石川県のご当地グルメ31種類!B級名物と有名食べ物

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金沢カレー

日本海に面した能登半島の海の幸、そして北陸新幹線で賑わう金沢を持つ石川県。

ひがし茶屋とにし茶屋を持つ小京都の金沢は和食や和菓子の文化が強い一方、金沢カレーやハントンライスといった洋食の歴史もある土地です。

今回は石川県の旅行者に向けて、石川県の飲食店で楽しめるご当地グルメを紹介します。

セシモ コイ

旅行先の昼食や夕食で立ち寄るお店をすぐに見つけられるよう、各グルメの提供店一覧と筆者おすすめ店も掲載しました!

石川県のグルメ分布図

石川県のグルメはこんなに豊富!番号順に紹介していきます。

石川県グルメ分布図(左半分)石川県グルメ分布図(右半分)
この地図画像はクリックすると左右半分ずつ拡大表示します。

A.石川県全域のグルメ

まずは県全域で楽しめるグルメを紹介します。

01.治部煮(県全域)

治部煮写真 加賀温泉の旅館「ききょう」で夕食コースの治部煮

小麦粉をまぶした鴨肉や鶏肉をメインに使用し、醤油やみりんなどで整えたダシで肉と各種具材を煮込んだ煮物料理。肉にまぶした小麦粉により、汁にとろみが付きます。

具材は青菜、せり、しいたけ、金沢特産のすだれ麩などを使用し、わさびを添えるのが一般的。蕎麦やうどんの具材として乗せるお店も少しですが存在します。

鴨肉を使用するのが基本ですが、現在では鶏肉の治部煮と区別するために鴨治部煮などと明記する傾向にあります。

もとは加賀藩に由来する金沢市の郷土料理ですが、加賀や七尾など温泉旅館を中心に県全域で食べることのできる石川県を代表するグルメです。

金沢や加賀の和を感じさせる文化のひとつで、輪島塗りなど漆器のお椀に盛り付ける見た目も美しいものです。
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[店分布] 県内で100店舗以上
[推奨店] 十月亭 – 金沢駅近くで加賀料理を楽しめる懐石料理店

02.能登牛(県全域)

能登牛写真 金沢駅あんと1階「金沢肉食堂」で能登牛と能登豚の肉丼

石川県内で飼育される黒毛和種の肉牛で、肉質等級はA3以上またはB3以上の銘柄牛。潮風の吹く自然豊かな能登で育った牛です。

平成19年10月に地域団体商標に登録。脂肪に含まれるオレイン酸の含有率が高いことで柔らかくて香りが良く、きめ細かい肉質も魅力。

県外にはほとんど出回らないと言われ、県内の飲食店や精肉店でいただくことができます。

金沢市から能登半島にかけてお店がたくさん分布しており、ステーキ屋さんから焼肉店まで様々かつ値段もバラツキあり。能登牛ローストビーフ丼などリーズナブルな楽しみ方も。
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[店分布] 県内に飲食店43店舗と旅館5軒、他あり
[推奨店] ステーキ赤蔵 – 七尾市で能登牛などを大鉄板で炒める店

03.能登豚(県全域)

能登豚写真 東京銀座の居酒屋「能登輪島」で能登豚バラ肉の炭火焼き

自然豊かな能登の地で、天然水と畜産家のノウハウで育てられた銘柄豚。もちもちとした肉質と口の中に広がる甘みが特徴です。

能登牛と同じく、県外にはほとんど出回らない食材とされています。

シュッといい音を立てる脂身のバラ肉は、軽い塩で食べると美味しい!トンカツや串焼きなども良さそう。
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[店分布] 不明
[推奨店] 金沢かつぞう – 能登豚のトンカツや金沢能登の魚カツ

B.県中央地域のグルメ

兼六園・金沢城・ひがし茶屋のある県中央地域(金沢・かほく・津幡・内灘町)のご当地グルメを紹介。

04.金沢カレー(金沢市)

金沢カレー写真 金沢カレーチェーンのゴーゴーカレー羽咋店限定UFOカレー

金沢市を中心に50年以上前から提供されているカレー。ドロッと濃厚なカレールーでご飯を覆い、キャベツの千切りを添えるスタイル。

ステンレス製の皿でフォークや先割れスプーンで食べるのも特徴のひとつ。揚げ物トッピングにはソースがかかり、定番はカツカレーです。

現在も存在するカレーのチャンピオンの創業者が考案したと言われています。

地元チェーン店での提供が強くて、チャンピオンやゴーゴーカレーに加えてターバンなども。黒色に近い濃厚カレーで楽しむ、ボリュームたっぷりのカツカレーが旨い!
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[店分布] 金沢市を中心として県内に数十店舗
[推奨店] ゴーゴーカレー羽咋店 – 目玉焼きとウインナーのUFOカレー

05.金沢ハントンライス(金沢市)

金沢ハントンライス写真 金沢駅のカフェ「アルコ」の金沢ハントンライス

ケチャップを馴染ませたバターライスを薄焼き卵で覆い、白身魚のフライを乗せてタルタルソースをかけた金沢市の郷土料理。

1960年代にジャーマンベーカリーが金沢市片町に出店する際のメニューとして考案されたとか。

名前の由来は、ハンガリーのマグロ(フランス語でトン)という意味の造語。かつては余ったマグロを使用していましたが現在では白身魚やエビフライがトッピングの定番です。

白身フライのサクッとした衣の食べ応えに、オムライス風のご飯がピッタリ。満足度の高い洋食として、金沢駅近くなどで楽しめます。
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[店分布] 不明、金沢市に十数店舗
[推奨店] アルコ – 金沢駅改札近くのオシャレカフェでハントンライス

06.加能ガニ(金沢市)

金沢の近江町市場で冬の代表的な味覚となる、蟹(かに)。金沢には2つのブランドガニ「加能ガニ」「香箱ガニ」があります。

石川県内で水揚げされた本ズワイガニのオスを「加能ガニ」と呼びます。金沢港だけでなく加賀の橋立漁港や能登の輪島港などで漁獲されます。(=越前ガニ、松葉ガニ)

加能ガニは身が詰まった濃厚さと甘さが特徴。甲羅に付いた黒いツブツブはウミヒルの卵で、これがあると美味しいカニだと言われます。

漁期が短い冬の味覚で、漁の解禁日は11月6日から翌年3月20日あたりで設定されているそうです。

加能ガニは1匹1万円前後と高級!コースでしっかり楽しめるお店で、存分に味わってみたい。
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[店分布] 不明、金沢市を中心に県内で提供店舗多数
[推奨店] 味処 高崎 – カニ料理店として定評のある高級店

07.香箱ガニ(金沢市)

加能ガニよりも小さいぶん、リーズナブルに楽しめる「香箱ガニ」。こちらはズワイガニのメスで、カニミソや卵(内子)を楽しめるものです。

香箱ガニは金沢おでんの具材「カニ面」として親しまれているだけでなく、汁物や炊き込みごはんなどの食べ方で楽しむことができます。

漁の解禁日は11月6日から12月末までと非常に短く、飲食店でも1月中旬くらいまでしか提供されないと言われます。

幻のカニと言わんばかりの短い期間のレアなカニ。
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[店分布] 金沢市を中心に十数店舗
[推奨店] もりもり寿し – インパクトのある盛りの香箱ガニ丼

08.金沢おでん(金沢市)

おでん消費量日本一とも言われ、夏でもおでんを食べる文化がある金沢。おでん居酒屋も多い土地柄です。

特に名物となるおでんネタとしては「カニ面」があります。香箱ガニの甲羅に身や卵を詰めたもので、金沢おでんらしさのある冬限定の高級食材です。

他にも、バイ貝、車麩、肉いなりなど金沢おでん独自の具材が入りつつ、大根などの定番具材もしっかり楽しめます。

醤油ベースや塩ベースのダシは、薄味の傾向が強め。関西の文化寄りの味付けとなります。

日本海ならではの具材が入った、オリジナリティあふれる金沢のおでん。カニ面は12月あたりを狙って、食べに行きたい。
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[店分布] 金沢市内に数十店舗
[推奨店] 大関 – 昭和32年創業でウルメガツオのダシの金沢おでん

09.のどぐろ(金沢市)

全国的には「赤むつ」と呼ばれている、北陸と山陰で高級魚として扱われている全長40cmほどの魚。喉(のど)が黒いことから「のどぐろ」と呼ばれています。

金沢市で人気が上がっている魚とも言われており、一匹まるまるを塩焼きで食べるのが定番。寿司で提供する寿司屋さんも多く、炙りを入れて出してくれるお店もあります。

旬は特に無く、通年で脂が乗っているとのことです。

炙りを入れた寿司で食べるのが美味しそう。
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[店分布] 不明、金沢市を中心に県内で提供店舗多数
[推奨店] 金沢まいもん寿司 本店 – レベルの高い回転寿司で炙りのどぐろ

10.ゴリ料理(金沢市)

ゴリ料理写真 東京銀座の居酒屋「能登輪島」でゴリと川エビのから揚げ

北陸から丹後にかけてカジカ類の淡水魚をゴリと呼び、体長10cmほどの小さな体で川を泳いでいます。特に金沢市の郷土料理として、金沢市を通る犀川で漁が行われています。

川底にへばりつくように生息し、網で強引に捕獲することから「ごり押し」という言葉の語源にもなった魚です。

加賀料理にも利用されている食材。佃煮や唐揚げを定番として、照り焼きやゴリ汁といった食べ方もあります。

小さくて目が点のかわいい魚。唐揚げでサクッと一口で食べて、白身系の小魚らしい味わいです。
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[店分布] 不明、金沢市を中心に提供店あり
[推奨店] いわな茶屋 – 和室の小料理店で川魚料理を楽しめる

11.加賀野菜料理(金沢市)

加賀野菜写真 加賀温泉駅近くにある居酒屋「くいもん家ふるさと」で加賀野菜天丼

金沢市で生産される野菜で、1945年以前から金沢市で栽培が続いて生産体制が整っている農家に限ってブランド認定されます。

品目も限定されており、加賀太きゅうり、さつまいも、源助だいこん、加賀れんこんなど15種類が認定されています。

加賀野菜を名乗れない野菜でも、加賀丸いもなど有名な品種があります。

最近は提供店が減っているそうですが、色々な野菜に歴史がある加賀のブランド食材を様々な食べ方で楽しめます。
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[店分布] 金沢市を中心に数十店舗
[推奨店] いたる 本店 – 金沢の人気店で魚介類が豊富な居酒屋

12.かほくコロッケ(かほく市)

かほくコロッケ写真 道の駅「高松」食堂でかほくコロッケ乗せミニカレー

ほんのりとした甘さが特徴となる地元産のさつまいも「かほっくり」と、地元の豚肉をミンチにして具材にしたコロッケ「かほくコロッケ」

地元のお米を食べて育った優しい味わいのブランド豚「豚輝(トンキー)」を使用した道の駅のコロッケや、精肉店で「河北潟ポーク」を使用したコロッケなど。

コロッケだけでなくメンチカツのあるお店も。東京都のアンテナショップやグルメイベントでも提供される、食べ歩きグルメです。

ホクホクとした芋をまったり甘めに楽しめるコロッケ。揚げたてで食べてみたい。
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[店分布] かほく市に2店舗ほど
[推奨店] 肉のいまえだ – 精肉店でコロッケを店内で楽しめる

C.中能登地域のグルメ

のとじま水族館・和倉温泉・千里浜のある中能登地域(七尾・羽咋・志賀・宝達志水・中能登町)のご当地グルメを紹介。

13.能登牡蠣(七尾市)

能登牡蠣写真 能登の西岸駅「宮本水産」で能登牡蠣の釜めしを堪能

2011年に日本初の世界農業遺産に登録された、能登の里山里海。能登中島エリアでは牡蠣(かき)の養殖が盛んです。

栄養たっぷりのプランクトンを食べて育つ、日本海の能登かき。クセがなく濃厚さが特徴と言われています。

釜めしで食べてみて、小ぶりながら結構いい味だった!養殖場直営の小屋にて牡蠣などのバーベキューを楽しめますし、飲食店提供もあります。
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[店分布] 能登エリア16店舗
[推奨店] 宮本水産 – 養殖場直営の飲食店でバーベキューや釜めし

14.能登ふぐ(七尾市)

天然ふぐの漁獲量で日本一と言われる国内有数の漁獲地、石川県。大阪や下関へ多くを出荷しており、少ない地元消費を拡大するために能登ふぐとしてブランド化。

ごまふぐ、とらふぐ、まふぐ等が採れる能登エリア。特に春~初夏の産卵時期に能登へやってくるフグは、大きな白子が魅力のひとつです。

下関で食べるよりも漁獲地で食べたほうが思い入れは深い、天然のフグ。丼で豪快に食べたいです。
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[店分布] 七尾市18店、中能登町2店、志賀町1店
[推奨店] 大漁屋 – 七尾市の能登島鰀目漁港漁獲の能登ふぐ丼

15.能登鍋(七尾市)

能登鍋写真 東京銀座の郷土料理居酒屋「能登輪島」のブリしゃぶ鍋

能登の素材を使用した鍋全般を能登鍋として、各店オリジナルの具材と味付けで楽しめる鍋。

もともと七尾市で「まいげん能登鍋」という名前で始まり、七尾市以外や東京都でも提供あり。

鱈、能登牡蠣などの海鮮具材が特に多く用いられています。

能登の寒ブリを筆頭に冬の魚介類などを鍋にする、熱々の味覚!旅館でゆったり楽しみたいグルメです。
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[店分布] 七尾市内に18店舗、他にも店舗あり
[推奨店] 海ごちそう – 和倉温泉でいしり鍋や海鮮丼のある人気店

16.わくらむすび(七尾市)

和倉温泉の旅館で提供される夕食にて、締めの一品として食べることのできる各旅館のオリジナリティあふれるお茶漬け。

主に三角型に握ったおむすびをお椀に入れて、能登を中心とした具材を乗せたものです。上から急須のダシをかけて食べる、見た目の美しさも楽しめるお茶漬けです。

具材もボラ、牡蠣、イカ味噌、海藻、のどぐろ、シイタケ佃煮、能登フグなど旅館によって様々です。

能登のお米、清らかな水。海苔や白ゴマなどの薬味による味の調整もあり、そして能登の魚醤「いしる」を使用したものもあります。

旅館の料理人が工夫をこらした、極上のお茶漬け。ぜいたくな夕食の終わりに、いい後味で食べられる一杯。
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[店分布] 七尾市内に14店舗
[推奨店] 虹と海 – 和倉温泉の旅館で夕食に磯香茶漬け

17.能登前寿し(七尾市)

北陸の魚介が豊富で「寿司王国」と言われる、能登半島。その中でも人の往来が多い七尾と和倉温泉には、能登の優雅さを感じさせる寿司屋がいくつもあります。

七尾市では寿司屋8店で「能登前寿し」と銘打って、一律2,750円(税込)で寿司セットを用意しています。前売りクーポンだと甘味引換券が付いて、さらにお値打ちな値段に。

能登の里山で栽培したお米を使用した、地元の旬の寿司ネタのセット。汁物も付きます。

料金と内容がわかりやすい寿司セットで、ゆっくり七尾で過ごすならおトクな印象。能登でも東側の海は豊かに育った魚が回遊するので、美味しい魚がいっぱい!
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[店分布] 七尾市に8店舗
[推奨店] 信寿し – 和倉温泉で評価の高い寿司屋さん

18.花嫁のれんちらし寿司(七尾市)

婚礼道具のひとつで嫁ぎ先の仏間の入口に掛ける「花嫁のれん」は、加賀藩の時代からの風習。その「花嫁のれん」をモチーフにした資料館、観光列車、ちらし寿司があります。

要予約でのみ提供される6店舗それぞれで「花嫁のれんちらし寿司」として提供される、ちらし寿司。花嫁の頭をおおう「角隠し」風デザインの包みが見た目の特徴です。

七尾市にちなんで7つの魚介類を使用し、北陸のカニを筆頭にして朝どれの地元ネタを豪華に盛ったちらし寿司です。

事前の予約が必要なので、計画をしっかり立てて下調べの上で食べるグルメ。魚介類の切り身に魚卵類を散らした、見た目の優雅さも楽しめます。
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[店分布] 七尾市に6店舗
[推奨店] 松乃鮨 – 七尾市の寿司屋で予約のちらし寿司

19.西能登おもてなし丼(志賀町)

能登半島の西側にある志賀町では「西能登おもてなし丼」と銘打ち、志賀産の素材をたっぷり使用した丼ぶり料理が多くの店舗で提供されています。

志賀町産の食材を1/3以上、さらに能登の食材を1/3以上使用した丼が「西能登おもてなし丼」と名乗ることができます。

店によって魚介類、肉類、野菜類など素材は様々。海鮮丼を提供するお店が多く、海鮮天丼、牛肉や豚肉たっぷりの肉丼、そして親子丼や中華丼など多彩です。

特に海老(車エビやボタンエビ)を使用するお店が多く、季節によってサケ、アオリイカ、アジ、しらす、サザエなど魅力たっぷり。付随する味噌汁にこだわるお店もあります。

海鮮丼ひとつをとっても店や季節によって素材が大きく異なり、美味しそう!地元ブランドの肉丼に野菜もいい色合い。
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[店分布] 志賀町に17店ほど
[推奨店] 能登金剛センター – 名勝の巌門にある店で海鮮丼

20.羽喰怪鳥料理(羽咋市)

羽咋市に古くから伝わる「怪鳥」の故事にちなみ、再び怪鳥が悪さをしないよう封じ込めるために鳥を使用した料理「羽喰怪鳥料理」として展開。

鳥の手羽先を使用し、店それぞれで醤油やタレなどの味付けをして煮込み、焼き、揚げなどで提供。手羽先でも肉部分を大きく使用し、店によっては中に具材を詰めます。

羽咋神社社記によると、昔この地に住み着いて住民を困らせていた怪鳥を朝廷の皇子が退治した際に、御供の犬が怪鳥の羽根を咥えて戻ってきたことから「羽喰(はくい)」の地名に。

鳥の手羽をジューシーにたっぷりサイズで楽しめて、お店もイタリアンや中華料理店など技術的にしっかりしているのも魅力。
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[店分布] 羽咋市に4店ほど
[推奨店] 千里浜レストハウス – 砂浜のレストランで怪鳥料理を

21.宝達志水オムライス(宝達志水町)

オムライス発祥といえば大阪の洋食屋「北極星」。北極星のシェフでオムライス生みの親となる北橋茂男氏は、宝達志水町の出身です。

その縁もあって「北極星」現社長をつとめる北橋茂男氏の長男の協力を経て「オムライスの郷プロジェクト」が始まり、オムライスを地元の飲食店数軒で提供。

地元産を中心として、安心安全の素材を使用。ケチャップだけでなく各店それぞれで味付けにこだわり、ライスを醤油で炒めるお店もあり具材も様々。

ビビンバ風に石の器で提供するお店や、鶏肉をたっぷり添えるお店、そしてオムそばやオムキャベツとしても提供する居酒屋もあります。

洋食の基本と言われるオムライスを各店でしっかり作り、創意工夫を感じられる盛り付けが美味しそうです。
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[店分布] 宝達志水町に6店ほど
[推奨店] 志お食堂 – 醤油系ライスのオムに豚ロースたっぷり添え

D.奥能登地域のグルメ

輪島朝市・白米千枚田・禄剛埼灯台のある奥能登地域(輪島・珠洲・能登町・穴水)のご当地グルメを紹介。

22.能登丼(奥能登全域)

能登丼写真 珠洲市「レストラン浜中」で夏の珠洲市産岩ガキの能登丼

能登半島の奥にある珠洲市、輪島市、能登町、穴水町の4市町共同で提供されているご当地丼。

奥能登産のコシヒカリと水を使用し、能登産の器と箸で盛り付けるなど能登丼の条件あり。

上に乗る具材は各店オリジナルで、野菜や伝統保存食が盛られた丼も。奥能登でとれた旬の魚介類や肉類が豊富に盛られ、夏は珠洲産の岩ガキ、冬の香箱ガニを乗せた丼も季節ならでは。

寒ブリなど冬の味覚に強い能登の海鮮丼だけでなく、肉類の丼もおいしそう!器と盛り付けの美しさも魅力。
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[店分布] 珠洲市10店、輪島市17店、能登町15店、穴水町7店
[推奨店] 幸ずし – 珠洲で見附島海鮮丼を提供する寿司屋さん

23.いしるラーメン(奥能登全域)

いしるラーメン写真 輪島朝市通り沿い「香華園」で珠洲産いしるのラーメン

奥能登で作られる「いしる」とは魚から採った醤油のことで、食塩に魚介類を漬けて1年以上発酵させて作る魚醤です。

いしる自体は調味料として販売されますが、能登半島を中心としていしるを使用した醤油ラーメンとして提供するお店も多いです。

北陸チェーンの8番ラーメンの能登エリアで、時期限定ラーメンとして登場することも。香りがとても高い醤油ラーメンです。
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[店分布] 能登エリアに数店舗、8番ラーメンで限定登場あり
[推奨店] 香華園 – 輪島のメインストリートの中華料理店

24.輪島ふぐ(輪島市)

天然ふぐの漁獲が多い石川県の中でも、市町村単位で日本一の漁獲量を誇るのが輪島市。

秋冬のはえ縄漁のトラフグ、春夏の定置網で採れるゴマフグなど様々なフグが漁獲されます。

輪島でも地元でフグを食べる文化が浅く、地元消費と観光を狙って税抜3,000円統一料金のコース料理を各店舗で提供する取り組みも開始。

能登ふぐが能登半島の東側、輪島ふぐは能登半島の西側、という大きなくくりで分かれているみたい。わかりやすい料金統一のコースでたっぷり食べたい。
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[店分布] 輪島市内に42店舗
[推奨店] そば禅 – ふぐの刺身や漬け丼などに自然薯の蕎麦

25.能登寒ブリ(能登町)

能登寒ブリ写真 東京銀座の居酒屋「能登輪島」でブリしゃぶを堪能

石川県内の漁港で水揚げされる、7kgを超える天然寒ブリのブランド「能登寒ブリ」。定置網で11~2月に漁獲されて、最も美味しいとされるのが1月とされています。

特に能登町の宇出津港で12月~翌1月に水揚げされる10kg以上のブリが高値で取引されて「宇出津港のと寒ぶり」のブランド名で扱われます。

宇出津港では1月下旬に「のと寒ぶりまつり」が開催される日があり、寒ブリ解体ショーやブリ料理の振る舞いなどが行われます。

どうも富山県の氷見寒ブリと漁場が同じみたいで、同じ質のブリが氷見よりも安く食べられるみたい。旬以外のブリは脂が乗らずさっぱりした味だそうですが、やはり旬に楽しみたいです。
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[店分布] 不明、能登町に数店舗、県全体で提供あり
[推奨店] 居肴屋 風来坊 – ミシュランにも載った宇出津港の居酒屋

E.加賀南地域のグルメ

那谷寺・安宅の関・加賀温泉郷のある加賀南地域(小松・加賀・能美・白山・野々市・川北)のご当地グルメを紹介。

26.小松うどん(小松市)

うるめ、むろあじ、さば、昆布などを用いたダシに、小松市内で製麺された麺が入ったうどん。

白山水系の水で仕込み、地元産の具材を乗せるお店や手打ちで出すお店も多いです。

古くは江戸時代から名物とされていた小松のうどんは松尾芭蕉にも贈られたと言われ、石川県内でも小松がうどん発祥と言われています。

地元素材の麺とダシで楽しめる、温うどんが多い小松のうどん。各店で具材も異なり、大根おろしを乗せるところも結構見かけます。
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[店分布] 小松市内に70店舗ほど
[推奨店] 勝ちゃん – 小松駅から近い餃子が売りの中華食堂

27.塩焼きそば(小松市)

塩焼きそば写真 中華食堂「尚軒」で平打麺にシャッキリ野菜の塩焼きそば

小松駅付近の中華食堂の定番メニューといえば、塩焼きそば。1959年創業「清ちゃん」が始めたメニューです。

中石食品の麺や有山食品のもやしなど、古くから小松の企業が扱う食材が豊富。小松で醤油醸造をしている越田醤油の「マルコ醤油」で味付けをするのも特徴です。

小松市は中華食堂が多いとも言われており、餃子などのサイドメニューとともに塩焼きそばを楽しめます。

地元企業によるスローフードとして長らく支持されてきた、馴染みの焼きそばが美味しそう。塩焼きそば以外に硬焼きそばや餃子も実際食べて美味しかったです。
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[店分布] 小松市内に8店舗
[推奨店] 勝ちゃん – 小松駅から近い餃子が売りの中華食堂

28.加賀パフェ(加賀市)

地産地消5層パフェ、と銘打った加賀市のおもてなし喫茶メニュー。

ブロッコリーアイスを中心に、加賀九谷野菜や野菜スポンジケーキをはじめとして様々な素材を使用した、見た目のカラフルさも特徴のパフェ。

山中漆器と九谷焼の皿にパフェが乗り、加賀棒茶がセットとして付いてきます。

盛り付けの充実度すごい!地元食材を複数使ったパフェってあまり聞かないですし、写真映えもするのもいいですね。
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[店分布] 加賀市内に6店舗
[推奨店] はづちを茶店 – 山城温泉古総湯近くで加賀棒茶入り縁結びパフェ

29.加賀カニごはん(加賀市)

加賀市の橋立漁港で水揚げされたメスのずわいがに「香箱ガニ」を1匹使用し、地元産のコシヒカリと混ぜた各店オリジナルのカニご飯。

山中漆器と九谷焼で盛り付けられた小鉢が5品も付き、地元の魚や野菜で彩り豊か。加賀棒茶、デザート、コーヒーも付いたご飯膳です。

各店舗で数量限定の提供となっており、事前予約が望ましいです。

金沢おでんでも定番の香箱ガニは、加賀でも採れる名物。12月漁獲なはずですが、通年楽しめるみたい。
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[店分布] 加賀市内に5店舗
[推奨店] ばん亭 – ランチ限定のカニ焼きめしと甲羅焼きの御膳

30.片山津バーガー(加賀市)

温泉地で定番の温泉たまごを活用したご当地グルメとして考案された、加賀温泉郷のひとつ「片山津温泉」のご当地ハンバーガー。

高濃度の塩泉による温泉たまごを特徴として、マフィンやパン屋製造のバンズを使用。ミートソース、鴨治部煮、お好み焼きなど、各店オリジナルの具材で楽しめます。

加賀温泉の一角を担う片山津温泉にて、温泉たまごのスローフードをお昼やおやつに。
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[店分布] 加賀市内に5店舗
[推奨店] まちカフェ – 柴山潟沿いで楽しむ挽肉系のバーガー

31.白山もんぶらん(白山市)

モンブランはフランス語で「白い山」を意味することに引っ掛けて、2015年秋に白山のご当地グルメとして登場。

フランスの食材と白山麓の食材を使用したモンブランです。石川県の白山麓だけでなく、富山県の五箇山と福井県の大野勝山も白山エリアとして提供店があります。

県境のドライブルートで運転の一休みに楽しみたいスイーツ。地元の素材も使ったデザートっていいですね。
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[店分布] 白山市5店、富山県南砺市1店、福井県勝山市1店、福井県大野市1店
[推奨店] とち餅 志んさ本舗 – 餅や和菓子のお店でモンブランも

まとめ

和の盛り付けが魅力的な海の幸から、ハントンライスや金沢カレーなどの洋食系まで幅広く楽しめます。

以上、石川県全般のご当地グルメ特集でした。

記事を書いた人&運営者
運営者顔画像
セシモ コイ (瀬下 恋衣)
趣味の国内旅行ライター

観光1,000日超の国内旅行マニア。一眼レフで撮影した花や絶景の写真を活用して当旅行サイトを運営。

旅行書籍
当サイト運営者が執筆した旅行本の第1弾。国内旅行の景勝地80ジャンルを解説。