奈良県のご当地グルメ26種類!B級名物と有名食べ物

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にゅうめん

東大寺、春日大社を筆頭に神社仏閣の名所が多い奈良県。

柿の葉寿司、吉野葛、三輪そうめん、など素材を活かしたグルメが多く、薄味であっさり上品にいただく味覚で京都と似た文化を感じます。

今回は奈良県の旅行者に向けて、奈良県の飲食店で楽しめるご当地グルメを紹介します。

セシモ コイ

旅行先の昼食や夕食で立ち寄るお店をすぐに見つけられるよう、各グルメの提供店一覧と筆者おすすめ店も掲載しました!

奈良県のグルメ分布図

奈良県のグルメはこんなに豊富!番号順に紹介していきます。

奈良県グルメ分布図(左半分)奈良県グルメ分布図(右半分)
この地図画像はクリックすると左右半分ずつ拡大表示します。

A.奈良県全域のグルメ

まずは、県全域で楽しめるグルメを紹介します。

01.柿の葉寿司(県全域)

柿の葉寿司写真 三輪そうめん山本の店舗併設「三輪山本」で柿の葉寿司

酢飯に鯖や鮭の切り身を乗せて、柿の葉で包んで押し固めた寿司。柿の葉を取り除いてから食べます。

かつて紀州藩の漁師が船で紀ノ川上流から大和へ流していた歴史があり、和歌山県の名物ともされていますが奈良県で知名度が高いものです。

保存食として日持ちさせるため、殺菌効果のある柿の葉でくるんだとか。風味も上がり塩気も和らぐとも言われています。

お土産としての専門店販売のお店が有名ですが、観光向けの郷土料理飲食店では定番の一品。鯖と酢のバランス感が良く、冷たくしっとり味わえます。
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[店分布] 奈良県全域に数十店舗
[推奨店] 三輪山本お食事処 – 三輪そうめんと柿の葉寿司を上品な店内で

02.茶がゆ(県全域)

茶がゆ写真 吉野山の参道途中にある「西澤屋」でセットの茶粥

茶粥(ちゃがゆ)とは、日本茶で白飯を炊いて作るお粥(おかゆ)の一種。古くは僧坊の食事として始まったとされており、庶民の朝食へと広がったものとされています。

西日本で広く扱われる茶粥ですが、特に奈良茶粥(大和茶粥)は1200年以上前から食べられていたと言われる古くから知名度の高い奈良名物です。

奈良茶粥は、ほうじ茶を使用して炊くのが一般的。水分が多くサラリとしているのが特徴で、具材なくシンプルに漬物や柿の葉寿司などを添えて食べるのが定番です。

文化的には朝ごはんで食べるものとして旅館の朝食で付くことも多々ありますが、観光として昼や夜でも普通に提供する飲食店も多いです。

あっさり薄味で塩気のない味なので、他のおかずを添えて楽しめるセットがオススメ。後味良く、腹八分が心地よいです。
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[店分布] 奈良県全域に100店舗以上
[推奨店] 西澤屋 – 吉野山の道中で麺類や柿の葉寿司に茶粥も

03.にゅうめん(県全域)

にゅうめん写真 長谷寺の門前街にある「泊瀬長者亭」のにゅうめんセット

素麺(そうめん)を温かいダシで食べる料理。全国的に食べられているものですが、奈良県が発祥の郷土料理とされています。

温かく煮ることから「煮麺」と書き、発音が訛って「にゅうめん」と呼ばれるようになったとか。

お店によって具材は異なりますが、山菜などを乗せて提供される傾向にあります。にゅうめんに適した県産の三輪そうめんが使われることも。

通年食べることができますが、冬場に温まる食べ方としてピッタリ。関西らしさのある淡いダシの汁も魅力のひとつです。
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[店分布] 奈良県全域に数十店舗
[推奨店] 泊瀬長者亭 – 長谷寺で楽しむにゅうめんと柿の葉寿司

04.大和肉鶏(県全域)

大和肉鶏写真 近鉄奈良アーケード「鶏頂天」で大和肉鶏の焼き鳥

かつて日本三大養鶏地と呼ばれ明治時代から肉質が良いと評判だった奈良県の地鶏「大和かしわ」は、ブロイラーの大量生産に押されて消滅。

その「大和かしわ」を復活、再現させるために奈良県畜産試験場が研究、試行錯誤の末に作りだしたのが現在の大和肉鶏です。

脂肪の蓄積が少なく弾力性があると言われ、様々な料理方法に適しています。

どこにでもある普通の味わいな気もしますが、柔らかくもプリっとした食感で雛鶏や手羽などが美味しかった!
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[店分布] 奈良県全域に100店舗以上
[推奨店] 鶏頂天 – 焼き鳥を中心とした屋台風の居酒屋

05.大和牛(県全域)

大和牛写真 広陵町のステーキハウス「讃良」で和牛ステーキ丼

奈良県で飼育されている黒毛和種のうち、一定の基準を満たしたブランド牛肉「大和牛(やまとうし)」。柔らかく弾力のある肉質と、小豆色の赤身にサシが入った霜降りが特徴です。

奈良はかつて大和と呼ばれていた700年ほど前から良牛の産出国のひとつ。現在は奈良県東部の東山中地域(宇陀山地、大和高原)を中心として、県内各地で育てられています。

大和牛流通推進協議会の認定を受けた県内生産農家で14か月以上飼育した、一定月齢に達した未経産雌牛と去勢牛に限定。奈良県食肉流通センターへ出荷するなど流通経路も明確化。

県内や関西の精肉店で販売されているとともに、大和牛指定登録レストランとして焼肉屋やステーキ屋などの飲食店で提供しているところもあります。

ブランド的にはあまり知名度も高くない気もしますが、県内流通を中心としているようで地元の味を楽しめます。
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[店分布] 奈良市16店舗、県内28店舗、関西14店舗、他
[推奨店] ステーキハウス讃良 – 大和牛指定登録のステーキ店

06.ヤマトポーク(県全域)

奈良県畜産技術センター推奨のデュロック種を父豚にし、大ヨークシャー種とランドレース種を交雑した三元交雑豚として強健な母豚から産まれた子豚のブランド銘柄「ヤマトポーク」。

奈良県産豚として奈良県の恵まれた自然の中にある飼育面積の広い開放的な豚舎で育てられ、臭みの原因となる動物性原料は一切使わずに穀類やパン粉などの飼料を使用。

肉の中に上質な脂肪が適度に入り、ジューシーな味わいと風味を持つのが特徴です。

こちらもブランド的にはあまり知名度も高くなく、提供店も少なめ。トンカツなどの食べ方で食べてみたい。
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[店分布] 奈良市8店舗、生駒市1店舗、香芝市1店舗、天理市1店舗、大阪府1店舗、他
[推奨店] 和風れすとらん春日 – 大和ポークなどを扱う郷土料理店

07.奈良黒米カレー(県全域)

奈良黒米カレー写真 大和郡山市「LeBENKEIカフェR/B」で黒米と大和肉鶏のカレー

古代米の黒米(くろまい)を用いた、栄養価が高くてヘルシーな奈良の名物ご当地カレーライス。

白米よりも淡白で、プツプツと弾ける弾力とモッチリとした食感の黒米。濃い味のものと相性が良く、カレーの味わいを引き立たせるのが特徴です。

白米と併用して半々2種盛りのお店もあり、カレーの具材として奈良名物の地鶏「大和肉鶏」を使用するお店もあります。

玄米や五穀米などが好きな人にはたまらない、味があるのにカレーと相性ピッタリの黒米!食感が強いぶん、美味しさを鋭く感じられます。
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[店分布] 奈良県全域に18店舗以上
[推奨店] R/B(エールベー) – LeBENKEI系カフェで黒米カレー

08.古代米スイーツ(県全域)

奈良県で特に栽培されている古代米を使用したスイーツ。黒米などの古代米は食事のご飯としてだけでなく、和洋それぞれの甘味としても飲食店やカフェで楽しむことができます。

奈良県のまほろば大仏プリン本舗で「古代米プリン」があるとともに、カフェでも「古代米おはぎ」「古代米の白玉もち」「古代米パンケーキ」などを扱うお店が少しあります。

古代米のおはぎが美味しそう!ロールケーキを扱うパン屋さんがあるなど、探してみると提供店は少なめですが特徴的です。
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[店分布] 奈良県内に十数店舗以上
[推奨店] 和カフェ モリカ – 古代米と黒米のおはぎに地元のお茶も

09.わらび餅(県全域)

わらび餅写真 山の辺の道で散策途中にある「茶房みちふく」のわらび餅

わらび餅の原料「わらび粉」の名産地と言われてきた奈良県では、古くは足利時代から奈良名物とされており醍醐天皇の好物だったという言い伝えもあるほど。

現在もわらび餅の名店が奈良や京都に存在しており、古都の和スイーツの定番。きな粉をまぶして食べるのが一般的です。

現在は収穫量などの問題で、サツマイモやタピオカのデンプンや葛粉での代用が主体。本わらび粉は本葛粉の倍の値段と言われ、本わらび粉のわらび餅は話題になるほど貴重。

わらびが採れる春の名物でしたが、涼しい口当たりから今は夏向きのデザートとなっています。

2019年から千壽庵吉宗で本わらび餅が通年販売になったとか。茶色のにごりがない透明寄りの代用わらび餅でも、きな粉をまぶした上品な甘さは充分美味しいものです。
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[店分布] 奈良県全域に100店舗以上
[推奨店] 茶房みちふく – ハイキング途中で民家庭の癒し系なわらび餅

10.大和茶スイーツ(県全域)

大和茶スイーツ写真 橿原市のカフェ「ハックベリー」で大和茶チョコチーズケーキ

奈良県東北部の大和高原一帯で栽培、生産される日本茶「大和茶(やまとちゃ)」。日照時間が短くて昼夜の温度差が大きいことで、甘みある茶葉に仕上がります。

品種としては一般的な「やぶきた」だけでなく、奈良県の在来種を品種改良した「やまとみどり」も栽培されています。

お茶として飲むだけでなく、奈良県では大和茶を使用したスイーツを楽しめるお店もあります。大福、ケーキ、アイスクリーム、ソフトクリームなど色々。

抹茶タイプの緑色が美しい甘味もあり、大和茶の和紅茶を添えて楽しめるお店も。
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[店分布] 奈良県全域に数十店舗
[推奨店] GRAN CHA – 大和茶の大福が名物でカフェもあり

11.大和野菜(県全域)

奈良県(旧大和国)産の野菜のうち、戦前から県内で生産されている品目で地域独自の栽培方法や特徴を持つもの。奈良県農林部が認定した野菜のみ「大和野菜」を名乗れます。

指定された大和野菜は20種類あり、大和の伝統野菜として「宇陀金ごぼう」「大和いも」「千筋みずな」「黒滝白きゅうり」「花みょうが」など根菜から葉物まで様々。

また、大和野菜に指定されていない独自の野菜も多く「今市かぶ」「大和細葱」「大和本長なす」など県内ならではのブランド野菜が色々とあります。

大和野菜を使用した料理として創作メニューなどを用意する飲食店も多々あり、色々な食べ方で楽しむことができます。

JAの農産物直売所で手に入るほか、野菜カレーなど飲食店でも色々な楽しみ方があるみたいです。
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[店分布] 奈良県内に100店舗以上
[推奨店] 串焼きやまと 近鉄奈良店 – 大和野菜と串焼きが名物の居酒屋

12.かすうどん(県全域)

かすうどん写真 新庄プラザ沿いで閉店した「心城うどん」のうどん

大阪の南河内地方で昔から食されてきた郷土料理「油かす」を用いた「かすうどん」は、奈良県でも広く展開されている名物です。

牛の腸を油でじっくり時間をかけて揚げると、余分な油分が抜けて旨味が凝縮された肉が出来上がります。

外はカリッと香ばしく、中はプルッとした歯触りが特徴です。(写真は油かす無しの素うどん)

名店やチェーン店もあり、大阪だけでなく奈良でも定番の味です。
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[店分布] 奈良県全域に数十店舗
[推奨店] 加寿屋 JR奈良駅前店 – かすうどんの名店KASUYAの味

B.県北(北和)地域のグルメ

東大寺大仏・生駒山上遊園地・郡山金魚資料館のある県北地域(奈良市・生駒・大和郡山・天理・山添)のご当地グルメを紹介。

13.大和焼きそうめん(奈良市)

三輪そうめんの生そうめんを用いて、奈良県の特産となる地鶏「大和肉鶏」でとったダシを絡ませて焼いた独特の「焼きそうめん」。

そうめんを硬めに茹でてからダシを染み込ませて味を付けて、スパイスなどで味を調整。具材として大和肉鶏を乗せ、店によりキャベツやニンジンなどの野菜を使用。

奈良市大宮町の焼き鳥店「ごちどり」が開発したメニューで、2011年5月の「ならB級グルメ決定戦」で優勝。現在は、奈良市や天理市の十数店舗で提供されています。

焼きビーフンのような見た目で、旨みある鶏ガラの味わいで楽しめそうな麺料理。大和肉鶏の素敵な食べ方です。
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[店分布] 奈良市や天理市に十数店舗
[推奨店] やたがらす 奈良店 – 近鉄奈良駅近くで焼きそうめんや色々な居酒屋料理

14.おばんざい料理(奈良市)

おばんざい料理写真 ならまち「カナカナ」で自然食の総菜のカナカナごはん

京都市と同じく古都として風情のある奈良市では、家庭的な総菜「おばんざい」や添加物不使用の「自然食」を提供する食事処が多いです。

小鉢をたくさん並べて色々な素材を楽しめるのも特徴のひとつで、季節の食材や彩りのある見た目もある古都ならではの食事です。

市内でも「ならまち」などで町屋を活用した和の雰囲気が魅力となるお店があり、風情のある空間でランチ提供店も多く見かけます。

ヘルシーさと後味の良さがあり、自然体の素材らしさを感じさせる味。五穀米などでご飯を出してくれるお店もあり、和の空間でより美味しく感じます。
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[店分布] 奈良市を中心に数十店舗
[推奨店] カナカナ – 古民家を改装したカフェで自然食ランチを

15.生駒たつた揚げ(生駒市)

鶏肉に衣を付けて揚げる、竜田揚げ。小麦粉と片栗粉を使用する唐揚げと異なり、片栗粉のみで衣付けするのが一般的でサクサクとした衣の食感が特徴です。

下味として醤油に漬けた鶏肉の赤い色が、生駒山から流れる「竜田川(たつたがわ)」の波に浮かぶ紅葉と似ていることから「竜田揚げ」と名付けられたと言われます。

この名前の由来となる竜田川流域のひとつとなる生駒市で、生駒のご当地グルメとして「たつた揚げプロジェクト」を立ち上げて市内の多くの飲食店で提供を開始。

通常の一品や定食として提供するお店が多い一方、カレー、ホットドッグ、ハンバーガーのお店も。大半が鶏肉使用ですが、サバやサンマを用いた竜田揚げのお店もあります。

全国的に食べられている竜田揚げではありますが、こだわりの味付けを居酒屋などで楽しんでみたい。お寿司屋さんの海鮮竜田揚げも気になる!
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[店分布] 生駒市に34店舗ほど
[推奨店] 友遊由 – 生駒山でプレートランチの竜田揚げ

16.天理ラーメン(天理市)

天理ラーメン写真 天理市「天理スタミナラーメン屋台」の天理ラーメン

天理市のご当地ラーメン。トンコツ、鶏ガラをベースとしたダシに醤油タレを使用し、炒めた白菜、豚肉、ニラなどの具材が乗ります。

辛くて濃厚コッテリで、卓上のおろしにんにくを入れるのも一興。店舗型だけでなく屋台もあり、チェーン店の「天スタ」「サイカ」が有名。

天理大学の学生や全国から集まる天理教の信者向けに作られたとも言われています。

醤油ですが味噌のようにも錯覚させる天スタの濃厚サラリのスープに白菜がピッタリきて、パンチのあるニンニクで豪快に食せる一杯!若者が集う屋台で食べるのも楽しいです。
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[店分布] 奈良県全域に数十店舗
[推奨店] 天理スタミナラーメン 屋台 – 夜のテント屋台で食べる豪快な味

C.県西(西和)地域のグルメ

法隆寺・法起寺・片岡山達磨寺のある県西地域(平群・三郷・斑鳩・安堵・上牧・王寺・広陵・河合)のご当地グルメを紹介。

17.斑鳩名物竜田揚げ(斑鳩町)

斑鳩名物竜田揚げ写真 和室ゆったりのカフェ「ZADAN」の竜田揚げプレート

生駒山から流れる竜田川の紅葉をもとに名付けられた「竜田揚げ」は、斑鳩(いかるが)が発祥の地。(諸説あり)

竜田川流域となる斑鳩町にて、商工会青年部によるご当地グルメ化の動きで3店舗から開始。現在は提供店も増えて、生駒市や生駒郡の平群町にも提供店が広がりました。

斑鳩町では提供時に紅葉の葉っぱを添えるルールとなっており、丼やカレーライスで提供するお店もあります。

法隆寺観光で食べるグルメの新定番となりつつあるようで、お腹一杯食べられるお店も。丼で食べるのが美味しそう!
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[店分布] 斑鳩町に13店舗ほど
[推奨店] ZADAN – 民家風の和室カフェで楽しむ竜田揚げ

D.県央(中和)地域のグルメ

長谷寺・橿原神宮・當麻寺のある県央地域(大和高田・橿原・桜井・香芝・葛城・川西・三宅・田原本町)のご当地グルメを紹介。

18.三輪そうめん(桜井市)

三輪そうめん写真 老舗「三輪山本」で三輪そうめんのにゅうめん

日本三大手延べ素麺と言われる、三輪素麺。農業の閑散期に兼業として製造されてきた歴史がある、そうめんです。

三輪地方はそうめん発祥の地とも言われており、奈良時代に唐(中国)から伝来した手法が用いられているとか。

細いほど高級とされ、金色の帯の「瑞垣」や黒色の帯の「誉」といった形で、束ねる帯の色で見分けがつく製品もあります。

温かいにゅうめんでも崩れにくい、細身でもしっかりした食感。
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[店分布] 奈良県全域に十数店舗
[推奨店] 三輪山本お食事処 – 三輪そうめんを販売と飲食店で

19.ぼたん餅(桜井市)

ぼたん餅写真 長谷寺参道「井上ぼたん堂」で焼き餅と草もちを1個ずつ

ぼたんの名所として名高い長谷寺(はせでら)の参道の数店舗で売られている、ぼたん餅。

一般的なぼたん餅(ぼた餅)とは異なり、長谷寺名物のぼたん餅は小豆餡をヨモギ生地で包んだ草餅です。お店によっては草餅の呼び名で販売されています。

編み笠の形や平たい形で提供され、お店によっては表面に焼きを入れて出してくれるところもあります。1個単位で購入できます。

ヨモギ生地の草香る豊かな味わいに、つぶあんがピッタリ。個人的には焼かずにもっちり生地が好きですが、焼いて食べるのもいい味です。
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[店分布] 長谷寺周辺の数店舗(花遊茶屋、白酒屋、寿屋、井上ぼたん堂など)
[推奨店] 井上ぼたん堂 – 長谷寺で食べ歩きが楽しい草餅

E.県東(東和)地域のグルメ

室生寺・大野寺・曽爾高原のある県東地域(宇陀市・曽爾・御杖)のご当地グルメを紹介。

20.よもぎ草餅、よもぎ焼き(県東全域)

柿スイーツ写真 室生寺で旅館も営む「栄吉」のよもぎ入り回転焼き

よもぎ草餅というと県東エリアに近い桜井市の長谷寺名物「ぼたん餅」も含めて、宇陀の名物として提供しているお店がいくつかあります。

宇陀市にある菓子舗「野口昇栄堂」や室生寺の駐車場にある「室生草もち本舗」、そして宇陀郡御杖村にある「なーちゃんの草餅の里」などがあります。

また、室生寺の駐車場にはよもぎ入りの回転焼きの店があります。

草餅の香り豊かな味わいがたまらなくて、草もちの食感はもちもち。観光で小腹がすいたときにピッタリです。
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[店分布] 県東エリアに数店舗
[推奨店] 旅館栄吉 売店 – 室生寺の駐車場近くの回転焼き店

F.県南(南和)地域のグルメ

石舞台古墳・谷瀬の吊り橋・吉野山のある南和地域(五條・御所・高取・明日香)と吉野地域(大淀・下市・吉野・東吉野・黒滝・天川・野迫川・十津川・下北山・上北山・川上)のご当地グルメを紹介。

21.柿スイーツ(五條市)

柿スイーツ写真 大和郡山市「LeBENKEIカフェR/B」で西吉野産干し柿の柿ケーキ

日本有数の柿の産地、奈良県。特に奈良県五條市は市町村単位の収穫量で日本一を誇ります。

五條市の西吉野町が産地として有名で、生産量の多い「富有柿」を筆頭に「平核無」「刀根」という品種が育てられています。

奈良では大和朝廷の時代から栽培され、名句「柿食へば鐘が鳴るなり法隆寺」が表すとおり古くから親しまれてきた果物です。

私の行ったお店では大和茶を使用したパウンドケーキで、干し柿の果肉感あるしっとり和を感じる味わい。甘さ控えめなので生クリームや甘い飲み物を添えて。
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[店分布] 五條市を中心に奈良県全域で十数店舗
[推奨店] R/B(エールベー) – LeBENKEI敷地内カフェで柿ケーキ

22.飛鳥鍋、牛乳鍋(明日香村)

飛鳥鍋、牛乳鍋写真 奈良市街のホテル「ウェルネス飛鳥路」で夕食の牛乳鍋

鶏ガラの出汁に牛乳を加えた、牛乳鍋。具材は一般的な鍋料理と大差なく、鶏肉、白菜、しいたけ、ネギ、マロニーなど様々。

牛乳特有の臭みを感じさせない味に工夫された、まろやかさとコクのあるスープ。片栗粉でとろみ付け、生姜で味を引き締める方法もあり。

飛鳥時代に唐から来た僧侶が、ヤギの乳で鍋料理を作ったのが始まりとされています。

主に宿の夕食でいただける名物ですが、立ち寄りの店舗で提供するお店も少なからず存在します。

牛乳なのにまったくクセがないダシが実に旨く、豆乳に近い味わい。鶏肉も美味しく仕上がる、個人的にイチオシの奈良グルメ。
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[店分布] 明日香村、奈良市などに十数店舗
[推奨店] ウェルネス飛鳥路 – 奈良市で大浴場のあるホテルで夕食の飛鳥鍋

23.吉野葛もち(吉野町)

吉野葛もち写真 吉野葛の製品販売大手「天極堂 奈良本店」の吉野葛もち

マメ科のツル植物「葛(くず)」の根から採れるデンプンで作る葛粉の中でも、宇陀や吉野地方で精製した葛粉は「吉野葛」として全国的に有名な葛粉ブランドです。

葛粉100%(原材料表記的には50%以上)使用したものを「本葛粉」と呼ぶ貴重なもので、ジャガイモやサツマイモなどのデンプンの混入量が多い通常の「葛粉」と区別されます。

冬の厳しい冷え込みと地下水で作る「吉野晒し」と呼ばれる製法が用いられており、この吉野葛を使用した「葛(くず)もち」が観光の名物となる甘味です。

関東や沖縄の葛もちとは材料や作り方が異なり、透明な色合いの吉野葛もちはコシと粘りが特徴。

上品ではありますが、味が弱くて甘みが足りない気も。柔らかくてなめらかさと涼しさを感じさせる、わらび餅に近い感じ。
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[店分布] 吉野町、宇陀市、奈良市などに十数店舗
[推奨店] 天極堂 奈良本店 – 葛うどんや葛もちの販売に飲食店も

24.吉野葛きり(吉野町)

吉野葛は葛もちとして食べるほかに「葛きり」として食べるのも定番のひとつです。

吉野葛を使用して麺状(ところてん状やきしめん状)にした「葛きり」は、黒蜜や甘い砂糖水の蜜で食べる甘味としてのデザート。

柔らかい状態で販売されているものや乾麺タイプで熱を通して柔らかくする製品も。奈良県の飲食店で提供するところもあり、葛もちと葛きりの両方があるお店も多々あります。

ツルッと冷ややかに食べられて、ほのかな甘さの砂糖水で食べる上品な美味しさ。
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[店分布] 吉野町、宇陀市、奈良市などに十数店舗
[推奨店] 八十吉 – 吉野葛の販売とテラスカフェで甘味を楽しめる店

25.吉野葛うどん(吉野町)

吉野葛うどん写真 売店兼飲食店「天極堂 奈良本店」の吉野葛うどん

和菓子に多く用いられる吉野葛ですが、小麦粉に吉野葛を練り込んで作るうどんも名物のひとつ。

また、スープにも吉野葛を使用して提供するお店もあり、あんかけのようにトロリと滑らかな仕上がりです。

ツルリと滑らかで柔らかい葛うどんは、口当たりと喉越しが良いもの。薄味でトロリとした汁でまったり食べる、上品なうどんです。
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[店分布] 奈良県全域に数十店舗
[推奨店] 天極堂 奈良本店 – 吉野葛を使用したうどんや葛もちの食事処

26.桜スイーツ(吉野町)

桜スイーツ写真 吉野駅前の観光売店「近藤商店」のさくら&よもぎソフト

ロープウェイの駅から桜並木の峠道を経て金峯山寺へと続く参道には、桜を用いたスイーツが多数用意されています。

桜ようかん、桜もち、桜ソフトなど多彩で、特に花見の季節には大混雑する参道で様々な桜の味覚が並びます。

桜もちの香り高い味わいも良くて、さくらソフトクリームも美味しい!
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[店分布] 吉野町に十数店舗
[推奨店] 近藤商店 – 吉野駅前で桜時期の定番ソフトクリーム

まとめ

飛鳥時代、平城京の時代を象徴する、昔ながらの名物が多い奈良県。全般的に薄味のグルメが多く、素材そのものを活かした料理が多い傾向にあります。

奈良県は、奈良市、大和高田市、大和郡山市、橿原市、五條市、御所市、生駒市、香芝市、葛城市、宇陀市など色々な市があるものの、各市単位の名物が少ない印象。

また、今回紹介した特定の市の名物についても、広く奈良県全般で提供される傾向にあるため奈良駅周辺で食べることができるものも多いです。

以上、奈良県全般のご当地グルメ特集でした。

記事を書いた人&運営者
運営者顔画像
セシモ コイ (瀬下 恋衣)
趣味の国内旅行ライター

観光1,000日超の国内旅行マニア。一眼レフで撮影した花や絶景の写真を活用して当旅行サイトを運営。

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