日本海の美しい海の名所「角島大橋」「元乃隅稲成神社」など、海の絶景スポットが豊富な山口県。
柳井や萩など伝統的な街並みも美しく、一方で徳山など瀬戸内海の工場地帯も独特。秋吉台など自然の姿も圧巻です。
今回は、インスタ映えするフォトジェニックな山口県の絶景を紹介していきます。
セシモ コイ
目次
A.県西地域の絶景
関門海峡・角島大橋・ときわ公園のある県西地域(下関・山陽小野田・宇部・美祢)の絶景スポットを紹介。
01.角島大橋(下関市)
県の北西部にある日本海に浮かぶ「角島(つのしま)」。かつては離島でしたが、2000年(平成12年)に「角島大橋」が開通して車で行けるようになりました。
全長1,780メートルの橋が日本海に架かり、その姿は山口県を代表する絶景スポットとして有名。本州側の海士ヶ瀬地区から見渡す構図が定番となっています。
橋のすぐ近くの「海士ヶ瀬公園駐車場」で車を停めることができ、徒歩で行ける「角島展望台」から橋を見ることができます。
さらに県道275号より1本裏にある道から、角島大橋を正面に見る構図もあります。
[住所] 山口県下関市豊北町大字神田(地図)
02.秋吉台(美祢市)
山口県の東部に広がる日本最大のカルスト台地「秋吉台(あきよしだい)」。
草原に石灰岩柱と呼ばれる岩がゴロゴロとした、カルスト地形。草原の地下には鍾乳洞が約400以上あり、その代表的なものが観光名所「秋芳洞(あきよしどう)」です。
秋芳洞へとむかう道路「カルストロード」は、ドライブルートとして牧歌的な雰囲気の中で運転を楽しむことができます。
展望地としては「秋吉台東展望台」などがあります。
[住所] 山口県美祢市秋芳町秋吉(地図)
03.秋芳洞(美祢市)
カルスト台地「秋吉台」の地下100メートルほどにある鍾乳洞「秋芳洞(あきよしどう)」は、日本最大規模の鍾乳洞として全国的に有名。
観光商店街口と黒谷口で通り抜けることができる鍾乳洞で、全長約8.8kmという長さの洞窟を探検気分で散策できます。
地下水の溶食により作り出された洞窟にて「百枚皿」など特徴的な姿を見ることができ、巨大な柱の形をした「黄金柱」も見どころのひとつです。
観光商店街口側の鍾乳洞入口は「秋芳洞といえばココ」と言える写真スポットです。
[住所] 山口県下関市豊北町大字神田(地図)
04.別府弁天池湧水(美祢市)
秋吉台よりも西に位置するエリアは湧水地や滝など水が豊富なスポットが点在し、中でも神秘的なコバルトブルーの水をたたえた池「別府弁天池」が人気。
池は「別府厳島神社」の境内にあり、秋吉台のカルスト台地を源流とする地下水が湧き出る池。周囲から眺めることができます。
池の神社の隣にも「壬生神社」があり参拝をして過ごせるだけでなく、ニジマスの釣り堀や飲料水を汲める湧水地もあります。ニジマスの塩焼きなどを楽しめる食事処も。
[住所] 山口県美祢市秋芳町別府482(地図)
B.県央地域の絶景
瑠璃光寺・防府天満宮・徳山動物園のある県央地域(山口市・防府・周南・下松・光)の絶景スポットを紹介。
05.KDDI山口衛星通信所(山口市)
JR山口線の仁保駅から東へ2kmほどに位置する「KDDI山口衛星通信所」。山並みに囲まれた土地にパラボラアンテナが並び「KDDIパラボラ館」として一般人も入館可能です。
海外で開催されるスポーツなどの映像を受信して日本各地に配信するための衛星受信施設で、その仕組みを学ぶことができます。(職員解説をしてもらう場合は要予約)
屋外には受信設備としての白いパラボラアンテナが並んでおり、遠くの山並みに皿型のアンテナが立ち並ぶ姿を間近で見ることができます。
[住所] 山口県山口市仁保中郷123(地図)
06.佐波川本橋 芝桜の咲く土手(防府市)
山口市の山間部にある佐波川ダムから瀬戸内海へと流れ込む「佐波川」は、防府市街を流れる一級河川。川沿いの土手は場所によって様々な風景で、自然が広がります。
特に「芝桜の咲く土手」として4月頃に芝桜が土手斜面を彩る場所があり、舟橋モニュメントのある本橋近くから見る川と橋に右田ヶ岳の山並みの構図が見事です。
[住所] 山口県防府市新橋町14-98(地図)
07.徳山駅北口(周南市)
新幹線駅でもあるJR徳山駅は周南市の中心駅で、駅ロータリーからアーケード街が続いて居酒屋も多くにぎわう街。その徳山駅の北口は駅舎が「周南市駅前図書館」となっています。
本棚が見えるガラス張りの建物は、夜の明るい照明で美しく見えるもの。建物の外側と内側それぞれに階段があり、ロータリー広場も広くてゆったりとした空間。
1階にはスターバックスコーヒーも入っており、ロータリーには送迎用の短時間無料停車スペースがあるとともにロータリー脇の駐車場も値段安め。
[住所] 山口県周南市土井2丁目4-9(地図)
08.旧日下醫院(周南市)
新南陽駅から徒歩圏内にある「旧日下(くさか)医院」は、1928年(昭和3年)に建てられた木造2階建ての建物。
建築主の日下宗一氏は周南生まれ。長崎医学専門学校(現・長崎大学医学部)で学んだ医学をもとに、この場所で開業した医院がこの建物です。
長崎の洋風建築の影響を受けたとされる外観は、瓦屋根にモルタル塗りの外観に松の木が色を添える美しいもの。館内の昭和レトロなブラウン調もまたキレイなものです。
館内には雑貨屋さんとカフェが入っています。2階はおそらく現在の建築基準や安全性の問題から、立ち入り禁止となっています。
[住所] 山口県周南市土井2丁目4-9(地図)
09.黒岩峡(周南市)
石城山県立自然公園内の黒岩川にある、延長400メートルの小さな渓流「黒岩峡」。夏に水遊びを楽しむ家族連れがレジャーシートを広げる河原があります。
徳山と岩国を結ぶ国道2号や山陽自動車道の熊毛ICから近い立地。渓流沿いの道路は路上駐車禁止の看板が多いですが、道路脇に指定された駐車場がたくさんあるため安心して来訪を。
[住所] 山口県周南市小松原(地図)
C.県北地域の絶景
元乃隅稲成神社・仙崎・萩城下町のある県北地域(長門・萩・阿武)の絶景スポットを紹介。
10.元乃隅稲成神社(長門市)
長門市油谷地区の海岸線にある「元乃隅稲成(もとのすみのいなり)神社」は、島根県の「太鼓谷稲成神社」から派生して建てられた本州最西北にある稲荷神社。
陸側の崖に本殿が建てられており、本殿から海岸へと向かって朱色の鳥居がトンネルのように続く「百本鳥居」がフォトジェニックな名所として話題になります。
鳥居の先にある崖では、日本海の荒波がぶつかって垂直に水しぶきが上がる「龍宮の潮吹」を見ることができます。
本殿寄りの鳥居の上には賽銭箱があって、頭上へと賽銭を投げ入れる観光客の姿が。願いが叶う成就を由来として、稲荷ではなく「稲成」の字が使われているそうです。
[住所] 山口県長門市油谷津黄498(地図)
11.俵島(長門市)
今日は休日、暇だったので家から直線で4km位にある長門市油谷の俵島付近に行ってみた。未だにこの島に行った事がない。油谷の最端で六角形の柱状節理で出来ている島です。遠くに見えるのが下関の角島大橋。 pic.twitter.com/djN116fvao
— spica (@spica41) 2016年11月23日
先ほどの「元乃隅稲成神社」より少し西へ車を走らせると、半島の先端にある岬「俵島」が棚田と岬の特徴的な景勝地として見ることができます。
干潮時には陸続きで渡ることもできる小さな島。島は緑に覆われつつも、水面近くに柱状節理を見ることができます。奥の水平線には、角島大橋の架かる角島も見えます。
島へ向かう途中の道からは段々の棚田を手前にして島の見える構図があり、美しいフォトスポットとして自然の豊かさを感じることができます。
周囲の道は狭いため、大浦漁港から時計周りに南側のルートを進んだほうがよさそうです。
[住所] 山口県長門市油谷向津具下油谷(地図)
12.萩城下町(萩市)
長州藩の萩城を中心に作られた「萩城下町(はぎじょうかまち)」は、夏みかんが随所に果実を作る萩ならではの風景が続くエリア。
重要伝統的建造物群保存地区の「堀内地区」は当時の姿を色濃く残しており、陶器の「萩焼」も販売されている街並み散策を楽しむことができます。
敵の侵入を防ぐための死角として直角に曲がった「鍵曲」という路地など、随所に見どころがあります。
[住所] 山口県萩市大字堀内210-34(地図)
13.萩反射炉(萩市)
西洋式の大砲鋳造を目指して、日本各地で建設された金属溶解炉「反射炉(はんしゃろ)」。萩市にも「萩反射炉」があり、史跡として現在は煙突部分のみが残っています。
江戸時代末期に萩藩が外国からの脅威に備えて、鉄製の大砲を作ったもの。高さ10.5メートルで岩積みとレンガ積みを組み合わせた煙突がそびえ、周囲は桜の木などで整備されています。
駐車場がセブンイレブンと一体化しており、無料で見学自由。反射炉の左は線路が見えるため、鉄道撮影もできます。
[住所] 山口県萩市椿東4897-7(地図)
14.須佐ホルンフェルス(萩市)
日本海に面した北長門国定公園の海岸沿いにある「須佐ホルンフェルス」は、ストライプ状に地層の線がくっきり見える断層。
ホルンフェルス(horn fels)は日本語にすると「角石(つのいし)」で、割ると角ばった破面になることが名前の由来。断層が角ばって奥まで続き、波しぶきが打ちつけます。
断崖絶壁は高さ10メートル以上で、砂岩と泥岩の層が見事な姿で存在します。周囲には畳岩、かぶと岩、よろい岩など荒々しい景勝地があり散策を楽しめます。
[住所] 山口県萩市須佐高山北海岸(地図)
D.県東地域の絶景
柳井金魚ちょうちん・錦帯橋・岩国城のある県東地域(岩国・柳井・和木・上関・田布施・平生・周防大島)の絶景スポットを紹介。
15.錦帯橋(岩国市)
錦川に架かる木造の5連アーチ橋「錦帯橋(きんたいきょう)」。県東の代表的な観光名所であるとともに、お隣の広島県観光雑誌にも掲載されることがある名所です。
日本三大奇橋のひとつと言われ、全長193メートルほどの橋は釘を使用せず組木の技術で造られているものです。
橋を渡った先には桜の名所「吉香公園」があり、生きたシロヘビの展示など見どころあり。ロープウェイで岩国城へと行くことができ、錦帯橋を見下ろす展望も魅力。
[住所] 山口県岩国市岩国1丁目(地図)
16.羅漢高原(岩国市)
広島県の廿日市市で山側に位置する定番ドライブルートの羅漢渓谷を行き、県境を越えたあたり一帯が羅漢高原として静かな自然を楽しめるスポット。
高台となる一帯には青少年旅行村、オートキャンプ場、放牧場があり、道路でキャンプ場の奥まで行くと展望を楽しめる広場があります。
小羅漢山の登山口として登山の格好をしている方もおり、広場からは瀬戸内海を遠く一望できる雄大な景色を楽しめます。
[住所] 山口県岩国市本郷町本谷996(地図)
17.根笠川の山間風景(岩国市)
錦川清流のエリアは、木々の緑と川の美しい景色がたくさん。錦川清流線の根笠駅から南へと向かう県道5号は、錦川の上流となる根笠川と緑豊かな景色が広がります。
撮影ポイントのひとつは「地底王国美川ムーバレー」から500メートル北にある橋が2つ架かる場所。根笠川を見渡しやすい県道5号の位置関係で、山を背景に撮影できます。
このポイントの周辺には「岩屋観音洞窟」の巨大水車もあり、錦川清流線の列車撮影とあわせて来訪しやすい箇所。北側から来訪したほうがよく、南側は細い道で運転しにくいです。
[住所] 山口県岩国市美川町根笠(地図)
18.柳井白壁の町並み(柳井市)
柳井駅から徒歩で柳井川を越えた先にある「古市・金屋白壁の町並み」は、柳井市ならではの伝統的な街並みを散策できるスポット。
柳井市は和紙で作った「金魚ちょうちん」が工芸品として有名で、街並みに赤い金魚ちょうちんが並ぶ姿を見ることができます。
金魚ちょうちん体験工房、醤油蔵、雑貨屋などがあります。
[住所] 山口県柳井市柳井津(地図)
まとめ
以上、山口県のフォトジェニックな観光スポットでした。