
鳴門のうず潮や阿南の海岸線など、瀬戸内海から太平洋の海の景色が広がる徳島県。
日本三大秘境のひとつ「祖谷」の原風景が一大名所で、人の手で架ける「かずら橋」やV字渓谷「大歩危・小歩危」が魅力。
吉野川沿いの景色も良く、脇町の「うだつの町並み」など古い通りも散策向け。
今回は、インスタ映えするフォトジェニックな徳島県の絶景を紹介していきます。
セシモ コイ
この記事の目次
県西部の絶景スポット
平家落人伝説の秘境となる祖谷エリアなど自然の絶景が豊富な、県西地域(美馬・三好・つるぎ・東みよし)の絶景スポットを紹介。
01.大歩危峡(三好市)

祖谷(いや)エリアにある吉野川中流域の渓谷「大歩危(おおぼけ)峡」は、遊覧船やラフティングなどを楽しめるとともに雄大な峡谷として展望も楽しめます。
数km下流にある「小歩危(こぼけ)」とともに「大歩危・小歩危」と総称され、古くは崖崩れが多くて歩くと危険なことや崩壊(ほけ)と訛って呼ばれたことが名前の由来。
随所でV字に近い落差のある崖に緑が豊富に茂り、紅葉時期に色づくと一層美しいもの。川はブルーに色づいて見えることもあり、流れのはやい急流のダイナミックさもあります。
展望スポットはいくつかあり「道の駅 大歩危」の駐車場や展望台からの景色が雄大。また、鉄道とともに撮影できるポイントもあります。
[住所] 徳島県三好市山城町上名1553-1(地図)
02.祖谷のかずら橋(三好市)

平家の落人伝説の言い伝えが残る祖谷(いや)において、シラクチカズラ(植物のツル)を編み込んで作る「祖谷のかずら橋」が代表的な名所となっています。
職人の手作業で作る原始的な橋は、3年ごとに架け替えるもの。重さは約6トンあるとされ、古くは深山渓谷を渡る唯一の手段だった橋です。
現在は観光用として有料ですが渡ることができるとともに、コンクリートの橋から渓谷に架かるかずら橋を撮影する構図も定番です。
近くに平家伝説由来の「琵琶の滝」があり散策もできて河原まで降りることもでき、夜には橋が緑色などに照らされるライトアップの期間もあります。
[住所] 徳島県三好市西祖谷山村善徳162-2(地図)
03.祖谷渓 ひの字渓谷(三好市)

大歩危峡よりも山奥側に舗装された県道32号沿いは「祖谷渓(いやけい)」と呼ばれる渓谷で、渓谷の絶景を楽しめるポイントがいくつかあります。
そのひとつが「ひの字渓谷」。路肩に一時的な停車スペースがあり、そこから見る山並みは絶景でとりわけ紅葉時期は美しくなります。
祖谷渓の川が大きくカーブしており、その川の流れが上から見ると平仮名の「ひ」の字に見えるのが名前の由来。日によって川の水の量が異なり、干上がる傾向にあります。
[住所] 徳島県三好市西祖谷山村田ノ内(地図)
04.祖谷渓の小便小僧像(三好市)

先ほど紹介した祖谷渓の「ひの字渓谷」から車で近いことからセットでめぐるのが定番となるのが、観光雑誌にもよく掲載される「小便小僧像」。
落差のあるV字の渓谷にて、崖の先端の「小便岩」にブロンズの小便小僧がたたずむという不思議な光景。見ごたえある渓谷を背景にして、小便小僧を被写体に撮影できます。
こちらも路肩に一時的な停車スペースがあり、柵があるので安心して立ち寄ることができます。小便小僧に小銭を投げる方もいるようで、小僧の足元に1円玉などが落ちています。
[住所] 徳島県三好市池田町松尾(地図)
05.祖谷渓展望台(三好市)

県道32号沿いの「祖谷渓」を南から北上していくと「ひの字渓谷」「小便小僧像」に続いて「祖谷渓展望台」があり、こちらも渓谷の絶景を楽しめます。
ここでは県道32号の道路から川まで、高低差のある渓谷の絶景を川寄りの位置から上下に見渡すことができます。
展望場所が突き出ているぶんパノラマを楽しめるのが魅力で、駐車スペースも3台ほど確保されているので安心して車から離れられます。
[住所] 徳島県三好市池田町松尾松本(地図)
06.吾橋雲海展望台(三好市)

大歩危から車で15分ほど山道を走った、林道の途中にある「吾橋雲海展望台」。ここからは天気など気象条件が合えば、雲海を見ることができます。
雲海が発生しやすいのは朝に冷え込み日中は暖かくなる季節で、3~4月と10~12月が狙い目とのこと。ここでは日の出から朝7時半頃までの早朝時間帯が発生しやすいです。
2015年3月末に完成したウッドデッキの小さな展望スペースで、駐車スペースも2~3台程度と少ないひっそりとした林道の一区画。
雲海が無い状態では、大歩危や吉野川とともに高知方面の山並みまで見渡すことができます。
[住所] 徳島県三好市西祖谷山村上吾橋237(地図)
07.奥祖谷二重かずら橋・野猿(三好市)
今日は高知から徳島県奥祖谷の二重かずら橋へ🚗遠かったです😅💦2つのかずら橋と野猿を何往復もして楽しみました😊紅葉は終盤でしたがそれがまた良かった🍁✨皆さんご存じのかずら橋より更に奥の秘境です#徳島県 #奥祖谷二重かずら橋#三好市 #紅葉#写真好きな人と繫がりたい pic.twitter.com/kovSxVsb8Z
— そらん (@sorarunrun) 2019年11月17日
先ほど紹介した「祖谷のかずら橋」から車でさらに剣山方面の奥地へ行くと、同じくシラクチカズラを編み込んで作った「奥祖谷(おくいや)二重かずら橋」があります。
かずら橋が2本架かっており、男橋(おばし)・女橋(めばし)と呼ばれる夫婦橋。古くは各地で作られたかずら橋も、現存するのは祖谷とこの奥祖谷の2箇所のみになりました。
祖谷渓谷の川に架けられた橋として、奥祖谷かずら橋キャンプ場へ行くために渡る橋として利用されています。
また、こちらには「野猿(やえん)」という人力の原始的なロープウェイがあります。人が乗ってロープを手でたぐって移動することで渓谷を渡ることができます。
[住所] 徳島県三好市東祖谷菅生620(地図)
08.剣山(三好市)
つるぎーに行ってきました(^-^)/
つるぎはつるぎでも、四国の剣山!
素晴らしい稜線でした♪
剣山山頂からと次郎ぎゅうからの稜線 pic.twitter.com/nTBQ0RrNFt— Miho (@sunnymiho) 2015年9月22日
四国山地の西部にある標高1,955メートルをほこる「剣山」は、石鎚山に次ぐ西日本で2番目の高さをほこる四国屈指の山。
これだけの標高の山にもかかわらず、車と剣山リフトを使用することで初心者でも約1kmの徒歩で山頂まで行けるのはかなりの魅力。
2,000メートル級の山の稜線を見渡すことができ、森林限界(環境的に木々が生育できない標高)をわずかに下回ることから岩肌が少なく緑豊かな山岳風景が広がります。
もちろん登山コースとしてリフト乗り場の駐車場から近い「劔神社(つるぎじんじゃ)」から出発して山頂を目指すこともでき、剣山付近に宿泊用の山小屋もあります。
[住所] 徳島県三好市東祖谷菅生(地図)
09.脇町・うだつの町並み(美馬市)
脇町 うだつの町並みへ来ました pic.twitter.com/PGdvxP4EMO
— |み|か|づ|き|や| (@MkdkTrip) 2020年1月4日
吉野川流域にある古い街並み「脇町・うだつの町並み」は、脇城の城下町で藍(藍染め)の集積と流通で発展した江戸中期から昭和にかけての街並みが残っています。
特に明治時代の伝統的建造物が多く立ち並び、名前にもなっている「うだつ」という漆喰塗りの防火壁が町家の両端に多く見られるのが特徴。往年の財力を示す部分です。
東西に伸びる撫養街道に加えて、讃岐へ北上する街道が交差する交通の要衝として流通が発展。吉野川に面する北岸にあるため、船による運搬地としても適していたものです。
[住所] 徳島県美馬市脇町大字脇町2(地図)
10.阿波の土柱(阿波市)
徳島県の絶景「阿波の土柱」!⛰来月は仕事で高知⇆徳島⇆東京です📷✍️ pic.twitter.com/MX3PFWdCZc
— 山﨑はるか (@harucon_kochi) 2020年1月31日
悠久の時の流れが生み出した大地の芸術と言われる、山肌が土の柱状に露出した「阿波の土柱」。古くから徳島県の観光地として親しまれてきたスポット。
100万年ほど昔に土砂が堆積した扇状地が地震により隆起して、長年の雨風により山肌が土の柱状に削られて今の形を成しています。
チロル、ロッキー山脈と並ぶ世界三大土柱のひとつに位置づけられており、県立自然公園に指定された一帯には5箇所の土柱が点在しており見てまわることができます。
夜にはライトアップもされて、満月が輝く空を入れてライトアップされた土柱を撮影することもできます。
[住所] 徳島県阿波市阿波町北山540(地図)
県東部の絶景スポット
徳島県庁・鳴門うずしおなどがある、県東地域(徳島市・鳴門・小松島・佐那河内・石井・神山・勝浦・上勝・北島・松茂・藍住・板野・上板・吉野川市・阿波市)の絶景スポットを紹介。
11.眉山公園(徳島市)
眉山公園から徳島市
Tokushima city
From Bizan park pic.twitter.com/vAChLHaL4x— mamimoe1 (@mamimoe1) 2017年2月20日
徳島市街から見える「眉山(びざん)」は、山頂が標高290メートルの山。眉山の中腹には、市街地を見渡せる展望地「眉山公園(びざんこうえん)」があります。
市街地から「あわぎん眉山ロープウェイ」や車で行くことのできる公園で、桜の名所でもありお花見広場や花が咲く展望広場など一帯の散策を楽しめます。
展望地からは、お椀のような森が見える「徳島城跡」や幅の広い吉野川に架かる「吉野川大橋」などを見ることができます。徳島県庁などビルも見える湾岸の景色です。
[住所] 徳島県徳島市眉山町(地図)
12.大鳴門橋遊歩道 渦の道展望室(鳴門市)
鳴門海峡3/6、こちらは、陸上に戻り、渦の道展望室からの景色です。大鳴門橋の自動車道の下のフロアに展望室が作られています。岸から、500メートルくらいまで道が伸びていました。ここでも、渦潮の初期状態は見受けられました。船の右側です。 pic.twitter.com/nUhQkyotIB
— あっきー (@akky31031) 2019年11月22日
徳島県鳴門市と兵庫県淡路島の間にある海「鳴門海峡」には、車で渡ることのできる白い橋「大鳴門橋」が架かっていて特に美しい海の風景を楽しめます。
鳴門海峡といえば、急流が渦(うず)を巻く「うず潮」が有名。観光遊覧船で見る方法もありますが、実は橋に遊歩道が設けられており橋からうず潮を見下ろすことも可能です。
鳴門側の岬先端近くにある「大鳴門橋架橋記念館」の隣から橋へと上がることができ、そこから徒歩で400メートルほど歩いた海の真上から臨場感たっぷりの鑑賞。
[住所] 徳島県鳴門市鳴門町土佐泊浦福池65(地図)
13.うずしおロマンチック海道 彫刻公園(鳴門市)
今日は年末に仕事をした振替休日だったので、大坂峠越えのドライブに出かけたのですが、帰路で海沿いにオブジェを見つけたので立ち寄ってみました。うずしおロマンチック海道彫刻公園。以前は徳島と香川を結ぶ海沿いの道路の一部だったのですが、トンネル開通後、このような公園になっていました。 pic.twitter.com/MXOg0LGMMy
— はなこ (@tf4528) 2020年1月20日
香川県との県境に位置する、瀬戸内海沿いの国道11号線「うずしおロマンチック海道」。海沿いドライブを楽しめる国道の旧道に「彫刻公園」という公園があります。
もともと国道11号線の道路だった場所ですが、新しいトンネルが開通して国道指定されたことで旧道路が公園として整備されて今に至ります。
トンネルの西側の脇から旧道に入ってすぐの場所。木造の彫刻ではないですが、石や金属類による色々なモニュメントが建てられており、海と彫刻の風景を楽しめます。
[住所] 徳島県鳴門市北灘町大須東添(地図)
14.月見ヶ丘海浜公園(松茂町)
家族全員がお気に入りの公園です。
良ければ読んでくださいね(^^♪飛行機を間近で!キャンプ場や海水浴場も完備・徳島「月見ヶ丘海浜公園」https://t.co/OlTe3VN829 pic.twitter.com/7wdf9a7L7V
— 桜木 小春 (@koharu_sakuragi) 2016年7月5日
徳島空港のすぐ近くにある、海沿いの埋め立て地の公園「月見ヶ丘海浜公園」。ドッグランや芝生広場のある公園で、駐車場が無料のため市民の憩いの場となっています。
この公園からは間近で徳島空港を見ることができ、離着陸する飛行機を見ることのできるスポットとして観光的にも楽しめる公園です。
隣接する「月見ヶ丘海水浴場」は県内最北に位置する海水浴場で、脱衣所とシャワーにコインロッカーもあるため夏場に泳ぐこともできます。
[住所] 徳島県板野郡松茂町豊岡山ノ手42(地図)
県南部の絶景スポット
太平洋沿いの沿岸風景が続く、県南地域(阿南・那賀・牟岐・美波・海陽)の絶景スポットを紹介。
15.津峯スカイライン・津峯神社(阿南市)
出勤時間を遅らせて、🌸咲いてるかどうか津峯神社に行ってみようプチツーへ🏍
少々お高い通行料を払った津峯スカイライン、🌸はまだまだだったけど快晴&綺麗な景色に満足です🙂 pic.twitter.com/934PccDpgd— Pon 🍙 (@Pon51010) 2020年3月26日
阿南市の「橘湾(たちばなわん)」は島々や山並みのある入り組んだ海で、その景色は「阿波の松島」とも言われるほど。
中でも「津峯スカイライン」から見える市街地と海が絶景で、道路の終点となる「津峯神社」などから展望を楽しむことができます。
津乃峰町の展望地から向かいの椿町の山並みが水平線を覆い、自然豊かな一方で四国電力の発電所建物群が埋め立て地で稼働している姿も見ることができます。
[住所] 徳島県阿南市津乃峰町東分343(地図)
16.高の瀬峡(那賀町)

県南の山間部で高知県との県境に位置し、高知県の紅葉スポット「べふ峡」から数kmと近いことから高知県の観光で来訪しやすい「高の瀬峡」。
国道195号から細道へと入って「高ノ瀬峡レストハウス平の里」を起点に、山の奥へと続く林道を進んでいくと峡谷の絶景が続きます。
[住所] 徳島県那賀郡那賀町木頭北川たいら(地図)
まとめ
以上、徳島県のフォトジェニックな観光スポットでした。