岩手県のご当地グルメ31種類!B級名物と有名食べ物

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盛岡じゃじゃ麺

盛岡三大麺と言われる冷麺、じゃじゃ麺、わんこそばが有名な岩手県。内陸では鶏ハラミや前沢牛など肉料理が充実しています。

太平洋に面した三陸の海では、秋のサンマが有名。サンマ祭りが開催されて、刺身やつみれなど食べ方も豊富です。

今回は岩手県の旅行者に向けて、岩手県の飲食店で楽しめるご当地グルメを紹介します。

セシモ コイ

旅行先の昼食や夕食で立ち寄るお店をすぐに見つけられるよう、各グルメの提供店一覧と筆者おすすめ店も掲載しました!

岩手県のグルメ分布図

岩手県のグルメはこんなに豊富!番号順に紹介していきます。

岩手県グルメ分布図(左半分)岩手県グルメ分布図(右半分)
この地図画像はクリックすると左右半分ずつ拡大表示します。

A.岩手県全域のグルメ

まずは岩手県全域で楽しめるご当地グルメを紹介していきます。

01.わんこそば(盛岡市・花巻市・平泉町など)

わんこそば写真 盛岡の料理店「東家本店」でわんこそば100杯超えを達成

熱いそばつゆの入った一口サイズの蕎麦が入ったお椀を、数十杯も楽しむ「椀子」そば。

主に和食店で提供されるメニューのひとつで、食べ放題で杯数を競うお店が一般的。刺身や薬味なども漆器類で用意してくれます。

自分用のお椀をひとつ持ち、1杯食べると近くに寄り添った給仕が次の1杯分の蕎麦をお椀に入れてくる形式。お腹一杯になったときには、お椀に蓋をして合図すると終了。

盛岡の祭事にて蕎麦がのびないよう小分けにして振舞ったのが由来と言われ、花巻が起源という説も。近年では平泉でも提供店が登場し、県で広く名物になっています。

100杯以上食べると記念札をくれるお店もあって、私も持ってます!お腹が一杯になっても給仕が蕎麦をねじ込んでくる、食のスポーツです。
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[店分布] 盛岡市や花巻市に10店舗以上、他
[推奨店] 東家本店 – 和室が魅力のわんこそば名店

B.県央地域のグルメ

小岩井農場・御所湖・安比高原のある県央地域(盛岡・八幡平・滝沢・雫石・葛巻・岩手町・紫波・矢巾)のご当地グルメを紹介。

02.盛岡冷麺(盛岡市)

盛岡冷麺写真 盛岡の有名焼肉チェーン「ぴょんぴょん舎」の盛岡冷麺

盛岡の焼肉店の定番メニューとなる、大根のキムチなどで辛さを出した冷麺。

小麦粉や片栗粉など2種類以上を用いた生地の麺で、押し出し器で圧力をかけて製麺することで独特の弾力と透明感ある麺が出来上がります。

朝鮮半島北部出身者が盛岡でお店を構えて提供した冷麺が由来となっています。

お店ごとに麺の特徴があり、辛さを選べて冷ややかに!
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[店分布] 盛岡市を中心に十数店舗
[推奨店] ぴょんぴょん舎 稲荷町本店 – 名店の本店で冷麺と焼肉

03.盛岡温麺(盛岡市)

盛岡温麺写真 盛岡の焼肉チェーン「やまなか家」で温かい盛岡温麺

汁が冷たい夏向きの盛岡冷麺に対して、同じ麺を使用して温かい汁で提供される「盛岡温麺(うーめん)」が新たな盛岡名物として焼肉店を中心に展開。

ただ冷麺の汁を温めたものではなく、各店でダシと味付けにこだわった麺に合う温麺用の汁。塩味や辛みのあるスープなど店によって味が大きく異なります。

具材も各店オリジナルで、牛すじなど焼肉店らしさのある肉類に野菜などが入ってボリュームある〆の一品です。

焼肉にお酒も入った状態でジワッとくるダシの温麺。基本は焼肉店のサイドメニューで量多めなので、複数人で取り分けて楽しむのも手です。
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[店分布] 盛岡市を中心に数店舗
[推奨店] やまなか家 雫石店 – 名店の本店で冷麺と焼肉

04.盛岡じゃじゃ麺(盛岡市)

盛岡じゃじゃ麺写真 盛岡で夜遅くまで営業している「香醤」のじゃじゃ麺

平打ちの柔らかいうどんに肉味噌、キュウリ、ネギが乗った、汁の無いうどん。肉味噌がうどんに絡むように混ぜて食べるものです。

卓上には調味料としてラー油、おろしショウガ、ニンニク、酢がそろっており、好みで調味料を加えて混ぜるのが一般的。

食べ終わった後に「チータンタン」をオーダーすると、店員さんが食べ終わった皿を活用して卵、肉味噌、ゆで汁で作る独特な卵スープを出してくれます。

戦前に満州へ移住していた高階貫勝氏が現地で習った炸醤麺をもとに、戦後に戻った盛岡にて日本の食材で再現したのが由来です。

調味料の配合を色々試すのが楽しくて、加えるほど複雑濃厚な味に!肉味噌は刻み椎茸が入るなど旨みたっぷり。
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[店分布] 盛岡市に10店舗以上、他
[推奨店] 香醤 – 繁華街で夜遅くに楽しめる塩気と香りが良いじゃじゃ麺

05.雫石スープカレー(雫石町)

雫石スープカレー写真 テラス席もある「野の香」で海鮮と野菜のスープカレー

雫石(しずくいし)盆地では豊富な農産物に加えて畜産も行われており、その雫石の食材をふんだんに使用したスープカレーが名物。

雫石特産の地鶏「南部かしわ」からとれるダシや鶏ガラが売りで、和風のスープで提供するお店もあれば雫石トマトを使用したトマトベースのお店もあります。

しずくいし料理研究会が開発した新ご当地グルメとして、特に冬はスープカレーフェアとして力を入れて提供しています。

ご飯とカレーを1つの皿に盛り付けるお店もありますが、ご飯とカレーは別皿で用意するのが一般的です。

店によって様々なスープのカレーは、雫石ならではの具材から出る旨みとダシでいい味わい。野菜たっぷりで素揚げなどの具材が充実しています。
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[店分布] 市内加盟店11店舗+α
[推奨店] 山ぶどう農園 野の香 – 素揚げ野菜が豊富に入ったスープカレー

06.いわてまち焼きうどん(岩手町)

いわてまち焼きうどん写真 沼宮内の食事処「奈良屋」で軽いニンニク味付けの焼うどん

県内でも野菜類の収穫が多い岩手町(いわてまち)で、新たなご当地グルメとして開発した焼きうどん。

B級グルメイベントで提供する標準スタイルは「塩キャベツうどん」で、ブラックペッパーのかかったピリ辛の塩タレで味付け。飲食店提供では各店創作の内容。

麺は町内製造で白麺だけでなく醤油使用の黒麺(少し灰色)があり、お店により使い分けられています。

お店によってテイストが大きく異なるのが特徴で、かつお節乗せの通常タイプ、ベーコン乗せのパスタ風、じゃじゃ麺風、冷やし中華風など様々です。

具材は県内でも有数の産地となるキャベツをメインとしつつ、ニンジン、かいわれ、青ネギ、キュウリ、ナス、目玉焼き、などなどお店のスタイルで色々使われます。

創作っぽさが強く出ている焼きうどんですが、私が食べたお店では特別感の無い普通の焼きうどんという印象。
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[店分布] 町内8店舗
[推奨店] 蔵御膳 らく丸 – 目玉焼乗せやキムチ風など焼きうどんが3種類

C.県南地域のグルメ

錦秋湖・宮沢賢治記念館・中尊寺のある県南地域(奥州・一関・花巻・北上・遠野・金ケ崎・平泉・西和賀)のご当地グルメを紹介。

07.前沢牛(奥州市)

前沢牛写真 前沢サービスエリア下りのレストランで前沢牛丼を堪能

日本三大和牛のひとつとして紹介されることもある、奥州市前沢で肥育された黒毛和種の和牛。

飼育地だけでなく飼育期間など一定の規格を満たし、肉質4等級以上の肉が前沢牛を名乗ることができます。

岩手県では古くから農業用で家畜を飼う文化が強かった歴史があり、1970年代から肉牛への転換が活発になったことが始まりとされています。

サシがよく入った鮮やかな霜降り肉が特徴。ステーキなど焼いて美味しく、私が食べた牛丼も結構美味しかったです。
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[店分布] 岩手県に認定飲食店11店舗、他
[推奨店] 前沢サービスエリア下り – SAレストランで前沢牛丼など

08.奥州はっと(奥州市)

奥州はっと写真 一関市「せきのいち」で練って投入する奥州はっと鍋

小麦粉に水を加えて良く練って熟成させた生地を茹で上げる小麦粉料理で、東北で広く「はっと」と呼ばれるとともに岩手県全域では「ひっつみ」の名前でも呼ばれます。

特に奥州市では提供店が多く「奥州はっと」の名前で積極的に展開。小麦粉はきしめんのように薄く伸ばした麺もあれば、すいとんのように団子状で荒く丸めるものもあります。

昔ながらの伝統的な「奥州はっと」は店にもよりますが、醤油ベースのダシにニンジン、大根、キノコ類などを具材とした素朴な汁物。

一方でアイデア満載の「創作奥州はっと」として、カレー、グラタン、デザートなどのスタイルで提供するお店もあります。

店によって見た目も味付けも異なる、バリエーションの豊富さも魅力。郷土ならではの素朴な味を楽しみたい。
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[店分布] 奥州市に33店舗ほど、県南にも提供店あり
[推奨店] かぐや – 煮干しダシの中華風味スープのはっと

09.いちのせきハラミ焼(一関市)

鶏の横隔膜(ハラミ)をニンニクの芽や玉ねぎと一緒に甘辛い味噌ダレで炒めた料理。

一関市の室根町の町おこしとして、地元の若者が開発してグルメイベントなどで提供。2011年からは地元の飲食店やスーパーでも販売開始。

牛や豚のハラミと異なりコリコリとした食感で、鶏1羽からわずかしか取れない希少部位。

養鶏が盛んな土地柄の一関市では独自の飼料で臭みが少ない鶏を育て、ブランド鶏「いわいどり」をはじめとして地元で育った鶏を使用したハラミ焼きを提供するお店が多いです。

甘辛い味噌タレにニンニクの芽で食べ応えがありそう!現在は提供していない店舗が多そうで、現地で食べる際は事前の下調べを。
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[店分布] 一関市室根町内に7店舗
[推奨店] 居酒屋 杏庵 – 料理とお酒にハラミ焼もある居酒屋さん

10.もち膳、餅料理(一関市)

もち膳、餅料理写真 一関市「せきのいち」で4種類の味を楽しめるもち膳

一関(いちのせき)は俗に「もちのせき」とも言われるほど餅料理が盛んな土地柄で、全国ご当地もちサミットが毎年開催されるほど餅と深くかかわる市です。

江戸時代に治めていた伊達藩による餅文化が根付いており、今もなお冠婚葬祭などで振舞われる料理でもあり、300種類以上の餅料理が存在するとも言われます。

観光地の厳美渓などで団子串で食べられるところもありますが、和の漆器などで色々な餅をいただける餅膳(餅の御膳)が一関ならではのグルメです。

あんこ餅も種類豊富。ずんだや小豆餡などのお馴染みだけでなく、川エビ、生姜、ネギなどのアンがかかった餅が彩り豊かに盛られます。

豆餅などの和菓子、グラタンやチーズフォンデュなどでいただくスタイルなど、その発展の広さは日本一と言えます。

厳美渓の「空とぶ団子」も話題性のある名物で、結構美味しかったです!こんどは御膳で色々な味を楽しんでみたいです。
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[店分布] 一関市に数店舗
[推奨店] 三彩館ふじせい – 9つに仕切られた御膳に種類豊富な餅が乗る

11.あんかけカツ丼(一関市)

トロリとしたあんかけを上からかけるカツ丼は全国的にいくつかありますが、一関市ではソース味のあんかけを使用したカツ丼があります。

代表的なお店としては、一関市の旧千厩町で大正14年創業の「小角食堂」。カツオ節とサバ節のダシに中濃ソースや醤油などで味を付けたものだそうです。

一関市の旧室根村でも和風ダシをベースにしたソース使用の「こんのや」や、醤油で味を整えたみたらし団子餡に近い「天金」。一ノ関駅前の老舗「松竹」にもあります。

丼のご飯にキャベツを敷いて、ロースカツを使用してあんかけを上からかける傾向にあります。

見た目から甘そうなあんかけですが、評判的には結構合うとのこと。
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[店分布] 市内に4店舗ほど
[推奨店] 小角食堂 – あんかけカツ丼や麺類のある食堂

12.室根からあげ(一関市)

室根からあげ写真 道の駅むろね「からあげ家」で5個乗せの唐揚げ丼

岩手県南部の磐井(いわい)地方では、室根山麓で育つ鶏による鶏肉ブランド「奥州いわいどり」が全国的に有名。豊富な森林にミネラル豊富な水で育つ健康的な鶏です。

奥州いわいどりを生産する一関市の株式会社オヤマは、飲食店として唐揚げ「室根からあげ」を手掛けており一関市の室根地域で名物となる唐揚げに。

2018年の「からあげフェスティバルNo.1決定戦」で、1,500店ほどの出店者の中からNo.1となる優勝「最高金賞」を受賞した全国屈指の名物です。

肉はジューシーで脂身の旨さと肉質の旨みが同居しており、衣もサクサク。ただし単なる唐揚げの領域な感じで、観光地で食べるよりは日常食のお弁当向きな印象です。
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[店分布] 一関市に2店舗、気仙沼市に1店舗、東京都に2店舗
[推奨店] からあげ家 道の駅むろね店 – サクサク衣にジューシーな唐揚げ

13.花巻バーガー(花巻市)

花巻バーガー写真 花巻の銀河モール内「くるポン」でライス式の花巻バーガー

もとはパン屋「ミッシェル」のオリジナルとして2008年に販売していたもので、街の活性化として市内6店舗が2010年7月30日に販売を始めたご当地バーガー。

肉に見えるパティは、おからこんにゃくを用いた「コン肉」という地元ならではの食品。地産地消にこだわったヘルシーなバーガーを特徴としています。

花巻市内のパン屋さんのパン生地を使用し、地元野菜をたっぷり挟んだバーガーです。

コン肉のパティは、コロッケのような食感に薄味でタレの味付けがメイン。味と量ともに物足りないので、軽食的な利用が良さそう。
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[店分布] 市内7店舗
[推奨店] 石窯パン工房ミッシェル 花巻本店 – 発祥店のおしゃれパン屋

14.ビスケットの天ぷら(西和賀町)

ビスケットを揚げて天ぷらにする、西和賀町の郷土食。ビス天とも呼ばれます。西和賀町を中心として家庭のおやつやパック販売されており、居酒屋でも提供されるメニューです。

ビスケットはイトウ製菓の「かーさんケット」という商品を使い、衣には米粉を使用するのが一般的です。

食糧不足の時代に貴重だったビスケットを用いて、米粉の衣を付けて揚げることでボリュームを増やすという工夫から生まれたと言われています。

揚げパンのような見た目、芋天のような味という意見も。ビスケットがふんわりと膨らんで、外側はモチモチ、中はしっとりふわふわになるとか。
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[店分布] 町内の道の駅、農産物直売所、飲食店、居酒屋など
[推奨店] 母ちゃんの店 わがや – カタクリの名所近くの和食処

15.遠野ジンギスカン(遠野市)

遠野ジンギスカン写真 遠野市「遠野食肉センター」でラムのロースと野菜を焼く

遠野(とおの)では焼肉といえばジンギスカンを指し、羊肉と野菜類をジンギスカン専用の鍋で食べることが昔から定着しています。

南部鉄器が使われることもある遠野のジンギスカン鍋。盛り上がった中央に肉を並べて、もやし、キャベツ、ニンジンなどの野菜を周囲に盛り付けて焼きます。

また、コンロや七輪ではなくブリキのバケツに固形燃料を入れる「バケツジンギスカン」と呼ばれるスタイルも遠野ならでは。壊れにくいことからお祭りの屋外焼肉で重宝します。

タレにこだわったハラミ丼や焼肉など多彩な食べ方が魅力!
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[店分布] 市内3店舗
[推奨店] あんべ – 遠野ジンギスカン、バケツスタイル発祥と言われる名店

16.北上コロッケ(北上市)

北上コロッケ写真 北上市の居酒屋「時代屋」で単品オーダーの北上コロッケ

粘りが強くてコクのある里芋「二子さといも」を使用し、生産量が県内一の「アスパラガス」など地産地消の食材を用いているのが売りのご当地コロッケ。

北上の自然豊かな土地で育った黒毛和牛と、ミネラル豊富な白ゆりポークの合い挽きミンチを使用。

これらの4素材が北上コロッケを名乗る必須条件で、あとは各店舗で自由に材料を使用できてサンドイッチや巻き寿司などスタイルも自由です。

岩手県初のB-1グランプリ参加グルメとして、2010年に参加したことで知名度が上がったローカルフードです。

水気を含んで温かい里芋がまったりと美味しく、コロッケのサクサク感も健在。食べ歩きだけでなくコロッケ定食や蕎麦との組み合わせもオススメです。
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[店分布] 市内28店舗、花巻市1店舗、秋田県1店舗
[推奨店] 時代屋 – 北上コロッケにうなぎも扱うラーメン食堂

17.アスパラガス料理(金ヶ崎町)

金ヶ崎町の代表的な名産品「アスパラガス」。販売用の乾麺「アスパラガスめん」が販売されている一方、飲食店での提供はあまり積極的ではない状況。

ラーメン店「ナイス麺」でアスパラガスのペーストを10%練り込んだモチモチ麺の「金ヶ崎町ラーメン」がありましたが、閉店してしまったようです。

他にもアスパラガスのジェラートを提供するお店や、カレーライスの具材として使用するお店もあります。

提供店は検索してもなかなか情報が出てこないですが、一応数店舗ほどあり地味ながら地元素材を楽しめるようです。
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[店分布] 金ヶ崎町に数店舗
[推奨店] カウベル – アスパラなど季節の素材があるジェラート屋さん

D.県北地域のグルメ

馬仙峡・久慈港・平庭高原のある県北地域(久慈・二戸・一戸・野田・洋野・軽米・九戸)のご当地グルメを紹介。

18.久慈まめぶ汁(久慈市)

クルミを包んだ団子をメインとして、具材をダシで煮込んだ汁物料理。野菜、焼き豆腐、油揚げ、かんぴょうなどを具材として、昆布や煮干しでダシを取ったものです。

クルミや黒砂糖を小麦粉生地で包んだ団子のことを「まめぶ、豆ぶ」と呼びます。まり麩に似た形であることから訛って「まめぶ」になったと言われます。(諸説あり)

もともと久慈市の山形町(旧山形村)のみで作られていた冠婚葬祭用の郷土料理で、凶作が多かった土地で麺類は贅沢品として倹約令が出た際の代替食とされたそうです。

2011年の東日本大震災後の炊き出しで提供されるなどで久慈市名物として認知され、2013年「あまちゃん」で紹介されてB級グルメの実績もあって知名度が高いです。

クルミ入りの団子が美味しそう!海鮮料理に添えて楽しみたい一品です。
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[店分布] 久慈市内に17店舗
[推奨店] 山海里 – まめぶ汁と海鮮丼が名物の食事処

19.のだ塩ソフト、のだ塩ラーメン(野田村)

久慈市の隣にある野田村の海岸では、古くから塩づくりが行われてきた歴史があります。今も「のだ塩」として名産品になっています。

汲み上げた海水を鉄鍋でじっくり煮る昔ながらの方法を今でも守り、以前は重油を燃料に火を入れていましたが東日本大震災を契機に薪へと変えてじっくり煮て旨みUP。

のだ塩を使用したソフトクリームを提供するお店が1店、のだ塩を使用した塩ラーメンを提供するお店が2店あります。また、県全域で料理にのだ塩を使うお店もあります。

塩づくりの伝統を今も守る海沿いの街にて、ソフトクリームやラーメンで塩の美味しさを楽しみたい!
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[店分布] 野田村に3店舗、岩手県内に数十店舗
[推奨店] ソフトハウス – のだ塩を使用した甘いソフトクリーム

20.さるなしスイーツ(軽米町)

さるなしスイーツ写真 軽米フォリストパーク売店でタピオカ入りのさるなしドリンク

古くから軽米の野山に自生している梨の一種「さるなし」は、果実酒などに利用されてきた町の名産品。梨の味わいがありつつ甘酸っぱさが特徴の柑橘類です。

お菓子、さるなしドリンクなど色々な製品が作られており、現地でもさるなしソフトクリームやさるなしドリンクなどを楽しむことができます。

和梨よりは洋梨といったタイプで、程よく心地よい酸っぱさに梨らしさのある甘さ。タピオカドリンクで楽しんでみて、なかなかいい味わい。
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[店分布] 町内に数店舗
[推奨店] 雪谷川ダムフォリストパーク売店 – ソフトクリームやドリンク類あり

E.沿岸地域のグルメ

碁石浜・浄土ヶ浜・北山崎断崖のある沿岸地域(釜石・宮古・大船渡・陸前高田・住田・大槌・山田・岩泉・田野畑、普代)のご当地グルメを紹介。

21.サンマ(沿岸全域)

浄土ヶ浜のサンマ写真 浄土ヶ浜で開催されるさんま祭りの網焼きサンマ

太平洋沿いの三陸沖で昭和初期から多く採れるようになったサンマ。秋の産卵期に三陸を南下していき、秋にはサンマ祭りも開催されて賑わいます。

特にイワシではなくサンマで作るすり身を味噌や醤油の汁で楽しむ「サンマのすり身汁」もご当地の味です。

三陸の秋といえばサンマが定番。色々な食べ方で楽しめて、刺身など地ならではの味。
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[店分布] 岩手県内に数百店舗以上
[推奨店] れすとらん海 – さんま刺身などがある観光地の店

22.磯ラーメン(沿岸全域)

三陸の海沿いで広く提供されている、三陸の海産物が多くトッピングされているラーメン。昆布や鰹などでとった和風ダシによる塩ラーメンで提供するお店が多いです。

1969年に大槌町のドライブインで誕生したと言われ、現在は三陸の各市町村で磯ラーメンを扱うお店があります。

具材は店により異なるのも楽しめる点。イカ、エビ、ホタテ、シュウリガイなどの魚介類と、ワカメ、フノリ、マツモなどの海藻を使用されることが多いです。

各店で地元名産の具材たっぷりで、盛り付けの豊かさが魅力。磯香る塩ラーメンは沿岸ドライブの食事にピッタリ。
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[店分布] 岩手県内に数十店舗
[推奨店] うしお – 貝類が特徴の磯ラーメンにウニ丼も

23.たのはたジオフード(田野畑村)

三陸のリアス式海岸の中でも雄大な景勝地を持つ、田野畑村の北山崎。その荒々しい海岸線をイメージした「ジオフード」を提供するお店がいくつかあります。

主に「ジオカレー」を提供するお店が多く、北山崎の入り組んだ海岸線を模したライスの盛り付けに地元ならではの素材を使用した具材が特徴。

チキンカレー、岩手県産豚肉しゃぶかつカレー、三陸シーフードカレーなど、お店によって趣向の異なるカレーを楽しめます。カレーではなく魚汁定食やクッキーの店も。

ダムカレー的な位置づけに近い、地質的な名所で提供されるジオカレー。海鮮料理が主体の三陸にて、肉やカレーを食べたくなったときにオススメ。
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[店分布] 田野畑村に7店舗
[推奨店] 北川食堂 – 県産豚しゃぶしゃぶ肉のカツカレー

24.岩泉炭鉱ホルモン鍋(岩泉町)

岩泉町で古くから親しまれてきた、豚肉のホルモンを中心として鶏肉や牛ホルモンも使用する岩泉ホルモン料理。特に「岩泉炭鉱ホルモン鍋」が代表的な食べ方です。

岩泉町小川地区にはかつて炭鉱が存在し、千人を超える働き手の鉱夫にスタミナをつけてもらうために当時「あずまや」が提供したホルモン鍋が人気だった歴史があります。

現在は炭鉱も「あずまや」も閉まったものの、町内の飲食店で提供するお店や肉屋やスーパーで販売が行われています。

ホルモン鍋は醤油仕立てのスープと味噌仕立てのスープを使うお店で分かれ、ニラと鷹の爪(唐辛子)を乗せたもつ鍋スタイルも定番。ネギ、豆腐、キャベツなどの具材たっぷり。

ホルモン焼きなどで食べることのできるお店もあります。

もつ鍋タイプのホルモン鍋は、醤油でも味噌でも濃厚そう!道の駅の店では1人鍋の定食でも楽しめて、ライス付きで食欲をそそります。
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[店分布] 市内で飲食店9店舗、販売店9店舗
[推奨店] レストラン岩泉 – 1人用の鍋定食で楽しむホルモン

25.瓶ドン(宮古市)

宮古で採れた三陸の海鮮を中心とした食材が牛乳瓶に入った状態で出てきて、自身でご飯にかけて食べるご当地どんぶり「瓶ドン」。

三陸では古くから獲れたてのウニを牛乳瓶に詰めて保存する文化があり、その独特な文化をヒントにして考案されたご当地グルメです。

お店によって食材は様々。ウニやイクラなどの海鮮、トマトやオクラなどの野菜、たくあんや肉そぼろなどをアクセントに使用するお店もあります。

旬の食材を使用するものですが、通年提供できるよう工夫しているお店もあります。

ホタテを色々な食べ方で楽しめるのが良さそう。豊富な味覚をリーズナブルに食べられる新グルメ。
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[店分布] 市内10店舗
[推奨店] 魚彩亭すみよし – 宮古駅前で海鮮やお酒を楽しめる店

26.住田鶏ハラミ(住田町)

住田町で育った鶏の横隔膜(ハラミ)を使用したご当地グルメ。いちのせきハラミ焼と異なりニンニクの芽は用いず、炒め物以外での提供もされています。

味噌タレで炒めたハラミ焼を筆頭に、味噌ラーメン、うどん、醤油タレ丼、親子丼、釜めし、煮込みなど濃厚な味付けで楽しむメニューが各店舗オリジナルで用意されています。

住田町の農家で育てた鶏を使用し、町内の住田フーズで加工処理した鶏ハラミを各店舗で使用。5種類の味付けで冷凍販売もされています。

タレにこだわったハラミ丼や焼肉など多彩な食べ方が魅力!
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[店分布] 町内に9店舗
[推奨店] 黄金屋 – 鶏ハラミ味噌ラーメンと鶏ハラミ丼のある食事処

27.大船渡さんまらーめん(大船渡市)

大船渡市で水揚げされたサンマを使用した、ご当地ラーメン。

県南で太平洋に面する大船渡市にて、新たなご当地グルメとして2010年に開発。碁石海岸レストハウスのオーナーを発起人として、市内10店舗にて一律700円で販売を開始。

サンマの使用方法はお店によって異なり、ダシとして使用するお店や具材に使用するお店など様々。スープの味も醤油や塩など、店により異なります。

1杯食べたらおしまいではなく、数店食べ歩けるようにとの趣向。サンマ1匹を乗せるお店もあれば団子状のつみれにして乗せるお店もあり、見た目も店舗の個性を出しています。

サンマ煮干しのラーメンなら食べたことはありますが、サンマをダシにするラーメンは初耳。具材にサンマが合うのか未知数ですが、見た目は美味しそうで食べてみたい!
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[店分布] 市内10店舗
[推奨店] 碁石海岸レストハウス – サンマみりん干し1匹が乗るラーメン

28.ホタワカ御膳(陸前高田市)

2016年3月にデビューした新おもてなしグルメ「ホタワカ御膳」。正式名称は「陸前高田ホタテとワカメの炙りしゃぶしゃぶ御膳」で、提供4店舗で統一価格の税込1,600円。

広田湾産の活ホタテを気仙杉3段タワーで盛り付け、刺身とかき揚げに加えて専用のミニ網での炙りで楽しめるもの。ホタテ汁も付いています。

ワカメは葉と茎をしゃぶしゃぶ用ミニ鍋にくぐらせてポン酢で食べます。ブランド米「たかたのゆめ」使用のワカメごはん、そしてワカメデザートも。

(2020年現在、地場産のホタテの出荷規制が続いていることからホタワカ御膳の販売も休止しているとのこと。最新状況は公式サイトで確認)

ホタテを色々な食べ方で楽しめるのが良さそう。豊富な味覚をリーズナブルに食べられる新グルメ。
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[店分布] 市内4店舗
[推奨店] 陸丸 – 家族経営のオシャレなレストラン

F.岩手県全域のグルメ2

29.納豆汁

納豆を用いた味噌仕立ての汁に、油揚げ、豆腐、山菜などが入った味噌汁の一種。

岩手県、秋田県、山形県を中心とした郷土料理で、岩手県では汁の味付けだけでなく具材としても納豆粒を入れるのが特徴のひとつです。

岩手県で広く食べられている料理として、飲食店の定食の味噌汁として付く場合も。インスタントで作れる納豆汁が売店で売られていることもあります。

ちょっと抵抗感が出そうですが、お店によってはクセが無い味付けだとか。
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[店分布] 岩手県内全域の飲食店など
[推奨店] 湯夢プラザ – 蕎麦が売りの食事処で定食に付く納豆汁

30.ひっつみ

ひっつみ写真 遠野の食事喫茶「やおちゅう」の田舎定食に付くひっつみ

小麦粉を練り固めて平たい団子状にして汁に入れた料理。とってなげ、つめり、とも呼ばれており団子を汁に投げ入れるのが名称の由来。

団子以外の具材は特に決まりは無く、飲食店や各家庭によって色々な具材が用いられています。

和風の汁物として食事に添えて楽しみたいもの。
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[店分布] 県内23店舗以上
[推奨店] やおちゅう – 遠野で楽しむ素朴な食事処

31.けいらん

けいらん写真 遠野の食事喫茶「やおちゅう」で楽しむけいらん

鶏の卵の形を模しているため鶏卵と呼ばれている、餡を包んだ餅。南部地域を中心に北東北で広く分布している郷土料理です。

古くは汁物に入れて食べるものですが、饅頭菓子として汁に入れずに食べることもあります。

かもめの玉子みたいな見た目が岩手らしいところ。シンプルで味も想像のつく食べ物ではあるので、おやつ感覚で。
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その他のグルメ

のっぺい汁写真 全国的な郷土料理「のっぺい汁」の岩手版「ぬっぺ汁」

・肉類では「前沢牛」以外にも「雫石牛」などブランド牛があります。
・全国にある「のっぺい汁」ですが、岩手県では汁にとろろを加えた「ぬっぺ汁」として県央の紫波町などで提供されます。

まとめ

盛岡三大麺の冷麺、じゃじゃ麺、わんこそばを筆頭に、内陸の郷土料理を盛岡などで楽しめる岩手県。
さらに三陸沖で採れるサンマなど海の幸もあります。

以上、岩手県全般のご当地グルメ特集でした。

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セシモ コイ (瀬下 恋衣)
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