
日本海の幸が魅力の北陸エリアには寿司屋チェーン店が色々あり、ご当地ラーメンのチェーン店もあります。
石川県では金沢カレーの名チェーン店が多く、福井県にはソースかつ丼を楽しめるなどご当地グルメ色が強いです。
今回は、北陸エリアの飲食系チェーン店を一挙に紹介します。
セシモ コイ
この記事の目次
A.富山県のご当地チェーン店
01.麺家いろは(富山県)

富山市のご当地ラーメン「富山ブラックラーメン」を代表するお店のひとつ。射水市に本店を持ち、富山県を中心に国内や海外へチェーン展開しているラーメン屋さんです。
駅ビルなど中心街に店舗が多く、本店はロードサイドに店を構えます。東京ラーメンショーで通算5度の日本一を獲得した、ご当地ラーメンの中でも有名な位置づけ。

主力は黒いスープの「富山黒醤油らーめん」。富山ブラックの中でも塩分控えめで旨みたっぷりなスープが麺家いろはの特徴で、魚から採れる濃厚な魚醤を使用。
他にも富山湾のシロエビ殻干しが乗る「白エビ塩らーめん」や、スパイスによる辛味噌とラー油で辛くした「激辛タンタン麺」もあります。
[店名] 麺家いろは 店舗公式サイト
[県内店舗] 射水市1店、富山市2店
[県外店舗] 東京都1店、神奈川県1店、京都府1店、愛媛県1店、海外13店
02.氷見きときと寿司(富山県)

寒流と暖流が交じり合う富山湾の鮮魚に富山産コシヒカリを使用した、地モノのネタも多く扱う回転寿司店。寒ブリで有名な氷見(ひみ)市に本店を持つチェーン店です。
2貫1皿で110円の子どもが喜ぶネタから、500円超えの本格ネタまで幅広い種類。値段分類一覧に加えて、赤身、白身、貝類、光り物などネタ種類で分類されたメニューも見やすいです。

回転レーンだけでなくネタ指定の注文も可能で、3貫盛りや5貫盛りなどで季節モノも。平日ランチセットや刺身盛り合わせなど、ご飯味噌汁を添えたセットメニューもあります。
卓上の醤油は、醤油の五大産地のひとつ「金沢港の大野」のヤマト醤油。加賀料理にも使用される老舗の醤油蔵で、寿司に合うようお店独自のブレンドで造られています。
[店名] 氷見きときと寿司 店舗公式サイト
[県内店舗] 富山県4店
[県外店舗] 富山県以外8店(石川1、新潟2、長野4、三重1)
03.焼肉のバーンズ・カルビ牧場(富山県)
本日の晩御飯は色々悩んで焼肉のバーンズ。 pic.twitter.com/eydx4aZWPh
— ダッシュ0 (@zero0dash) 2022年1月15日
長野県に本社を持つ「あっぷるアイビー」は長野県を中心に「あっぷるぐりむ」「ピッツェリア」を展開しますが、富山県を中心に展開するのが「焼肉のバーンズ」。
あっぷるぐりむグループの焼肉レストランとして、2~3人前の大皿で提供されるプレート盛り合わせの焼肉が特徴。色々な盛り合わせを選べる、ファミリー向けの焼肉店。
王様カルビ、自慢のカルビ、炙りカルビ、和牛極みカルビなどカルビの種類が多く、ホルモン、豚、海鮮、そしてビビンバ系のご飯メニューも豊富。
公式サイトには「ヤキニク カルビ牧場」も併記されており、同一メニューで提供しているようです。ランチメニューも充実。
[店名] 焼肉のバーンズ・カルビ牧場 店舗公式サイト
[県内店舗] 富山県6店
[県外店舗] 新潟県3店(うちカルビ牧場2店)、長野県2店
[系列店] あっぷるぐりむ8店、ピッツェリア10店、カルビ焼肉2店、やきとり居酒屋きらび1店、サワディカフェ2店、ケーキ工房スイートアージェ1店
B.石川県のご当地チェーン店
04.8番らーめん(石川県)

1967年に加賀市の国道8号沿いで創業し、北陸エリアを中心として海外にも100店舗以上あるラーメンチェーン店。
国道8号は交通の要として運転手がサッと食事できるラーメン店が発展してきた文化があり、その中でもチェーン店として規模拡大したのが8番ラーメンです。

主力は野菜ラーメン。北陸は醤油ラーメン文化ゆえ醤油ラーメンを主力としつつ、チェーン店の強みで味噌、塩、とんこつも用意。
国道8号沿い創業が店名の由来で、数字の「8」を模した「はちかま」と呼ばれるカマボコがトレードマークです。
[店名] 8番らーめん 店舗公式サイト
[県内店舗] 石川県50店
[県外店舗] 石川県以外72店(富山32、福井30、岡山7、長野1、愛知1、京都1)
[系列店] らーめん元八、8番らーめん麺座、八兆屋、長八、金澤旬料理駅の蔵、市の蔵、野ふうど、八番麺工房
05.中華料理チュー(石川県)
中華料理 チュー松村店
中華定食 いただきまる! pic.twitter.com/jcKvOrHfjT— パパ (@nanakusakhori) 2018年5月11日
金沢の香林坊にかつて存在した映画館「松竹座」前の作業小屋を借りる形で、1946年に開店したという終戦直後から歴史が始まった中華料理店「チュー」。
1912年生まれとなる創業者はの名前「忠(ただし)」を音読みしたのが店名の由来だとか。母親が石川県の志賀町(旧富来町)出身で、戦前に中国人の料理人から習った料理を提供。
暖簾分けの形で最盛期には石川県と富山県に約45店舗まで広がり、現在も15店ほど。香林坊の本店は再開発により近くに移転して、今も営業。
豚のすじ肉からスープのダシをとるラーメンや、焼き飯などが人気のメニューとのこと。
[店名] チュー 食べログ検索結果
[県内店舗] 石川県4店
[県外店舗] 富山県1店、大阪府7店、岡山県1店
06.カレーのチャンピオン(石川県)

金沢で創業の「洋食のタナカ」を前身に、1971年にカレー専門店化した金沢カレーの店。通称「チャンカレ」。
濃厚な旨みに濃い色のルーとステンレス皿にフォークという、金沢カレーの標準的な形を持つチェーン店です。

洋食屋時代に人気だったカレーとトンカツの組み合わせは、今では「Lカツカレー」として来店客の7、8割がオーダーする主力のメニューになっています。
[店名] カレーのチャンピオン 店舗公式サイト
[県内店舗] 石川県15店
[県外店舗] 石川県以外26店(富山5、福井1、東京2、北海道1、愛知10、三重3、静岡1、京都1、兵庫1、熊本1)
07.ゴーゴーカレー(石川県)

金沢市に本社を持つ、金沢カレーの火付け役となるチェーン店。
石川県出身の松井秀喜の背番号が店名の由来で、ゴリラのロゴマークが特徴。海外にも6店舗ほど展開しています。

人気のカツカレーはステンレス皿にフォークで提供され、黒に近い濃い色のルーは濃厚。店内のトッピング全種類が乗ったメジャーカレーも。
[店名] ゴーゴーカレー 店舗公式サイト
[県内店舗] 石川県13店
[県外店舗] 石川県以外57店(富山5、福井1、新潟2、長野1、東京28、神奈川4、埼玉1、群馬1、栃木1、宮城2、京都2、岡山1、福岡5、鹿児島2、沖縄1)
08.ターバンカレー(石川県)
ターバンカレーうますぎる pic.twitter.com/2tgYov0ocj
— RyutaPoinT (@ryutapoint) 2019年9月5日
金沢市役所近くに本店を持つ、昭和46年創業の金沢カレーのチェーン店。
黒色、濃厚、中辛のコクある名物。20種類以上のスパイスと地元食材を積極的に使用し、毎日丁寧に仕込んだ旨味とコクを凝縮させた秘伝のこだわりカレーです。
人気No.1のLセットをはじめとして、茄子、カキフライ、納豆など変わったトッピングもあります。
[店名] ターバンカレー 店舗公式サイト
[県内店舗] 石川県2店
[県外店舗] 富山県1店、長野県1店、京都県1店
[系列店] KitchenCafeエル1店舗
09.ゴールドカレー(石川県)
おつかれさまでした(写真はこの間食べたゴールドカレー(キーマ)です) pic.twitter.com/uUIv5V15t1
— 🌈ぽ=͟͟͞͞ん=͟͟͞͞ぬ=͟͟͞͞⛅🌈 (@pon_nuun) 2019年8月27日
石川県庁近くに本店を持つ、2011年登場の比較的新しい金沢カレーチェーン店。
従来の金沢カレーを重視しつつ、より美味しくコクのある味を追求。五郎島金時(サツマイモ)を使用してとろみを加えたルーがひとつの売りです。
能登産鶏卵を使用したオムカレーや、誰でも食べやすいミルフィーユカツなど特徴あるトッピングも魅力。
[店名] ゴールドカレー 店舗公式サイト
[県内店舗] 石川県5店
[県外店舗] 東京都1店、富山県1店
C.福井県のご当地チェーン店
10.やきとりの名門 秋吉(福井県)

福井県民に愛されているご当地の焼き鳥居酒屋、秋吉(あきよし)。1959年に福井市の呉服町で創業した個人店から、1973年の富山県初出店を皮切りに多店舗展開へ。
赤色をメインカラーとした看板や提灯は、夜になると灯りでお祭りのような外観に。店舗型に加えて、地元では車での出張販売として地域イベントに呼ぶことも可能。

特徴は何と言っても「5本単位の注文」というスタイル。焼き鳥や野菜串などを1皿5本で、300円台のリーズナブルな値段設定で楽しめます。
定番はメス鶏だけを使用した、純けい(純鶏)。揚げ物やご飯モノもあり、お酒を交えて楽しめるお店です。
[店名] やきとりの名門 秋吉 店舗公式サイト
[県内店舗] 福井県28店
[県外店舗] 福井県以外84店(石川15、富山14、新潟1、長野3、山梨1、愛知3、静岡1、東京13、神奈川1、滋賀4、京都3、大阪18、兵庫4、広島2、愛媛2)
11.ヨーロッパ軒(福井県)

福井県のご当地グルメ「ソースカツ丼」の発祥店となる名店、ヨーロッパ軒。福井市の片町通りに総本店があり、暖簾分けの形で県内に10店舗以上と広がりを見せるカツ丼専門店です。
ヨーロッパで修行した店主が、大正2年に東京早稲田でヨーロッパ軒を開店。関東大震災で廃業し、店主出身地の福井県に戻って営業を始めたのが現在の総本店です。

薄めスライスの豚ロースやモモ肉にパン粉をまぶして油で揚げたカツを、各種香辛料を加えたウスターソースベースの秘伝のタレに漬けてからご飯に乗せたカツ丼。
トンカツ以外にもメンチカツ、ビーフカツ、エビフライをソースにくぐらせた丼で食べることができ、冬限定で能登カキフライ丼も登場します。
店舗によって洋食もあり、とんかつ、ビーフステーキ、オムライス、焼きめし、カレーライス、スパゲッティなどにサラダも用意されています。
[店名] ヨーロッパ軒 店舗公式サイト
[県内店舗] 福井市11店、坂井市2店、鯖江市1店、敦賀市5店
[県外店舗] なし
12.つるきそば(福井県)
つるきそば 本店だよー pic.twitter.com/Wtcp4tnlBQ
— KASHIO (@kashikunko) 2019年5月8日
福井市で1933年に創業した、伝統の蕎麦(そば)屋さん。本店に加えて、福井市周辺に4店舗の直営店があります。
福井もまた蕎麦処として山間部での栽培があり、そば粉は甘皮も一緒に挽くことによる田舎そば。越前名物の大根おろし乗せの冷やし「越前おろしそば」の食べ方が定番。
複数の小皿に蕎麦を盛った「越前皿そば」と、さらに具材や薬味を乗せた「勝家そば」「好味そば」も特徴あるメニュー。冷たい蕎麦を中心として、温かい蕎麦もあり。
越前名物のソースかつ丼を筆頭に定食や丼物もあり、うどんや一品料理も豊富で組み合わせでのオーダーや会合などにも使いやすい内容です。
[店名] つるきそば 店舗公式サイト
[県内店舗] 福井市4店、坂井郡春江町1店
[県外店舗] なし
13.ユトリ珈琲店(福井県)

福井県に本社を持ち北陸に展開する、食事も充実した喫茶店。いわゆるコ○ダ珈琲店タイプのお店ですが、ローカルブランドだからこそできる独自のこだわりカフェです。
石川県のコーヒー専門店で修行したオーナーは、豆選びを厳選して豆ごとに焙煎を工夫する「味の追求」をベースに出店。
現在は9店舗にまで広がっており、福井市のユトリ珈琲店本店には大小のロースターを用いた豆販売店「ゆとりの豆や」も併設されています。

コーヒーはブレンド6種類、ストレート7品種と充実。アイスコーヒー、カフェオレ、紅茶、果物系ドリンク、あんこが入ったオグリコーヒーまで。
デザートとしてカフェゼリー、ロールケーキ、ぜんざい、サンデーなどがあり、ワッフルがひとつの売り。ドリンクにソフトクリームを乗せたフロートも可能。
食事はトーストやホットドッグに充実したサンドイッチ。店舗によってはトッピングを選べるカレーライスや、福井県名物のソースカツ丼を扱うところもあります。
また、朝時間帯のモーニングはプラス0円でハーフトーストとゆで卵が付くだけでなく、サラダバーとスープバーまで付くお値打ち感。
[店名] ユトリ珈琲店 店舗公式サイト
[県内店舗] 福井市4店、越前市1店、勝山市1店
[県外店舗] 石川県2店、滋賀県1店
まとめ
北陸は日本海の海の幸を用いた寿司屋さんが多い一方で、魚以外のリーズナブルなチェーン店がこうして存在するのも嬉しいもの。
宿泊で数日滞在するときでも飽きずにご当地グルメを堪能できます。