神戸市を筆頭とした瀬戸内海側から城崎などの日本海側まで、広い土地を有する兵庫県。
神戸牛をはじめとした肉類もさることながら、明石のタコなど海産物も楽しめる土地柄です。
今回は兵庫県の旅行者に向けて、兵庫県の飲食店で楽しめるご当地グルメを紹介します。
セシモ コイ
兵庫県のグルメ分布図
兵庫県のグルメはこんなに豊富!番号順に紹介していきます。
A.兵庫県全域のグルメ
まずは兵庫県全域で楽しめるご当地グルメを紹介していきます。
01.神戸牛、但馬牛(県全域)
日本三大和牛のひとつとなる但馬(たじま)牛において、無経産(未経産メスか去勢オス)でBMS値6以上などの厳格な基準を満たした牛肉は「神戸牛」「神戸ビーフ」の呼称が許されます。(神戸産の牛の意味ではない)
1868年に開港した神戸港にてイギリス人が但馬牛を絶賛したのが由来とされ、現在も欧米への輸出による知名度が高く人気です。
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[店分布] 市内に数十店舗
[推奨店] 神戸 味兵衛 – 日本酒に神戸牛などを楽しめる居酒屋
B.県東(阪神)地域のグルメ
北野異人館街・神戸ハーバーランド・宝塚歌劇団のある県東地域(神戸・尼崎・西宮・芦屋・伊丹・宝塚・川西・三田・猪名川)のご当地グルメを紹介。
02.すじコンお好み焼き(神戸市)
兵庫県では神戸市にお好み焼きの名店が多く、中でも長田区は激戦区。神戸市周辺の西宮市や宝塚市など県の南東部でも、広くお好み焼きが親しまれています。
生地タネと具をあらかじめ混ぜてから鉄板に乗せる「混ぜ焼き」スタイルが現在の主流。キャベツと小麦粉に山芋の入った生地でふんわり焼き上げる、関西風が一般的です。
県南東部のお好み焼きメニューには、すじ(牛すじ)、玉(卵)、コン(こんにゃく)、ねぎ(青ねぎ)があり「すじ玉焼き」「すじコンねぎ焼き」などとオーダーできます。
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[店分布] 市内に数十店舗
[推奨店] 鉄板焼 つや – 三宮でステーキやお好み焼きを楽しめる鉄板焼き屋
03.にくてん重ね焼き(神戸市)
神戸市では「お好み焼き」という呼称が一般的になる前、古くは大正期から「にくてん」という呼び方でお好み焼きが親しまれていた土地柄です。
現在主流となっている生地と具材を混ぜてから鉄板に乗せる「混ぜ焼き」ではなく、当時のにくてんは鉄板に生地を引いて具材を乗せてく「重ね焼き」が主流でした。
神戸市のお好み焼き激戦区である長田区では、今も重ね焼きスタイルを守るお好み焼き屋さんが残っています。(高砂市でもにくてんが主流です)
肉を天(てっぺん)に乗せるのが名前の由来(諸説あり)ですが、長田区では重ね焼きの呼称のほうが一般的なようです。
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[店分布] 神戸市長田区を中心に十数店舗
[推奨店] ハルナ – 新長田エリアで重ね焼きのお好み焼き
04.ぼっかけ、すじコン(神戸市)
神戸市を筆頭とした県南東部では、牛すじとこんにゃくを煮込んだ「すじコン」文化が強い土地柄。こんにゃくは賽の目に細かく切り、醤油ベースで煮込むのが特徴です。
すじコンの呼称が特定店舗の商標登録であることや、B級グルメ展開時にインパクトを持たせるためなどの理由から、長田区で使われていた「ぼっかけ」の呼称がメジャーに。
総菜や居酒屋の一品として食べるだけでなく、ご飯に乗せた「ぼっかけ丼」、焼きそばの具材として用いた「ぼっかけ焼きそば」、温うどんに乗せた「ぼっかけうどん」なども。
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[店分布] 神戸市に十数店舗
[推奨店] ぼっかけの拓 – ぼっかけ焼きそばなどの鉄板焼き店
05.そばめし(神戸市)
神戸市長田区のグルメで、焼きそばとご飯を鉄板で炒めたソース味の焼飯。
発祥は、お好み焼き店の焼きそばを客がオーダーする際に「白ご飯を混ぜて炒めて」と頼んだことで登場したと言われています。
鉄板でソース焼きそばを作ってからご飯を加えて、コテで焼きそばを細かく刻みながら炒めるのが一般的です。
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[店分布] 市内に十数店舗
[推奨店] 風祭 – 目玉焼きやオムレツ風で楽しめるそばめしの店
06.灘の日本酒(神戸市)
京都府の伏見、広島県の西条と並ぶ日本三大酒処のひとつとして、30以上の酒蔵が集結する灘(なだ)地域。
大きく5つの区域に分かれて酒蔵が点在することから灘五郷(なだごごう)と呼ばれます。松竹梅、白鶴、菊正宗、沢の鶴など有名な蔵も多数。
酒造りに向いた酒米「山田錦」、ミネラル水「宮水」、そして寒造りに向いた風「六甲おろし」が吹いている等の好条件の酒処です。
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[店分布] 不明
[推奨店] 白鶴酒造資料館 – 酒蔵見学に試飲と酒ソフトなど
07.三田牛、鉄板ステーキ(三田市)
神戸牛などステーキや鉄板焼きが人気の神戸エリア。三田でも鉄板ステーキを楽しめる上に、三田牛を用いたステーキを楽しめるお店も。
三田ホテルの三田鉄板焼といった個人店から、チェーン店として有名な三田屋本店の鉄板ステーキまで幅広い層に提供されています。
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[店分布] 神戸三田エリアに十数店舗
[推奨店] 三田屋本店 プレミアム店 – アウトレットのフードコート
C.県西(播磨)地域のグルメ
姫路城・明石公園・日本へそ公園のある県西地域(明石・加古川・高砂・稲美・播磨・西脇・三木・小野・加西・加東・多可・姫路・神河・市川・福崎・相生・たつの・赤穂・宍粟・太子・上郡・佐用)のご当地グルメを紹介。
08.明石焼き(明石市)
たこ焼きのルーツとも言われ、タコを具にして生地を球形に焼き上げる明石のグルメ。
小麦粉だけでなく鶏卵をたっぷり使用して黄色く焼き上げるのが特徴で、明石エリアではこの明石焼きを「玉子焼」と呼びます。
また、浮粉(小麦でんぷんを精製したもの)を用いるため生地が柔らかく仕上がり、食べるときは付属のダシにつけて食べます。
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[店分布] 不明、市内に数十店舗
[推奨店] まるまる – 明石駅近くで15個が板に乗る明石焼き
09.明石のタコ(明石市)
日本一のタコ(マダコ)の漁獲量を誇り、毎年約1000トンが水揚げされる明石のタコ。底引き網による漁が大半ですが、一本釣りなどでも獲れます。
明石海峡の激しい潮流で育つマダコは力強い歩き方をすることから、足が太く短くなり身が引き締まるのが特徴。6~8月頃が旬と言われます。
また、小さい身が特徴のイイダコは冬場が旬となります。
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[店分布] 市内に数十店舗、県内にも広く展開
[推奨店] ありまや – 有馬温泉で様々な一品料理を楽しめる居酒屋
10.加古川かつめし(加古川市)
ご飯の上にビフカツ(牛かつ)を乗せて、デミグラスソース系のタレをかけた料理。洋皿に盛り付けて箸で食べるのも特徴のひとつです。
お店によってはビフカツではなく豚肉や鶏肉を使い、ソースも店によって味が大きく異なると言われています。
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[店分布] 加古川市56店舗、高砂市4店舗、加西市1店舗、神戸市1店舗、他
[推奨店] 本家かつめし亭 – 兵庫県産黒毛和牛のかつめし
11.高砂にくてん(高砂市)
神戸市発祥の重ね焼きお好み焼き「にくてん」は神戸市での提供店は少なくなり、一方でこれをB級グルメ「高砂にくてん」として展開するのが高砂市です。
じゃがいもが入るのが高砂ならでは。薄く延ばした生地に、じゃがいも、キャベツ、醤油ベースのすじコン(牛すじ肉とこんにゃく)を乗せて焼くお好み焼きです。
他の具材は各店のメニュー次第で、もとは別で作っていたおでんの具を入れるようになった歴史も。出来上がり時に半分に折りたたんでからソースをかけるお店もあります。
名前の由来は「肉と天かすを入れるから」「重ね焼きでてっぺんに肉を乗せるから」など、諸説あります。
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[店分布] 高砂市13店舗、加古川市2店舗
[推奨店] お好み焼き にしき – 高砂駅から徒歩圏内で楽しむにくてん
12.姫路おでん(姫路市)
生姜(しょうが)醤油で食べる、姫路おでん。おでんの上から生姜醤油をかけるタイプと、小皿に生姜醤油を入れておでんを漬けて食べるタイプがあります。
使用される生姜醤油は、主に濃口醤油を使用して擦りおろした土生姜を入れて作るもの。みりん、日本酒を入れ、配合を工夫する専門店もあります。
姫路ならではの独自のおでんタネも魅力。地元産の「かんべえレンコン棒」「お城こんにゃく」に加えて、牛すじとジャガイモを練り込んだ団子「牛頭だんご」も。
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[店分布] 市内に36店舗以上
[推奨店] 酒饌亭灘菊 – 酒蔵が運営する居酒屋でおでんの定食やお酒を
13.アーモンドトースト(姫路市)
アーモンドバターを塗った分厚いトーストの表面をこんがり焼いた、姫路の喫茶店の定番メニューとして特にモーニングで人気の一品。
アーモンドはチップ状で出すお店や、細かく砕いたバターペーストを塗って出すお店など様々。
個人店だけでなく、ムッシュ、待夢、明日香など喫茶チェーン店でも扱われています。
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[店分布] 市内に十数店舗
[推奨店] 明日香 飾磨店 – アーケード街のチェーン喫茶店でゆったり
14.播州赤穂塩ラーメン(赤穂市)
赤穂(あこう)の代表的な特産は「塩」で、瀬戸内海で古くから塩の製造が行われてきた歴史があります。
特産の赤穂塩を活かしたご当地グルメとして登場したのが、播州赤穂(ばんしゅうあこう)塩ラーメンです。
各店が工夫をこらしたダシに赤穂塩が合わさり、具材もお店によって様々です。
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[店分布] 市内8店舗ほど
[推奨店] 赤穂飯店 – 卵と肉団子が入った塩ラーメン
15.播州ラーメン(西脇市)
全国的に珍しい「甘いスープ」が最大の特徴となる、県央の播州地方(西脇市周辺)で定番のラーメン。基本は醤油ラーメンですが、白濁豚骨醤油ラーメンのお店などもあります。
スープの甘さはタマネギなどの野菜から出るものだとか。具材やダシはお店次第ですが、青ネギ、メンマ、海苔、もやしという醤油ラーメンの定番具材を用いるお店が多いです。
かつて西脇大橋のたもとにあった西脇大橋ラーメン(現在は西脇小学校前へ移転)が発祥と言われ、播州織に従事する女性のために考案した甘いスープが由来です。
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[店分布] 西脇市、加西市などに十数店舗
[推奨店] 西脇大橋ラーメン – 播州ラーメンの代表的な店
16.おの恋ホルモン焼きそば(小野市)
昭和30年代に小野市内の焼肉店で作られ始めたと言われる「ホルモン焼きそば」。小腸などのホルモンを鉄板で焼いた後に、焼きそばを投入して炒めた締めのメニューとして人気に。
小腸から出る油の独特な甘みと、ピリ辛な特製のタレを使用してツルッとした食感になる焼きそば麺を特徴としたグルメ。
昔から金物や算盤を作る職人に親しまれてきたグルメで、近年ではB級グルメとして広めるために「おの恋ホルモン焼きそば」と名付けて展開。焼肉店やお好み焼き店で楽しめます。
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[店分布] 小野市に十数店舗
[推奨店] お好み焼き 小町 – ねぎコロ焼きやホルモン焼きそばが名物
17.佐用ホルモン焼うどん(佐用町)
具材にホルモンの各種部位を使用して鉄板焼きにした焼きうどん。
B-1グランプリ準優勝の津山グルメのイメージが強いですが、古くから美作地方の郷土料理として佐用(さよ)町にも提供店が多いです。
精肉の出荷が多い美作地方にて、余った部位となるホルモンをうどんに使用したのが始まり。タレにつけて食べるお店もあれば、タレをかけて炒めるお店もあります。
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[店分布] 佐用町10店舗ほど
[推奨店] 焼肉 新さよ – 調理用鉄板を囲むカウンター席でうどんや焼肉を
18.鮎料理(佐用町)
西播磨地域の名物として清流「千種川」で獲れる鮎(あゆ)。旅館や民宿も点在する土地柄で鮎料理を楽しめるお店が多いエリアです。
天然鮎しか扱わないお店もあり、時期としては6~9月頃。6月の鮎漁解禁日が設定されています。
他にもアマゴ、ウナギなども扱うお店があり、佐用町は川魚の宝庫です。
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[店分布] 佐用町、宍粟市で数店舗ほど
[推奨店] 若鮎荘 – 立ち寄り飲食も可能な旅館で夏は鮎料理が名物
19.ひねポン(県西全域)
兵庫県西となる播州エリアでは鶏の卵を得る目的で養鶏が行われる中で、卵を産まなくなった年老いたメスの鶏「ひね鶏」を使用した鶏肉料理のひとつとして「ひねポン」があります。
若鶏の柔らかい肉とは異なり「ひね鶏」は肉質が極端に硬いことから食用には不向きながら、試しに炙ってポン酢で和えてみると独特の旨みがあることから播州名物に。
姫路など播州エリアの居酒屋で提供するお店が多く、神戸にも提供店が多々あります。店によって味付けなどは異なり、薬味もネギなどが一般的ですがこれも店次第。
冷やして提供するのが一般的のようで、あらかじめ調理してサッと出せる居酒屋メニューとしても重宝されています。
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[店分布] 県全域で100店舗以上
[推奨店] 夢や – 姫路の大衆酒場でひねポンあり
20.笹うどん・茶うどん(県西全域)
兵庫県西となる播州エリアでは、笹や茶などを麺に練り込んだ緑色のうどんがいくつか存在。関西の透明感あるダシによる温かいかけうどんが主流で、太めの柔らかなうどんです。
加東市の三草(みくさ)地区で名産となるお茶「三草茶」は、緑茶として飲むだけでなくうどん麺に練り込んだ「三草茶うどん」として加東市の飲食店やお土産として楽しめます。
宍粟市では熊笹を使用してうどん麺に練り込んだ「笹うどん」があり、宍粟市にある道の駅などで楽しめるとともにお土産としても販売されています。
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[店分布] 三草茶うどんは加東市に4店舗ほど、笹うどんは宍粟市に1店舗ほど
[推奨店] 富勝 – 三草茶うどんのセットメニューがある食事処
D.県北(但馬)地域のグルメ
城崎温泉・出石城下町・餘部橋梁のある県北地域(丹波篠山・丹波・豊岡・養父・朝来・香美・新温泉)のご当地グルメを紹介。
21.丹波の黒豆(丹波市、丹波篠山市)
大豆(だいず)の一種である黒大豆のことで、丹波産の黒大豆は大きくて知名度が高いもの。
兵庫県内では篠山市周辺で主に生産されており、特に選抜されたブランド「丹波黒」も。霧が発生しやすく寒暖差がある気候が好条件です。
収穫は10月上旬~11月上旬で、遅い品種は12月上旬頃まで収穫可能。砂糖と醤油を使った煮豆が定番で、おせち料理にも使われます。
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[店分布] 丹波篠山エリアに数十店舗(販売店含む)
[推奨店] アリス 篠山インター店 – 黒豆プリンが有名な喫茶系ケーキ屋
22.丹波の黒枝豆(丹波市、丹波篠山市)
幻の枝豆と呼ばれる、丹波黒豆の枝豆。黒豆の実が黒く色づく前に収穫した、実が黒ずんでいるのが特徴の枝豆です。普通に茹でて食べます。
10月中旬~下旬のわずか2週間ほどの期間しか食べられないことから、篠山エリアに出向く車の渋滞ができるほど。
収穫時期に個人農家がテントを構えて販売する光景もある、篠山ならではの風物詩です。
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[店分布] 丹波篠山エリアに数十店舗(販売店含む)
[推奨店] 恵泉 – 夕食でオーダーできる黒枝豆はホックリ旨い
23.篠山ジビエ、焼きぼたん(丹波市、丹波篠山市)
山や土地の豊かな丹波篠山エリアは、猪肉の3大猟場と言われる古くから猪(いのしし)がよく獲れる土地。ジビエの中でも鹿などではなく猪肉に特化したエリアです。
猪肉専門店や旅館など猪肉文化を守り育てていることから、今もご当地の味として沢山のお店が猪料理を扱っています。
ソーセージ、ベーコン、ハムなど豚肉に近い味わいと食べ方で楽しめて、猪丼などで提供するお店も。火を通した「焼きぼたん」と称して提供するお店も多いです。
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[店分布] 丹波市、篠山市に12店舗以上
[推奨店] 恵泉 – 夕食でジビエも少し出てくる落ち着きある旅館
24.篠山ぼたん鍋(丹波市、丹波篠山市)
猪肉の3大猟場とされる丹波篠山エリアの中でも、篠山は「ぼたん鍋発祥の地」として猪肉を用いたぼたん鍋が古くから親しまれています。
提供店が多く、店それぞれでダシにもこだわる鍋。魚介系のダシだけでなく、白味噌や栗味噌などオリジナリティのある鍋で猪肉や野菜類を煮込んで食べることができます。
11月~翌3月まで期間限定となっているお店も多い一方、通年提供しているお店も10店舗ほどあります。
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[店分布] 丹波エリアで旅館や飲食店が35店舗ほど
[推奨店] 一休庵 – 冬にぼたん鍋を楽しめる十割蕎麦の蕎麦屋さん
25.丹波地鶏(丹波市、丹波篠山市)
丹波エリアの広範囲で育てられた地鶏で、明るくて風通しの良いゆったりとした鶏舎で、適度に動き回り長期飼育された鶏です。
食感の良さにコクのある旨みを持った肉質が特徴で、ワクチン以外の投薬を行わない安全性も取り入れている鶏肉です。
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[店分布] 丹波篠山エリアに十数店舗
[推奨店] 恵泉 – 夕食で地鶏の小鍋を楽しめる旅館
26.丹波の栗(丹波市、丹波篠山市)
丹波、篠山地方で栽培される「オウグリ」と呼ばれる栗で、代表的な品種名としては銀寄(ぎんよせ)というもの。
丹波の気候と土壌が生育に適しており、古くから幕府などへの献上品やお祝い事に重宝されて現在でもおせち料理の定番となる栗です。
大きめの実は柔らかくて甘みがあるのが特徴で、消化の良さにも定評があります。飲食店での提供時期は9月下旬から10月下旬まで1か月間ほどと短いです。
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[店分布] 丹波篠山エリアに30店舗ほど
[推奨店] 旬彩料理と甘味 さくら – 庭のあるレストランで秋の栗料理
27.播磨の煎餅(朝来市)
煎餅工場や店舗が賑わう播磨エリア。
日本一のおかき処と称して無料コーヒーで話題となった「播磨屋本店」や、種類豊富な試食を楽しめる「海鮮せんべい但馬」が二大メーカーです。
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[店分布] 朝来市で数店舗ほど
[推奨店] 海鮮せんべい但馬 – 煎餅試食にアイスクリームなどもある工場
28.出石皿そば(豊岡市)
一口サイズの蕎麦を白地の小皿に盛って並べた、出石蕎麦の皿そば。10枚、15枚、20枚と食べたい量に応じて皿数を指定し、小皿の並んだ姿も楽しめる蕎麦です。
1706年に信州上田から国替えとなった城主の仙石氏により伝来したとされ、仙石氏のお供のそば職人の技法を従来の出石の技術に加えて誕生。
その後に出石焼きが作られ始め、出石焼きの小皿に盛るスタイルが確立されました。現在も約50軒ほどの蕎麦屋が並ぶ関西屈指の蕎麦処です。
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[店分布] 出石町に加盟店36店舗、他あり
[推奨店] 松福堂 辰鼓楼店 – 明るく広い店内で皿そばを楽しめる店
29.香住ガニ(香美町)
県北の香美町にある香住漁港は、カニの漁獲地として有名。特に「香住ガニ」は、ベニズワイガニの中でも香住漁港で水揚げされる山陰屈指のブランドです。
栄養豊富な日本海の海洋深層水で育つ香住ガニは、身がしっかり詰まっていながらみずみずしさがあって甘みが強いのが特徴。
香住ガニは毎年9月1日が解禁日で、9月~翌5月末まで楽しめます。香住ガニ以外でも、冬に楽しめる「松葉ガニ(ズワイガニ)」や「香住港まつばがに」「柴山がに」も揚がります。
温泉旅館でカニを食べる定番地でもあり、食べ方も多彩。カニのしゃぶしゃぶで、カニの甲羅を皿にしてカニミソを入れて食べるのがひとつの人気。
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[店分布] 町内に十数店舗
[推奨店] KAN-ICHI – 海を眺めながら魚介類を楽しめるレストラン
30.但馬牛(県北エリア)
日本三大和牛のひとつ、但馬(たじま)牛。兵庫県産で歩留等級B以上の黒毛和種の和牛を「但馬牛」「但馬ビーフ」と呼ぶことができます。
兵庫県内、特に県北の飲食店で広く提供されている但馬牛。ステーキ、牛丼、牛肉そばなど色々な食べ方で楽しむことができます。
香美町では但馬牛と香美町産のお米を使った寿司「但馬牛寿司」を寿司屋や旅館のコースで出しており、店によって握り寿司、押し寿司、箱寿司など全盛期は15店舗ほどで提供。
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[店分布] 町内で数店舗
[推奨店] 尾崎屋 – 香住カニや但馬牛を楽しめる旅館
31.モサエビ、甘エビ(県北エリア)
鳥取名物とも言われますが、山陰の日本海沿いとして兵庫県北で広く提供されている猛者エビ(モサエビ)。鮮度劣化が早いことから地元のみ出回り、緑色をした海老です。
モサエビも甘エビに近い味わいと食べ方で楽しめるほか、浜坂漁港などでは従来の甘エビも名物のひとつ。甘エビ丼として楽しめるお店もあります。
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[店分布] 県内で多数
[推奨店] みさきや – 浜坂にある居酒屋でモサエビ丼あり
E.淡路島のグルメ
あわじ花さじき・洲本城・鳴門岬のある淡路島(洲本・南あわじ・淡路)のご当地グルメを紹介。
32.生しらす丼(淡路島)
大阪湾の大阪府、紀伊水道の和歌山県だけでなく淡路島で獲れるしらすは茹でずに生で食べられるほど新鮮で、丼のご飯に乗せて「生しらす丼」として食べるのが定番のグルメ。
淡路島の北端にある岩屋港から出航する船で、明石海峡が主な漁場。加えて鮮度の良さを目利きする職人、瞬間冷凍による保存、競りを飛ばす先取り方式で新鮮なまま。
全国漁業連合会から「兵庫県プライドフィッシュ」に認定された商品で、淡路島の全3市それぞれの飲食店で様々な具材と盛り付けで楽しめます。
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[店分布] 淡路島に71店舗ほど
[推奨店] 渡舟 – 観光雑誌に載り昼時は満席になる海鮮料理店
33.淡路島玉ねぎ天ぷら(淡路島)
淡路島の名産となる野菜といえば「玉ねぎ」で、特に定番の食べ方として衣を付けて揚げる「玉ねぎ天ぷら」が淡路島ならではのグルメ。
お店によって輪切りや角切りなど切り方が異なり、オニオンリングタイプもあります。明るい薄衣でサックリ揚げるお店や、すり身で魚天として揚げるお店も。
瀬戸内海の気候で育つ淡路島の玉ねぎは、年間を通して収穫できます。3~5月の早生(わせ)、5~7月の中生(なかて)、6月~翌3月の晩生(おくて)の3種類に大きく分類されます。
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[店分布] 淡路島に十数店舗
[推奨店] 麺乃匠 いづも庵 – つけ汁うどんに丸ごと玉ねぎ天
34.あわじ島バーガー(淡路島)
淡路島の自然が産んだ食材を使用し、島内の飲食店のみで提供されるご当地バーガー。
淡路ビーフ、玉ねぎ、レタス、キャベツ、トマト、タコや鯛など淡路島の名産品は色々あり、お店ごとのレシピで淡路島の味を楽しめます。
パティ(肉)は挽肉タイプで焼き上げるお店もあれば、バラ肉や揚げ物を挟むお店も。キュウリや玉ねぎのピクルスを使用するお店もあります。
バンズ(パン)にもこだわり、ソースもトマト使用など各店オリジナルで味わえます。
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[店分布] 淡路島に13店舗ほど
[推奨店] オニオンキッチン – グランプリ受賞バーガーの店
まとめ
海のタコから山の地鶏やジビエまで、魚や肉それぞれに特徴がある兵庫県。瀬戸内海と日本海の双方を持つ県としての魅力を楽しめます。
以上、兵庫県全般のご当地グルメ特集でした。