日本三景で島々のある松島海岸をはじめとして、太平洋の海岸沿いに石巻や気仙沼などの見どころがある宮城県。
伊達政宗ゆかりのスポットがある仙台市に、蔵王や鳴子など温泉もある山岳地帯も豊かな自然がたくさんあります。
今回は、インスタ映えするフォトジェニックな宮城県の絶景を紹介していきます。
セシモ コイ
目次
A.県央(仙台)地域の絶景
青葉城・秋保大滝・松島海岸のある県央地域(仙台・富谷・塩竈・多賀城・名取・岩沼・大和・大郷・大衡・七ヶ浜・利府・松島・亘理・山元)の絶景スポットを紹介。
01.瑞鳳殿(仙台市)
仙台市街で見ごたえがあるスポットといえば「瑞鳳殿(ずいほうでん)」。江戸時代の仙台藩主の墓所として、武将で初代藩主の伊達政宗などが埋葬されています。
いわゆる日本風の墓石ではなく、中国風の派手さを感じさせる桃山文化の霊廟(れいびょう)。お寺のようなたたずまいで、隣接した「瑞鳳寺」の脇から伸びる階段の先から入場します。
精巧な彫刻と色彩豊かな塗り物が施された建物の見事さが見どころで、門構えなど廟の周辺の造りなども整えられています。
[住所] 宮城県仙台市青葉区霊屋下23-2(地図)
02.輪王寺(仙台市)
仙台市の市街地にある曹洞宗の寺院「輪王寺」。四季折々の花が咲く池泉回遊式庭園を持ち、伊達家ゆかりの地となるお寺です。
見どころのひとつは「山門から本堂へと向かう道」。山門をくぐると緑のトンネルが続き、途中から石段となり本堂へと続きます。左右には地蔵や石碑などが並んでいます。
山門から本堂までは自由に入れて、庭園のみ300円の有料拝観。小さめながら東北有数の庭園とも言われており、池のスイレンや初夏の花しょうぶが咲いて三重塔がそびえます。
[住所] 宮城県仙台市青葉区北山1-6(地図)
03.松島海岸 福浦島(松島町)
日本三景のひとつ「松島」は海岸から見える多数の島々が特徴的で、その中で徒歩で橋を渡って行くことのできる「福浦島」が散策ルートとしてピッタリ。
赤い欄干の橋を渡ると、島の西側に約300メートルほどの遊歩道があります。木々に覆われた散策路で茶屋と弁財天があります。
特に大きな施設があるわけではないですが、展望地から経ケ島や亀島などを見ることができるビュースポットが売りです。
[住所] 宮城県宮城郡松島町松島仙随39-1(地図)
B.県南(仙南)地域の絶景
白石城下町・蔵王御釜・七ヶ宿ダムのある県南地域(白石・角田・川崎・村田・柴田・大河原・蔵王・七ヶ宿・丸森)の絶景スポットを紹介。
04.白石武家屋敷(白石市)
白石駅の西に位置する「白石城」は益丘公園として公園化されており、野球場や白石城歴史探訪ミュージアムがあるとともに復元された城郭を見ることができます。
公園の周囲にあるお堀は低くて、夏は梅花藻(ばいかも)の草が水面下をそよぎ白い花が咲く時期もあります。民家もあり散策路にもなるお堀で、公園へと入る橋もあります。
[住所] 宮城県白石市西益岡町5-40(地図)
05.西根田んぼアート(角田市)夏季限定
全国に数十箇所ある田んぼアートは稲が育つ夏に見頃となる名物で、角田市でも「西根田んぼアート」として毎年異なる絵柄で田んぼアートが作られます。
宮城県出身のフィギュアスケート選手、羽生結弦氏を描く田んぼアートが名物。木で造られた展望台があり、高い位置から見下ろすことで絵柄を見ることができます。
[住所] 宮城県角田市高倉内田(地図)
06.蔵王の御釜(蔵王町)
本日の蔵王山頂。
お釜はキレイに見えてます😊
風が少し冷たいです。#蔵王 #蔵王山頂 #お釜 #御釜 pic.twitter.com/u93oYM8Mlm— 蔵王山 (@Zaozan_Zaosan) 2020年5月27日
山形県との県境に位置する山岳地帯の蔵王。蔵王刈田エリアにはリフトがあり、リフト山頂駅から見えるのが火山湖の「御釜」です。
火山のカルデラ内に溜まった水は天候によってエメラルドグリーン色や瑠璃色に変化し、山岳の湖として観光雑誌にも載る定番の風景です。
[住所] 宮城県刈田郡蔵王町遠刈田温泉倉石岳国有地(地図)
07.弘法の噴水(丸森町)
県南で阿武隈急行が走り阿武隈川が流れる緑豊かなエリアで、第二阿武隈川橋梁の近くに岩場から噴水が出る「弘法の噴水」という場所があります。
道が狭くて来訪に気を遣う部分はあり、路肩に車を停めるスペースは一応あります。阿武隈川の景色を楽しむポイントのひとつです。
[住所] 宮城県伊具郡丸森町(地図)
C.県北(大崎)地域の絶景
鳴子温泉・栗駒山・森舞台のある県北地域(大崎・加美・色麻・涌谷・美里・栗原・登米)の絶景スポットを紹介。
08.鳴子峡(大崎市)
夏の鳴子峡 pic.twitter.com/No2DZXEt3P
— 仙人だ〜Z🔥 (@kou5855) 2023年6月30日
国道47号沿いで鳴子温泉より西に位置する「鳴子峡」は、紅葉の名所として有名なスポットで春や夏にも緑豊かな風景を楽しめます。
国道沿いに駐車場付きの「鳴子峡新展望台」や「鳴子峡レストハウス」があり、峡谷に「大谷橋」や「大深沢橋」が架かった光景は観光雑誌にもよく載る有名な構図です。
レストハウスではソフトクリームなどが売られており、遊歩道もあります。
[住所] 宮城県大崎市鳴子温泉尿前(地図)
09.鬼首かんけつ泉(大崎市)
県北の鳴子温泉から車でさらに奥地へと行くと「鬼首(おにこうべ)温泉」があり、温泉地の見どころとして「鬼首かんけつ泉」があります。
間欠泉(かんけつせん)というのは数分おきに地面から直上へ噴き上がる温泉の一種で、勢いよく湯しぶきが噴出する姿がダイナミックです。弁天と雲竜の2箇所で噴出。
付近には「地獄谷遊歩道」があり、自然豊かな渓谷を舗装された歩道から見ることができます。
[住所] 宮城県大崎市鳴子温泉鬼首吹上12(地図)
10.薬莱神社里宮(加美町)
ハーブや花を楽しめる「やくらいガーデン」や日帰り温泉「やくらい薬師の湯」から車で近く、セットで来訪するのが便利な神社「薬莱(やくらい)神社」。
737年(天平時代)頃に創建された、歴史ある神社。出羽国(山形県)に至る道路を作った直後に疫病が流行し、身を守るための守護神を祀った神社とされています。
神社の山門が茅葺になっている点や、足や胴の太めな狛犬など見どころはいくつかあります。そして、付近の田んぼから神社の鳥居を遠く見渡す構図も神聖なものです。
[住所] 宮城県加美郡加美町上野目大宮7(地図)
11.長崎の水車(栗原市)
田園風景の中で回転する木造の水車がある、マイナーでマニアックなスポット。間伐材を使用した6連水車は長崎川沿いにあり「長崎の水車」と名前が付いています。
古く木材が劣化した3連水車に加えて、最近製作された3つの水車。直径4メートルほどの大きさで、栗原市で伐採した杉の間伐材を活用して作られたものです。
森林資源の有効活用を示すシンボルとして、農林中央金庫が地元の市民団体と協力して製作。国道398号沿いにあり、飲み物の自動販売機がある駐車スペースに車を停めて鑑賞できます。
[住所] 宮城県栗原市一迫萩生(地図)
12.浅布渓谷(栗原市)
栗原市の花山湖から山形県方面へと向かう国道398号沿いで、エメラルドグリーンの一迫川が流れる渓谷「浅布渓谷」が小さな名所となっています。
国道398号沿いに砂利の駐車場があり、3台ほど駐車できます。駐車場からは右手に民家が見えてもそのまままっすぐ進むと、川沿いまで行くことができ散策路があります。
[住所] 宮城県栗原市一迫萩生(地図)
13.旧登米高等尋常小学校(登米市)
登米市(とめし)登米町(とよままち)の観光エリアにある「旧登米高等尋常小学校」は、かつて学校だった建物を現在は教育資料館として使用しているスポット。
バルコニーなどを有する欧風様式の学校として、戦前の学校教育の資料や当時の再現教室を見ることができます。
コの字型の建物で屋外の廊下からは柳の木も見えて、土ではなく砂利の校庭など学校よりも屋敷の雰囲気が強い名所です。
[住所] 宮城県登米市登米町寺池桜小路6(地図)
14.伝統芸能伝承館 森舞台(登米市)
登米の観光エリアで「旧登米高等尋常小学校」から徒歩圏内にある、伝統芸能を屋外で見ることができる能舞台「伝統芸能伝承館 森舞台」。
演奏や踊りが行われるメインの舞台に、登場時に使う通路がくっついた形。背景には竹やぶがあり、自然の中にある舞台です。
観客席もあるため座りながら舞台を見ることができ、イベントが行われる日もあります。
[住所] 宮城県登米市登米町寺池上町42(地図)
D.沿岸(石巻)地域の絶景
石ノ森萬画館・牡鹿半島・巨釜半造のある沿岸地域(石巻・東松島・女川・気仙沼・南三陸)の絶景スポットを紹介。
15.おしか御番所公園(石巻市)
すっかりあげるの忘れていたけれど、、
おしか御番所公園!!
めちゃよかった!!行った日、快晴で尚更よき!☀️
また行きたい!💕 pic.twitter.com/0SOTeyolNk
— Mai Saito (@TwicyM) 2019年11月16日
石巻市で太平洋に突き出た「牡鹿半島」の先端近くにある「おしか御番所公園」は、展望を楽しめるスポットとして半島ドライブの休憩ポイントにもピッタリ。
神社もある「金華山」と反対側の「網地島」という2つの離島が大きく広がり、太平洋を一望できる芝生広場を有する公園です。
[住所] 宮城県石巻市鮎川浜黒崎(地図)
16.浮見堂(気仙沼市)
気仙沼で港があり「気仙沼プラザホテル」があるエリアにて、ホテルの対岸にあり港に少し突き出た「神明崎」と呼ばれるポイント。
ここの見どころは海に浮かぶように散策路が作られている「浮見堂」。朱塗りの欄干の歩道に屋根が付いており、海を眺めるのにピッタリな場所。「恵比寿像」もあります。
歩道の先にある階段をのぼると、気仙沼の鎮守で天照大神を祀る「五十鈴神社」と気仙沼に海苔の養殖と製塩を伝えた猪狩新兵衛を祀る「猪狩神社」があります。
東日本大震災で「浮見堂」は倒壊して「恵比寿像」は津波で流失したのですが、2020年5月末に「浮見堂」の改修が完了して「恵比寿像」も三代目が新たに建てられました。
[住所] 宮城県気仙沼市魚町2-6(地図)
まとめ
以上、宮城県のフォトジェニックな観光スポットでした。