玄界灘に面した呼子のイカやサバ、有明海でとれるカニやムツゴロウなど新鮮な魚介類がたっぷりの佐賀県。
佐賀県が全国にほこる地鶏「みつせ鶏」をはじめとして、佐賀牛や伊万里牛など肉類も沢山あるグルメの宝庫です。
今回は佐賀県の旅行者に向けて、佐賀県の飲食店で楽しめるご当地グルメを紹介します。
セシモ コイ
佐賀県のグルメ分布図
佐賀県のグルメはこんなに豊富!番号順に紹介していきます。
A.佐賀県全域のグルメ
まずは佐賀県の全体で食べることのできるグルメを紹介します。
01.佐賀牛(県全域)
佐賀県全域で育てられた黒毛和種の和牛で、4等級以上かつ霜降りのBMS値がNo.7以上という全国で2番目に厳しいと言われる条件を満たした銘柄牛。
厳密には佐賀県農業協同組合(JAさが)管内の牛に限られ、伊万里市など佐賀県の一部地域は除外されています。
ストレスを極力かけず、澄んだ空気と美味しい水で育成。柔らかい赤身ときめ細かな脂肪の霜降り肉で、ステーキやしゃぶしゃぶで楽しめる甘くてコクのある味わいが特徴です。
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[店分布] 県内で数十店舗ほど
[推奨店] 焼肉竜馬 – 佐賀市鍋島で地産地消の佐賀牛焼肉店
02.ムツゴロウ、ワラスボ(県全域)
干潮と満潮の高低差が6メートルほどあり、広大な干潟が出現する有明海は珍味となる魚がたくさん生息しています。
代表的なのがハゼ科のムツゴロウと、同じくハゼ科のワラスボ。かば焼きや刺身などで楽しめますが、冬眠期は保存食となる甘露煮や干物などで食べることができます。
なお、他にも有明海の珍味が豊富。舌ビラメの一種となるクチゾコ、そしてシオマネキやウミタケなども。貝類のホウジヤ、メカジャ、アゲマキもあります。
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[店分布] 県内で数十店舗ほど
[推奨店] むつごろう亭 丸善 – 有明海の珍魚が充実の郷土料理食堂
03.佐賀プリン(県全域)
2020年に「佐賀県をプリン県に」と有志が集まり、県内のカフェやスイーツ店など50店舗以上が参加してプリン巡りを楽しめます。
プラスチックカップと瓶カップそれぞれあり、飲食店内で他のスイートと合わせた盛り合わせなど様々な味と食べ方があります。
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[店分布] 県内で50店舗ほど
[推奨店] むつごろう亭 丸善 – 有明海の珍魚が充実の郷土料理食堂
B.県央(佐城)地域のグルメ
佐賀城・旧古賀銀行・三瀬高原のある県央地域(佐賀市・多久・小城)のご当地グルメを紹介。
04.シシリアンライス(佐賀市)
洋食皿に敷かれた温かいライスの上に、炒めたお肉、生野菜を盛ってマヨネーズをかけた料理。スプーンでご飯と具材を混ぜて食べる洋食です。
野菜はレタスとトマトが定番。お店によってパプリカ、揚げレンコン、かいわれ、刻みキュウリ、温泉卵などが乗ります。
昭和50年頃に佐賀市内の喫茶店で誕生したと言われており、今も佐賀市内の喫茶店やレストランを中心に提供されているメニューです。
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[店分布] 市内30店舗ほど
[推奨店] 志乃 空港店 – 伊万里牛使用のシシリアンライス
05.佐賀ラーメン(佐賀市)
佐賀市を中心として提供されている、九州とんこつラーメンの一種。
佐賀ラーメンは他県よりも塩分や脂を控えめにしたスープが特徴で、やや太めで柔らかいストレート麺が用いられます。
佐賀名産の海苔を標準で付けたシンプル具材のお店が多く、ゆで卵ではなく生卵をトッピングするのも佐賀ならではです。
とんこつラーメンは福岡県の久留米が源流と言われ、久留米の名店「三九」の暖簾分けで佐賀市に支店ができたことが佐賀での起源と言われています。
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[店分布] 市内30店舗ほど
[推奨店] 喰道楽 大和バイパス店 – 佐賀ラーメンのチェーン店
06.エツ料理(佐賀市)5~7月頃限定
筑後川流域に生息しており初夏に産卵で川をのぼっていく、カタクチイワシ科の全長30~40cmの魚。小骨が多く、料理人によって細かく骨切りを行ってから調理します。
解禁時期が5月1日から7月20日までと決まっているため、初夏の3か月くらいの期間しか食べることのできない幻の魚。漁船で網を張って川の流れで引っ掛けて漁獲します。
棒寿司(押しずし)、塩焼き、すり身、煮物など色々な食べ方があり、小骨の食感を緩和するために青シソや酢を用いることもあります。
佐賀市の諸富町では「えつ銀色まつり」を毎年開催し、旬のエツ料理を楽しむことができます。
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[店分布] 市内10店舗以上、佐賀県内、福岡県、長崎県にもあり
[推奨店] 三平寿し – 寿司で楽しむエツ料理や有明海の魚介類
07.みつせ鶏(佐賀市三瀬村)
山間にある三瀬村の農場で生まれた、みつせ鶏。フランス赤鶏を種鶏として作られ、低脂肪のヘルシーさと旨み成分が多く含まれる良質な脂肪分が魅力。
煮込んでも硬くならないことから、福岡県の名物「水炊き」にも用いられることも。幅広い料理に向いていると言われています。
ちなみに、三瀬村では「ふもと赤鶏」という地鶏ブランドもあり、地鶏ほど硬くなくブロイラーほど柔らかくない鶏です。
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[店分布] 三瀬村3店舗ほど、県全域で提供店あり
[推奨店] 炭炎 – 自然の中でみつせ鶏と三瀬産野菜のバーベキュー
08.三瀬そば(佐賀市三瀬村)
三瀬エリアは蕎麦が名物で、国道263号沿いに蕎麦屋さんが並ぶ「そば街道」があります。
三瀬村は地下から湧き出る天然の水が豊富で、良質な水を用いて美味しい蕎麦づくりができることからそば職人が多く集まったと言われています。
国産のそば粉、お店によっては自家栽培のそば粉を利用。そばの芽、ガレットを楽しめるお店もあり、山菜を中心とした天ぷらのセットも魅力です。
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[店分布] 三瀬村に7店舗ほど
[推奨店] 三瀬そば – 地下水に国産蕎麦で打つ板そばが名物
09.マジェンバ(小城市)
2011年7月に小城(おぎ)市で誕生した、麺、小城の食材、特製のタレを混ぜて食べる麺料理。
専用に開発されたマジェンバ用の特製タレをからめた麺の上に、小城産の食材を乗せた混ぜ麺タイプの料理。お店によっては和風のうどんや洋風のパスタで提供するところも。
小城市は有明海に面した港町と1,000m級の山を併せ持つ市として、豊富な海の幸と山の幸をマジェンバに使用。混ぜることを「混ぜんば」と言う佐賀の方言が名前の由来です。
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[店分布] 市内数店舗
[推奨店] カンフォーラ – 佐賀空港でシシリアン風マジェンバ
10.清水鯉料理(小城市)
小城市で清流の里と言われる清水(きよみず)エリアでは、鯉(こい)料理が名物で「清水鯉」として料亭や旅館を中心に提供されます。
明治時代に清水観音へお参りする参拝者の宿場町として、鯉の刺身を水で洗いにして振舞ったのが始まりとされています。酢味噌を付けて食べるのも特徴。
キレイな清流によるいけすで育てることで、鯉にありがちな川魚特有の臭みが出にくいのが売りのひとつです。
一番の旬は、寒鯉と呼ばれて脂が乗る2月。この時期に「小城清水寒鯉まつり」として加盟6店にて寒鯉の刺身が登場し、水にさらす「鯉の洗い」より味が上と評判。
鯉の味噌汁「鯉こく」もあり、お店によっては塩辛、あんかけ、白子、唐揚げなど色々な食べ方を楽しむことができます。
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[店分布] 市内7店舗、有田市の竜門峡にも2店舗ほど
[推奨店] 清水屋 – 明治創業の老舗で鯉料理を和室で楽しめる店
C.県東(三神)地域のグルメ
鳥栖アウトレット・吉野ヶ里遺跡・九年庵のある県東地域(鳥栖・神埼・上峰・基山・みやき・吉野ヶ里)のご当地グルメを紹介。
11.神埼そうめん、神埼めん懐石(神埼市)
約400年前に香川県の小豆島の行脚者が手延べそうめんの製法を伝え、良質な水と小麦生産の多い土地柄で発展したとされる神埼(かんざき)そうめん。
明治初期に鉄工所でロール式の製麺機が開発されたことで「機械製麺発祥の地」として名高く、現在でも機械製麺の生産量で国内3位を誇ります。
コシの強さが特徴で、冷やして食べるだけでなく温かく食べるにゅうめんも定番。市内8店舗で懐石料理と組み合わせた「神埼めん懐石」もあります。
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[店分布] 市内で十数店舗ほど、神埼市以外の提供店もあり
[推奨店] 百年庵 – 製麺所併設の食事処で揚げ物セットのそうめん
12.エミュー料理(基山町)
全国的にも珍しいダチョウに似たヒクイドリ科の鳥「エミュー」は、基山町で沢山飼育されており基山パーキングエリアなど町内で見ることができます。
2017年5月、エミューとイノシシを食肉にする解体処理施設が基山町に開業したことから、基山町産エミュー肉が地元のグルメとして名物となっています。
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[店分布] 町内5店舗
[推奨店] 一福 – お昼も楽しめるエミュー定食の居酒屋風食堂
13.どぶ漬け唐揚げ(吉野ヶ里町)
神埼郡吉野ヶ里町に本店を持つ「みつせ鶏本舗」の名物で、家庭で真似て作る方もいるくらい地元で人気とされる唐揚げ。
みつせ鶏本舗では、みつせ鶏の1羽から2つしか取れない希少部位「とりトロ」を用いるのが特徴。甘辛いタレも魅力のひとつです。
ちなみに、宮城県石巻市飯野川地区にも古くから名物とされているなど、佐賀県以外でも見かけるものではあります。
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[店分布] みつせ鶏本舗(吉野ヶ里町1店、鳥栖市1店)、他にも個人店あり
[推奨店] みつせ鶏本舗 鳥栖店 – アウトレットのフードコートで唐揚げ
14.かしわ飯(鳥栖市)
西暦270年頃に鳥屋が色々な鳥を飼育して応親天皇に献上したことから鳥栖という地名が付いたなど、古くから鶏の文化が強い鳥栖。
祝い事や来客時に鶏料理を振る舞う習慣が古くからあり、郷土料理として大正2年に日本で最初に販売されたのが鳥栖駅の中央軒「かしわめし」。
鶏(かしわ)と鶏ガラを煮込んだスープに醤油や味醂を用いるなどの方法で取ったダシで米を炊くのが特徴。
鶏肉、錦糸卵、刻み海苔、ニンジン、タケノコなどの具材を入れた味付けご飯です。
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[店分布] 中央軒(鳥栖駅2店、新鳥栖駅1店)、他にも個人店あり
[推奨店] ホテルルートイン 花茶屋 – ビジホの朝食会場でとり飯
15.とりこどん(鳥栖市)
九州新幹線の新鳥栖駅開業を記念して、新しいご当地グルメとして登場した「とりこどん」。
鶏肉と卵を使用すればよいというルールで、あとは市内の各店が好きな材料で作る創作料理。丼でなくても良いという、ゆるい基準でとりこどんを名乗れます。
オーソドックスな天丼をはじめとして、中華、パスタ、ピザ、ロコモコ、うどんなどお店によって様々です。
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[店分布] 市内22店舗ほど
[推奨店] 海老名 – 老舗の天ぷら屋さんで鶏天と卵天のとりこどん
16.トスン・カレー・ロール(鳥栖市)
鶏肉を使用したキーマカレーに野菜などを盛り付けて、小麦粉生地で包んだ料理。2010年にご当地グルメとして一般公募で選ばれました。
生地は鳥栖や九州の郷土料理「ふな焼き」という、小麦粉生地で黒砂糖などを包んで焼いた家庭のおやつをモチーフとして食事のグルメとして発展したものです。
鳥栖市はカレー屋さんが多く、カレーメニューのひとつとして食べることができます。
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[店分布] 市内3店舗ほど
[推奨店] ビスヌ 鳥栖店 – 本格スパイスと備長炭窯のナンが魅力
D.県西(松浦)地域のグルメ
唐津城・呼子大橋・有田ポーセリンパークのある県西地域(唐津・玄海・伊万里・有田)のご当地グルメを紹介。
17.イカの活造り(唐津市)
玄界灘に面した呼子はイカの街として有名で、特に鮮度の良いイカを素早く捌いて活造りにしたイカの活造りは呼子名物の代表格です。
生きたまま少し動く透明なイカが皿の上に丸ごと盛られて、新鮮さゆえの甘さと食感が魅力。ゲソを天ぷらにしてくれるお店も多いです。
基本は通年楽しめます。季節により採れるイカの種類が異なるため、訪れる時期で味が左右されます。
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[店分布] 市内10店舗以上
[推奨店] いか本家 いそ浜別館 – 呼子大橋脇の海沿いでイカ活造りを
18.イカしゅうまい(唐津市)
呼子名物「イカの活造り」のコースや定食でよく付いてくる、イカのしゅうまい。
実は呼子が発祥の名物で、呼子の海中レストランとして有名な店「萬坊」が発祥とされています。
地元のタマネギ、卵、塩を使用して作るお店もあり、ふんわり食感とプリプリの歯ごたえが特徴。
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[店分布] 市内10店舗以上
[推奨店] 御宿 海舟 – 海舟系列の旅館部屋でランチのイカ活造り
19.サバ活、唐津Qサバ(唐津市)
玄界灘に面した呼子はサバが豊富にとれる場所。活造りが人気の剣先イカは冬にとれないことから、冬に提供できるグルメとして2013年に「サバの活造り」を提供開始。
その後、唐津市と九州大学の共同研究で完全養殖に成功したマサバ「唐津Qサバ」を商品化するにあたり、呼子にてこの「唐津Qサバ」を「サバ活」と名付けたものです。
安定供給が見込める養殖に切り替えたことで、2014年から本格展開。イカ活造りで技術を培った各旅館の料理人の手により、傷みやすいサバを新鮮な生で楽しめます。
呼子では基本は旅館提供ながら昼の立ち寄りでも提供する旅館もあり、唐津市街地では「唐津Qサバ」の名前で飲食店提供もされています。
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[店分布] 市内24店舗(呼子8店、唐津市街11店、他)
[推奨店] 観光ホテル 大望閣 – 綺麗な器で盛るサバの活造り
120.魚ロッケ(唐津市)
主に佐賀県、大分県、山口県で見受けられる、揚げかまぼこの一種。佐賀県東部ではミンチ天とも呼ばれ、九州北部を中心とした地元の惣菜。
魚肉のすり身にタマネギ、ニンジンなどのみじん切り野菜を混ぜたもの。コロッケのようにパン粉で揚げるため、魚ロッケという名前です。
オーソドックスな塩味だけでなく、唐辛子のピリ辛味やカレー味などスパイシーな味付けのものも多く流通しています。
唐津市内での販売が多く、特に唐津市呼子の呼子朝市で露天販売しているお店がいくつもあります。
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[店分布] 唐津市に数店舗
[推奨店] ふじ川蒲鉾本店 – 唐津駅近くで練り物販売のかまぼこ店
21.からつバーガー(唐津市)
唐津市のご当地バーガー。「からつバーガー」というお店がチェーン化したことによる特定店舗の名物となっています。
メインはバスを用いた移動販売車による販売として虹の松原にある駐車場の販売で有名ですが、固定店舗型のお店も増えてきています。
佐世保バーガーから発展したとも言われ、手作りが売りで豊富な具材によるボリュームの多さが魅力のバーガーです。
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[店分布] 唐津市に数店舗
[推奨店] からつバーガー 大手口店 – 窓口販売式のハンバーガー店
22.伊万里牛ハンバーグ(伊万里市)
佐賀牛の基準を満たした黒毛和種の中で、伊万里産を伊万里牛と呼びます。
実質的には佐賀牛の一部ですが、JA伊万里(伊万里農業協同組合)がJAさが(佐賀市中央農業協同組合)に属していないことから伊万里牛として区別している様子です。
伊万里市では伊万里牛の提供店が多く、特に九州ご当地グルメグランプリで3年連続1位を獲得した伊万里牛ハンバーグが代表格となっています。
お店にもよりますが、伊万里牛100%のミンチに地元産の玉ネギを使用。卵や牛乳などのつなぎを使わない肉本来の美味しさを楽しめます。
ハンバーグ以外にもステーキやすき焼きで楽しめて、特にステーキは近隣の市となる長崎県佐世保市の名物レモンステーキとして提供するお店もあります。
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[店分布] 伊万里市に十数店舗
[推奨店] さかき – 昭和8年創業の精肉店直営で伊万里牛ハンバーグ
23.伊万里牛の重箱御膳(伊万里市)
伊万里牛をわかりやすいご当地グルメの形にして、10店舗ほどで提供されている新和風グルメ「伊万里牛の重箱御膳」。
伊万里焼の陶磁器の重箱に、伊万里牛を筆頭とした具材を盛り込んだもの。ご飯が入ったどんぶりもあれば、野菜類でキレイに盛り付けてご飯などを別添えにする店も。
伊万里産黒毛和牛の肉質A4等級以上を使用し、和風のタレなど店によりこだわりの味付けで食べることができます。
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[店分布] 伊万里市に10店舗
[推奨店] ロジエ – お昼も伊万里牛の御膳を楽しめるレストラン
24.ごどうふ(有田町)
佐賀県と長崎県で食べられている郷土食として、特に有田町の名物として知られる豆腐。
一般的な豆腐で用いられる「にがり」という凝固剤(豆乳を固める塩化マグネシウム)を使用せず、葛(くず)とデンプンを加えて固めるのが特徴。
家庭の食事としてお土産での購入ができ、旅館やレストランでも楽しめるグルメ。甘口醤油、ごまダレ、酢味噌などをかけて食べます。
また、葛を用いることで甘く仕上がることからデザートにもなり、有田町内では「ごどうふパフェ」を提供するお店もあります。
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[店分布] 県全域で数店舗
[推奨店] RUN・らん・ラン – ごどうふパフェを提供する喫茶店
25.有田焼五膳(有田町)
2011年8月に登場した、有田町の新ご当地グルメ。焼き物の街として有田焼を用いた、見た目でも楽しめるグルメです。
玉手箱をイメージした有田焼の器を5つ並べて、地元産の鶏肉や野菜を使用して盛り付けた五膳(御膳)です。
有田町産の鶏肉を使用しており、焼・酢・煮・蒸・揚の5つを楽しめるように配慮されています。また、五膳以外にもセットとしてこだわりの料理が付くセットも魅力です。
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[店分布] 有田町に4店舗
[推奨店] 亀井鮨 – 寿司店で鶏肉と素材あふれる有田焼五膳
E.県南(杵藤)地域のグルメ
嬉野温泉・御船山楽園・祐徳稲荷神社のある県南地域(武雄・鹿島・嬉野・白石・大町・江北・太良)のご当地グルメを紹介。
26.北方ちゃんぽん(武雄市)
江戸中期に武雄市北方町に伝わったとされる、ちゃんぽん。
明治から昭和にかけて炭鉱として栄えた武雄市北方町で、ボリュームたっぷりのちゃんぽんは肉体労働の鉱夫たちに人気の食べ物。
今でも国道34号沿いには「武雄・北方ちゃんぽん街道」と呼ばれる、ちゃんぽん店が集中する道路があります。
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[店分布] 県全域で10店舗以上
[推奨店] 井手ちゃんぽん本店 – きくらげ乗せ特製ちゃんぽん
27.若楠ポーク(武雄市)
武雄市のブランド豚として安全な飼料を与えて育てられた、若楠(わかくす)ポーク。市内の若木町にある養豚農家にて、地域のエサを用いている豚です。
臭みがなくてきめ細かく柔らかいのが特徴で、タンパク質とビタミンB1が豊富なヘルシーさ。
県全体では「肥前さくらポーク」という銘柄豚があり、肉類が豊富な佐賀県のグルメです。
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[店分布] 武雄市で20店舗以上
[推奨店] ぶらんこ – お好み焼き店で若楠ポークあり
28.大町たろめん(大町町)
細うどん麺を使用して豚肉やキャベツなどの野菜をたっぷり乗せた、ちゃんぽん風の麺料理。牛骨などでとったダシに、ショウガ風味のスープが特徴です。
高度経済成長期に栄えていた大町の杵島炭鉱で、鉱夫に人気だった体力のつく麺料理。平成12年に一旦は提供店が無くなったものの、町の有志により復活したご当地グルメです。
太郎という名の百姓が採ってきた野菜をうどんに入れて食べていて、スープを中華風にするために中国で研究した味を佐賀に伝えたと言われる料理です。
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[店分布] 町内6店舗
[推奨店] 家族庵 – 海老トッピングが特徴の大町たろめん
29.須古寿し(白石町)
白石町で500年ほどの歴史を持つ押し寿司、須古寿し(すこずし)。古くから、お祭りやお祝いで来客に振舞う料理として親しまれてきた郷土料理です。
もち米を加えた酢飯を押し寿司用の木箱(もろふた)に敷き詰め、ムツゴロウの蒲焼、えび、椎茸、ごぼう、錦糸卵、紅しょうが、奈良漬、ミツバなどを乗せます。
最後に小分けで区切って小皿に乗せて、各人に提供。現在では、駅弁の形で購入することも可能です。
かつて領主が農民を大事にして米の品種改良に取り組んだことで評判が上がり、献上品として地元の海の幸と山の幸を乗せたことが始まりとされています。
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[店分布] 町内に数店舗
[推奨店] 副島鮮魚店 – 駅弁タイプで持ち帰りできる須古寿し
30.温泉湯豆腐(嬉野市)
遣唐使が日本に持ち帰った豆腐の製法に手を加えて登場したとされる、歴史ある嬉野の湯豆腐。
嬉野独特の成分を持つ温泉水で豆腐を煮込むことにより、煮汁が豆乳色に変化してトロトロの湯豆腐が出来上がります。
長崎街道の宿場町として旅人を癒した湯豆腐で、胃腸にも優しい温泉水による健康的な食事。嬉野産の大豆「フクユタカ」を使用した豆腐が使われることもあります。
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[店分布] 嬉野市で20店舗以上、旅館40軒ほど、お土産販売店もあり
[推奨店] 宗庵よこ長 – 和の食事処でいただく発祥の温泉湯豆腐
31.嬉野茶スイーツ(嬉野市)
全国屈指の生産量を誇る、お茶処の嬉野。霧の深い山々に囲まれた盆地の気候と水に恵まれた土地ゆえ、お茶の栽培に適しています。
1440年頃に自家用栽培が伝わり、かつて釜炒り玉緑茶として名高かった嬉野茶。現在では「やぶきた」品種に押されて生産量が大幅に減ってきています。
茶葉の販売に加えて、嬉野茶を用いたデザートを扱う菓子舗やカフェがいくつか存在します。饅頭、羊羹、あんみつ、ロールケーキなど和菓子だけでなく洋菓子も魅力です。
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[店分布] 嬉野市でカフェ2店舗以上、菓子舗5店舗以上
[推奨店] うれし庵 – 嬉野温泉街で抹茶パフェが名物のカフェ
32.嬉野紅茶(嬉野市)
お茶の栽培で有名な嬉野では、紅茶用ではなく緑茶の品種を用いて和紅茶も作られています。
丸みのある味わいとほんのりとした甘みが特徴とされ、ストレートでも飲みやすいと言われています。もちろんミルクティーでも楽しめます。
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[店分布] 嬉野市でカフェ2店舗以上
[推奨店] 茶家 六地蔵 – 庭付き和カフェで嬉野茶スイーツと和紅茶
33.竹崎カニ(太良町)
太良町の名物として、特に竹崎温泉で楽しめるカニ。ワタリガニの一種でガザミとも呼ばれ、太良町の竹崎地区近海で獲れるものを「竹崎カニ」としてブランド化しています。
有明海の広大な干潟には、太陽の光をよく浴びて育ったプランクトンや小動物がいっぱい。それらをエサとして食べる竹崎カニは特に美味しくなると言われています。
通年楽しめるカニとしてオスの身を楽しめる夏が旬であるとともに、冬は内子と呼ばれる卵を持つメスも人気の高いものです。
塩茹でが定番で、ほぐした身を酢醤油につけて食べるのも一般的。味噌汁、雑炊、コロッケ、グラタンなどの食べ方も楽しめます。
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[店分布] 太良町で数店舗
[推奨店] 海望 – 竹崎カニ1匹まるごと乗ったカニちゃんぽん
34.竹崎カキ(太良町)
太良町の冬の味覚、竹崎の牡蠣(カキ)。太良町はカキ小屋発祥の地と言われ、冬には国道207号線沿いにカキ小屋がたくさん並びます。
飲食店スタイルから網焼きの海鮮バーベキューを楽しめるカキ小屋まで、色々なタイプのお店で竹崎カニとともに竹崎カキを楽しめます。
水分が少なくて焼いても身が縮みにくいことから、カキ本来の濃い味わいと大きさが特徴。塩分濃度が薄い有明海で育つことから、甘みと旨みが強くなります。
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[店分布] 太良町で数店舗
[推奨店] 園 – 国道沿い食事処の和室でカニやカキを堪能
まとめ
こうして調べてみると多くのグルメがあり、ひとつの素材でも色々と発展させてグルメの幅を広げているのを感じる佐賀県。
以上、佐賀県全般のご当地グルメ特集でした。