高知県のご当地グルメ28種類!B級名物と有名食べ物

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鰹のタタキ

坂本龍馬の桂浜など太平洋に沿って広がる高知県には、豊富な海の幸を用いたご当地グルメが多く存在します。

定番のカツオは「鰹のタタキ」という食べ方が有名で、他にもかつおめしなど魚を活用したグルメを楽しむことができます。

今回は高知県の旅行者に向けて、高知県の飲食店で楽しめるご当地グルメを紹介します。

セシモ コイ

旅行先の昼食や夕食で立ち寄るお店をすぐに見つけられるよう、各グルメの提供店一覧と筆者おすすめ店も掲載しました!

高知県のグルメ分布図

高知県のグルメはこんなに豊富!番号順に紹介していきます。

高知県グルメ分布図(左半分)高知県グルメ分布図(右半分)
この地図画像はクリックすると左右半分ずつ拡大表示します。

A.高知県全域のグルメ

まずは、県全域で楽しめるグルメを紹介します。

01.鰹のタタキ(県全域)

鰹のタタキ写真 土佐久礼港「黒潮本陣」の定食で楽しむ鰹タタキ

ウロコを削ぎ落とした皮付きの鰹(カツオ)の表面を炎で炙り、冷やした後で刺身のように切って提供される料理。高知では土佐造りとも呼ばれます。

燻製のような香りが付き、水分が少し飛ぶことでモチモチとした食感を楽しめます。古くは鰹の生食を禁じて食中毒防止で表面を焼いたのが由来。(諸説あり)

おろしたニンニクや生姜を添えてポン酢や醤油で食べるのが一般的ですが、高知の地元では粗塩をかけて食べる塩タタキが定番とも言われます。

もっちりとほおばる食感に表面の炙りの香ばしさが鼻を抜ける絶品!ニンニクと生姜を薬味として刺身感覚で食べられる、高知代表グルメです。
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[店分布] 高知県全域に100店舗以上
[推奨店] 黒潮本陣 – 土佐久礼の港近くで鰹たたきを

02.ウツボのタタキ(県全域)

ウツボのタタキ写真 土佐市の海沿い「三陽荘」のレストランでウツボの藁焼きタタキ

高知県では鰹(カツオ)以外にも色々な素材を炎で炙るタタキがあり、代表的なものとしてウツボのタタキがあります。

ウナギ目魚類の長細いウツボを炙り、白身の魚として食べることができます。他にもタチウオ、ゴマサバ、茄子(ナス)など様々なものをタタキで楽しめます。

もっちりとほおばる食感に表面の炙りの香ばしさが鼻を抜ける絶品!ニンニクと生姜を薬味として刺身感覚で食べられる、高知代表グルメです。
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[店分布] 高知県全域に100店舗以上
[推奨店] 利他食堂 – 高知市でウツボなどタタキ料理が豊富

03.鰹めし(県全域)

鰹めし写真 高知市ひろめ市場「鰹処ぼっちり」のかつおめし

細かくほぐした鰹の身を醤油などで味付けしたものを炊いたご飯の上に乗せて混ぜ込んだ、炊き込みご飯のような見た目の「かつおめし」。

白ゴマと刻み青ネギなどを乗せて食べるだけでなく、おにぎりとして食べることも。鰹の香ばしさを楽しめます。

レトルトタイプで販売もされておりお土産として購入することもできます。

炊き込みご飯の味わいが良くて、食欲のわくもの。鰹たたきとあわせて食べるのがオススメ。
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[店分布] 高知市に14店舗以上、高知市以外にも店舗あり
[推奨店] 鰹処ぼっちり – ひろめ市場で鰹たたきや鰹めし

04.鰹の酒盗(県全域)

カツオの内臓(はらわた)の塩辛で、塩、酒、みりんなどに漬け込んで熟成させた「鰹の酒盗(しゅとう)」です。

お酒が進む肴として「酒を盗んででも食べたくなる」のが名前の由来で、土佐藩の12代藩主の山内豊資が名付けたとも言われます。

現在では全国的にマグロや鮭でも酒盗が作られますが、高知県では酒盗といえば鰹です。

大人向けのお酒のアテやご飯に添えるおかずとして。飲食店での提供は高知市に集中している様子です。
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[店分布] 高知市に16店舗以上、高知市以外にも店舗あり
[推奨店] 室戸屋ジロー – 高知市で郷土料理もある居酒屋

05.皿鉢料理(県全域)

36~90cmの大皿を主に使用し、高知の郷土料理を盛り付けた皿鉢(さわち)料理。古くは収穫祭や神事、現在ではお正月や宴席で振舞われます。

種類豊富な素材で中央を高く盛った「組み皿鉢」を筆頭に、鰹などの刺身を大量に盛り付けた「造里皿鉢」など盛り付けの美しさも魅力です。

1人で楽しめる皿鉢料理のお店もあるようですが、基本は大人数で囲む料理。盛り付けの見た目と皿の模様なども楽しみのひとつ。
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[店分布] 高知市に50店舗ほど、高知市以外に30店舗ほど
[推奨店] おらんく家 本店 – 土佐料理が豊富な大きい居酒屋

06.土佐巻(県全域)

土佐巻写真 黒潮町の居酒屋「ぽこぺん」でカツオたっぷりの土佐巻

高知県を代表する郷土料理「鰹(かつお)のタタキ」は、太巻きの形で食べることもあり「土佐巻」と呼ばれます。

薬味として使用されるニンニクとネギも使用し、鰹とともにご飯と海苔で細長く巻いて輪切りに。県で広く提供されており、居酒屋などで郷土食として食べることができます。

鰹のタタキはランチなど定食スタイルのほうが美味しくいただけますが、居酒屋で色々な料理とともにご飯モノを軽く食べたい場合や複数人なら土佐巻の形もいい具合です。
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[店分布] 高知県全域に100店舗以上
[推奨店] たたき亭 – 高知市で鰹タタキや土佐巻など土佐料理を

07.土佐ジロー(県全域)

土佐ジロー写真 安芸市のホテルレストラン「TAMAI」で土佐ジロー柳川鍋

高知県を代表する地鶏「土佐ジロー」。高知県原産の土佐地鶏を父に、アメリカ原産のロードアイランドレッドを母にした地鶏として、土佐地とローを組み合わせて命名。

一代雑種のため、この2種から産まれた子どものみが土佐ジローを名乗れるもの。弾力がありつつさっくり噛み切れる炭火焼きなどの食べ方で、むね肉もパサつかず美味しいとされます。

卵肉兼用として育てられるため、地鶏の肉だけでなく卵も美味しいものとして重宝。肉と卵の双方を使用した親子丼や鶏肉すき焼きといった食べ方も土佐ジローの売り。

硬めの肉ながらも美味しいと感じさせる弾力で、皮近くの脂身の甘さとプルプルで型崩れしないのもいい感じ。
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[店分布] 高知県全域に100店舗以上
[推奨店] TAMAI – 安芸市のホテルで土佐の郷土料理もあり

08.チャンバラ貝(県全域)

チャンバラ貝写真 黒潮町の居酒屋「ぽこぺん」でチャンバラ貝があり美味

巻貝の一種として先のとがった形が刀のように見えることから「チャンバラ貝」とも呼ばれる「まがき貝」。黒潮の海域に生息することから、高知県ならではの味覚のひとつです。

皿鉢料理に欠かせない食材のひとつで、食べ方としては酒、醤油、みりん、砂糖などで煮付けるのが定番。貝類の身として味わい深く、弾力がありつつしっかりした身の食感が特徴。

旬は春から夏とされており、黒潮が流れる太平洋沿いでも特に黒潮町、土佐清水市、宿毛市あたりでの漁獲が多いとされます。

サザエなどに近い味わいでありつつ、苦みなく軽い甘みを感じさせる身の美味しさ。身の先端に爪のようなものが付いているので、怪我しないように。
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[店分布] 高知県全域に100店舗以上
[推奨店] ぽこぺん – 黒潮町で土佐料理もある居酒屋

09.味噌かつラーメン(県全域)

味噌かつラーメン写真 高知ご当地チェーン店「豚太郎」のみそカツラーメン

高知県発祥のB級グルメとして定着している、味噌ラーメンにトンカツが乗った「味噌かつラーメン」。名古屋の味噌カツとは大きく異なる、高知県ならではの内容です。

発祥とされるのが、高知県のご当地ラーメンチェーン店として四国に展開する「豚太郎」。他にも「自由軒」など色々なお店で提供されています。

カツの種類は店により異なるようで、私が食べた店は豚太郎の本店的な直営店では豚バラを角煮風スライスにして揚げたもの。あくまで地元向けのスローフードではあります。
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[店分布] 高知県全域に十数店舗
[推奨店] 豚太郎 介良店 – 本店に位置づけられる豚太郎直営店

B.県央地域のグルメ

はりまや橋・桂浜・安居渓谷のある県央地域(高知市・本山・大豊・土佐・大川・南国・香美・香南・伊野・仁淀川・日高・佐川・越知)のご当地グルメを紹介。

10.シャモ鍋(高知市)

鶏の中でも古くは闘鶏用だった「軍鶏(しゃも)」は、現在も食用として飼育されているもの。他の地鶏と掛け合わせるのが一般的ですが、高知県では純血のシャモが名物。

肉だけでなく良いダシがとれることから、高知の冬の味覚として「シャモ鍋」で食べるのが定番。坂本龍馬の好物とも言われています。

シャモのダシに薄口醤油や濃口醬油を合わせるなど各店で味付けが異なり、甘めの割り下を使用して「シャモすき焼き」として提供するお店もあります。

気性が荒いぶん大量飼育できないことから1羽ずつしっかり育てる、こだわりの肉。旨みあるダシで食べる鍋は美味しそう。
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[店分布] 高知県内に30店舗以上
[推奨店] 居酒屋大吉 – 土佐料理にシャモの鍋やすき焼き

11.アイスクリン(高知市)

アイスクリン写真 高知城にて3段重ねで盛ってくれる露店のアイスクリン

卵、砂糖、脱脂粉乳で作られる、乳脂肪分3%以下のあっさりとしたアイスクリーム。脂肪分が少なくシャーベット状の食感。色々なフレーバーがあり、バナナ味が主流です。

1869年に横浜で「あいすくりん」の名で販売されたのが始まり。古くは全国的に販売されたものの、今は高知や沖縄に根強く残る名物です。

今は店舗としては「1×1=1」の1店舗のみしかない様子。夏限定の路上でパラソルを掲げての販売や、高知市の日曜朝一での販売など移動式が基本です。

シャリシャリに近い食感で、バナナの味わいが軽やか!
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[店分布] 高知市1店舗、あとは移動式
[推奨店] 1×1アイスクリン – アイスクリンの代表的な店舗

12.ごめんケンカシャモ(南国市)

南国市で飼育した軍鶏(しゃも)は「ごめんケンカシャモ」として、高知県のシャモの中でも独自ブランドとして展開しています。

南国市内の飲食店10店が集まって「シャモ鍋社中」を結成し、食のイベントで優勝するなど話題性があります。

こちらも良いダシがとれるため「ごめんケンカシャモ鍋」として、提供店が市内や市外で多く存在しています。鍋以外にもカレーパンなど色々な食べ方で展開。

シャモ鍋の中でも特にこだわりの地で食べる、南国市のシャモ鍋。
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[店分布] 南国市に19店、市外に19店、県外にも9店以上
[推奨店] ゆず庵 – カツオなど土佐料理が豊富な居酒屋

13.ごめんシャモすき焼き(南国市)

南国市で飼育した鶏「ごめんケンカシャモ」は、シャモ鍋だけでなく「ごめんシャモすき焼き」として提供するお店もいくつかあります。

濃いめの割り下で煮込む、豆腐やネギなどの具材のすき焼き。シャモのダシにシャモ肉を具材として楽しめます。

濃いめの味わいのすき焼き鍋で楽しむのも良さそう。
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[店分布] 南国市に10店舗ほど
[推奨店] 居酒屋べんべん – シャモすき焼きのある居酒屋

14.香南ニラ塩焼そば(香南市)

香南ニラ塩焼そば写真 夜須駅の北にある「廣末屋」で青々としたニラ塩焼そば

ニラの出荷量日本一を誇る香南市に誕生したご当地グルメで、地元産のニラをたっぷり使用して塩ダレで味付けした焼きそばです。

地元でニラプロジェクトを発足して開発した焼きそばで、鉄板焼き屋さんを筆頭に旅館など10店舗以上で提供されています。

味付けの塩ダレも専用で開発されており、香南ブランドの塩ダレボトルとして販売もされています。

ガッツリと大手掴みでニラをどっさり乗せる、鉄板炒めの塩焼きそばは素材感たっぷり!程よい塩気に満足できるボリュームで、レモン汁を軽いアクセントに。
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[店分布] 香南市12店舗、高知市1店舗
[推奨店] 廣末屋 – ニラをたっぷり使った塩やきそばの名店

15.中日そば(香南市)

昭和27年頃から香南市の赤岡町で提供されている、昔ながらの麺料理。中華麺をうどんダシに入れて食べることから、中華と日本で中日(ちゅうにち)と呼ばれます。

うどん麺の無いお好み焼き屋で焼きそばとダシで代用したなど、誕生の由来は諸説あり。中華そばがご馳走だった時代の庶民向けメニューとして好まれたそうです。

香南市ちゅうにち同盟7店舗を中心に提供。具材は店にもよりますが、ちりめんじゃこ、ネギ、とろろ昆布、すまき(ナルト)、さつま揚げなど地元馴染みのものが乗ります。

どうやら優しいダシと塩気による、ラーメン寄りの味わいだとか。地元向けスローフードのようですが、ちりめん丼などご当地メニューとセットで楽しめそう。
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[店分布] 香南市10店舗以上
[推奨店] とさを商店 – 中日そば発祥店とされる食堂兼商店

16.宇佐もん一本釣りうるめいわし(土佐市)

土佐市の宇佐町は「ウルメのまち」と言われており、古くから丸干しが名物。そのウルメイワシを生で多くの人に楽しんでもらおうと、ご当地グルメとして提供。

一本釣りで傷を付けないよう釣り上げることで、鮮度が落ちやすいウルメイワシを生で飲食店提供可能に。夏が旬の魚で、刺身や漬け丼など様々な食べ方で楽しめます。

身がやさしくとろける口当たりの漬け丼がオススメだとか。甘めの身に甘めの味付けで楽しめるみたい。
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[店分布] 土佐市に8店、高知市に1店
[推奨店] 宇佐もんや – うるめいわしの丼や刺身の定食

17.日高村オムライス(日高村)

日高村の名産となる高糖度トマト「シュガートマト」を使用した、ご当地オムライス。

主に国道33号沿いで古くからオムライスを提供するお店が多かったため、全店共通のルールを定めてご当地グルメ「ひだかオムライス街道」として提供開始。

シュガートマトを使用するとともに、できるだけ地場の野菜を使用することが「日高村オムライス」を名乗る条件。

お店によってデミグラスソースやケチャップなどソースが異なり、お皿や盛り付けも各店で大きく異なります。

トマトたっぷりのオムライスに野菜たっぷりで、洋風な雰囲気を持ったお店も多い印象。
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[店分布] 日高村に9店舗
[推奨店] とまとすたんど – とまとオムライスとカレーなど

18.あめご(仁淀川町)

あめご写真 中津渓谷のレストラン「PONTE」で酢と野菜添えのあめご

徳島高知ではアマゴのことを「あめご」と呼び、渓谷などを泳ぐ川魚。

吉野川、仁淀川、いの町全域などで希少な天然のあめごが泳ぎ、中津渓谷を有する仁淀川沿いで名物としていただけます。

仁淀ブルーと呼ばれる仁淀川の澄んだ沢の水で泳ぐあめご。塩焼き、甘露煮などで食べることができます。

調理次第で骨が少し気になりますが、私が食べたときは臭みなどは無くいい味わい。
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[店分布] 仁淀川町に数店舗、いの町に5店ほど
[推奨店] PONTE – 中津渓谷の自然豊かな旅館レストラン

C.県東地域のグルメ

野良時計・廃校水族館・室戸岬のある県東地域(安芸・室戸・東洋・奈半利・田野・安田・北川・馬路・芸西)のご当地グルメを紹介。

19.釜あげちりめん丼(安芸市)

しらす写真 安芸の野良時計の古民家「高園茶屋」のしらす丼

高知県はしらすの名産地のひとつ。安芸市にて加工販売や飲食店提供が多く、しらす工場見学のできる安芸水産にて3.5tの大鍋で釜揚げされます。

釜ゆでせずに生しらすとして食べる「どろめ」も高知名物で、イワシの稚魚を高知の方言でどろめと呼ぶのが名前の由来です。

ご当地グルメとして、しらすをたっぷり乗せた「釜あげちりめん丼」として市内で提供店があります。

かつては野良時計の高園茶屋で食べたしらす丼が美味しかったですが、今はご当地グルメ化で提供店が増えて食べやすくなった様子。
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[店分布] 安芸市に16店舗ほど
[推奨店] 廓中ふるさと館 – かき揚げとしらすのちりめん丼

20.室戸キンメ御膳(室戸市)

室戸市は金目鯛の水揚げ量が日本一。室戸沖で採れた日戻り漁の新鮮なキンメを、刺身をはじめとした様々な調理法の御膳で楽しむことができます。

一番美味しいのが産卵シーズンの7月であることから、室戸調理師会の5店舗を中心に7月の1ヶ月間ほど限定で室戸キンメ御膳が提供されます。

もともとは神祭のある10月に「秋祭り御膳」という名前で提供されていたもの。7月以外にもキンメ料理自体は提供店があり、キンメしゃぶしゃぶ御膳などで味わえます。

ちょっと高級で値段が高いようですが、地の魚を色々な食べ方で楽しめるのが魅力。
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[店分布] 室戸市に5~7店舗
[推奨店] 料亭花月 – キンメしゃぶしゃぶ御膳を7月以外にも楽しめる店

21.室戸キンメ丼(室戸市)

室戸市の金目鯛を楽しめるグルメとして「室戸キンメ御膳」より前、2012年2月からご当地グルメとして提供されているのが室戸キンメ丼。

金目鯛の照り焼きと季節の地魚刺身を丼の上に乗せたもの。最初はそのまま食べて、途中から金目鯛のダシを好みでかけて食べるという2度楽しめる丼です。

2018年段階では全店舗1,600円の価格統一。季節や漁の状況により、金目鯛が無い場合は旬の魚の丼になります。

黒潮の流れる高知県の地魚を存分に楽しめる丼!照り焼きで楽しむキンメが美味しそうです。
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[店分布] 室戸市に10店舗
[推奨店] 釜飯 初音 – キンメの釜めしやキンメ丼のある店

D.県西地域のグルメ

四万十川・足摺岬・四国カルストのある県西地域(須崎・中土佐・檮原・津野・四万十・宿毛・土佐清水・黒潮・大月・三原)のご当地グルメを紹介。

22.鍋焼きラーメン(須崎市)

鍋焼きラーメン写真 須崎「まゆみの店」で〆の雑炊も楽しめる鍋焼きラーメン

野菜や親鳥の鶏ガラを使用した醤油ベースのスープで、細麺ストレートの麺を土鍋で煮込んだ須崎鍋焼きラーメン。

スープが沸騰した状態で提供されるのが特徴で、親鳥の肉、ねぎ、ちくわなどの具が乗ります。1人用の大きさで提供するお店が多く、締めにご飯を入れて雑炊の形で楽しめるお店も。

戦後の須崎市内で谷口食堂が考案したと言われ、2002年頃から須崎の名物料理となり提供店舗も増えました。

体に染みる熱々の醤油スープは、鶏ガラによるグッとくる旨みがたまらない!お酒の後の締めに食べる地元の定番だとか。
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[店分布] 須崎市に23店舗ほど
[推奨店] まゆみの店 – 醤油、塩、キムチ、カレーを選べる鍋焼きラーメン専門店

23.四万十ポーク丼(四万十町)

四万十ポーク写真 松丸駅近く「遊鶴羽」で焼豚玉子飯の四万十ポーク

麦豚、米豚、エコ豚などを生産する窪川養豚協会の豚肉を総称して「四万十ポーク」。旧窪川町時代は「窪川ポーク」と呼ばれていましたが、市町村合併で四万十ポークに改名。

育成時に飼育用の米を与えることによりオレイン酸を多く含み、脂肪が甘くて香りが良くなるとか。ほどよい脂身を持ちつつ赤身のある肉が特徴です。

この四万十ポークをもとに、四万十町の食のPRとして始まったキャンペーンが「四万十ポークどんぶり街道」。ステーキ、トンカツ、生姜焼き、角煮など各店さまざまな丼を提供。

脂身が弱めなぶん脂のまろやかさが軽快で、身の部分を楽しむのに向いた豚肉。米にもこだわりのある丼スタイルで楽しめるのがいいところ。
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[店分布] 四万十町に17店
[推奨店] ケルン – 四万十ポークとんテキ丼のある喫茶店

24.四万十うなぎ(四万十市)

四万十うなぎ写真 窪川の老舗「うなきち」で四万十うなぎのかば焼き

四万十市や四万十町を流れる四万十川は、天然のうなぎが採れることで有名。通年採れるのも魅力で、あっさりとした春から養分を蓄えて濃厚な冬まで季節で味も変わります。

一方で養殖も盛んなため年間を通して安定的に食べることができ、四万十町の四万十うなぎ養鰻場など育成環境も充実している土地柄です。

四万十市の中村や四万十町の窪川などにうなぎ専門店が存在し、かば焼きなどで楽しめます。

のどかな雰囲気の街並みとお店で、ゆったり食べられる天然うなぎ。身はふっくらとして弾力があり、身と皮の間の脂がまろやかで旨い!
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[店分布] 四万十市に4店、四万十町に2店
[推奨店] うなきち – おばちゃんが焼き上げる四万十うなぎ

25.カツオたたきバーガー(黒潮町)

県西で四万十市に隣接する港町の黒潮町で、地元の官民に加えて高知県立大方高校生が協力して開発したご当地グルメ。

かつお節を練り込んだバンズ(パン)でカツオのタタキを挟んだもので、タタキをそのまま挟むお店もあればメンチカツやソテーにして挟むお店もあります。

地元産のラッキョウやミョウガを刻んだタルタルソースを使うお店が多く、トマトやレタスも地元産を中心として使用したものです。

イベント限定や提供終了のお店もあるため、下調べ要。地元の食材にこだわったバーガー、ちょっと食べてみたいです。
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[店分布] 黒潮町に2店舗ほど
[推奨店] ひなたや – 道の駅でカツオたたきバーガーなど

26.宿毛きびなご丼(宿毛市)

南九州で定番の魚として群れで泳ぐキビナゴは、宮崎県の対岸に位置する高知県宿毛市でも漁獲される宿毛市の代表的な魚。銀色の肌を持つ、体長5cmほどの小さな魚です。

漁獲量の多い宿毛湾産のキビナゴを使用した「宿毛きびなご丼」は、特製のタレに漬け込んだキビナゴをご飯が隠れるように盛り付けたもの。

薬味のネギとともに、生卵やおろし生姜を上に乗せて食べ進めていきます。基本は各店舗予約要となっているので、下調べと予約を。

鹿児島などでは刺身が一般的なので、丼でたっぷり食べられるのは宿毛ならでは。中央の黄身を囲う形で盛り付ける、キビナゴの美しさを感じる丼。
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[店分布] 宿毛市に12店舗
[推奨店] 八坂 – 魚料理が豊富な居酒屋さん

27.土佐の清水サバ(土佐清水市)

潮の流れが速くて餌が豊富な足摺の近海では身の締まったサバがよく採れ、その中でも土佐清水港に水揚げされるゴマサバが有名。体にゴマのような斑点があるサバです。

通年漁獲されるもので、土佐では脂が乗る秋から冬が旬と言われます。締めてから数時間後の食べ頃に生の刺身で食べられるのが売りで、たたきで食べるのも定番です。

他のゴマサバと差別化するために「土佐の清水サバ」としてブランド化。針が沢山付いた手ぐすで釣る「立縄漁法」で漁獲されます。

ゴマサバというと福岡県が有名ですが、土佐でも名物として提供店もそこそこあります。旬の時期以外でもそこそこ脂が乗って美味しいらしいです。
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[店分布] 土佐清水市に20店舗ほど
[推奨店] あしずり – 土佐清水で魚料理を楽しめる食事処

28.ペラ焼き(土佐清水市)

じゃこ天(すり身の天ぷら)を乗せるのが特徴となる、土佐清水市ならではのお好み焼き。事前に具材と生地を混ぜずに、生地を焼きながら具材を乗せていく重ね焼きスタイルです。

小麦粉と卵を水で溶いた生地を鉄板の上で伸ばして焼き、具材を乗せてから最後に溶き卵をかけて焼き上げます。具材は青ネギやじゃこ天で、かつお節や青のりで味付け。

1957年創業「にしむら」が発祥店で、大阪から高知へと帰郷した店主が肉ではなく魚を使用したお好み焼きを作ったのが始まりです。

高知県の端まで関西文化が届いているのを実感できる、独特なお好み焼き。安さも魅力で学生の味方でもあるスローフードです。
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[店分布] 土佐清水市に3店舗
[推奨店] にしむら – ペラ焼き発祥店で昔ながらの雰囲気

まとめ

カツオはタタキだけでなく鰹めし、酒盗、皿鉢料理にも使用される高知県を代表する味覚。
しらす、ゴマサバといった魚介類もありますし、鍋焼きラーメンのようにちくわを使用するなど県全域で魚を楽しめる土地柄です。

以上、高知県全般のご当地グルメ特集でした。

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セシモ コイ (瀬下 恋衣)
趣味の国内旅行ライター

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当サイト運営者が執筆した旅行本の第1弾。国内旅行の景勝地80ジャンルを解説。