駿河湾から伊勢志摩まで豊富な魚介に定評のある、東海地方の郷土料理。東京都内でも東海の味を楽しめる飲食店がいくつかあります。
岐阜県の鶏ちゃん炒め、静岡県のおでんや駿河湾しらす、愛知県の名古屋めし、三重県の伊勢志摩魚介と松阪牛。肉と魚の魅力たっぷり。
今回は、東京都内で楽しめる東海郷土料理の飲食店と居酒屋を紹介していきます。
セシモ コイ
目次
A.岐阜県の郷土料理店
01.飛騨居酒屋 蔵助(新御茶ノ水)
新御茶ノ水駅から徒歩1分。岐阜県の郷土料理と地酒を味わえる居酒屋「蔵助(くらすけ)」。60席でコースと飲み放題があり、
コース料理では明宝ハム、豆腐屋特製タレの揚げ、漬物ステーキ、飛騨牛コロッケ、飛騨牛カルビの朴葉味噌焼きなど。飲み放題で岐阜の地酒も入っているのが嬉しいところ。
飛騨産焼きしいたけ、宿儺(すくな)かぼちゃなど岐阜の素材を活かした料理が色々あり、五平餅、こも豆腐、鹿の串揚げ、鶏ちゃん炒め、とんちゃんうどん、牧成舎のアイスも。
岐阜の日本酒は3種飲み比べセットを筆頭に、数十種類の銘柄で珍しいものも。岐阜の酒蔵による和リキュール、梅酒、果実酒もあります。
02.ねじべえ 大門店(浜松町)
大江戸線の大門駅から徒歩1分、JR浜松町駅から徒歩3分。地下1階にある大衆酒場で、岐阜のB級グルメ「鶏(けい)ちゃん焼き」を楽しめる居酒屋さん。
キャベツ、長ネギ、もやし、キノコ、ニンニク芽などの野菜と鶏肉を炒める鶏ちゃん焼き。夜はお客さんの目の前で焼き上げてくれて、秘伝タレ、信州味噌、塩、カレー味を選べます。
夜は飛騨牛コロッケ、漬物ステーキ、明宝ハムのシーザーサラダなど岐阜県のご当地グルメを筆頭に、手羽先、串揚げ、馬肉ユッケなど居酒屋メニューが色々。お酒は一般的なもの。
ランチにも鶏ちゃん焼き定食があり、奥美濃カレー定食も岐阜ならではのメニュー。
03.ねじべえ 月島店(月島)
先述の「ねじべえ」は大門店だけでなく月島店もあり、民芸風の内装とメニュー構成も少し異なります。有楽町線と大江戸線の月島駅から徒歩1分。夜のみ営業です。
キャベツなどの野菜類と鶏肉を炒める「鶏ちゃん焼き」はこちらでも健在で、飛騨高山で山の仕事をする人たちが食べていた料理がルーツとなる岐阜B級グルメ。
月島店では炭火の焼き鳥が10部位ほどあり、炭火焼の干物は鯖文化、縞ほっけ、あこう鯛などがあり特徴的。岐阜グルメとして飛騨牛コロッケ、漬物ステーキもあります。
B.静岡県の郷土料理店
04.静岡料理 E-ra(祐天寺)
東急東横線の祐天寺駅から徒歩2分。静岡県の郷土料理と旬の魚がたくさんあり、カウンター6席とテーブル10席の小さな居酒屋「E-ra(いいら)」。
焼津直送の鮮魚刺身盛りをはじめとして、いろいろ魚の南蛮漬け、イワシ天日干し焼き、マグロハラス燻製焼き、そして酒の肴になるマグロ酒盗やカツオへそ味噌煮など魚料理が豊富。
全12種類の具材から選べる静岡おでん、黒はんぺんの炙り焼きやフライ、静岡とろろご飯、他にも静岡料理がいっぱい。磐田産の美味鶏は、唐揚げや山椒焼きなどで楽しめます。
静岡県の地酒として20銘柄ほどの日本酒があるのに加えて、全国の有名地酒もあり。静岡県のクラフトビールも6種類ほど置いてあり、静岡緑茶割りもご当地ならでは。
05.ぐでんぐでん(学芸大学)
目黒区に位置する、東急東横線の学芸大学駅から徒歩2分。静岡おでんや鮮度のいい刺身、店主の地元となる静岡県駿河湾産の釜揚げしらすがオススメの居酒屋さん。
カウンター席や小上がり半個室席もある、大衆居酒屋の雰囲気。濃い色のダシで黒おでんとも言われる静岡おでんは、盛り合わせオーダーだけでなく単品10種類の中から選べます。
刺身盛り合わせ、サワラ、なめろう、真鯛ゴマダレ、アジの磯部巻きなど魚料理が色々。1人前から可能なブリしゃぶ、そして〆のご飯モノとして富士宮焼きそばも静岡ならでは。
お酒は普通のラインナップですが、静岡の日本酒として開運などが置いてあります。
C.愛知県の郷土料理店
06.名古屋バル 渋谷店(渋谷)
渋谷駅から南へ徒歩3分。隠れ家雰囲気として、なごやめしと地酒を売りとして飲み放題付きコース料理もある居酒屋。渋谷店となっていますが、他の店舗は無さそうです。
八丁味噌を使用したおでん盛り合わせ、牛すじどて煮、豚串かつと豚串揚げと濃い味噌の名古屋らしいメニュー。辛さと味で6種類の味付けを選べる手羽先揚げも魅力。
愛知県産きぬあかりを使用したきしめん、台湾ラーメン、三河一色産うなぎひつまぶし、牛すじどて飯などご飯モノも充実。鮮魚刺身、馬刺し、赤から鍋まであります。
愛知県の日本酒が数種類あり、ウイスキーの知多シングルグレーンやハイボール、名古屋地ビールもあります。
07.なご味や 五八(神田)
神田駅北口から徒歩3分。名古屋めしとオリジナルメニューが豊富な居酒屋で、味噌ソムリエとして神田カレーグランプリ「名古屋肉味噌キーマカレー」の店でもあります。
人気順に味噌串カツ、手羽先唐揚げ、どて煮、味噌おでん盛り合わせと、名古屋めしの定番がズラリ。味噌とんかつ、激辛台湾ピザ、名古屋スパゲッティなど色々。
みそもつ鍋、台湾もつ鍋、コラーゲンもつ鍋など鍋モノもあり。きしめんも複数の味付けがあるなどバリエーションの豊富さと創作感も売りです。
プレミア焼酎など焼酎のラインナップが多めで、愛知の日本酒も色々。知多ハイボールや、小牧産の赤ワイン信長もあります。
D.三重県の郷土料理店
08.茶寮 伊勢藤次郎(渋谷)
渋谷駅直結のビル「渋谷ヒカリエ」の7階。三重県の食材豊富な郷土料理と苺パフェなどのスイーツを楽しめる食事処。洗練された和モダン空間で、窓側の特徴関からは渋谷の夜景を一望。
松阪プレミアム豚によるしゃぶしゃぶがイチオシのメニューとなっており、松阪牛や国産鶏あぶり焼きなどは単品だけでなくコースで居酒屋としても利用しやすい内容。
マグロを乗せたてこね寿司、松阪牛など数種類あるうどん膳、魚の土鍋めしなど食事メニューも色々。三重食材の一品やアラカルトもあります。
お酒は三重のラインナップが少なめで、伊勢茶割サワーなどがあります。
09.伊勢角屋麦酒 八重洲店(日本橋)
日本橋駅から徒歩3分、東京駅からは徒歩5分。「伊勢から世界へ」を合言葉に国内外に展開し、世界中のビールコンペティションで受賞を重ねる伊勢角屋麦酒が手掛けるビアバーです。
クラフトビール12種類と日替わり樽生ビールがあり、ペールエール、ヒメホワイト、そしてIPAのビールも色々。三重県の地酒も豊富に用意されており、お酒好きにピッタリの店。
100年前から木樽で作り続けている角屋の味噌と醤油をつかった和食があり、お酒に珍味を添えて楽しめるのも魅力。ちち豆腐、的矢牡蠣塩辛、伊勢たくあん、県産鹿ローストなど。
県産カキフライ、唐揚げ、さくらポークのソーセージ盛りなど、適度にボリュームのある食べ物も三重県産でしっかり楽しめます。
なお、東京都内ではこの八重洲店に加えて新橋店など3店舗ほどある様子。三重県にも内宮前店と外宮前店があります。
10.二代目 甚八(本郷三丁目)
大江戸線と丸ノ内線の本郷三丁目駅から徒歩6~7分で、御茶ノ水駅や湯島駅からも徒歩圏内。都内でも珍しい伊勢おはらい町の名物「伊勢うどん」を扱う、うどん店。
地元味噌蔵のたまり醤油による濃くて少ない汁が絡んだ、柔らかい太麺の伊勢うどん。肉乗せ、野菜天、月見、カレー、きつねなどの具材もあり、さくらポークの肉うどんは三重ならでは。
天ぷら盛り合わせや単品など別皿で添えることもでき、野菜ビュッフェや伊賀米のご飯やおにぎりも。食事主体の店ですが、三重県の日本酒「鈴鹿川」と「作」があります。
11.三重テラス(三越前)
半蔵門線と銀座線の三越前駅A6番出口すぐ。伊勢志摩など三重県の厳選食材をフルコースで楽しめる、和のオシャレな雰囲気を持つ店内でイタリアンやフレンチ仕立てのレストラン。
手軽に三重を味わえる一番人気「御食つ国(みけつくに)コース」と、季節と仕入れに応じてシェフがメニューを組む「三重堪能コース」は高級感がありつつ利用しやすい値段。
三重県の地酒飲み比べセットや純米酒の銘柄が数種類。柚子ビアカクテル、忍ジャーガフ、青みかんにごり酒など三重県素材のお酒も。三重県のペールエールビールもあります。
まとめ
しらすやマグロなど駿河湾から遠州灘の魚介、カキや伊勢海老など伊勢志摩の魚介を様々な食べ方で楽しめるのが居酒屋や郷土料理店の魅力。
鶏ちゃんや味噌串カツなど肉料理も色々あり、日本酒も各県それぞれあって東京都でも各県の味覚をしっかり楽しめます。
以上、東海の郷土料理を楽しめる飲食店の紹介でした。