伊勢志摩の海の幸が豊富な三重県。豪快な伊勢エビを筆頭に、アワビ、カキ、そしてマグロやタイの養殖も盛んです。
四日市のトンテキ、津市のうなぎや餃子、湯の山温泉や伊賀地方の鍋物など北部はスタミナ食の宝庫でもあります。
今回は三重県の旅行者に向けて、三重県の飲食店で楽しめるご当地グルメを紹介します。
セシモ コイ
目次
三重県のグルメ分布図
三重県のグルメはこんなに豊富!番号順に紹介していきます。
A.南勢(県東)地域のグルメ
伊勢神宮・真珠島・賢島のある南勢地域(伊勢、鳥羽、志摩、玉城、度会、大紀、南伊勢)のご当地グルメを紹介。
01.手こね寿司(伊勢志摩全域)
鰹(かつお)や鮪(まぐろ)などの赤身の魚を醤油系のタレに漬け込み、酢飯に乗せて食べるちらし寿司の一種。
他の具は店によって異なりますが、大葉、生姜、海苔を散らすのが一般的。木の桶に入れて提供するお店も多いです。
もとは鰹漁として沖の船の上で作ったと言われる志摩市の料理と言われ、昭和40年代に観光向けとして伊勢市にも広がったもの。伊勢神宮参拝の定番グルメです。
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[店分布] 伊勢市、鳥羽市、志摩市に数十店舗ほど
[推奨店] 手こね茶屋 おはらい町 – サンマ寿司や伊勢うどんもある食事処
02.伊勢エビ(伊勢志摩全域)
伊勢市をはじめとして伊勢志摩エリアの飲食店での提供が多い伊勢エビ。10月~4月など冬場を中心に楽しめます。
古くから伊勢神宮の神嘗祭におけるお供え物として用いられ、檜(ひのき)のせいろ蒸しでのお供えを参考にしてせいろ蒸しで提供するお店があるのも特徴です。
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[店分布] 伊勢市、鳥羽市、志摩市などに数十店舗ほど
[推奨店] 華月 – 生きた状態でせいろ蒸しにする伊勢エビのコースなど
03.伊勢真鯛(伊勢志摩全域)
養殖マダイの一大生産地、三重県。紀伊山地から流れ出す栄養分と黒潮が出会う伊勢の海で育ったブランド鯛が伊勢真鯛です。
昭和50年代に三重県でマダイ稚魚の人工孵化技術が確立されたのが始まりで、鳥羽市、志摩市、南伊勢町、紀北町、尾鷲市などが主要産地。
三重県特産の海藻、柑橘類、茶葉の粉末を混ぜた餌で育てることで、脂身を抑えたサッパリとした味に仕上がります。
旬は10月~翌2月と言われ、秋口から出荷が始まります。日持ちの良さも売りのひとつです。
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[店分布] 伊勢市、鳥羽市、志摩市などに数店舗ほど
[推奨店] 仲見世 – 四日市で伊勢志摩のグルメが豊富な居酒屋
04.伊勢志摩ロイヤルポーク(伊勢志摩全域)
自然環境と品質にこだわって育成された、伊勢志摩エリアの三元豚ブランド。
締まりがよくコクと旨みの豊富さが特徴で、一般的な豚肉に比べて赤身が多くて脂肪も柔らかくて料理してもアクが出にくいのが魅力だそうです。
さらに、海藻のアカモクをエサとして与えた「あかもく三元豚」というブランドとしても展開しているものです。
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[店分布] 不明
[推奨店] 仲見世 – 四日市で伊勢志摩の食材たっぷりの居酒屋
05.伊勢まぐろ、神前丼(伊勢志摩全域)
リアス式海岸の美しい海が広がる度会郡南伊勢町神前浦で育てられた、養殖クロマグロのブランド「伊勢まぐろ」。国内のクロマグロ養殖地の中で最北東に位置します。
紀伊山地から流れ込むミネラル豊富な水と黒潮の海が混ざり、海水温が低い冬場には余分な脂肪が少なくなり身が引き締まります。
さらに、養殖地の振興事業として「神前(かみさき)丼」を7店舗ほどで提供開始。伊勢まぐろを使用した各店舗オリジナルの海鮮丼として楽しめます。
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[店分布] 市内8店舗ほど
[推奨店] まぐろ神社伊勢 – 海を見ながら楽しむ海鮮丼レストラン
06.伊勢うどん(伊勢市)
鰹節などのダシを含んだたまり醤油を絡めて食べる、柔らかい太めの麺が特徴のうどん。
伊勢神宮参拝の多くの客をさばくため汁気を少なくしたと言われ、濃いめで塩気強めのたまり醤油の色でうどんが染まります。
刻み葱や鰹節など薬味のみのシンプル具材で、コシがなく柔らかく直径1センチほどの麺は賛否が分かれます。
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[店分布] 市内30店舗ほど
[推奨店] 奥野家 – 手こね寿司とのセットが評判の食事処
07.黒みつ団子(伊勢市)
タレとして黒蜜をかけた串団子。伊勢地方で昔から食べられてきた、地元民が懐かしむ味です。
団子屋や和菓子屋で購入できますが、黒みつをたっぷり用意して団子を漬けるため少量製造が難しく、5本単位で販売するお店もあります。
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[店分布] 市内で数店舗
[推奨店] だんご屋 – 伊勢神宮おはらい町の代表的なだんご販売店
08.伊勢甘タレからあげ(伊勢市)
伊勢神宮参拝時の名物「伊勢うどん」で使用される「たまり醤油」を用いた、醤油ベースのタレが染みた唐揚げ「伊勢甘タレからあげ」。
鶏もも肉を片栗粉で揚げてから、伊勢たまり醤油を使用したタレをかけて出来上がり。
伊勢市のある飲食店にて、まかない料理として伊勢うどんの醤油で味付けをした唐揚げが由来。従業員に人気だったことから2010年に地元のB級グルメイベントに出店。
現在では町おこしとして提供店も増えて、地元スーパーでも売られるほどに。県外への移動販売やグルメイベントへの出店も積極的です。
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[店分布] 伊勢市に17店舗、県内に4店舗、他にもあり
[推奨店] 麺屋やまと – 伊勢市のラーメン店で甘タレからあげも
09.天巻き(伊勢市、県全域)
伊勢市では太巻き寿司の具にエビ天を使用した「海老天巻き」が古くから食べられており「天巻き」と呼ばれることも多い地元グルメです。
発祥の由来は不明ですが「天むす」発祥の地となる三重県の津市から派生する形で、津市より南東にある伊勢市で作られ始めたのではないかと言われています。
天むすでも使用される夏が旬のアカシャエビが使用されることが多く、海老の天ぷらをご飯で包んで海苔で巻いてから最後に輪切りで出来上がり。
白ご飯、酢飯、しそ入りなどご飯も店によって様々。長らく伊勢市のみで食べられていたものだそうですが、現在は県全域で広く提供されています。
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[店分布] 県全域に100店舗以上
[推奨店] 天使の厨房 – ランチの隠れ家店で和洋食と天巻き
10.とばーがー(鳥羽市)
地元食材を使用したバーガーで、地元業者と旅行雑誌社の手で2007に登場した創作バーガー。
食材はサザエ、伊勢エビ、豚肉など様々で、パテ部分に地元食材を1品以上使用するのが条件。ホットドッグやライスバーガーでの提供店もあります。
鳥羽市内での販売で注文を受けてから作るのも、とばーがーを名乗れる条件のひとつです。
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[店分布] 市内15店舗
[推奨店] 喫茶チェリー – 鳥羽駅前で食べる蛸のマヨナッツドッグ
11.的矢牡蠣、浦村牡蠣(志摩市)
真珠の養殖で有名な志摩地方ですが、カキの養殖も盛んです。志摩市的矢地区の的矢湾で養殖される的矢ガキ、鳥羽市浦村町で養殖される浦村ガキの2種類が有名。
身がふっくら柔らかく艶があってクセのないのが的矢ガキ、甘味があり加熱に向いているのが浦村ガキと言われています。
現地では食べ放題で提供するお店もある一方で、海水に浸けて新鮮なまま出荷する産地直送方式でレストランにて提供するのも特徴です。
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[店分布] 不明、伊勢志摩エリアで数十店舗
[推奨店] 華月 – 伊勢海老に加えて牡蠣も楽しめるお店
12.あっぱ貝(志摩市)
一般的にはヒオウギ貝と呼ばれる、10cm程度の扇状の貝殻を有する貝類。
全国的に幾つかの養殖地があり、三重県では志摩市の英虞湾の真珠イカダで養殖されています。
焼くと貝がアッパッパと開閉を繰り返す姿から、あっぱ貝という名前になったとか。ホタテに近い貝柱で、外套膜(ヒモ)と中腸腺(暗緑色部分)も食べることができます。
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[店分布] 不明、伊勢志摩エリアで十数店舗
[推奨店] ふる里館 – 海鮮系の定食を楽しめる食事処
13.玉城カレー(玉城町)
玉城(たまき)町の新名物として登場した、玉城町内でのみ食べることのできるカレー。地元食材を活用するために、町内の飲食店がそれぞれ工夫をこらした具材が特徴。
玉城町のブランド豚「玉城豚」使用必須で、玉城町の食材を出来る限り使用することなどが玉城カレーを名乗る条件となっています。
玉城豚は店によってロース、バラ角煮、挽き肉、ウインナーなどこだわりの調理法で、カレーの主力トッピングとして乗る食欲をかきたてる見た目も魅力です。
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[店分布] 町内10店舗
[推奨店] ふるさと味工房アグリ – 豚肉加工に強い工房のカレー
B.中勢(県央)地域のグルメ
三重県庁・かざはやの里・松阪武家屋敷のある中勢地域(津、松阪、多気、明和、大台)のご当地グルメを紹介。
14.松阪牛(松阪市)
日本三大和牛のひとつとして、松阪市近辺で飼育された未経産雌牛の黒毛和種の牛。
特定の和牛品種ではなく全国各地の黒毛和牛を集めて900日以上飼育されたもの。
正式には「まつさかうし」と読み、脂肪分を均一にするための工夫がなされた霜降り肉が特徴です。
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[店分布] 市内に十数店舗、他にも広く展開
[推奨店] 長太屋 – ランチでもお値打ちに松坂牛を楽しめる焼肉屋さん
15.とり味噌あみ焼き(松阪市)
松阪市は全国的には牛肉で有名ですが、地元では鶏肉の焼肉がソウルフードとして愛されており「とり味噌焼き」「鶏あみ焼き」といった名前で親しまれています。
いわゆる焼き鳥でよく見かける砂肝、皮、キモ(レバーとハツ)、首、せせり、ぼんじり等の部位が勢ぞろい。若鶏や親鶏などもあり、各部位1皿で頼んで網のガスコンロで焼きます。
店にもよりますが、各素材それぞれ味噌や塩など下味をつけて提供されます。自分たちで焼く焼肉スタイルで、焼いた後は味噌ダレにつけて食べます。ライスを添えるのも定番。
提供するチェーン店としては「とりいち」が三重県内で有名で、個人店も松阪市には数多く存在します。唐揚げメニューも充実しており、冷奴やキムチなども用意されています。
昭和の時代から養鶏も兼ねた農家が多かった松阪市にて、卵を産まなくなった鶏を網焼きで食べていた文化が由来。豆味噌(赤味噌)の味付けも松阪市では100年以上の歴史があります。
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[店分布] 市内に20店舗以上、周辺市町村にも提供店あり
[推奨店] 地鶏屋 – 様々な部位が旨い鶏あみ焼きの店
16.津ぎょうざ(津市)
1985年頃に津市の小学校給食で登場したのが発祥で、現在でも給食で人気の揚げ餃子。
直径15センチほどの皮を使用した大きさが特徴で、給食調理で手作りの手間がかからないよう大きい皮を使用したのが由来。
津まつりでの一般向け販売を契機に市内飲食店でメニュー化が行われ、2008年11月からご当地グルメとして飲食店提供が開始されました。
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[店分布] 市内に13店舗ほど
[推奨店] 麦一等兵 – 関西系の背脂醤油ラーメンに津ぎょうざを添えて
17.津ぅのうなぎ(津市)
2005年にうなぎ消費量日本一になったことがあり、祝い事でうなぎを食べる習慣が濃い津市。
津駅や津新町駅を中心として、市内にうなぎ料理専門店が20軒以上あります。
関西風の腹開きでコクのあるタレが特徴で、かば焼きの他にもう巻き、うざく、ひつまぶし等の食べ方で楽しめます。
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[店分布] 市内20店舗
[推奨店] 両口屋 – 落ち着きある和の空間で平日ランチがお値打ちのうな丼
C.伊賀(県西)地域のグルメ
伊賀上野城・赤目四十八滝・香落渓のある伊賀地域(伊賀・名張)のご当地グルメを紹介。
18.名張牛汁(名張市)
伊賀牛の知名度向上などのために、古くから伊賀地方で精肉店の賄い料理で食べられてきたお吸い物をヒントに開発したご当地グルメ。
和風醤油ダシを基本に伊賀牛とネギを使用して店頭に専用の暖簾を掲げるなど、名張牛汁協会にて定義した条件で各店工夫したメニューを用意。
うどんは原則入れないもので、うどん屋さんでも麺無しでの取り扱いとなります。
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[店分布] 名張市18店舗、伊賀市4店舗
[推奨店] 千手茶屋 – シンプルな牛汁を楽しめる赤目滝の茶屋
19.忍術鍋(伊賀市)
伊賀野菜、伊賀牛、豚肉、山鳥、猪肉、伊勢志摩の海の幸など多彩な食材で楽しむ伊賀地方の鍋。
厳しい修業を行う伊賀忍者のスタミナ食が起源と言われ、忍者として名高い百地三太夫が赤目渓谷で修行中に食したことでも有名。
現代風にアレンジしたタレも特徴のひとつで、赤目温泉の温泉地名物料理として食べることができます。
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[店分布] 不明、市内に1軒あり
[推奨店] 対泉閣 – 旅館で食べる忍術鍋の夕食
20.伊賀牛(伊賀地方)
三重県にて松阪牛とともにブランド牛として有名な「伊賀牛」。伊賀市か名張市を最終肥育地かつ12ヶ月以上の最長肥育地とし、黒毛和種の未経産牛に対して認定されます。
精肉店が1頭丸ごと買い付けて地元で流通と消費するのが殆どで、県外に出回りにくい「幻の牛肉」とも言われるブランド。精肉店がレストランを併設するスタイルも見られます。
伊賀上野にある上野盆地は周囲を山に囲まれて寒暖差が大きく、牛の飼育向きの涼しい気候。香りとコクがあり、とろけるような柔らかさは松阪牛に匹敵する味と評価されています。
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[店分布] 伊賀市と名張市に数十店舗
[推奨店] 焼肉 奥田 – 精肉店併設の焼肉店で伊賀牛ランチが魅力
D.北勢(県北)地域のグルメ
なばなの里・湯の山温泉・四日市工業地帯のある北勢地域(いなべ、桑名、四日市、鈴鹿、亀山、木曽岬、東員、菰野、朝日、川越)のご当地グルメを紹介。
21.亀山みそ焼きうどん(亀山市)
東海道、名阪国道など主要道が通る亀山市にて、トラック運転手に人気のある「味噌焼肉」と「うどん」を組み合わせた料理。
肉入りの焼きうどんタイプだけでなく、焼肉を食べてからうどんを投入するスタイルのお店もあります。
評判が良いことから各家庭でもみそ焼きうどんを作るようになり、現在でも沢山のお店で提供されている地元の味です。
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[店分布] 市内22店舗
[推奨店] 山石 – 大きい鉄板皿で食べる味噌焼きうどんの食事処
22.鈴カレー(鈴鹿市)
カレー粉と鈴鹿産食材を1品以上使用した料理で、カレーライスに限らず麺類やパンなど幅広いメニューが存在する鈴鹿のご当地グルメ。
鈴鹿市のグルメPRとして2012年から取り組まれており、2017年の鈴カレースタンプラリーでは38店舗がエントリーするほどの勢い。
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[店分布] 市内38店舗
[推奨店] サンメート – 鈴鹿の野菜たっぷりのスープカレー
23.四日市とんてき(四日市市)
分厚い豚肉をニンニクと濃いめのタレでソテーした、戦後の四日市発祥の豚肉ステーキ。工業地帯のスタミナ食としての位置づけでもある、ニンニク香る肉料理です。
タレはウスターソースなどを使用した、黒みを帯びた濃いめのもの。肉に馴染むだけでなく、キャベツに絡めて食べるのも一般的。
手のひらを広げたような形にカットするお店も多く、その形からグローブ焼という俗称で呼ばれることもあるそうです。
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[店分布] 市内22店舗、県内7店舗、県外6店舗、ほかにもあり
[推奨店] すくらむ – 桑名駅の古いビル内飲食店街の店でとんてき定食を
24.僧兵鍋(菰野町)
猪肉や鹿肉を中心として様々な肉類、魚類、野菜類を煮込んだ、豚骨ダシをベースとして僧兵味噌による味噌仕立ての鍋物。
湯の山温泉の三岳寺でかつて修行していた僧兵たちが武家政治の横暴に対抗して戦った際に、スタミナ食として食べたのが始まりとされています。
現在でも湯の山温泉の郷土料理として、11月~3月頃に一部の旅館で提供されています。
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[店分布] 湯の山温泉エリア(鹿の湯ホテル、ホテル湯の本)など
[推奨店] 鹿の湯ホテル – 旅館で食べる僧兵鍋の夕食
25.はまぐり料理(桑名市)
江戸時代に徳川家への献上品にもされた、桑名の蛤(はまぐり)料理。「その手は桑名の焼き蛤」という古くからのシャレも残る知名度です。
400年以上の歴史を持つ赤須賀の漁港で採れる名物として、今も色々なお店で提供されています。
揖斐川、長良川、木曽川の「木曽三川」が流れ込む栄養の多い川で育った蛤は、肉厚で濃厚な味と言われます。
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[店分布] 市内で十数店舗
[推奨店] 魚侍はなれ – 焼きはまぐりなどがある居酒屋
26.しぐれ煮、しぐれごはん(桑名市)
あさり、しじみ、牛肉などの素材を醤油で煮詰めた、佃煮(つくだに)の一種。生姜を加えて煮詰めるのが特徴。
もとは桑名の蛤(ハマグリ)で作られていたもので、松尾芭蕉の弟子が「しぐれ」と命名した江戸時代からの名物と言われています。
ご飯と混ぜた「しぐれごはん」など、家庭の味として桑名の郷土食となっています。
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[店分布] 桑名市に飲食店数店舗、他にも販売店あり
[推奨店] むすび舎 – 色々なおにぎりがそろい店内用メニューも
27.しぐれ肉巻きおにぎり(桑名市)
あさりのしぐれ煮ごはんにしゃぶしゃぶ用豚肉を巻いた、桑名流の肉巻きおにぎり。
市内提供店では桑名市産のあさりしぐれ煮に、三重県ブランド豚のみえ豚を使用。
米糠から絞ったこめ油で調理し、サラダ菜とプチトマトを添えて盛り付けるのが定番。
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[店分布] 市内で数店舗
[推奨店] 味処 古都 – しぐれ茶漬としぐれ肉巻きおにぎりなど
28.桑名カレー(桑名市)
東日本は豚肉、西日本は牛肉を具材として使用すると言われるカレーですが、その境界線が桑名市長島町と言われています。
境界線ということで豚肉ルーと牛肉ルーの双方を楽しめるのが桑名カレー。ライスを中央に配して、豚肉ルーと牛肉ルーを左右にかけます。
天下分け目の桑名カレー、とも呼ばれる一品。お土産用レトルトもありますが、市内飲食店でも楽しめます。
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[店分布] 市内で数店舗
[推奨店] 桑名シティホテル – 地元産米に木曽三川をイメージしたルーの桑名カレー
29.桑名コロッケ(桑名市)
はまぐり、なばな、トマト、竹の子、黒のりなど桑名の食材を使用したコロッケ全般を桑名コロッケと称して販売されています。
食わなきゃ、という意味を込めて「食わなコロッケ」とも言われます。
桑名市で地元の特産物や食材を使った桑名コロッケコンテストで優勝した「たけのこコロッケ」など様々な味を楽しめます。
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[店分布] 市内で6店舗ほど
[推奨店] お食事処 佳美 – 揚げ物、肉類、焼きそばなどがある店
30.バンブー焼きそば(桑名市)
バンブーとはタケノコのこと。桑名は良質で美味しいタケノコが取れる産地で、そのタケノコを使用した焼きそばです。
桑名の喫茶サフランのマスターが発案したと言われ、お祭りでの屋台として販売することもあるグルメです。
市内の喫茶店を中心に広まっている、ご当地焼きそばです。
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[店分布] 市内で6店舗ほど
[推奨店] 喫茶店 にわ – 純喫茶で楽しむバンブー焼きそば
31.アイスまんじゅう(桑名市)
アイスミルクと小豆(あずき)餡を使用したアイスで、和菓子の饅頭(まんじゅう)を模したアイスキャンデー。
福岡県の丸永製菓が全国的に販売する製品が有名ですが、実は個人店として販売店が多いのが三重県で桑名市を中心に存在します。
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[店分布] 桑名市3店舗、三重郡1店舗、鈴鹿市1店舗
[推奨店] マルマン – 昭和感ある店構えで窓口購入のアイス
32.さくらポーク(いなべ市)
養老山脈から湧き出るミネラル豊富な水を用いて育てられた、三重県ブランドの三元豚。
加熱処理によって殺菌と栄養性向上を行った餌を使用し、四日市畜産公社で解体処理されます。
鈴鹿市にも飼育農家がありますが、いなべ市飼育のブランド豚として主に流通しています。脂に甘みがあり豚臭さが無いのが特徴。
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[店分布] 三重県北部に数十店舗
[推奨店] 魚侍はなれ – 桑名の料理がそろう居酒屋さん
E.紀州(県南)地域のグルメ
楯ヶ崎・花の窟神社・鬼ヶ城のある紀州地域(尾鷲、熊野、紀北、御浜、紀宝)のご当地グルメを紹介。
33.マンボウ料理(紀北町、尾鷲町)
もともと熊野灘に面する漁港の漁師仲間だけの食べ物として、明治時代から定置網で漁獲されていたマンボウ。
12~4月頃にブリやアジなどの網に偶然かかるため漁獲量は少ないです。
現在ではスーパーや飲食店での提供もあり、揚げ物や鍋などの食べ方で楽しめる。
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[店分布] 紀北町や尾鷲町に数店舗、県北にも提供店あり
[推奨店] 紀伊長島マンボウ – 道の駅で楽しめるマンボウ料理
34.サンマ寿司(熊野市、御浜町、紀宝町)
三重県の志摩半島から和歌山県に至る熊野灘沿岸一帯で食べられる、サンマを用いた寿司。
サンマ1本ほどのサイズの木箱に酢飯を入れて、塩漬けしたサンマを乗せて押し固めた押し寿司の一種です。
熊野市の産田神社で行われる例祭で提供される、サンマの寿司が発祥とも言われます。
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[店分布] 紀北町5店舗、尾鷲市1店舗、熊野市1店舗、他にもあり
[推奨店] 与太呂寿司 – 光り物や地の魚を楽しめる寿司屋
F.県全域のマイナーグルメ
最後に、特定の市町村ではなく県全域のグルメを紹介します。
35.伊勢茶(県全域)
三重県内のほぼ全域で生産されている日本茶で、旧伊勢国で古くから作られていた茶葉。平安時代に僧侶の玄庵が茶の木を植えて、空海直伝の製茶法を伝承したのが始まりだとか。
北勢地域だと四日市市、鈴鹿市、亀山市など、南勢地域だと松阪市、多気郡、伊勢志摩エリアなどが産地で、北勢地域のほうが栽培は盛んです。
茶葉の販売だけでなく、飲食店で伊勢茶スイーツや伊勢茶ハイボールなどのお酒もあります。
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[店分布] 不明
[推奨店] 仲見世 – 四日市で伊勢志摩グルメにお酒が豊富な居酒屋
その他
・天むすは名古屋名物とされていますが、津市の「千寿」が発祥。ただ、他に天むすを提供するお店が見つからず。
筆者のおすすめ
力強い食感の伊勢エビは茶碗蒸し、せいろ蒸し、味噌汁など色々な食べ方で楽しめてオススメ。一方で松阪牛は霜降りの脂が強めでベトつく感じもあるため、お店の調理によっても味の良し悪しが左右されそうな印象です。塩気強めで甘辛いトンテキも結構好きです。
まとめ
以上のとおり、三重県の北部(北勢エリア)ではスタミナのつく料理が豊富。四日市トンテキ、津のうなぎ、津ぎょうざ、僧兵鍋、忍者鍋など、お腹一杯で元気になるご当地グルメが豊富です。
そして伊勢志摩の黒潮の海を誇る南部(南勢エリア)の海の幸も魅力。伊勢エビ、カキ、マグロ、タイなどを楽しめて、養殖と言っても黒潮の海に面した栄養豊富な場で育った三重県ならではの味と言えます。
以上、三重県全般のご当地グルメ特集でした。