国宝や世界遺産に認定された寺社仏閣の多い奈良県。東大寺の大仏をはじめとして歴史あるお寺それぞれに見どころがあります。
一方で県南部を中心として自然が豊かなのも魅力。吉野や十津川村などに加えて、天理と三輪をむすぶハイキングコースも。
今回は、インスタ映えするフォトジェニックな奈良県の絶景を紹介していきます。
セシモ コイ
目次
A.県北(北和)地域の絶景
東大寺大仏・生駒山上遊園地・郡山金魚資料館のある県北地域(奈良市・生駒・大和郡山・天理・山添)の絶景スポットを紹介。
01.旧奈良監獄(奈良市)
東大寺から徒歩圏内にある「旧奈良監獄」。明治41年(1908年)に竣工されたロマネスク様式の正門や本館庁舎を特徴とし、当時の姿をそのままに残した施設です。
司法の近代化に沿って造られた「明治五大監獄」のひとつ。かつて少年刑務所として使用されていたもので、耐震性の問題などにより2016年度末で閉鎖。
明治維新後の政府が治外法権の撤廃を目指すにあたり、設備や環境の水準が低くて受刑者の安全確保が課題だったことから西洋を見習った監獄を建築したという背景があります。
普段は非公開で施設内には入れず、入口の正門だけを見ることができます。日付限定で館内に入れるツアーが開催されることもあります。
建物は国の重要文化財に指定されており、2024年頃には星野リゾートにより資料館やホテルなどの施設としてリニューアルされる予定。
[住所] 奈良県奈良市般若寺町18(地図)
02.鷺池(奈良市)
奈良公園や東大寺の南側には池がいくつかあり「猿沢池」が有名でアクセスしやすいですが、さらに東側の「荒池」より奥にあるのが「鷺池」です。
池には「浮見堂」というお堂があり、橋の歩道で行くことができます。無風のときは池が鏡のように空や木々を反射して、美しい姿を見せます。
池の西側は日当たりのいい歩道があり、南側には日陰となる散策路もあるため散策や撮影も趣きがあるもの。南側には庭園「瑜伽山園地」と料亭「滴翠」の門構えがあり古都の風情たっぷり。
隣接した「荒池園地」「片岡梅林」「飛火野」では、定番の鹿も多く過ごしています。
[住所] 奈良県奈良市高畑町1179
(地図)
03.山の辺の道・櫛山古墳(天理市)
歴史に残る中で日本最古の古道と呼ばれる「山の辺の道」は、三輪から奈良へと通じる道。寺社仏閣と古墳が多く残り、現在はハイキングコースとして田園風景を楽しめます。
東海道自然歩道にも指定されており、特に桜井駅から天理駅までの約16kmがメイン。途中でお寺や神社など色々な見どころがある中で、よく写真が使われるのが「櫛山古墳」。
木々に覆われた細道から池を見る構図で楽しむことができ、写真奥が「櫛山古墳」で背中側に「崇神天皇陵」があります。
池面に反射する緑が美しく、自然の豊かさを感じるスポットです。
[住所] 奈良県天理市柳本町186(地図)
B.県西(西和)地域の絶景
法隆寺・法起寺・片岡山達磨寺のある県西地域(平群・三郷・斑鳩・安堵・上牧・王寺・広陵・河合)の絶景スポットを紹介。
04.法隆寺 五重塔(斑鳩町)
推古15年(607年)に聖徳太子が建立した寺「法隆寺」といえば、五重塔が有名。日本最古の木造建築として、1,300年以上経つ今も創建時の姿をとどめています。
上の段ほど小さくなっており耐震性の強い構造で、てっぺんが避雷針の役割を果たしており寺院の火事を防ぐ効果もあります
[住所] 奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内1(地図)
C.県央(中和)地域の絶景
長谷寺・橿原神宮・當麻寺のある県央地域(大和高田・橿原・桜井・香芝・葛城・川西・三宅・田原本町)の絶景スポットを紹介。
05.橿原神宮(橿原市)
いやぁ、えろいえろい(・∀・)♪
橿原神宮、風景的には大当たりですわ(・∀・)♪ pic.twitter.com/rnCdcSdBKJ— こあとる。そぁ740 茨886 星盤576 (@koatoryu) 2021年7月14日
日本の初代天皇となる神武天皇とその皇后(正妻)を祀る「橿原(かしはら)神宮」。日本書紀において、日本建国の地と記された橿原の地に建てられた神社です。
今から約2600年前に神武天皇が九州高千穂の宮から東へと進み、畝傍山(うねびやま)の南東麓に創建された「畝傍橿原宮」。その跡地にて1890年に創建されたのが、この橿原神宮です。
境内には重要文化財として京都御所から移建された本殿を筆頭に、幣殿、内拝殿、外拝殿など神聖なる建物があります。参道には鳥居があり、他にも深田池など広々としています。
[住所] 奈良県橿原市久米町934(地図)
D.県東(東和)地域の絶景
室生寺・大野寺・曽爾高原のある県東地域(宇陀市・曽爾・御杖)の絶景スポットを紹介。
06.龍王ヶ渕(宇陀市)
龍王ヶ渕
水面が鏡みたいやった! pic.twitter.com/lvpMjBWapY— リンタロス (@Rrintaro777) 2020年8月10日
室生(むろう)エリアにある自然池「龍王ヶ渕(りゅうおうがぶち)」は、風の無い晴れた日になると湖面に周囲の木々が映り込む鏡池としてカメラマンに人気のスポット。
標高530メートルの山中にあり、木々に囲まれた一帯。木で作られた遊歩道が池の周囲に整備されています。夏の豊かな緑も美しいですが、冬に雪で染まる姿も絶景。
無料駐車場が8台分用意されていますが、途中の道路は車のすれ違いのしにくい狭さはあるため気を付けて来訪を。
[住所] 奈良県宇陀市室生向渕(地図)
07.曽爾高原(曽爾村)
曽爾高原きれいやたけど登るんしんどいから気いつけてね〜〜 pic.twitter.com/0Dg6QmPyzJ
— ササキサン (@supercar_V10) 2020年5月29日
県の東端で三重県との県境に位置する高原で、山並みの続く山岳風景を楽しめるスポット。
標高の高い位置まで車で行けて、遊歩道も用意されています。途中に「お亀池」があり、高低差のある散策を楽しめます。
秋にはススキでより美しくなり、夜にライトアップされることもあります。
[住所] 奈良県宇陀郡曽爾村大字太良路(地図)
E.県南(南和)地域の絶景
石舞台古墳・谷瀬の吊り橋・吉野山のある南和地域(五條・御所・高取・明日香)と吉野地域(大淀・下市・吉野・東吉野・黒滝・天川・野迫川・十津川・下北山・上北山・川上)の絶景スポットを紹介。
08.石舞台古墳(明日香村)
明日香村にある古墳時代後期の古墳で、埋葬者は蘇我馬子と言われている(諸説あり)墓。
一般的な古墳は埋葬用の石室を土(盛土)で覆うものですが、石舞台古墳は覆った土の上部が剥がされており石室が露出しているのが特徴です。
有料施設になっており、石室の中に入ることもできます。
[住所] 奈良県高市郡明日香村大字島庄254(地図)
09.県道133号 和田町の直線道路(明日香村)
石舞台古墳や飛鳥寺などのある明日香エリアは、のどかな地域として畑が広がる直線道路があり車で運転すると開放感があります。
橿原神宮から県道133号を経て、国道124号を東へと進むルートはとりわけ開放的。和田町のあたりには若木の並木が作られており、遠くの山並みも美しいポイントです。
付近は畑が広がりますが「和田廃寺」「田中廃寺」「豊浦廃寺」など、徒歩圏に廃寺跡がいくつもあります。
[住所] 奈良県橿原市和田町(地図)
10.みたらい渓谷(天川村)
奈良県 天川村 みたらい渓谷なう( ^ω^ ) pic.twitter.com/6hOxSTr7oy
— しかずきん (@shikazukinsan) 2019年8月1日
吉野山よりさらに南の天川村にある「みたらい渓谷」は、キャンプ場やハイキングコースなどがある渓谷。
大小様々な滝と巨岩のある渓谷には遊歩道が整備されており、吊り橋からは滝を上から見下ろすこともできて紅葉の時期は一層美しいハイキングコース。
滝の水が流れ込むエメラルドグリーンの淵を見ることができます。
[住所] 奈良県吉野郡天川村大字北角(地図)
まとめ
以上、奈良県のフォトジェニックな観光スポットでした。