沖縄県の花畑16品種27名所!春夏秋冬の見頃

沖縄県の花特集

温かい気候の沖縄県では、1月末頃から咲く桜を皮切りに2月のひまわりや3月のツツジなど冬から春にかけて花のピーク。

美ら海水族館のある「海洋博公園」では、2月の「沖縄国際洋蘭博覧会」や春に開催される「美ら海花まつり」が魅力です。

夏の花は少なく、秋も沖縄は一般的な紅葉が無いなど特殊条件の気候と言えます。

今回は、沖縄県の花を紹介します。

セシモ コイ

旅行日をキーにして見頃の花名所をすべて洗い出せるよう、各スポットの開花時期と地図リンクを記載しました!

まずはココ!代表的な花スポット

沖縄県を代表する花の名所は以下のとおりです。

  1. 石垣市「玉取崎展望台」のハイビスカス(通年)
  2. 本部町「八重岳展望台」の桜(1月中旬~2月上旬)
  3. 北中城村「荻道ひまわり畑」(1月下旬~2月中旬)
  4. 東村「村民の森」のツツジ(3月上旬~3月中旬)
  5. 石垣市「御神埼灯台」のユリ(3月下旬~5月下旬)
  6. 那覇市「那覇市役所」のホウオウボク(6月~10月)

これ以外にも魅力の花スポットがたくさんあります。

通年見頃の花

01.フヨウ:ハイビスカス(通年)

沖縄県で色々な場所に咲いている、通年楽しめるハイビスカス。アオイ目アオイ科フヨウ属の花なので、本土(本州など)で一般的に咲くフヨウ、ムクゲ、ハマボウと似た花。ハマボウも沖縄県でも見ることができるそうです。

いつでもどこでも見れる花とされていますが、見ごたえのある定番のハイビスカススポットとしては石垣島「玉取崎展望台」。小高い丘の頂上付近に赤いハイビスカスが咲き、沖縄ならではの赤瓦屋根の展望小屋を背景にハイビスカスの群生を撮影できます。

屋内の温室で通年楽しめる無料施設の植物園として、離島の伊江島の東側にある「ハイビスカス園」があります。1,000種類以上のハイビスカスが栽培されており、日本ハイビスカス協会の本拠地として品種交配による新品種も誕生しているとのことです。

なお、ハイビスカスが特に育つのは5~10月。もともと30度を超える暑さには弱いもので本土の高温多湿は生育に向いておらず、沖縄は暑くても亜熱帯気候のため育ちやすいそうです。

場所 名称 時期 本数 地図
石垣市 石垣島 玉取崎展望台 通年 地図
伊江村 伊江島 ハイビスカス園 通年(温室) 地図

1月が見頃の花

沖縄県では1月から桜をはじめとした花を楽しめるほか、秋から年を越して春まで途切れずに楽しめるバラやコスモスの名所もあります。

02.桜(1月中旬~2月中旬)

漫湖公園の桜写真 ラムサール条約の湿地を持つ漫湖公園の桜の時期

気候の温暖な沖縄県では、1月末から2月上旬あたりが桜の見頃。寒緋桜(かんひざくら)という品種の桜が代表的で、薄めや濃いめの鮮やかなピンク色の小さな花びらが特徴です。

桜の名所100選に選ばれているのは、名護市にある「名護城(なんぐすく)公園」。「名護中央公園」とも呼ばれる城跡の公園で、鮮やかなピンクの寒緋桜が約2kmの散策路を彩ります。日本一早い桜祭り「名護さくら祭り」でにぎわいます。

ドライブルートとして楽しめる桜スポットとして、本部町「八重岳」へと向かう沿道に寒緋桜が植えられています。中腹の「桜の森公園」や、さらに山方向へと向かう途中にある「八重岳展望台」で桜を楽しめます。

夜のライトアップイベントで定評がある、今帰仁村「今帰仁城跡」。沖縄独特の石垣を持つ城跡にて、光のライトアップに加えてロウソクで道を照らす幻想的な夜桜を楽しめます。

那覇市と豊見城市にまたがる干潟「漫湖公園」では「那覇美らさくらまつり」が開催されて、エイサーや演舞などが行われます。こちらもピンクの寒緋桜が公園内に咲き、遊歩道沿いの桜並木散策を楽しめます。

場所 名称 時期 本数 地図
名護市 名護城公園 [桜100選] 1月中旬~2月上旬 園内に2km 地図
本部町 八重岳展望台~桜の森公園 1月中旬~2月上旬 7,000本 地図
八重瀬町 八重瀬公園 1月下旬~2月中旬 地図
今帰仁村 今帰仁城跡 1月下旬~2月中旬 地図
那覇市 漫湖公園(古波蔵側) 2月上旬~2月中旬 地図
リンク:ちゅらとく 桜の名所5か所
リンク:ウォーカープラス 沖縄県の桜の名所4か所一覧

2月が見頃の花

03.コスモス(1月下旬~2月上旬)

沖縄県では西原町にて、1月末を見頃としたコスモスの名所があります。

西原町にある国指定史跡「内間御殿(うちまうどぅん)」前の畑では、1月下旬にコスモスが咲きほこります。地元住民が11月に種を植えて育てたもので、ピンクや白のコスモスを楽しめます。

場所 名称 時期 本数 地図
西原町 内間御殿 1月下旬~2月上旬 地図

04.ひまわり(1月下旬~3月上旬)

沖縄県では北中城村でひまわりを楽しむことができて、2箇所で開花時期が異なります。

北中城村でも内陸側にある「荻道(おぎどぅ)」の村道には、大きめな花と約170センチメートルの高さをほこるひまわりが1月末ピークで咲きます。

22,000㎡の畑に約20万本のひまわりが咲き、イベントが開催される「ひまわり in 北中城」。海近くの埋め立て地で開催される、日本一早いひまわりまつりと言われるイベントでにぎわいます。宝探しイベントがあり、飲食コーナーや特産品販売も行われます。

場所 名称 時期 本数 地図
北中城村 荻道ひまわり畑 1月下旬~2月中旬 10万本 地図
北中城村 ひまわり in 北中城 2月中旬~3月上旬 20万本 地図

3月が見頃の花

05.ツツジ、シャクナゲ(3月上旬~3月中旬)

沖縄県では3月にツツジを楽しめる、南国ならではのスポットがあります。

東村(ひがしそん)の平良(たいら)地区にある「東村村民の森つつじエコパーク」では、カーブした山の峠道を歩いて丘にこんもりと植えられたツツジを鑑賞できます。1983年から毎年開催されている「東村つつじ祭り」でにぎわい、ピンクや白などのツツジに加えて展望を楽しむことができます。

場所 名称 時期 本数 地図
東村 東村村民の森つつじエコパーク 3月上旬~3月中旬 5万本 地図

4月が見頃の花

06.花しょうぶ:オクラレルカ(4月上旬~4月下旬)

沖縄県では花しょうぶの一種となるアヤメ科の花「オクラレルカ」が4月の名物。梅雨の前で「うりずん」と呼ばれる快適な気候の中で楽しめる花で、3月下旬から咲き始めて4月が見頃。

沖縄本島の北部、大宜味村にある「喜如嘉ターブク」という地区に「オクラレルカ畑」の水田があります。1メートルほどの背丈を持つ紫色の花が水田に咲く姿は、まさに花しょうぶ。朝早い時間帯の鑑賞がオススメだそうです。

場所 名称 時期 本数 地図
大宜味村 喜如嘉ターブク オクラレルカ畑 4月上旬~4月下旬 地図

5月が見頃の花

07.ユリ:テッポウユリ(3月下旬~5月下旬)

沖縄県でゴールデンウィークに楽しめる花として、ユリの一種となるテッポウユリの名所があります。ユリの中でも九州南部から沖縄にかけて分布する品種です。

離島の伊江島にある「リリーフィールド公園」では、100万輪ほどのテッポウユリが咲く一大名所。海沿いで海を背景に一面咲く白いテッポウユリは圧巻。離島ですが、沖縄本島の北部にある本部港から船で直行できます。

沖縄本島で楽しむのであれば、沖縄市でスポーツ施設が集う「沖縄県総合運動公園」。展望台近くに一面の白いテッポウユリが咲きます。斜面に歩きやすい散策路が整備されており、展望台側からは遠く団地の建物を背景にした構図で撮影もできます。

他にも石垣島の「御神埼灯台」にもテッポウユリが咲きます。地元団体が自生の球根を植えなおして花の数が少しずつ増えており、白亜の灯台とともにユリが咲く姿を楽しめます。

場所 名称 時期 本数 地図
石垣市 石垣島 御神埼灯台 3月下旬~5月下旬 地図
伊江村 伊江島 リリーフィールド公園 4月下旬~5月上旬 100万輪 地図
沖縄市 沖縄県総合運動公園 4月下旬~5月上旬 9万輪 地図

6月が見頃の花

08.あじさい(5月中旬~6月下旬)

沖縄県でもあじさいを見ることができ、沖縄本島に名所が主に2箇所あります。

本部町にある「饒平名(よへな)あじさい園」では、あじさいの開花時期にあわせて開園するスポット。8,000株30万輪のあじさいが咲き、特に一面をブルーに染める青いあじさいが主力。30年以上運営されており、ミルクぜんざいなどの甘味を楽しめるカフェも併設。

名護市「大川あじさい園」は、個人が趣味で植えたあじさいが約1,000坪の段々畑に広がります。青、赤紫、白などのあじさいは40種類5,000本ほど。(最新で開園しているかどうか不明なので、下調べを)

場所 名称 時期 本数 地図
本部町 よへなあじさい園 5月中旬~6月下旬 8,000株 地図
名護市 大川あじさい園(大川公園) 5月下旬~6月下旬 5,000本 地図

7月が見頃の花

09.スイレン(6月中旬~8月下旬)

沖縄県で睡蓮(すいれん)の名所は「東南植物楽園」が代表的です。

沖縄市「東南植物楽園」は、約1,300種類の植物や動物たちと触れ合える施設。6月中旬頃から蓮「蓮・睡蓮まつり」が開催されて、特に青色などの熱帯スイレンを屋外で見れるのは沖縄ならでは。ハスもスイレンも午前に花が開くため、期間内は施設が早朝オープンされます。

那覇市で首里城の近くにある「円覚寺跡」では、沖縄らしさのある総門が残るお寺の跡。総門と石垣で囲まれた放生池に大賀ハスやスイレンが植えられています。開花時期は不明ですが、4月に咲いていたという情報もあり梅雨時期が狙い目とのこと。

場所 名称 時期 本数 地図
沖縄市 東南植物楽園 6月中旬~8月下旬 地図
那覇市 円覚寺跡 不明(4月~6月) 地図

10.ハス(6月中旬~8月下旬)

沖縄県で蓮(はす)の名所は「東南植物楽園」が代表的です。

沖縄市「東南植物楽園」はスイレンでも紹介したとおり、蓮「蓮・睡蓮まつり」が6月中旬頃から開始。ハスは、この施設の4大植物のひとつ。ヤシの木などがある南国ならではの園内で、思いやりの湖にて沖縄ならではのハスの品種が一面に咲きます。

那覇市「円覚寺跡」では、スイレンとともに大賀ハスが放生池で咲くとのこと。開花時期は不明ですが、スイレンとともに梅雨時期に咲くようではあります。

場所 名称 時期 本数 地図
沖縄市 東南植物楽園 6月中旬~8月下旬 地図
那覇市 円覚寺跡 不明(4月~6月) 地図

11.サガリバナ(6月~8月)

沖縄県で夏の名物となる「サワフジ」とも言われる「サガリバナ」は、湿地帯に生息して白や桃色の花を付けます。夕方から明け方にかけて咲いて朝方には散る1日花だそうで、沖縄県では6月下旬から7月中旬にかけてがピーク。

県のあちこちで見ることができるそうですが、名所としては沖縄本島の西原町にある「内間御殿」。2012年に町の天然記念物に指定されたもので、樹齢約400年と言われる老木に白い花が垂れ下がるように咲きます。

場所 名称 時期 本数 地図
西原町 内間御殿 6月~8月 地図

8月が見頃の花

12.サルスベリ(8月)

沖縄県でも8月を中心として樹木に花が付くサルスベリがあり、沖縄ならではの花が大きい「オオバナサルスベリ」もあります。

街中に咲いているという情報がある一方で、観光として見ることのできるサルスベリのスポット情報が不足しています。沖縄本島の本部町にある「海洋博公園」でサルスベリが咲くという情報を見かけました。

場所 名称 時期 本数 地図
本部町 海洋博公園 不明(8月頃) 地図

9月が見頃の花

13.ホウオウボク(6月~10月)

沖縄県で夏をピークとして楽しめる、鳳凰木(ホウオウボク)。樹木の葉の部分にたくさんの赤い花を咲かせるもので、6~10月が見頃となりますが冬でも咲いているとか。

この木も街中の街路樹として県内各地で見ることができるそうですが、特に見ごたえがあるのは那覇市の久茂地(くもじ)にある「那覇市役所」と「パレットくもじ」の間。街中に赤い花の街路樹を見ることができます。

場所 名称 時期 本数 地図
那覇市 那覇市役所~パレットくもじ 6月~10月 地図

10月が見頃の花

14.紅葉(10月~12月)

沖縄県は木々の葉が色づく気候条件を満たしていないことから、本州のようなモミジやカエデなどの紅葉はなくモミジも通年緑色の葉だと言われます。葉が赤く色づく植物としては、リュウキュウハゼとモモタマナの2つだという情報がネット上にありました。

離島の座間味島でリュウキュウハゼがあるとのことで、写真を見るかぎり「高月山展望台」から渡嘉敷島方向を見渡す構図で赤く色づくリュウキュウハゼを撮影できるようです。

モモタマナは沖縄本島で沖縄自動車道の終点から山原(やんばる)方面へと向かう途中にあるという情報だけありました。海岸沿いで比較的多く見かけるとのことです。

場所 名称 時期 本数 地図
座間味村 座間味島 高月山展望台 不明(10~12月頃) 地図

11月が見頃の花

15.オオゴチョウ(5月~11月)

沖縄三大名花のひとつで、赤い花を咲かせる「オオゴチョウ」。見頃は5~11月と

沖縄本島の本部町にある「海洋博公園」内にある「熱帯ドリームセンター」近くの中庭で、オオゴチョウの花を見ることができます。見頃時期は不明ですが、8月末に咲いているという情報はありました。

場所 名称 時期 本数 地図
本部町 海洋博公園 不明(5~11月頃) 地図

12月が見頃の花

16.ツワブキ(11月下旬~1月中旬)

沖縄県でも全国的に咲くツワブキの黄色い花を見ることができます。

沖縄本島の北中城村にある「中城(なかぐすく)城跡」では、沖縄ならではの城跡の石垣に囲まれたツワブキの花を見ることができます。遺跡や廃墟のような石垣を背景にして黄色い花が一面咲く姿を楽しめる、沖縄独特の景色です。

場所 名称 時期 本数 地図
北中城村 中城城跡 11月下旬~1月中旬 地図

その他

・バラの名所は無いようです。東村「沖縄かぐや姫」は「又吉コーヒー園」に代わって農薬不使用の観点からバラをやめてコーヒーに1本化したとのことで、2017年の案内看板時点ですでにバラの表記が消えています。

まとめ

以上、沖縄県を彩る花の名所の紹介でした。