
太平洋に面した相模湾、駿河湾、遠州灘に漁港が点在する静岡県では、マグロを筆頭に豊富な海の幸が魅力。
伊豆では金目鯛、県央では黒はんぺんや静岡おでんなどの練り物もあり、県西の浜松では浜名湖の養殖ウナギに牡蠣も名物。
県全域でB級グルメにも力が入っており、富士宮焼きそばに続いて様々なグルメがコンテストに名を連ねているグルメ王国です。
今回は静岡県で特に「現地の飲食店やお土産でいただける」ご当地グルメを紹介していきます。
静岡県のグルメ分布図
静岡県のグルメはこんなに豊富!番号順に紹介していきます。
A.伊豆半島のグルメ
熱海温泉・修善寺・河津七滝などのある、伊豆地方(三島・伊東・熱海・下田・伊豆・伊豆の国・東伊豆・河津・南伊豆・松崎・西伊豆・函南)のご当地グルメを紹介。
01.金目鯛料理(伊豆全域)

金色の目に赤い皮を特徴とした、マダイなどの鯛とは大きく異なる深海魚の金目鯛(きんめだい)。東伊豆町や南伊豆でよく採れる、伊豆半島を代表する魚です。
伊豆の金目鯛は海域により大きく3種類に区別されています。
・地キンメ … 伊豆大島や新島周辺で漁師が一本釣りする一番脂の乗った金目鯛
・島キンメ … 神津島や八丈島周辺で釣った地キンメに次いで脂の乗った金目鯛
・沖キンメ … 主に大型漁船で数日かけて八丈島や青ヶ島周辺で漁獲した金目鯛
通年で脂が豊富。冬が旬とされる一方で、産卵直前の6月頃が一番脂の乗りが良いとも言われます。煮付けで食べるのが定番で、刺身や寿司で食べるのも一般的です。
伊豆半島の先端にある下田市が漁獲量日本一を誇るとともに、南東に位置する稲取漁港で採れるブランドの「稲取キンメ」が特に極上と言われます。
02.伊勢エビ(伊豆全域)
家族で伊豆に一泊旅行なう。今日帰るけど。伊勢エビ美味しかったー。 pic.twitter.com/bRnGifuZAO
— Asami (@KRONEKO_777) 2019年7月6日
伊豆半島では下田市をはじめとして広く伊勢海老が名物となっており、熱海や沼津など東海道本線のアクセスしやすい店から南伊豆まで色々なお店があります。
プリップリの身を楽しめる塩焼きや塩茹で、旨みたっぷりの味噌汁、刺身などが定番。他にもパスタ、ラーメン、釜めし、天丼、鍋、鬼殻焼きなど、お店によって食べ方は多彩。
夏場は産卵期の禁漁期間で、解禁となる9月末から翌年5月始め頃まで漁獲されて食べることができます。荒波で身が締まる冬が旬。
下田市では「下田伊勢えび祭り」と称して、3か月間ほど民宿やペンションで伊勢海老料理を楽しめます。
03.みしまコロッケ(三島市)

標高50m以下の斜面となる箱根西麓で栽培される三島特産のメークイン品種「三島馬鈴薯」。
三嶋大社など市内散策の観光客向けの町おこしとして、三島馬鈴薯を使用したみしまコロッケが2008年に誕生しました。
長く営業できる固定店舗で三島馬鈴薯を使用することが認定店の条件。具や形の制約は無く、オーソドックスなコロッケからパンに挟んだコロッケサンドなど各店でアレンジがあります。
04.三島うなぎ(三島市)
三島でうなぎ。間違えて特大注文したら、本気の特大が来た。
夫が死にそうになってたので、2人で必死で食べた、そんな11/22いい夫婦の日でした。しばらくウナギは見たくない。#うな丼 #三島うなぎ #すみの坊 pic.twitter.com/zotRLDl1kL— Shrimp@vancouver🇨🇦海外移住を応援する人 (@WxO4fcwdlzCRIYq) 2019年11月25日
静岡県でうなぎと言えば県西の浜松が有名ですが、実は日本一とも言われるうなぎの名所が県東にある三島市のうなぎ。
特徴は、富士山の湧き水で生きたうなぎを数日間泳がせる点。これによりうなぎの臭みを消すことで、美味しいうなぎに仕上がると言われています。
職人の腕を感じさせる老舗のうなぎ店もあり、沼津とともに県東のうなぎのメッカと言えます。
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05.鯵(熱海市)

熱海市の網代(あじろ)町で豊富に漁獲される鯵(あじ)は、熱海温泉街から東伊豆にかけて代表的な魚のひとつ。一年中を通して獲れる魚です。
食べ方がたくさんあるのも魅力のひとつ。包丁で細かく叩いて刻んだ「たたき」、さらに叩いて餡状にまで柔らかくした「なめろう」での提供店もあります。
もちろん刺身や寿司で新鮮に食べることもでき、漬け丼やアジフライなど昼の食事でボリュームたっぷり楽しむこともできます。
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06.イカメンチ(熱海市)

刻んだイカにアジ、サバ、トビウオなどのすり身や刻み野菜を混ぜ合わせ、団子型のつみれ状にしたものを熱調理(揚げ、焼き、茹で)したものです。
現在は熱海市に編入された網代(あじろ)町は、古くからイカの漁獲が豊富な港町。かつてイカが獲れすぎたとき、飽きずに食べられる調理法として編み出されたとか。
青森県の弘前市や津軽エリアでも同名のグルメはありますが、熱海でも網代で古くから家庭の味として親しまれているとともに熱海の温泉街でも提供店があります。
07.反射炉ビヤ(伊豆の国市)

伊豆のクラフトビールとして、世界遺産の韮山反射炉の傍に醸造所を構える反射炉ビヤ。
政子、頼朝といった名前が付いた4種類のビールがメインで用意されています。
飲食店提供だけでなく主に330mlの瓶ビールで流通しており、県内の飲食店で取り扱っているところもあります。
08.イズシカ(伊豆市)
イズシカ丼! pic.twitter.com/Z1XEKeC6Gh
— atsuya@【YouTube】プルクラ!チャンネル (@fifi7717) 2019年3月24日
伊豆の鹿肉ブランド「イズシカ」。獣害対策として天城湯ケ島地区に鹿肉処理加工場「イズシカ問屋」が作られて、食用として加工されているジビエの一種です。
伊豆市内で捕獲されているシカとイノシシは年間約2,500頭以上。その中で狩猟などの資格を有する者が捕獲し、止め刺し後4時間以内に持ち込んだシカが加工処理されます。
早期に持ち込んで血抜きや内臓摘出を素早く行うことで肉の劣化を防ぎ、それゆえ臭みを抑えて柔らかい肉として食べることができるのが売りです。
独自の熟成技術に加えて、脂肪分が少なく栄養価が高くてヘルシー。伊豆市内で鹿肉丼、ビビンバ丼、ロースかつ、パスタ、キーマカレー、せいろ蒸しなど食べ方が多彩。
09.しおかつおうどん(西伊豆町)
どうせ暗くなっちゃうから、しおかつおうどん食べてから行く。 pic.twitter.com/Psh1wnYT8u
— けーこ (@kekopun) 2019年11月30日
西伊豆で古くから保存食として親しまれてきた塩鰹(しおかつお)は、カツオを丸ごと塩に漬け込んでからゆっくり乾燥させて作る郷土食。
西伊豆の田子港ではカツオが豊富に漁獲されており、今では西伊豆でしか作られていない塩鰹を活用したご当地グルメとして「しおかつおうどん」が登場。
ふりかけ状にした塩鰹を茹でたうどんにかけたもので、ネギ、のり、ゴマ、カツオ節などの薬味を乗せてダシ醤油を絡めて食べるものです。
うどん以外にもお茶漬けなどで塩鰹を提供するお店もあるとのことです。
10.わさび丼(河津町)
静岡県賀茂郡河津町の生ワサビ付わさび丼を食べてみたい。 pic.twitter.com/klkXV4R3wl
— いつかのピアニスト (@takizawa_nao) 2019年9月23日
伊豆の河津町では「わさび」が名産のひとつで、食事としてわさびをメインにした「わさび丼」がご当地グルメとして有名。
白ご飯におかか(かつお節)が乗っかり、その上にすりおろしのわさびが乗ったシンプルな丼。醤油をかけて混ぜ合わせて食べるのが一般的な食べ方です。
わさびをすりおろすところから楽しめるお店もあり、観光地の河津七滝にお店が多く存在していて「わさび丼の聖地」と言われるほどです。
11.わさび料理(河津町)
伊豆河津に来ないと食べられないわさびグルメ
河津鮎泣きそば🍜
はんばのり、ねぎ、ごま、生わさびがのった
中華麺に、特製鮎醤油、鮎ラー油をかけて食べる、あえそば。鮎の塩焼きをほぐして一緒に食べると美味✨✨
河津の谷津の中華一番さん、七滝の泣かせ隊食堂で食べれます。#まぜそば pic.twitter.com/qmw5yzLddO
— 🐯七滝の彰ちゃん🐯 (@shojisuzuki1964) 2018年7月20日
わさび丼以外にも、わさび料理を多く開発している河津町。河津町商工会が中心となり「河津わさびで泣かせ隊」を結成し、7種類ほどのわさび料理を楽しめます。
食事系では、河津鮎泣きそば(鮎とわさび蕎麦)、河津泣きめし(おにぎり)、わふぃん(マフィン)があります。
デザート系では、あんバタわさこ(パン)、河津泣きべそ餅(五平餅)、ロールケーキと多彩なラインナップ。
以上のものは常時取扱店舗があり、加えて夏季限定としてわさ夏三兄弟(ドリンク)も登場します。
12.金目コロッケ(下田市)

下田市では金目鯛を使用した料理として、新たなB級グルメ「金目コロッケ」が登場。
お店によって作り方が異なり、フレーク状の金目鯛を使用するお店や金目鯛の形を模した遊び心のある金目コロッケもあります。
店頭には金目コロッケのノボリが掲げられているそうで、移動販売を行っているお店もあるとか。
B.県東(駿東)地方のグルメ
富士山・御殿場アウトレットなどのある、県東地方(富士・沼津・御殿場・富士宮・裾野・清水町・長泉・小山)のご当地グルメを紹介。
13.桜エビ(県東沿岸)

2~3cmの小さくてピンク色をした殻付きの海老(えび)で「駿河湾の宝石」とも言われる桜エビ。特に静岡市清水区の由比港は、日本一の水揚げ高を誇ります。
国内では東京湾、相模湾、駿河湾に生息していますが、生態保護として漁業が認められているのは静岡県のみであるため国産は100%駿河湾産となります。
漁期も春秋の年2回に制限されており、3月下旬~6月上旬、10月下旬~12月下旬のみ。桜の時期やゴールデンウィークには、桜エビのグルメ祭りで賑わいます。
小さい身をたくさん盛った桜エビ丼、かきあげなどの食べ方が魅力的。海外産よりも甘みがあると言われています。
14.富士宮焼きそば(富士宮市)

1999年に地域おこしで「富士宮焼きそば」と命名された、昔から富士宮に存在する焼きそば。
B-1グランプリの第1回と第2回で優勝して殿堂入りした、ご当地B級グルメの走り。
登録商標されており名称使用の条件で具材や製法が定められ、専用の蒸し麺、油かす(肉かす)を使用し、最後に鯖や鰯の削り粉をふりかけるのが必須。桜海老を使用するお店も多々あります。
15.朝霧ヨーグル豚(富士宮市)

富士山がはぐくんだ豚として富士宮市の朝霧高原の銘柄豚となる、朝霧ヨーグル豚(とん)。
飼育時に抗生物質を使わず、ヨーグルト状の乳酸発酵飼料で育てる方法を取っています。
肉質が柔らかくて冷めても美味しさを保ち、不飽和脂肪酸が多いことでコレステロール値を抑える効果もあると言われる豚肉。
富士宮、富士、沼津市の食肉卸業者5社で組合を設立し、普及や安全性保証を図っているそうです。
【提供店一覧】 朝霧ヨーグル豚販売協同組合 加盟業者一覧
【店舗分布】 加盟食肉卸業者5軒、県内飲食店提供もあり
C.県央(静岡)地方のグルメ
駿府城公園・蓬莱橋などのある、県央地方(静岡市・島田・焼津・藤枝・牧之原・吉田・川根本町)のご当地グルメを紹介。
16.清水もつカレー(静岡市)

1950年に清水市の「金の字本店」にて、もつ串をカレーで煮込んだのが発祥。名古屋の土手煮を参考にしたとされています。
現在ではもつ煮込みやもつ入りカレーなど様々で、店舗によって具や味付けが異なります。
主に居酒屋で提供されているもので、もつは豚が使用される傾向にあります。
【提供店一覧】 静岡グルメナビ 非公式6店舗紹介
【店舗分布】 清水市内に10店舗以上(現地に店舗一覧パンフあり)
17.静岡おでん(静岡市)

黒いダシ汁で作るという特徴を持ち、串の刺さった各種具材が茶色に染まる静岡おでん。県内では「しぞーかおでん」の呼び名も一般的です。
主に牛スジでダシをとって濃口醤油を加えた汁で、小皿に盛り付けた後に青海苔と魚の削り節をかけて食べるのも静岡流。
静岡市を中心に県内各地で食べられますが、特に静岡駅西側の青葉おでん街と青葉横丁に約40店舗のおでん屋さんが集中。夏でも賑わいます。
18.黒はんぺん(静岡市)

全国的に「はんぺん」というと白色ですが、静岡県では鯖、鰺、鰯などのすり身を使用した黒い練り物を「はんぺん」と呼びます。
静岡市、焼津市、沼津市など静岡中部エリアの漁港ならではの材料で、静岡おでんの具材のひとつとして定番です。
19.黒はんぺんフライ(静岡市)

先述の黒はんぺんは生や焼いて食べることもありますが、揚げるのも定番の食べ方のひとつ。
静岡県の給食でよく出るメニューのひとつとも言われており、観光地での屋台など食べ歩き用で販売されていることも多いです。
また、黒はんぺんは写真のようにアルファベットの「D」の形をした製品が多いです。
D.県西(遠州)地方のグルメ
浜名湖・可睡斎・浜岡原発などのある、県西地方(浜松・磐田・掛川・袋井・湖西・御前崎・菊川・森町)のご当地グルメを紹介。
20.掛川いも汁(掛川市)

静岡県では自然薯にダシを加えて作る「とろろ」が全域で見受けられ、特に丸子宿の「とろろ汁」など歴史ある店も多いです。
掛川では「掛川いも汁」という呼び方で、提供店が多く集まっています。
水から煮出した鯖ダシを味噌仕立てにするのが掛川のとろろ汁の特徴で、鯖の切り身もすりつぶしてとろろに含めるのでコクが出ます。
【提供店一覧】 掛川観光協会 作り方と店舗一覧
【店舗分布】 市内12店舗(要予約の店が多め)
21.掛川メロンパン(掛川市)

メロンの産地として名高い静岡県。掛川にはメロン果汁を使用したメロンパンが存在します。
2大メーカーのひとつが掛川アンデルセン。冷しクリームメロンパンとして中にもクリームが入った一品です。お茶メロンパンなるものも。
もうひとつが掛川に本店を持つパンの郷。他県にも進出する勢いで、こちらも中にクリーム入り。
22.たまごふわふわ 再現編(袋井市)

江戸時代の名物料理で、宿場町だった袋井宿で朝食に提供されたと文献にも残る郷土料理。
200年以上を経て、袋井の新名物として江戸時代の製法を再現したものとして食事処や居酒屋で提供されています。
基本の材料は卵とダシのみで、1人用の小鍋の底に張ったダシを卵が完全に覆う形でふんわりと蒸し上がったもの。
各店で味は異なりますが、鶏系のダシが使用される傾向にあります。
【提供店一覧】 袋井市観光協会 店舗一覧
【店舗分布】 市内7店舗(うち袋井駅徒歩圏内5店舗)
23.たまごふわふわ 創作編(袋井市)

先述のたまごふわふわのイメージを保ちながら色々な食べ物に応用させた、創作系のたまごふわふわもご当地グルメとして展開されています。
ジェラート、チーズケーキ、マドレーヌ、そしてお好み焼きまで存在します。
卵を使用してふんわり仕上がった食事、持ち帰りもしやすいお菓子タイプと幅広い名物です。
【提供店一覧】 袋井市観光協会 店舗一覧
【店舗分布】 市内7店舗(うち袋井駅徒歩圏内3店舗)
24.クラウンメロン(袋井市)

メロンの一大産地、静岡県。特に静岡県産のマスクメロンは、冠を意味するブランドとして「クラウンメロン」と呼ばれて流通しています。
太陽光を受けやすい県西の遠州地方が好適地とされ、特に袋井市では名物としてPRが盛んです。
剪定で1本の木に1つの果実だけを実らせて栄養を集中させて、地面と切り離された隔離ベット栽培で水量をコントロールする特徴ある製法です。
25.かき氷、冷スイーツ(袋井市)

袋井市には古刹として可睡齋、油山寺、法多山が「遠州三山」と呼ばれており、夏場は風鈴まつりが長期的に行われる参拝のメッカです。
各お寺の門前には茶屋や食事処が並び、夏の時期にはかき氷を筆頭に冷たい甘味が扱われます。
特に法多山では、袋井産の抹茶シロップのかき氷に厄除けだんごが刺さった「厄除氷」が名物となっています。
26.磐田ネギ餃子(磐田市)

磐田は白ネギ(根深ねぎ)の産地で「遠州根深ネギ」「いわたしろねぎ」の名前で流通します。
その磐田名産のネギを生産、加工、販売まで一貫して手掛ける遠州知名美屋のネギ加工食品は年1億円超の売上高を誇る流通量。
特にネギが餃子にへばりついた「磐田ネギ餃子」はご当地グルメとして地元の居酒屋でも扱われており、取り寄せも可能です。
27.浜名湖うなぎ(浜松市)

うなぎ養殖の発祥の地とされる浜松の浜名湖。天然の稚魚「しらすうなぎ」がよく採れるため、古く明治30年代から養殖されていたとのこと。
養殖は湖ではなく湖畔の養鰻池で行われ、温暖な気候と地下からの綺麗な水が好条件です。
冬眠に備えて栄養を蓄える秋が旬で、身が締まりつつふっくらして脂の乗りが良い浜名湖うなぎ。関東風と関西風の老舗が混在するのも特徴。
【提供店一覧】 浜松うなぎ料理専門店振興会 店舗一覧
【店舗分布】 振興会登録店が市内27店舗
28.浜松餃子(浜松市)

浜松では他県に先駆けて大正時代から焼き餃子が食べられていたそうで、当時から豊富に栽培されていたキャベツ、玉ねぎ、豚肉を具に使用。
円盤式に盛り付けて出すお店が多く、かつて屋台で餃子を提供する際にフライパンで大量に作ってそのままお客さんに出していた名残です。
また、付け合わせとして茹でたモヤシを添えるのも浜松餃子の特徴です。
【提供店一覧】 浜松餃子学会 店舗検索サイト
【店舗分布】 約187店舗(検索サイトにて)
29.牡蠣カバ丼(浜松市)

浜名湖は牡蠣の養殖地として、明治20年頃に始まり今では生産量も増えてきている名産のひとつ。
その牡蠣を地産地消として活かすために考え出されたのが、うなぎのタレで調理する方法。茹でた牡蠣にタレを付けてから焼いて丼に乗せます。
タマネギ、海苔、ミカンの皮などを具材やアクセントとして使用。11月中旬から3月中旬までの冬季限定で食べることができます。
【提供店一覧】 浜名湖かんざんじ温泉観光協会 店舗一覧
【店舗分布】 市内16店舗
30.三方原じゃがいも(浜松市)

浜松市北区の三方原(みかたはら)台地で栽培されている、男爵いも「三方原馬鈴薯」。
遠州地方ならではの日照時間の長さによってデンプンを豊富に含み、じゃがいもに適した赤土の栽培で白くキメの細かい身に仕上がります。
5~6月に新じゃがとして出回り、高級食材の位置付けになっています。
【提供店一覧】 公式掲載なし
【店舗分布】 不明(市内で取り扱う居酒屋あり)
E.静岡県全域のグルメ
県全域で楽しめるグルメを紹介します。
31.ながらみ

サザエに似た身を持つ、直径2~3cmの巻貝の一種。初夏が旬で、塩茹でして食べます。
主に千葉県と静岡県で知名度が高く、千葉の九十九里浜や静岡の相模湾、駿河湾、浜名湖などにしか生息しないと言われています。
昭和30年代には駄菓子屋で子どもが食べていたほど安かったとか。近年漁獲量が減って値段が高騰しており、主に居酒屋で提供される食材となっています。
[店一覧] Google検索結果
[店分布] 不明、静岡県全域の居酒屋で提供店あり
[おすすめ店] そ乃田 – 食材を活かした料理を楽しめる気さくな店主の居酒屋
32.さくら棒、甘麩

一般的な麩菓子は黒糖を用いた黒茶色ですが、静岡県内ではピンク色を筆頭にカラフルな色の麩菓子が主流です。
静岡県内全域で作られており、県外での知名度は低いとか。焼き麩(やきふ)、甘麩(あまふ)とも呼ばれます。
寒天のような繊維がふんわりと膨らんでいるため軽く、ほのかな砂糖で控えめな甘さです。
【提供店一覧】 個人サイト さくら棒製造企業一覧
【店舗分布】 不明(県内20店舗ほどで販売あり)
まとめ
県全域で徹底的に調べ尽くすとおそらく50種類を超える予感がします。
それほど静岡県は食の宝庫で、市町村が多いことによりB級グルメなども各市町村ごとに沢山登場する勢いある県と言えます。
以上、静岡県全般のご当地グルメ特集でした。
(初回投稿日:2017年8月13日 更新日:2020年8月13日)