶏、黒牛など畜産文化が強いだけでなく、黒豚も各市町村で独自のご当地グルメが存在するためバリエーション豊富に楽しめます。
今回は鹿児島県の旅行者に向けて、鹿児島県の飲食店で楽しめるご当地グルメを紹介します。
セシモ コイ
鹿児島県のグルメ分布図
鹿児島県のグルメはこんなに豊富!番号順に紹介していきます。
A.鹿児島県全域のグルメ
まずは県全域で楽しめるグルメを紹介します。
01.とんこつ料理(県全域)
骨付き豚肉を大きくブツ切りにし、味噌を中心に黒砂糖、生姜、焼酎で味を整えて煮込んだ料理。
桜島大根や蒟蒻なども付け合わせとして一緒に盛り付けられ、長時間の煮込みと芋焼酎の効果で豚肉の臭みが出にくく柔らかいのが魅力の一品。
薩摩藩の武士が戦場や狩場で作ったのが始まりとされ、西郷隆盛も好んだと言われる県の代表的な郷土料理です。
02.鹿児島ラーメン(県全域)
とんこつベースのスープにストレート麺を基本として、各店で多少のアレンジがなされて個性豊かな鹿児島ラーメン。
透き通った半濁のスープで提供するお店が多いのが特徴で、他県の真似を嫌がる県民性から福岡や熊本のように完全に白濁させないのだとか。
来店時に、大根の酢漬けやたくあんが出てくるお店が多いのも特徴のひとつ。豚肉を食べる文化が古くから根付いた鹿児島らしいラーメンです。
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[店分布] 鹿児島県全域に100店舗以上
[推奨店] くろいわラーメン本店 – 天文館にある鹿児島ラーメンの代表格
03.さつま揚げ(県全域)
魚肉のすり身を成型して油で揚げた「揚げかまぼこ」に分類される魚肉の練り物。
もともと中国由来の料理が琉球、薩摩を経て全国に広がったとされており、鹿児島県では「つけ揚げ」という呼び方で親しまれています。
鹿児島県は南国風土ゆえ「おでん」を食べない傾向が強く、皿に盛って食べるのが一般的。居酒屋などで扱われていることも多い一品です。
04.キビナゴ(県全域)
青みがかった銀色の肌を持つ、全長10cmほどの小魚。群れで泳ぐ魚です。
日本では暖流で大量漁獲できることから鹿児島県の代表的な魚となっており、傷みが早いことから漁獲地以外への流通が少ないのが特徴。
手で開いて盛り付ける刺身をはじめとして、唐揚げ、煮つけ、干物など色々な食べ方があります。
05.地鶏の刺身(県全域)
新鮮な地鶏が手に入りやすい鹿児島県と宮崎県では、生の刺身で食べる文化が古くから根付いています。「鶏刺し(とりさし)」とも呼ばれる名物です。
鹿児島県では、さつま若しゃも、さつま地鶏、黒さつま鶏の地鶏3種が主に流通しており、鹿児島県ならではの鶏肉で刺身を楽しめます。
甘口醤油で食べるのが鹿児島ならでは。さっぱりとした「ささみ」や脂肪分の多い「むね肉」など、部位それぞれで異なる味を楽しめます。
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[店分布] 鹿児島県全域に100店舗以上
[推奨店] 彩り – 北薩のさつま町で鶏肉料理が売りの居酒屋
06.溶岩焼き(県全域)
溶岩プレートを鉄板にして焼肉を楽しめる、鹿児島名物「溶岩焼き」。黒牛や黒豚を焼けるお店もありますが、地鶏を焼くのが主流です。
鹿児島のシンボルで噴煙を上げ続ける活火山「桜島」の溶岩プレートを鉄板にして、地鶏や野菜を焼いて食べることができます。
遠赤外線放射率の高い溶岩石により「表面こんがり、中はふっくら」で焼き上がり、塩のみを軽くかけて食べるだけで充分な旨みを楽しめます。
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[店分布] 鹿児島市と霧島市に数店舗、他
[推奨店] みやま本舗 国分店 – 溶岩焼きや地鶏料理のチェーン店
07.黒豚しゃぶしゃぶ(県全域)
鹿児島県内で飼育された純粋バークシャー種の豚肉で、他県の黒豚とは別格となる価格で取引される「かごしま黒豚」。
体に白い部分が6箇所あることから六白(ろっぱく)黒豚とも呼ばれ、さつまいもを基礎とした配合飼料で育てたブランド豚です。
定番の食べ方のひとつが「しゃぶしゃぶ」で、取り扱う飲食店が多いです。
08.黒豚せいろ蒸し(県全域)
せいろの籠に野菜を敷き詰めておき、しゃぶしゃぶ用の薄切り肉で覆うように乗せてから蓋をして蒸す「黒豚せいろ蒸し」も鹿児島ならでは。
考案は2000年代と比較的新しい食べ方で、主に地元産の旬の野菜としてもやし、キャベツ、パプリカなどを使用。
蒸すことにより余分な油が落ちて、旨みを持ちつつあっさりといただけるのが魅力。
09.黒豚とんかつ(県全域)
かごしま黒豚の定番の食べ方、とんかつ。
かごしま黒豚の特徴は「肉の筋繊維が細くて歯切れ良く柔らかい」「保水性が高く肉質が締まる」「旨味成分の含有量が多い」「脂肪の溶解温度が高く脂がベトつかない」ので、とんかつ向き。
また、薄切りのしゃぶしゃぶ肉を巻いて衣をまぶして揚げる「しゃぶかつ」も鹿児島でよく見かける一品です。
10.鹿児島黒牛(県全域)
きめ細かい霜降りを持ち、まろやかさと旨みが特徴の鹿児島黒牛。全身が黒毛に覆われた黒毛和牛のブランド牛です。
和牛生産の頭数が全国1位の鹿児島県。第11回全国和牛能力共進会で総合優勝した日本一の和牛として、海外にも売り出されています。
幕末から肉食文化が本格化した頃の羽島牛などが改良されたのが、現在の鹿児島和牛です。
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[店分布] 鹿児島県に134店舗以上
[推奨店] 熟成焼肉Gyudo – ランチでも楽しめる鹿児島黒牛の焼肉店
11.さつまいも(県全域)
全国のさつまいも生産の約4割を占める、生産量日本一の鹿児島県。
代表的な品種は、糖度が高くてねっとりした食感の安納芋(あんのういも)。他にも紅さつま、紅はるか、紫芋の種子島紫など品種が沢山。
また、芋焼酎に使用される高級品種として黄金千貫(こがねせんがん)も有名です。
12.あくまき(県全域)
もち米を灰汁(あく)で炊いて竹皮などで包んだ、餅や粽(ちまき)の一種。
西郷隆盛が保存食として持参したとも言われ、現在では鹿児島県など九州南部で端午の節句に作られる和菓子となっています。
灰汁とは藁灰や木灰を水に浸して上澄みをすくった液体のこと。アルカリ性でミネラルを多く含みますが、独特の臭気で賛否分かれる食べ物です。
B.県央地域のグルメ
天文館・仙巌園・桜島のある県央地域(鹿児島市・日置・いちき串木野)のご当地グルメを紹介。
13.黒豚わっぜえか丼(鹿児島市)
黒豚を使用した新名物として、鹿児島市を中心に県内各店が提供する地グルメどんぶり。
「わっぜえか」とは鹿児島の方言で「すごい」を意味する言葉。
鹿児島産の黒豚を使用してスゴイ工夫をするのが、わっぜえか丼を名乗る条件。和、洋、中のジャンルを問わず、お店独自の趣向をこらした丼を楽しめます。
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[店分布] 鹿児島市35店舗、鹿児島市以外11店舗
[推奨店] 味処むじゃき亭 – 白熊の名店による食事処でわっぜえか丼あり
14.白くま(鹿児島市)
かき氷の上に加糖練乳をかけて缶詰の果物と小豆餡を盛り付けた、鹿児島市発祥のかき氷。
市内の喫茶店や飲食店で食べられるだけでなく、持ち帰り用を置くお店も。製品製造を行うメーカーも多々あります。
名前の由来は「使用した練乳の缶に白熊の絵が描かれていた」「盛り付けた干しブドウが白熊の目に見えた」など、諸説あります。
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[店分布] 鹿児島市に数店舗
[推奨店] 天文館むじゃき アミュプラザ店 – 発祥のむじゃき系店舗
15.両棒餅(鹿児島市)
もち米や上新粉で作った楕円状の団子餅「両棒餅(ぢゃんぼもち)」。とろみのある甘い砂糖醤油タレがかかった、みたらし団子のような鹿児島市の郷土銘菓です。
名前の由来でもある「竹の串を二本刺す」のが特徴で、脇に刀を二本差す上級武士の姿を模したと言われています。
鹿児島市の名庭園「仙巌園」の近くに店が多い傾向があり、鹿児島県の定番メーカー「イケダパン」の製品などがスーパーにも売られています。
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[店分布] 鹿児島市に数店舗
[推奨店] 中川家 – ぢゃんぼ餅の専門店で桜島が見える食堂風の店内
16.串木野まぐろラーメン(いちき串木野市)
マグロの街として名高い串木野にて、2002年に飲食業組合により開発されたご当地ラーメン。マグロを使用したラーメンです。
マグロの頭と野菜類をじっくり煮込んだダシに和風ダシをブレンドした、澄み切った塩系スープのラーメン。さらにマグロの身をトッピング。
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[店分布] いちき串木野市に7店舗
[推奨店] 味工房みその – 中華料理、餃子、ラーメンを扱う店
17.しんこだんご(日置市)
米粉の団子に醤油を塗って焼き上げた串団子。醤油に粘り気がなくあっさりと楽しめます。
北薩エリアで広く食べられている団子で、お祭りの屋台でも売られている馴染みの味。
日置市にかつて存在し現在でも跡地のある深固院(しんこいん)が発祥の地とされており、飢饉の際に石屋が籾を粉にして餅を作って振る舞って飢餓から救ったと言われています。
C.南薩地域のグルメ
開聞岳・知覧特攻平和会館・池田湖のある南薩地域(枕崎・指宿・南さつま・南九州)のご当地グルメを紹介。
18.知覧茶(南九州市)
若緑色の綺麗さと爽やかな香りが特徴で、受賞歴も多く全国的に評価の高いブランドの緑茶。
かつては知覧町で栽培されたお茶を指しましたが、市町村合併を経て南九州市産の川辺茶、頴娃茶も知覧茶として2017年から販売を開始。
明治初期に開墾され始めて大正期に機械導入など本格化された歴史があり、温暖で日照条件に恵まれた気候の好適地です。
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[店分布] 南九州市に10店舗以上
[推奨店] CAFE 201 – パンやスープが美味しく雰囲気の良いカフェ
19.温たまらん丼(指宿市)
指宿の砂蒸し温泉の源泉で作った温泉卵をメインに使用して、オクラやカツオなど各店舗で色々な食材を用いたご当地の丼メニュー。
山川の西養鶏場の「さつま芋卵」を使用し、75度前後の高温の温泉が溜まった木製の桶で茹で上げた温泉卵。
温泉卵(おんたま)と美味しくて「たまらない」という言葉と引っ掛けたネーミングの丼です。
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[店分布] 指宿市に17店舗
[推奨店] 信州庵 – 和の雰囲気ある食事処で食べる温たまらん丼
20.温たまらん豚(指宿市)
指宿産の黒豚をメインにして指宿産の野菜を使用した、黒豚料理のご当地グルメとなる温たまらん豚(とん)。
前述の温たまらん丼と同じく、砂むし温泉の源泉で作った温泉卵をトッピング。指宿はオクラの生産量が多いため、オクラを乗せるお店もあります。
通常の皿だけでなく、鉄板皿などで提供するお店もあり。食事だけでなく、芋焼酎を添えても楽しめるご当地メニューです。
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[店分布] 指宿市に9店舗
[推奨店] 青葉 – 温たまらん豚などを扱う食事処
21.勝武士ラーメン(指宿市)
枯節のカビ付けを4回ほど行った鰹節の最上級品、本枯節(ほんかれぶし)をトッピングしたラーメン。
全国の7割の生産量を誇る、指宿市山川の本枯節を使用。スープは醤油、塩梅肉、味噌、茶節風など各店によって様々です。
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[店分布] 指宿市に6店舗
[推奨店] 二代目 – 勝武士ラーメンと勝武士鶏飯のあるラーメン屋
22.そら豆スイーツ(指宿市)
グリーンピースとそら豆の生産地として名高い指宿市。日本一の生産量を誇る指宿産のそら豆を使用したスイーツが名物です。
地元の和菓子屋、洋菓子屋、ベーカリーショップがそれぞれオリジナルスイーツを製作。
クッキー、マドレーヌ、モンブラン、アイスクリーム、プリンなど様々なスイーツが用意されています。
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[店分布] 指宿市に8店舗
[推奨店] ますだや菓子工房 – ロールケーキとフレーバーカステラの菓子舗
23.茶節(指宿市)
鰹節と味噌をベースに好みの具(ネギ、ショウガ、卵など)をお椀の中に混ぜ入れて、熱い緑茶または熱湯を注いで作る味噌汁の一種。
指宿市一帯を中心とした薩摩半島南部の郷土料理で、簡易的に作れて体を温めるものとして二日酔いにも向いた汁物。
鰹節はダシとしてだけでなく具として食べられるものです。
24.枕崎ぶえん鰹(枕崎市)
遠洋鰹の一本釣りによる漁業が盛んな枕崎。魚価低迷、燃料費高騰など苦境に立たされた漁業組合が新たに開発したのが「枕崎ぶえん鰹」です。
一本釣りした鰹を船上にて活き〆の血抜きを行った後に急速冷凍したもので、鮮度が保たれ生臭さが抑えられてモチモチと弾力性ある食感。
刺身、寿司を筆頭に食べ方は様々。特に地元では鰹の頭を「びんた」と呼んでおり、名物のひとつとなっています。
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[店分布] 市内14店舗に加えて旅館、ホテル、駅弁もあり
[推奨店] 魚処まんぼう – 魚料理に鰹の刺身などが豊富な食事処
25.枕崎鰹船人めし(枕崎市)
枕崎産本枯節をダシに使用し、鰹の切り身と枕崎産鰹節をトッピングした船人(ふなど)めし。
2011年の鹿児島県商店街グルメグランプリで王者を獲得。
さらに、枕崎特選銘茶で炊いたご飯と鰹煎餅トッピングのスペシャル版も登場し、2012年の鹿児島Show-1GPにてグランプリを獲得。
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[店分布] 指宿市に9店舗
[推奨店] 喜久家食堂 – 丼や刺身の定食がある食堂
26.枕崎鰹大トロ丼(枕崎市)
鰹(カツオ)の中でも大トロの部位に当たる、腹皮(ハラゴ)の竜田揚げが豪快に乗った丼。
枕崎鰹船人めしに続く新グルメとして、Show-1グルメグランプリ2014でグランプリ受賞。
ダシとして鰹節だけでなく北海道利尻昆布を使用しており、日本一とも言われる素材のコラボレーションを楽しめます。
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[店分布] 指宿市に7店舗
[推奨店] 味処 一福 – 枕崎鰹船人めし、枕崎鰹大トロ丼を扱う店
27.かつおラーメン(枕崎市)
ダシとトッピングに枕崎産の鰹を使用したラーメンで、枕崎産の本枯節を使用して野菜とともに採ったダシが主体のスープが特徴。
トッピングは各店舗で異なり、鰹の漬け、天ぷら、竜田揚げなど。麺にDHA入り特性麺を使用する店舗もあります。
料飲業組合枕崎支部の有志が研究を重ねて完成させたラーメンです。
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[店分布] 市内2店舗
[推奨店] あじひろ – ラーメン食堂で臭みのない鰹ラーメン
28.縁結び♡出汁愛そば(枕崎市)
利尻昆布と枕崎鰹節の合わせダシを使用した蕎麦で、具材は各店舗でオリジナル。
枕崎市と友好都市の北海道稚内市と連携した、コンカツ(昆鰹)プロジェクトの第1弾として登場したメニューです。
割子そば、冷麺風、海鮮サラダ風、など様々な料理を楽しめます。
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[店分布] 市内7店舗
[推奨店] すし匠五条 – 寿司屋で提供されるダシの豊かな蕎麦
D.北薩地域のグルメ
出水武家屋敷・東雲の里・鶴田ダムのある北薩地域(薩摩川内・阿久根・出水市・さつま町・長島)のご当地グルメを紹介。
29.いわし料理(阿久根市)
阿久根漁港で採れるイワシ。刺身や煮物など様々な料理法で楽しめるもの。
丸干しもひとつの売りとなっています。
阿久根、出水にはいわし料理を楽しめるお店があります。
30.キビナゴすき焼き(阿久根市)
鹿児島県でよく採れるキビナゴのうち、約30%が漁獲される阿久根港。その阿久根で古くから食べられてきたのが、キビナゴのすき焼き。
鹿児島ならではの甘めな醤油を用いたダシで、キビナゴとすき焼きの具材を煮込んで食べるものです。すき焼きと同じく、別皿で添えた溶き卵に絡めて食べるのが定番です。
牛肉が贅沢品だった時代に、沢山採れて安いキビナゴをすき焼きのメインとして代用したのが始まりとされています。(諸説あり)
キビナゴ沖すき鍋とも呼ばれ、南薩摩エリアや種子島でもすき焼きにキビナゴを入れて食べる文化があります。
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[店分布] 不明、1店舗(提供店にのぼり旗があるはず)
[推奨店] 十三(とみ) – キビナゴすき焼きと阿久根の魚が豊富な食事処
31.さばめし(阿久根市)
阿久根漁港で採れる名物の魚はいくつかあり、その中のひとつが鯖(さば)。その鯖を海鮮丼タイプの丼ぶりとして楽しめる「さばめし」。
さばめし以外でも寿司など鯖を楽しめるお店がいくつかあります。
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[店分布] 阿久根市に5店舗
[推奨店] 和食処まきや – 北薩エリアの海の幸と山の幸を楽しめる店
32.いずみ親子ステーキごはん(出水市)
鶏肉と鶏卵の生産量が国内第2位を誇る出水市による、親子に見立てた鶏肉と鶏卵をセットにした新おもてなしグルメ。
鉄板で焼く鶏肉の焼肉を味わった後に、鶏ダシを用いたオリジナル醤油で楽しむ卵かけご飯で締めることができます。
チキンサラダとたまごスープが付くのも特徴のご当地グルメです。
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[店分布] 市内5店舗
[推奨店] 島津亭 – 座敷席でゆったり楽しめる親子ステーキごはん
33.黒毛和牛たけのこ丼(さつま町)
竹林の町としてタケノコが沢山採れるさつま町のご当地グルメとして、町内産たけのこを100%使用したご当地どんぶり。
美味しく食べられるよう切り方にもこだわったタケノコとともに、各店ごとに異なるタレで楽しめます。
4等級以上が9割を占めるさつま町の黒毛和牛も乗った、贅沢な丼です。
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[店分布] 町内9店舗
[推奨店] とどろ亭 – 焼肉も名物のレストランでたけのこ丼
34.西郷梅
平成3年に和歌山県の南高梅の苗木を購入し、旧薩摩町で梅の里づくりのため栽培を開始。
西郷隆盛の長男が旧薩摩町永野金山の鉱業所館長を務めていたことなどを由来として薩摩西郷梅と名付け、平成22年に商標登録。
お茶うけにもピッタリなあじ梅の他、しそ梅、ハチミツ梅干しなど商品化されており、飲食店でも用いられています。
E.姶良地域のグルメ
丸尾滝・霧島神宮・神水峡のある姶良地域(霧島・伊佐・姶良・湧水)のご当地グルメを紹介。
35.手羽キング(伊佐市)
中骨を抜いて具材を詰め込み、甘酢で仕上げた伊佐市オリジナルの手羽先。
ガネと呼ばれる鹿児島流のかき揚げが手羽先の中に入っているのが特徴で、伊佐市の特産の金山ネギや新田ゴボウなどが入っています。
伊佐市の居酒屋で提供されているだけでなく、地元のお祭りで提供されていることもあります。
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[店分布] 市内4店舗(今もあるか不明)
[推奨店] かっちゃん – 居酒屋で食べられる手羽キング
36.加治木まんじゅう(姶良市)
江戸時代中期から加治木町で作られている蒸し饅頭。小麦粉、麹、砂糖、小豆、塩で作られた「あんまん」タイプの饅頭です。
1606年に島津義弘が加治木に移住する際の欄干橋の工事休憩中に、お茶請けとして振る舞ったのが始まりとされています。
従来は白色のみでしたが、最近では黒砂糖やヨモギなど色の付いた饅頭も登場。出来立てを提供するのも特徴で、地元店の製造が主流です。
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[店分布] 市内7店舗(組合加盟店)+α
[推奨店] ざおう堂 – ガソリンスタンドそばで窓口販売の饅頭専門店
37.あいらアゴ肉焼き(姶良市)
もとは霧島市隼人町の精肉店が、豚のホホやコメカミなど頭部の肉をアゴ肉と名付けて販売したのが由来で、姶良市でも精肉店で扱われる部位。
姶良市の多くの人が焼肉、カレー、唐揚げなどでアゴ肉を食べており、そのアゴ肉をご当地グルメ化したのがアゴ肉焼きです。
もやし、キャベツ、ネギなど炒め物のグルメですが、カレーやピザで提供するお店もあります。
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[店分布] 市内15店舗
[推奨店] えびす亭 – 姶良の居酒屋さんで熱々のアゴ肉焼き
F.大隅地域のグルメ
鹿屋航空基地・雄川の滝・佐多岬のある大隅地域(鹿屋・垂水・曽於・志布志・大崎・東串良・錦江・南大隅・肝付)のご当地グルメを紹介。
38.カンパチ漬け丼(大隅全域)
ブリ属の魚「カンパチ」。温暖な気候ゆえ水温が温かいことがカンパチに適しており、潮流が早い錦江湾で元気に泳ぎ回ることで身が引き締まります。
刺身で食べるのが美味しいと言われ、鹿児島県では漬け丼の食べ方がひとつの定番となっています。
桜島のある垂水市で「海の桜勘」ブランドがあり、鹿屋市でも「かのやカンパチ」としてブランド化。南大隅町では「なんたんグルメ」として提供店が数軒あります。
39.姫甘海老(大隅全域)
鹿児島市街や桜島の目前に広がる錦江湾(鹿児島湾)にしか生息していない、甘エビの一種。垂水の伝統漁法「とんとこ漁」で漁獲されます。
体長は大きいもので5cmほどと一般的な甘エビより小さく、キレイなピンク色をしていることから「姫甘海老」と呼ばれています。
桜島の火山がもたらすミネラルいっぱいの海で育ち、甘みたっぷりで濃厚な海老の香りと濃い味が特徴。素揚げや唐揚げに加えて、かき揚げなどで楽しむことができます。
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[店分布] 垂水市を中心に数店舗
[推奨店] 道の駅たるみず – 地元食材グルメが豊富なレストラン
40.うなぎ(大隅全域)
大隅半島の大崎町は鰻(うなぎ)の養殖生産量が日本一で、大隅産うなぎとして高い知名度をほこります。
もともと大崎町の川の河口でシラスウナギ漁を行ってから養殖をしており、最近では町内の民間企業がうなぎの完全養殖の人工孵化に初めて成功。
大隅半島で広くうなぎ専門店があり楽しむことができるとともに、鹿児島市内でも大隅産うなぎを提供するお店もあります。
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[店分布] 大隅半島に数店舗、鹿児島市内にも数店舗
[推奨店] うなぎの川豊 – 和の座敷席でうな丼や重のある鹿屋市の食事処
41.かのや黒豚カレー(鹿屋市)
海軍航空隊で食べられていたカレーにちなんで登場した、ご当地カレーライス。
鹿屋、大隅産の黒豚と野菜をじっくり煮込んだもので、店によって具材は大きく異なります。
かのやばら園など鹿屋市の観光地でも食べられる、ご当地グルメです。
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[店分布] 市内4店舗
[推奨店] 志満八 – 鹿屋の居酒屋さんで楽しむ黒豚カレー
G.離島のグルメ
屋久島縄文杉・種子島宇宙センター・奄美タエン浜のある離島(三島・十島・西之表・中種子・南種子・屋久島・奄美・大和・宇検・瀬戸内・龍郷・喜界・徳之島・天城・伊仙・和泊・知名・与論)のご当地グルメを紹介。
42.鶏飯
茶碗に盛ったご飯に具材を乗せて、丸鶏を煮込んで作った鶏ガラスープをかけて食べる郷土料理「鶏飯(けいはん)」。具材は別皿で提供されて客が好みで盛りつけるのが一般的。
読み方は「とりめし」ではなく「けいはん」で、全国的な鶏飯ではなく沖縄県の鶏飯(ケーファン)に近い料理です。
具材はお店にもよりますが、ほぐした鶏肉を筆頭に錦糸卵、椎茸、パパイヤ漬け、沢庵漬けなど。葱、きざみ海苔、刻みタンカン皮、白胡麻などの薬味も乗せます。
奄美大島を中心として提供されており、鹿児島市内や鹿児島県内でも提供するお店があります。
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[店分布] 奄美諸島に5店舗、鹿児島県内にも提供店あり
[推奨店] みなとや – 奄美市で鶏ガラスープの鶏飯を扱う店
筆者のおすすめ
九州は全般的に甘めの味付けで筆者の好みにピッタリ。冒頭の「とんこつ料理」は食べるたびにグッとくる甘さ旨さがたまらないです。また、しゃぶしゃぶよりも「せいろ蒸し」のほうがオススメで、蒸し野菜を肉で包んでほおばって食べる満足感が素晴らしいです。
まとめ
各市町村でアレンジした黒豚料理が豊富に揃い、地鶏や黒牛などの肉類を様々な調理法で楽しめるのが魅力の鹿児島県。
キビナゴ、カツオ、カンパチなど錦江湾を中心に水揚げされる魚たちにも恵まれた土地です。
以上、鹿児島県全般のご当地グルメ特集でした。