日本海に面した富山県は、新湊の海王丸や氷見の雨晴海岸など海の風景が魅力。環水公園の運河など水の満ちた景色が豊富です。
五箇山の合掌造り古民家や宇奈月トロッコなど、山間部の姿も美しいものです。
今回は、インスタ映えするフォトジェニックな富山県の絶景を紹介していきます。
セシモ コイ
A.県央(富山)地域の絶景
環水公園・越中八尾・黒部ダムのある県央地域(富山市・滑川・上市・立山・舟橋)の絶景スポットを紹介。
01.富岩運河環水公園の天門橋(富山市)
富山駅北口から徒歩で行ける「環水公園」は、富山湾まで続く長さ5.1kmの「富岩運河」を活用して公園化した市民憩いのスポット。
プロムナード近くには「総合体育館」や、料理の鉄人の坂井宏行シェフ監修のフレンチレストランがあります。運河沿いには「世界一美しいスタバ」と称されるスターバックスコーヒー店舗や、660席の野外劇場などがあります。
特に美しい景色として運河らしさのある建築物は、運河を象徴する公園のシンボル「天門橋展望台」。両端に展望台を備える、全長58メートルの橋です。
夜にライトアップされる日もあり、春夏秋冬で趣向をこらした「環水公園ライトアップファンタジー」のイルミネーションを鑑賞できるときがねらい目です。
[住所] 富山県富山市牛島本町1-1-88(地図)
02.富岩運河環水公園の展望台(富山市)
先ほど紹介した「富岩運河環水公園」の「天門橋」は、両端に展望台があり富山市屈指の展望を見ることができるポイント。
運河からプロムナードにかけての展望景色には「世界一美しいスタバ」の建物に芝生が広がり、遠くには3,000メートル級の立山連峰が遠くそびえています。
特に冬の雪で染まる立山連峰は、壁のように市街地を覆う富山らしい景色。富山県屈指の絶景スポットとして、そしてスタバの絶景として紹介されることも多いです。夜景も見ごたえがあるそうです。
[住所] 富山県富山市牛島本町1-1-88(地図)
03.岩瀬の街並み(富山市)
日本海で物資を運搬した北前船が停泊する港町として栄えた、岩瀬港。富山駅から路面電車(ポートラム)で来訪できる運河の港町です。
古い街並み「岩瀬の街並み」があり、古民家の屋敷など明治時代に建てられた家屋が並びます。酒蔵など昔ながらで残りつつ、カフェや甘味のお店もあって散策を楽しめます。
北前船の歴史を楽しめる「北前船回船問屋森家」の中を見ることもできます。東岩瀬駅から街並みへと入り、富山港展望台から岩瀬運河を経て岩瀬浜駅へ行くルートが定番です。
[住所] 富山県富山市東岩瀬町108(地図)
04.豪農の館 内山邸(富山市)
富山駅の北側で神通川を越えた先にある、地域歴史博物館にも位置づけられている「内山邸」。越中の豪農だった内山家の邸宅と庭園を見ることができます。
富山藩時代の豪農屋敷ならではの建物、美術品、民俗資料などが屋敷内に展示されており、建物内や縁側を見ることができます。雪国ならではの「雪吊り」で木々を雪から守る姿が庭に風情を与えています。
また、裏手に梅が多数咲く庭が晩冬の見どころ。赤梅、白梅、椿などを見ることができます。
[住所] 富山県富山市宮尾903(地図)
05.ほたるいか海上観光 4月~GW頃限定(滑川市)
滑川ほたるいか海上観光 [集合場所]ほたるいかミュージアム 売店 2020-04-01〜2020-05-06 富山湾の神秘、ホタルイカ。1年間でもわずか数か月だけという定置網でのホタルイカ漁を、観光船から見学するツアーが4月から5月上旬まで行われる。期間中.. #金沢 #石川 #イベント → https://t.co/OjfsYeX8Zc pic.twitter.com/odhjh1srFr
— 金沢富山最新イベントお出かけ情報☀️ (@zaziwalker) 2020年2月22日
ホタルイカで有名な滑川市には「ほたるいかミュージアム」があり、光を発するホタルイカの鑑賞などを見ることができます。
特に4月上旬から5月上旬まで1ヶ月ほどの期間限定で、ホタルイカ漁の光景を実際に見ることのできる「ほたるいか海上観光」が名物です。(2020年は開催されない可能性がありますので公式サイトで最新情報を確認したほうが良いです)
夜明け前に出航して定置網でホタルイカ漁をする姿を観光船で見学することができ、夜の海で青い光を発するホタルイカの大群は幻想的な光景。ゴールデンウィーク時期の富山県を代表する観光名物です。
[住所] 富山県滑川市中川原410(地図)
06.東福寺野自然公園・海の見える時計台(滑川市)
にいかわチャレンジライドの最初のエイド、東福寺野自然公園です。激坂を何とか上って到着です。パワーダウンしているので無理は禁物。 pic.twitter.com/9wn3orQfNV
— エクライト (@exlight681) 2019年10月20日
滑川市の東福寺野台地にある「東福寺野自然公園」は、標高300メートルほどの高台から富山湾を遠くに眺めることのできる自然公園です。
かつて富岩鉄道や国鉄の駅として使われていた駅舎の移築や、SLの客車を改造した宿泊ロッジなどがあります。屋外トランポリン「ふわふわドーム」、池、果樹園など子どもの遊び場にもピッタリです。
美しい景色としてオススメなのは、公園内にある「海の見える時計台」。札幌市時計台を模して2分の1のスケールで作ったもので、赤い三角屋根の洋館と海のコラボがいい景色です。
[住所] 富山県滑川市東福寺野41(地図)
07.大岩山日石寺の六本滝&十二支滝(上市町)
最後に十二支滝、阿覚窟(厄除大師)、山門を見て参拝終了。大岩不動さん、またいつか来たいな。ありがとうございました❗ pic.twitter.com/EhMDNciQdU
— きんたろ (@YOSHI_1385) 2017年7月6日
上市駅から7kmほど離れた山間部で、大岩川が流れる県道沿いあるお寺「日石寺」。観音像や三重塔など見どころがいくつかあり、修行者だけでなく観光客にも親しまれています。
特に名物となるのが、滝修行にも使われる「六本滝」と「十二支滝」。ブロンズの龍の口から水が流れ落ちる人工的に作られたものですが、大きい岩で造られた壁に6本の滝と12本の滝がキレイに流れ落ちる姿は修行僧をイメージしやすい光景です。
また、岩をくりぬいてお堂にした「阿覚窟」も見どころのひとつです。
[住所] 富山県中新川郡上市町大岩163(地図)
08.眼目山立山寺の栂並木(上市町)
ここ↓ 眼目山立山寺 pic.twitter.com/FSYKWzPR90
— ❄🎿🏂 ι ʓ Ⴋ 🎄🎁☃ (@mainichi7) 2019年9月25日
上市駅から5kmほど離れた里山にある「立山寺」には、富山県のロケ地が豊富な映画「散り椿」で使われた並木が名物になっています。
栂(つが)という樹木が並木を作っており、お寺の参道となる道の左右にまっすぐそびえ建つ木々が緑で覆われた自然のトンネルを作り出しています。
[住所] 富山県中新川郡上市町眼目(地図)
09.眼目山立山寺の三十三観音(上市町)
中新川郡上市町眼目の曹洞宗・眼目山立山寺。1370年に大徹宗令禅師により創建。御本尊は釈迦牟仁如来。堀江城主・土肥氏の庇護の下大いに栄えたが、上杉軍の兵火や火災により衰退した。写真は三門、本堂、観音堂、廻廊の三十三石仏観音像。 pic.twitter.com/VuHcQYqonk
— きんたろ (@YOSHI_1385) 2015年9月18日
先ほど紹介した栂並木の「立山寺」は、お寺としてもフォトスポットとなる名物として「三十三観音」があります。
お寺内の屋根がある回廊に、石像の小さな観音像が33体並んでいる光景。ひっそりとした空間ながら、奥行きのある回廊に柱ごとの等間隔に並んでいる美しさ。
観音像それぞれに花や飾りが異なり、ひとつずつ見てまわるのもいいものです。
[住所] 富山県中新川郡上市町眼目15(地図)
10.白岩川の剱岳ビュースポット(上市町)
上市町では商工会が「剱岳ビュースポット」をまとめたマップを作っており、18箇所ほど町内から剱岳を背景にした撮影地があります。
川沿いの撮影名所としては、白岩川の落差がある水流部分と背景の剱岳という構図。特に冬の冠雪の立山連峰をバックにすると美しさも一層高まります。
[住所] 富山県中新川郡上市町(地図)
B.県東(新川)地域の絶景
宇奈月温泉・埋没林博物館・黒部峡谷のある県東地域(魚津・黒部・朝日・入善)の絶景スポットを紹介。
11.魚津埋没林博物館(魚津市)
魚津駅から徒歩で行ける海沿いの埋め立て地にある、埋没林(まいぼつりん)の博物館。
樹齢2,000年と言われる杉の巨木の根っこが劣化せず残っており、劣化を防ぐため水中で保存した姿を見ることができる、特別天然記念物の埋没林を紹介する博物館。富山湾の名物の蜃気楼も紹介されています。
埋没林の根を展示する水中展示室が見どころです。
[住所] 富山県魚津市釈迦堂814(地図)
12.宇奈月ダム(黒部市)
宇奈月ダムに到着‼️
エメラルドグリーンが綺麗だ❗️ pic.twitter.com/Js9nQQZBBD— もちもちLakunn (@mochimochimon) 2022年5月3日
宇奈月温泉の温泉街から少し南東に位置する「宇奈月ダム」は、黒部川に作られた重力式コンクリートダム。黒部峡谷鉄道で宇奈月駅を出て最初に見える景色でもあります。
遠くからダム全体を見る「宇奈月ダム展望台」、ダムと赤い湖面橋を間近で見る「宇奈月ダム情報資料館」、箱型と円筒型の新柳原発電所を見る「第一展望広場」など見どころあり。
川の色がエメラルドグリーンになると、一層美しい景色に。紅葉時期や冬の山並みが冠雪する時期も見事なようです。
[住所] 富山県黒部市宇奈月町音澤4(地図)
C.県西(高岡)地域の絶景
高岡大仏・新湊海王丸パーク・雨晴海岸のある県西地域(高岡・射水・氷見)の絶景スポットを紹介。
13.雨晴海岸(高岡市)
富山県を代表する絶景としてよく紹介されるのが、能登半島寄りの日本海沿いにある雨晴海岸から日本海と遠くの立山連峰を眺める姿。
JR氷見線の雨晴駅から徒歩5分ほどで行ける海岸で、浜辺から海の手前に浮かぶ女岩のある方向に遠く富山市の街並みと3,000メートル級で壁のように立ちはだかる立山連峰。
特に冬は雪の積もった立山連峰の雄大さがあり、冬の朝は陸上の冷たい空気が海で湯気のように立つ「気嵐(けあらし)」という自然現象が発生することも。
夕陽時間帯の撮影も魅力のひとつで、海岸付近の国道沿いは鉄道撮影スポットとしても人気です。
[住所] 富山県高岡市太田渋谷4781(地図)
14.二上山公園(高岡市)
雪化粧の白馬三山、青い富山湾、紅葉で彩られた山。
高岡市の二上山公園からの風景。今日は二十四節気の一つ、立冬(りっとう)です。
今日、高岡市から撮影。
November 7, 2021 masaKi Photography
Do not repost or use my photo artwork (写真の無断使用転載禁止) pic.twitter.com/F6ydXjXUZu— masaKi (@masaKi44photo) 2021年11月7日
高岡市の北西に位置する二上山(ふたがみやま)は、立山連峰、富山湾、能登半島まで一望できる展望地とハイキングコースがあります。
ドライブルートとして道路「二上山万葉ライン」が南西と北東それぞれに伸びており、展望地となる「二上山公園」まで車で上がっていくことができます。
公園は観音様や鐘楼のある平和観音堂としても整備されています。冬に冠雪の立山連峰が美しく見えて、夜景スポットとして高岡市街を見下ろすのも魅力。
山頂が2つの峰に分かれており、2柱の神様に見立てて「二神山」と呼んだのが名前の由来など諸説あります。
[住所] 富山県高岡市城光寺(地図)
15.新湊漁港から見る新湊大橋(射水市)
海沿いの新湊に架かる「新湊大橋」は「海王丸パーク」から見るのが定番になっていますが、少し遠い「新湊きっときと市場」付近の堤防から撮影する絶景がある様子。
正確な場所がわからず立ち入れるのか不明ですが、実際に撮影している方の写真がいくつかあります。
[住所] 富山県射水市港町18(地図)
16.長坂の棚田(氷見市)
立山連峰を望む棚田として日本の棚田百選に選ばれている「長坂の棚田」は、氷見市の北部で石川県との県境近くに位置する長坂地区の名所。
階段状に作られた田んぼは120枚ほどで、高い位置から棚田を見下ろすと遠くに立山連峰の山並みまで見えることも。天気がよく視界が良好な日を狙って。
[住所] 富山県氷見市長坂(地図)
D.県南(砺波)地域の絶景
五箇山・庄川峡・となみ散居村のある県南地域(砺波・小矢部・南砺)の絶景スポットを紹介。
17.砺波平野の散居村(砺波市)
富山県南砺市 八乙女山から
砺波平野の散居村に雲の影
遠くに見える石川県側の日本海OLYMPUS OM-D E-M5 Mark II pic.twitter.com/ErLQVfW5hE
— mantaway (@mantara38739597) 2020年4月28日
富山県西部に広がる砺波(となみ)平野は、庄川と小矢部川により形成された扇状地。220㎢ほどの広大な平野には、農家を中心として約7,000戸以上とも言われる家が点在します。
住居地と農地はエリアを分ける光景が一般的ですが、砺波では各農家が自宅の周辺を開拓して米作りをした歴史により農地の一画に家が建つ姿が点々と広がる「散居」の姿が今も残ります。
各家の周りに屋敷林をめぐらせているのも特徴で、冬の吹雪や夏の日差しなどから家や人々の暮しを守るためのもの。スギやケヤキなど生活にも使う木が主です。
間近で見るのもいいですが、東と南の2箇所にある「散居村展望広場」など多数ある展望地から砺波平野を一望すると「散居村」と呼ばれる姿がわかりやすいです。
[住所] 富山県砺波市五谷160(地図)
18.宮島峡 一の滝~三の滝(小矢部市)
涼を求めて。(富山県小矢部市宮島峡) pic.twitter.com/r7HUxwuGzZ
— yoiyasa (@kiironahana) 2022年6月27日
子撫川ダムの下流となる宮島温泉の付近一帯は、子撫川が蛇行する中で幅広く下流へと落ちる滝を形成するポイントが3箇所あります。
上流側から順に三の滝、二の滝、一の滝があり、それぞれ県道267号沿いに駐車場が用意されているため車で来訪しやすいです。
3箇所とも川が幅広くなっている箇所に岩肌が見えて、豪快に流れ落ちる川の水を大きく捉えることができます。川の近くにはビーナス石像があるのも見どころのようです。
[住所] 富山県小矢部市森屋(地図)
19.五箇山 相倉合掌造り集落(南砺市)
世界遺産
五箇山相倉合掌造り集落雪がキレイ!
でもあんまり寒くないのが不思議! pic.twitter.com/6nvx30OEki— キヨシ@ライブが無いと引きこもり (@Kiyoakutsu) 2020年2月23日
富山県の南砺市にある五箇山(ごかやま)は、岐阜県の白川郷と並んで合掌造りの建物が並ぶ集落。茅葺き屋根の古民家は、両手で合掌したような三角形が特徴。
五箇山には相倉集落と菅沼集落の2箇所にて合掌造りの古民家があり、相倉集落では遠くから屋根が並ぶ集落の全景を撮影できるポイントがあります。
緑豊かな夏の景色もさることながら、雪に染まった冬は一層美しいもの。ライトアップされる日もあります。
[住所] 富山県南砺市相倉710(地図)
20.五箇山 菅沼合掌造り集落(南砺市)
富山県の世界遺産、菅沼合掌造り集落#バンライフ & #車中泊 放浪の旅 27日目 pic.twitter.com/SLZmlmVSAW
— スナフキン@放浪のセミリタイアー (@fuutenno180) 2021年5月9日
先ほど紹介した五箇山における、もうひとつの合掌造り古民家エリアが菅沼集落。菅沼でも高台から屋根が並ぶ集落の全景を撮影できるポイントがあります。
家屋9棟に土蔵などの伝統的な建物、そして畑と山林による緑豊かな姿を見ることができます。
[住所] 富山県南砺市菅沼587(地図)
まとめ
以上、富山県のフォトジェニックな観光スポットでした。