
福井県は代表景勝地「東尋坊」を筆頭に、越前海岸など日本海の景色が魅力的。
歴史の深い寺院の「永平寺」に、嶺南地方の敦賀市や小浜市は寺社仏閣が多数。
養浩館や一乗谷遺跡など歴史を感じさせる福井市の名所も、雰囲気が良い絶景です。
今回は、インスタ映えするフォトジェニックな福井県の絶景を紹介していきます。
セシモ コイ
この記事の目次
県北部・福井地区の絶景スポット
嶺北地方と言われる県北部のうち、福井地域(福井市、永平寺町)の絶景スポットを紹介。
01.養浩館庭園(福井市)

福井駅の市街地における県庁(城跡)より北東の方角へと歩いていくと、回遊式庭園「養浩館庭園」があります。
日本庭園として松の木をはじめとして緑がしっかり整備されており、自然石で作られた石橋などで池のまわりを散策できます。
庭園内には、池に沿って数寄屋造りの建物「松平家別邸」があります。畳の座敷にはぼんぼりの照明が置かれているときもあり、和の雰囲気を楽しめます。
[住所] 福井県福井市宝永3丁目11-36(地図)
02.一乗谷朝倉氏遺跡(福井市)

福井市の南東にある「一乗谷(いちじょうだに)」エリアは、戦国時代に朝倉氏が5世代にわたり103年間ほど越前の国を支配した15世紀の城下町の跡地が残ります。
発掘により武家屋敷や寺院などが再現されている「復元町並」があり、付近は自然豊かで川の流れる光景が広がっています。
[住所] 福井県福井市城戸ノ内町(地図)
03.足羽川頭首工(福井市)

一乗谷エリアにある「道の駅一乗谷あさくら」の脇を流れる「足羽川(あすわがわ)」にある、堰(せき)の一種となる頭首工(とうしゅこう)。
田んぼへ水を送るための取水塔が5つ並んでおり、足羽川をせき止めて一部を下流へ流しながら取水しているもの。橋にもなっており、徒歩で渡ることができます。
[住所] 福井県福井市安波賀町1-1-1(地図)
04.永平寺(永平寺町)

福井県を代表する二大名所といえば「東尋坊」と「永平寺(えいへいじ)」で、福井駅からこの2つをめぐるバスも予約不要で利用できます。
曹洞宗の中でも有名なお寺として、福井市の東の山奥に建つ仏教寺院。13世紀から続く禅宗の寺で、僧院や古い大木など広い敷地内に見どころがいくつかあります。
特に見どころとなるのが、屋内の「傘松閣(さんしょうかく)」という名前の部屋にある「天井画」。花や鳥などが描かれた230枚もの絵が天井を埋め尽くします。
長くて奥行のある階段廊下も印象深いもの。屋外にある杉の木に囲まれた「勅使門(ちょくしもん)」もフォトジェニックな場所と言われています。
[住所] 福井県吉田郡永平寺町志比5-15(地図)
県北部・坂井地区の絶景スポット
嶺北地方のうち、福井市よりも北に位置する坂井地域(あわら市、坂井市)の絶景スポットを紹介。
05.東尋坊(坂井市)

福井県を代表する景勝地の「東尋坊(とうじんぼう)」。古くからの景勝地として、日本海を見下ろす形で荒々しく波に浸食された崖を見ることができます。
火山岩が日本海の波による侵食を受けて地上に現れたもので、柱状節理(ちゅうじょうせつり)と呼ばれる五角形や六角形の柱状の割れ目がいくつも連なります。
最大で25メートルの垂直落差があり、自殺の名所などと言われることも。名前の由来は、かつて恨みを買ってこの地から突き落とされた平泉寺の僧の名前だとされています。
三段岩、ロウソク岩、屏風岩などそれぞれに名前が付いた崖が並び、有料の遊覧船で海側から見ることもできます。
[住所] 福井県坂井市三国町安島(地図)
06.雄島(坂井市)
福井心霊スポットツアー②
坂井市「雄島」
東尋坊で身を投げた遺体が流れつくという島。島内の舗装された道を反時計回りに歩くと呪い死ぬ、赤い橋の下から死者の手が伸び上がってこようとするなど東尋坊以上に霊的な噂が絶えない pic.twitter.com/JwTx5P3QJG— かわうそ (@wug0029) 2019年10月7日
福井県で東尋坊から車で近い島「雄島」は、橋でつながっており徒歩で島を散策できるスポット。赤い橋が島まで架かる姿は撮影構図の定番です。
島には散策路があり、荒々しい岩々が奥まで続く日本海の景色を見ることができます。白亜の灯台もあり、小さい島ではありますが散策を楽しむことができます。
[住所] 福井県坂井市三国町安島(地図)
07.越前松島(坂井市)
11月10日(土)☁️/☀️
おはようございます
美しい柱状節理が見所の東尋坊ですが、隣の越前松島ではまた違う形の柱状節理が見られます
どちらも自然の力が作り出した絶景!それぞれの岩石の特徴を比べてみるのもお勧めです👍お出かけ日和の週末 ぜひ東尋坊にお越し下さい😁⚓️本日終日欠航と致します pic.twitter.com/nyWP6F7Ahy
— 東尋坊観光遊覧船 (@tojinboyuransen) 2018年11月9日
福井県で柱状節理の海岸といえば東尋坊(とうじんぼう)が代表的ですが、車で少し離れた「越前松島」もまた異なる柱状節理の海の景色を楽しめます。
荒々しい岩が日本海に浮かぶ姿を「宮城県の松島に負けるとも劣らない」として、越前松島と呼ばれている景勝地。海岸沿いに鳥居や散策路が設けられています。
石橋で岩山にのぼるコースや海食洞遺跡探訪コースなどがあり、洞窟や奇岩を見ながら散策や軽いハイキングを楽しめます
徒歩圏内の付近には「越前松島水族館」があり、食事処や寺社仏閣もあります。
[住所] 福井県坂井市三国町梶(地図)
08.旧森田銀行本店(坂井市)
旧森田銀行本店 pic.twitter.com/QMwEMO4owY
— ひなぽお📷 (@SengenYa_) 2020年3月13日
坂井市の三国港では街並み散策を楽しめて、裏路地で古民家などを見ながら歩く中で「旧森田銀行本店」が見どころのひとつです。
北前船の廻船業者だった森田三郎右衛門によって、1894年(明治27年)設立された銀行。最初は個人経営の形で始まり、1903年に株式会社化。
森田銀行自体は昭和の金融恐慌の影響で福井銀行に吸収合併され、当建物は県内最古の鉄筋コンクリート建築物として登録有形文化財に指定されて観光として公開されています。
外観は茶色タイル貼りの西洋らしさがあり、隣には元町山車蔵が建てられています。内部には営業室が中央に構えられており、吹き抜けの2階通路もある白壁の内装です。
[住所] 福井県坂井市三国町南本町3丁目3-26(地図)
09.みくに龍翔館(坂井市)
みくに龍翔館見学だん♪ pic.twitter.com/PIgJS5lBi7
— ちぃかま@ヤマスス呑み会㌠🥛 (@C_kuma) 2019年11月10日
三国港街並み散策で「旧森田銀行本店」とともに見ておきたい洋館が「みくに龍翔館」。坂井市の歴史博物館として使用されている建物です。
もともとは1879年(明治12年)に竣工した「龍翔小学校」で、当時の建物の傷みなどで1914年(大正3年)に取り壊し。現在の建物は、当時の外観を復元したものです。
高台に建てられた白い洋館で、4階の展望室からは三国港や遠く白山まで見渡すことができます。坂井市三国町や北前船の歴史資料が展示されています。
[住所] 福井県坂井市三国町緑ケ丘4丁目2-1(地図)
県北部・奥越前地区の絶景スポット
嶺北地方のうち、奥越前地域(大野市、勝山市)の絶景スポットを紹介。
10.九頭竜湖 箱ケ瀬橋(大野市)

岐阜県飛騨地方との県境で国道158号沿いにある、山間部のダム湖「九頭竜湖(くずりゅうこ)」は大野市の自然豊かな景勝地でもあります。
湖の東側にある「夢のかけ橋」とも呼ばれる「箱ケ瀬橋」が見どころ。奥行きのある山々が連なる湖に架かる橋があり、ひっそりとした雰囲気の中で湖畔の光景を楽しめます。
紅葉の名所として見頃時期には山並みが赤く色づきます。観光施設系はあまり充実していないですが「九頭竜ダム」やキャンプ場などもあります。
[住所] 福井県大野市下半原(地図)
11.上打波地区 打波川から見る白山(大野市)

紅葉の名所となる「刈込池」へと向かう県道173号は、センターラインの無い山道ではありますが車通りが少なく山並みの景色を楽しめる道。
打波川沿いを通る県道には随所で素晴らしい景色があり、特に白山神社近くで絶景ポイントがあります。特に看板や名前が付いているわけではないですが、白山が見えます。
山並みの稜線が織り成す美しさに遠く冠雪の白山が顔を出す中で、打波川が曲線を描く構図が見事。紅葉時期でもそこまで赤く色づきにくい場所ではあります。
[住所] 福井県大野市上打波(地図)
12.刈込池(大野市)

九頭竜湖から県道173号で行く「小池公園」から山道をハイキングして行く必要のある「刈込池」は、木々に囲まれた池として紅葉の名所となっています。
打波川の上流にある願教寺山を背景として、ブナやミズナラなどの原生林に囲まれた周囲400メートル、最大水深4.5メートルの池。
白山に棲んでいた大蛇をこの池に閉じ込めた(刈り込めた)という伝説があり、池の名前の由来となっています。
風のない日は鏡のように山並みを映す池で、特に紅葉時期が一番美しい紅葉スポット。行きは45分、帰りは35分の山岳道で階段や土の起伏があるため登山の格好で来訪を。
[住所] 福井県大野市上打波(地図)
県北部・南越前地区の絶景スポット
嶺北地方のうち、南越前地域(鯖江市、越前市、池田町、南越前町、越前町)の絶景スポットを紹介。
13.枇杷橋(鯖江市)

眼鏡(めがね)の生産地として全国的にも有名でトップシェアをにぎる、鯖江市。市街地にある「めがねミュージアム」では、眼鏡の歴史展示や眼鏡の販売ショップもあります。
ミュージアムのすぐ近くで穴田川に架かる橋「枇杷橋」は、普通の車通行用の橋ではありますが眼鏡を模したモニュメントがあります。
[住所] 福井県鯖江市新横江2丁目(地図)
県南部・二州地区の絶景スポット
嶺南地方と言われる県南西部のうち、二州地域(敦賀市、美浜町、若狭町旧三方町地域)の絶景スポットを紹介。
14.氣比神宮(敦賀市)

県南西部を代表する神社「氣比神宮(けひじんぐう)」は、敦賀(つるが)の観光名所でもあります。敦賀駅からアーケード街を抜けた先にあります。
国道8号近くの大鳥居をくぐり、敷地内の鳥居をくぐり本殿へ。「北陸道の総鎮守」と言われる神社です。
[住所] 福井県小浜市小浜大原8(地図)
県南部・若狭地区の絶景スポット
嶺南地方のうち、若狭地域(小浜市、高浜町、おおい町、若狭町旧上中町地域)の絶景スポットを紹介。
15.瓜割の滝(若狭町)
瓜割の滝 環境省のおいしい水2位の名水 pic.twitter.com/ORLxWfxfjE
— sento. (@twisento) 2020年2月23日
JR小浜線の上中駅から徒歩圏内にある「若狭瓜割名水公園」の奥にある「瓜割(うりわり)の滝」は、全国名水百選に選ばれているスポット。
瓜(うり)も割れるほどに冷たいことが名前の由来。木漏れ日が差し込む木々に覆われて、苔が群生する岩が美しい緑の景色を織りなす幻想的な姿。
段々に流れてくる水は、シャッタースピードを遅くして撮影するのも魅力。初夏には1万株のあじさいが咲く名所でもあります。
[住所] 福井県三方上中郡若狭町天徳寺(地図)
16.三丁町(小浜市)

古くから「海のある奈良」と呼ばれる小浜市にて、古い街並みが残る茶屋町「三丁町」。寺社仏閣が多く集う地区でもあり、真福寺の阿弥陀如来像など見どころがあります。
狭い路地にて、紅殻格子や出格子の民家などが軒を連ねる光景。明治期の料亭の建物も残っており、カフェなどもオープン。
[住所] 福井県小浜市小浜大原8(地図)
まとめ
以上、福井県のフォトジェニックな観光スポットでした。
(初回投稿日:2020年3月22日 更新日:2020年3月29日)